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iPhone 7 / 7 Plusを比較!どっちを買うか迷ったら、押さえておくべき8つの違い
現在、iPhoneの最新機種として販売されている「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」。
iPhoneを新規購入しようとしている人や、新しいiPhoneへの機種変更を考えている人は、この2機種の違いについて、おさえておくべきポイントがあります。
今回は「iPhone 7」及び「iPhone 7 Plus」の違いについて具体的に使用シーンを検証しつつ解説していきます。
※Appleストア、各キャリアのオンラインショップでの販売は終了しています。
目次:
1. 先ずはスペック表から違いを確認
iPhone 7 とiPhone 7 Plusの異なる仕様について、以下スペック表にまとめました。両機種で異なる項目については赤字記載しています。
iPhone 7 | iPhone 7 Plus | |
---|---|---|
サイズ | 138.3×67.1×7.1mm | 158.2×77.9×7.3mm |
重さ | 138g | 188g |
ディスプレイ | 4.7インチ Retina HD | 5.5インチ Retina HD |
CPU | A10 Fusion | |
GPU | M10モーションコプロセッサ | |
RAM | 2GB | 3GB |
電池容量 | 1,960mAh | 2,900mAh |
防水・防塵性能 | IP67等級 | |
外側カメラ | 1,200MPカメラ | 12MP広角カメラと12MP望遠カメラ |
ズーム機能 | 最大5倍デジタルズーム | 最大10倍デジタルズーム、2倍光学ズーム |
内側カメラ | 700万画素 | |
Touch ID | 新しいホームボタン内蔵の指紋認証に対応 | |
Apple Pay | Suicaやクレジットカードを登録しiPhoneで支払いできるApple Payに対応 | |
カラー | (PRODUCT)RED/ジェットブラック/ブラック/ゴールド/シルバー/ローズゴールド | |
価格 | 32GB:72,800円 128GB:83,800円 256GB:94,800円 |
32GB:85,800円 128GB:96,800円 256GB:107,800円 |
iPhone 7とiPhone 7 Plusの大きな違いは、外観からわかるとおり、サイズが異なるということ。iPhone 7は4.7インチのディスプレイサイズであるのに対して、iPhone 7 Plusシリーズは5.5インチです。インチサイズとしてはそこまで違いはありませんが、手の平で使う端末という性質から、見た目でみるとかなりと大きさの違いを感じると思います。
CPUやGPUは共通していますが、メモリであるRAMは、iPhone 7が2GB、iPhone 7 Plusが3GBとなっていて、Plusの方が若干スペック的に優位です。
また、電池性能もサイズが大きい分、iPhone 7は1,960mAhなのに対して、iPhone 7 Plusは2,900mAhとなっていて、およそ1.5倍の電池容量を搭載しています。
両機種ではカメラ性能にも大きな違いがあります。iPhone 7では1,200万画素のカメラを1つ搭載しているのに対して、iPhone 7 Plusでは1,200画素の広角カメラと望遠カメラをそれぞれ搭載したデュアルカメラ仕様になっています。
このデュアルカメラの働きにより、光学式ズームが使えるほか、背景をぼかしたポートレート写真が撮れる被写界深度エフェクトという機能が使えます。
指紋認証センサーであるTouch IDや、iPhone 7シリーズより搭載となったApple Payは両機種とも対応しています。
カラーは6色展開となっていて、(PRODUCT RED)及びジェットブラックについては128GB、256GBのみ取り扱われています。32GB/128GB/256GBのストレージ容量で異なる価格もiPhone 7シリーズよりiPhone 7 Plusの方が、1万円以上高い価格設定です。
では、iPhone 7とiPhone 7 Plusの両端末の違いを具体的にみていきましょう。
2. 大きさ・サイズ
iPhone 7とiPhone 7 Plusの大きさやサイズを比べてみます。スペック面からみると、iPhone 7が4.7インチのディスプレイ、iPhone 7 Plusは5.5インチのディスプレイを搭載しています。
iPhone 7(ブラック)とiPhone 7 Plus(ジェットブラック)を横に並べてみました。こちらがディスプレイのある表側。

続いて、Appleロゴが刻印されている裏側の比較写真です。

特に背面の写真では、カメラがiPhone 7では1つであるのに対して、iPhone 7 Plusではデュアルカメラ仕様になっていることがわかります。
重ねてみても、サイズの違いは明らか。Plusシリーズは無印に比べ、一回り大きいサイズです。実際に、端末のヨコが約20mm、端末のタテが約10mm、iPhone 7 Plusの方が長くなっています。

厚さは、iPhone 7が7.1mmなのに対して、iPhone 7 Plusは7.3mmです。iPhone 7 Plusの方が若干大きいですが、0.2mmの差は肉眼では確認できません。

