「BlackBerry KEYone」を徹底レビュー!ハードウェアキーボードファン待望の新機種

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「BlackBerry KEYone」を徹底レビュー!ハードウェアキーボードファン待望の新機種

海外では2017年5月に発売されたBlackBerryの最新機種「BlackBerry KEYone(ブラックベリー・キー・ワン)」が日本でも発売されました。最近めっきり見なくなったハードウェアQWERTYキーボードを搭載しているのが最大の特徴です。国内で販売されるものと同じモデルをお借りできたので、BlackBerry好きの筆者が詳しくレビューします。

目次:

BlackBerry KEYone

BlackBerry KEYone
ブラックベリー/キー・ワン

販売価格 69,800円(税込)

ハイスペックではないが不満はない性能

BlackBerry KEYone スペック情報
サイズ 高さ 約149.3 × 幅 約72.5 × 厚さ 約9.4mm
OS Android 7.1 Nougat
重量 約180g
SoC Qualcomm Snapdragon 625 2.0GHz Octa-core
RAM 3GB
ROM 32GB
外部メモリ microSDカード(最大2TB)
バッテリー容量 3,505mAh
ディスプレイ 約4.5インチ 1,620×1,080
カメラ アウトカメラ 約1,200万画素
インカメラ 約800万画素
カラー シルバー
備考 Touch-Enable Keyboard / Quick Charge 3.0 / 指紋センサー
AnTuTu Bencmark v6.2.7のベンチマークスコアとランキングAnTuTu Bencmark v6.2.7のベンチマークスコアとランキング

AnTuTu Bencmark v6.2.7のベンチマークスコアとランキング

SoCにはミッドレンジのSnapdragon 625を採用。ZenFone 3やHUAWEI novaなどの格安スマホに搭載されているもので、ハイスペックとは言えませんが、動作に不満を感じることはないでしょう。特にBlackBerry KEYoneはゲームがプレイしにくい形状で、テキスト入力中心の使い方をするなら、このくらいのスペックがちょうどいいと思います。

海外モデルとの違いは?

日本で発売されたBlackBerry KEYoneは、日本向けにカスタマイズされた専用モデルです。海外モデルと何が違うのか、具体的に解説します。

型番 対応バンド
BBB100-1 LTE:1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 19, 20, 28, 29, 30
TDD LTE:38, 39, 40, 41
BBB100-2 LTE:1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 13, 17, 20, 28
TDD LTE:38, 40
BBB100-3 LTE:1, 2, 3, 4, 5, 7, 12, 13, 20, 25, 26, 28, 29, 30
TDD LTE:41
CDMA BC:0,1,10
BBB100-6 LTE:1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 19, 20, 28, 29, 30(Category 6 CA support)
TDD LTE:38, 39, 40, 41
HSPA+:1, 2, 4, 5/6, 8, 19

各モデルの対応バンド一覧です。とりあえず細かいことは置いておいて、日本モデルのBBB100-6は、docomoとSoftBankのSIMで使いやすいようになっていると考えてください。さて、ここでもうひとつポイントになるのが技術基準適合証明、いわゆる「技適」です。

BBB100-6で技適マークを確認

BBB100-6で技適マークを確認

このマークは、電波を発する製品を日本国内で利用するために必要な認証を取得していることを証明しています。スマートフォンはモバイルデータ通信やWi-Fi、Bluetoothなどを利用する時に電波を発するので、このマークがない海外モデルは(一部の特殊な環境を除いて)日本で使用することは電波法に抵触します。

さらに、海外モデルは故障や破損しても日本で修理などのサポートが受けられませんが、国内モデルは正規代理店が販売しているのでメーカー修理に出すことができます。このように通信・電波法・保証の観点から紐解いてみると、国内モデルを選ぶべき理由が見えてきます。

ベーシックな形状に回帰

前面の約30%をハードウェアキーボードが占領

前面の約30%をハードウェアキーボードが占領
背面

背面
マットな質感で滑りにくく、指紋もつきにくい

マットな質感で滑りにくく、指紋もつきにくい
右側面には便利キーとボリュームキー、nanoSIMカード+microSDカードスロット

右側面には便利キーとボリュームキー、nanoSIMカード+microSDカードスロット
トレイを取り出してnanoSIMカードとmicroSDカードをセットしたところ