大きさ・サイズの観点からすると、大きな違いは4.7インチと5.5インチのディスプレイサイズにあります。
3. ディスプレイの見え方
ディスプレイは、iPhone 7 が4.7インチのディスプレイ、iPhone 7 Plusが5.5インチのディスプレイサイズです。差は0.8インチしかありませんが、実際に画面に表示して肉眼で確認すると、その大きさの違いがはっきりと分かります。
Safari(ブラウザ)で表示したモバレコのトップページや、撮影した写真を表示して、2つのディスプレイを並べてみました。


やはり、「画面を見る」というポイントに絞って考えると、画面が大きいiPhone 7 Plusの方が断然見やすいです。WEBページの閲覧、電子書籍を利用した読書、ゲーム、写真・動画の視聴など、これらは当然ですが、全てディスプレイに表示されたものを元に実行するものです。
iPhone 7 Plusのように画面サイズが大きければ大きいほど、文字や画像といった情報が視認しやすくなります。ビジネス観点で見れば、より効率よく仕事をこなすことができ、プライベートでの使用であれば、画面に表示されるコンテンツを最大限見やすい状態で楽しめます。
4. 持ちやすさ
iPhone 7とiPhone 7 Plus、2つの端末の大きな差であるディスプレイサイズの違いは、手に持った時の操作性に大きな影響を与えます。iPhone 7とiPhone 7 Plusを片手に持った場合の比較画像です。

iPhone 7は片手で覆うようにも余裕をもって持つことができるので、柔軟性な操作が可能です。右手にiPhoneを持ちフリック入力を行う時、親指が全ての日本語キーに確実に届き片手でフル操作できます。

一方、iPhone 7 Plusの場合は幅があるので、手に持つことはできますが、片手でのスムーズな操作はできない人が多いと思います。
フリック入力を例にすると、iPhone 7 Plusでは画面左側の「あ」「た」「→」といったキーに親指が届かず、片手でのフリック入力はまずできません。
個人の使い方により差があるとは思いますが、筆者の場合、キーボード操作は両手で行います。左手と右手の両方で覆うようにiPhone 7 Plusをもち、両手の親指を使ってフリック入力をします。

他にも、ブラウザの戻るボタンなど、アプリによってボタン配置が画面左側にくるような部分は、iPhone 7 Plusを片手で持ったままの操作がかなり難しいです。

iPhone 7 Plusでは、画面の大きさが大きくなり視認性が高くなる一方で、片手で端末を持った場合の操作性がiPhone 7に比べ劣ります。ハンズオンした場合の操作性ではiPhone 7の方が断然優位です。
手にもつには少しサイズの大きいiPhone 7 Plusですが、本体にバンカーリングを設置して利用すると、落下防止につなげることが可能です。
5. 持ち運びやすさ

iPhoneはスマートフォン。なので、毎日の持ち運びは当然欠かせません。常に持ち歩くものです。iPhone 7とiPhone 7 Plusは大きさが違うので、携帯性にも差が生じます。
外出でiPhoneを持ち歩く場合、基本的には、衣類のポケットにしまう、もしくはカバンなどにしまう、といったどちらかの方法で持ち歩くことになると思います。
ズボンや衣類のポケットに収納する場合、iPhone 7の場合はスッキリと納まります。
それに対して、iPhone 7 Plusだとポケットに収まり切らず、ひょこっと頭が出てしまいます。収まりは悪いです。
カバンに入れて持ち歩く場合は、iPhone 7・iPhone 7 Plus問わず納まると思うので、外出時の携帯性については特に問題はないと思います。iPhone 7 Plusの画面の大きさは快適な画面表示を見ることができる代わりに、大きさ的に携帯性が悪くなります。
6. 電池持ち(バッテリー性能)

iPhone 7のバッテリー容量が1,960mAhなのに対して、iPhone 7 Plusの電池容量は2,900mAhとされています。その電池容量の差は、約1.5倍です。
iPhone 7 Plusの方が、ディスプレイサイズが大きい分、バックライト点灯による消費電力の多さはありますが、元々の電池容量が大きいのです。よって、電池持ちは、iPhone 7よりiPhone 7Plusの方が良好です。
筆者の個人的な体感ですが、動画・音楽・SNS・ブラウジングなど、日常的なiPhoneの使い方を満充電の状態からそれぞれの端末で行うと、iPhone 7は夜頃になると「10%」を切るほどに電池がなくなるのに対して、iPhone 7 Plusの場合は「20〜30%」程度の電池残量が残っています。iPhone 7 Plusは充電を忘れても翌日の午前中くらいまで使えます。
どちらにせよ、1日フルに使うと充電する必要がありますが、電池容量が大きいiPhone 7 Plusであれば、終日がっつりと使用しても十分充電が持つので、日中にスタミナ切れになることもほとんどないです。
7. メモリ性能に差がある

iPhone 7とiPhone 7 Plusでは、CPU・GPUは同じですがRAM(メモリ性能)が異なります。iPhone 7が2GB、iPhone 7 Plusはそれより多い3GBです。
理論的には、iPhone 7に比べてメモリが大きいiPhone 7 Plusの方が、よりたくさんのタスクを同時にこなすことができます。
例えば、WEBブラウザのページを多くのタブで開いていたとして、メモリが多いiPhone 7 Plusの方が、それぞれのページ表示をしてもすぐに表示されるような性能を持っていることになります。
ただ、体感的な部分としては、両者のRAMの違いによる性能の差は、通常使用するようなiPhoneの使用方法では、大きく感じることはありません。どちらも同じような動きをしています。少しでも、端末の処理を楽にスムーズにしたいということであれば、iPhone 7 Plusを使用した方が良いでしょう。
8. カメラ性能こそがiPhone 7とiPhone 7 Plusの大きな違い

手軽に高画質な写真や動画を撮影できるiPhoneのカメラ。iPhone 7とiPhone 7 Plusではカメラ性能が大きく異なります。
カメラ性能項目 | iPhone 7 | iPhone 7 Plus |
---|---|---|
画素数 | 1,200万画素 | 1,200万画素 広角カメラと望遠カメラ |
絞り値 | f/1.8 | 広角:f/1.8 望遠:f/2.8 |
光学式手ぶれ補正 | ○ | ○ |
構成レンズ | 6枚 | 6枚 |
光学式ズーム | – | 最大2倍 |
デジタルズーム | 最大5倍 | 最大10倍 |
広色域キャプチャ | ○ | ○ |
クアッドLED True Toneフラッシュ | ○ | ○ |
iPhone 7とiPhone 7 Plusのカメラは、ともに1,200万画素のカメラを搭載しています。大きな違いは搭載しているカメラの個数で、iPhone 7の場合は1つに対して、iPhone 7 Plusでは、広角カメラと望遠カメラの2台を搭載したデュアルカメラ仕様になっています。
このデュアルカメラ搭載により、撮影できるのがポートレート写真です。「被写界深度エフェクト」という機能を利用し、被写体の背景をぼかしたポートレート写真を撮ることができます。
実際にiPhone 7 Plusのポートレートモードで撮影した写真をみてみましょう。まずは、通常のカメラで撮影した写真です。

ディズニーランドで撮影したものですが、通常カメラの撮影ではリースの背景に移っているシンデレラ城がくっきりと写っています。
続いて、ポートレートモードで撮影した写真です。

被写界深度エフェクトが効いたポートレート写真は、先ほどの通常写真と比較すると、背景のシンデレラ城にボケがでていることがわかります。
このように、iPhone 7 Plusで撮影したポートレート写真は、デジタル一眼レフで撮影したようなボケ味を出すことができ、iPhoneという携帯端末ながら本格的な撮影ができます。
また、iPhone 7 Plusでは画質が劣化することなく、拡大撮影できる光学2倍ズームに対応。

しかも、カメラ撮影中に撮影ボタン横にあるボタンをワンタッチするだけで、簡単に2倍ズームができます。
カメラ性能においては、iPhone 7とiPhone 7 Plusでは大きな差があり、ポートレート写真や光学ズームが可能なiPhone 7 Plusの方が性能が大きく優れています。
iPhone 7/ iPhone 7 Plusのメリット・デメリット

これまでの内容と踏まえて、iPhone 7とiPhone 7 Plusの良い所・悪い所をまとめました。
・日常的な使い勝手や携帯性を考慮すると画面が小さいiPhone 7の方が良い
・動画、WEBページ、電子書籍、ゲームなど、画面コンテンツを最大限に楽しみたいならディスプレイサイズが大きいiPhone 7 Plusがオススメ
・RAM性能には差があるが、CPU・GPUを含め、両者の処理能力に大きな差は感じない
・電池持ちはiPhone 7 Plusの方が大きく、スタミナが切れない
・カメラ撮影の性能には大きな違いがあり、iPhone 7 Plusの方が多機能でオススメ
・iPhone 7 Plusに比べ、iPhone 7の方が安価
価格はiPhone 7のほうが安くサイズ感もコンパクトですが、機能性はiPhone 7 Plusのほうがカメラ性能、バッテリー性能を上回っています。しっかりと違いを把握し、選ぶようにしましょう。
まとめ:iPhone 7 Plusを選ぶなら!?
iPhone 7 とiPhone 7 Plusは、同じiPhoneシリーズの「7」というナンバリングを背負っていますが、性能は大きく異なります。
両者を選ぶポイントとしては、「機能を重視するか」「携帯性を重視するか」という点になってきます。
機能性を重視する人なら、5.5インチの大画面やデュアルカメラ搭載したiPhone 7 Plusが買いです。
個人的な意見としては機能性を断然重視するので、iPhone 7 Plusの方がオススメであり、筆者も、もちろん愛用しています。
機能よりも毎日の使い勝手や持ち運びやすさなど、操作性や携帯性を重視するのであれ ば、「iPhone 7」がオススメ。
どちらも一長一短があるので、自分のiPhoneに対して重視したいポイントをおさえて判断すると良いと思います。自分にとって、最適な「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」を見つけてみてはいかがでしょうか。