トレイを取り出してnanoSIMカードとmicroSDカードをセットしたところ
左側面に電源ボタン

左側面に電源ボタン
下部にはマイク・USB Type-Cポート・スピーカー

下部にはマイク・USB Type-Cポート・スピーカー
上部には3.5mmイヤホンジャックとマイク

上部には3.5mmイヤホンジャックとマイク
上のコーナー部分は角ばっていてスタイリッシュ

上のコーナー部分は角ばっていてスタイリッシュ
下のコーナー部分は手が痛くならないように丸みを帯びた形状

下のコーナー部分は手が痛くならないように丸みを帯びた形状

前モデルのBlackBerry PRIVはスライドするとキーボードが出てくるタイプでしたが、BlackBerry KEYoneはストレートな正統派スタイルです。「これを待っていた!」という方も多いのではないでしょうか。

BlackBerry Passport・BlackBerry PRIVと比較

左からBlackBerry Passport・BlackBerry PRIV・BlackBerry KEYone

左からBlackBerry Passport・BlackBerry PRIV・BlackBerry KEYone

2世代前から現行モデルまで並べてみました。ハードウェアキーボードを搭載しているという点は共通していますが、キーの配置や本体の形状が異なり、進化の過程が見て取れます。ここで、ディスプレイのアスペクト比キーボードについて少し詳しく見ていきましょう。

BlackBerry OSを搭載していた頃はハードウェアもソフトウェアもBlackBerryが手がけていましたが、前モデルからOSにAndroidを採用しています。これ伴い、Androidで使いやすい縦長のディスプレイを搭載していると考えられます。画面上部にアクセスしにくくなりましたが、従来の1:1または4:3のアスペクト比でレイアウトが崩れるよりはまだ良いと思います。

キーボードの質感が異なる

キーボードの質感が異なる

もうひとつ注目して欲しいのはキーボードの質感です。BlackBerry KEYoneだけ光沢があって触感も異なります。指でなぞってみると滑りにくく、キー押下時のフィーリングは向上したものの、後述するTouch-Enable Keyboardの操作性は低下していると感じました。

QWERTYキーボードで快適に日本語入力できるか

サードパーティーIMEをインストールして日本語入力を快適に

サードパーティーIMEをインストールして日本語入力を快適に

プリインストールでデフォルトのIMEはBlackBerryキーボードです。2016年9月のアップデートでようやく日本語入力に対応したのですが、お世辞にも使いやすいとは言えません。変換が賢くないので効率が悪く、スペースキーで変換候補の選択もできません。特に後者が致命的で、変換するたびに画面をタッチする必要があり、驚きの使いにくさです。

この不満は前モデルのBlackBerry PRIVでも言われてきたことです。Google Playから別のIMEをインストールするのが賢明でしょう。ATOK、Google日本語入力、Wnn Keyboard Labで入力できることを確認しました。IMEによって英数・かなの切り替え方法が異なるので、注意してください。ちなみに、ATOKはalt+スペース、Wnn Keyboard LabはShift+スペースです。

日本語入力の問題は概ね解決できましたが、実はまだ問題があります。IMEを変更すると、キーボードをタッチ操作するTouch-Enable Keyboardの機能が一部利用できなくなるのです。純正IMEのBlackBerryキーボードで使えるタッチ操作は以下の通り。

  • スクロール
  • フリックで変換候補を選択(日本語は非対応)
  • 左スワイプでバックスペース
  • ダブルタップでカーソル移動

ATOKに切り替えた状態では、スクロール以外使えませんでした。Touch-Enable Keyboardは入力効率と利便性を飛躍的に向上させますが、現時点では快適に日本語を入力できるIMEと両立できないのが非常に残念です。

BlackBerryシリーズ初、指紋センサー搭載

スペースキーに指紋センサーを搭載

スペースキーに指紋センサーを搭載

BlackBerryとしては初めて指紋センサーを搭載しました。スペースキーの表面がセンサーになっています。一般的なスマートフォンとは異なる持ち方をするので、側面や背面よりも使いやすく、BlackBerryのハードウェアキーボードをうまく活かしているのがグッド。

BlackBerryは両手で包み込むようにホールドするのが基本的な持ち方になります。この時、ちょうど親指が触れる位置に指紋センサーがあります。また、スリープ時に触れるだけで復帰して一瞬でロックが解除されます。位置と速度、共に不満なくとても快適です。

特徴的な機能をピックアップ

便利キーとキーボードショートカット

本体右側面の便利キーは様々な機能を割り当てられる

本体右側面の便利キーは様々な機能を割り当てられる

便利キーに割り当てられる操作は、任意のアプリを起動する「アプリを開く」、特定の連絡先に発信できる「クイックアクセス」、特定の連絡先にSMSかメールを送る「メッセージの送信」、ライト点灯やアラームのセットなどあらかじめ用意されたショートカットから選択する「すべてのショートカット」の4種類。

アルファベットのキーにも機能を割り当てられる

アルファベットのキーにも機能を割り当てられる

アルファベットのキーも便利キーと同様に使えるので、実質便利キーがたくさんあるようなものです。これはハードウェアキーボード搭載のBlackBerryだからこそ使える機能で、例えばTwitterなら「T」のようにアプリ名の頭文字で割り当てると覚えやすいです。

キーボードショートカット設定画面

キーボードショートカット設定画面

同じキーでも、短押しと長押しに別々の機能を設定可能です。なお、特定のキーには長押しのショートカットがすでに登録されています。変更したい場合は、ホーム画面の空きスペースをロングタップして設定を開き、キーボードショートカットの項目から変更できます。

DTEK by BlackBerry

セキュリティレベルの監視と制御で端末をセキュアに保つ

セキュリティレベルの監視と制御で端末をセキュアに保つ

DTEK by BlackBerryアプリはセキュリティ機能やその設定内容を評価し、評価が低ければ、その原因や改善方法を提示します。また、サードパーティ製アプリが怪しい動作をしていないか監視したり、細かく制御することも可能。世界で最もセキュアなAndroidスマートフォンを謳うだけのことはあって、セキュリティには力が入っています。

BlackBerry Hub

BlackBerry Hubでアカウントをまとめて管理BlackBerry Hubでアカウントをまとめて管理

BlackBerry Hubでアカウントをまとめて管理

BlackBerry Hubは通話履歴、メール、SNS、スケジュールなどを一元管理できます。集約できるのが特徴ですが、ここが好みが分かれる部分でもあります。他のAndroidスマートフォンと同じようにアプリごと個別にメッセージや通知を受け取ることもできるので、一度使ってみてから使用を継続するか判断すると良いでしょう。

プロダクティビティタブ

プロダクティビティタブを出したところと設定画面プロダクティビティタブを出したところと設定画面

プロダクティビティタブを出したところと設定画面

画面端のタブを中央にスワイプするとプロダクティビティタブ(生産性タブ)が出現します。予定、メール、タスクの確認や追加、お気に入りの連絡先を表示したり新たに登録することもできます。位置や透明度は設定画面から使いやすいようにカスタマイズできます。

ポップアップウィジェット

アイコンの下に印があるアプリはウィジェットをポップアップ表示できるアイコンの下に印があるアプリはウィジェットをポップアップ表示できる

アイコンの下に印があるアプリはウィジェットをポップアップ表示できる

普通はホーム画面に配置するウィジェット。便利ですが、たくさん配置すると一覧性を損なって見づらくなります。ポップアップウィジェットは、アプリアイコンを上下どちらかにスワイプするとウィジェットがポップアップ表示される優れもの。たまに見たいウィジェットは、ポップアップで確認するのがおすすめです。

ブーストモード

充電モード選択画面と設定からブーストモードにアクセスした画面充電モード選択画面と設定からブーストモードにアクセスした画面

充電モード選択画面と設定からブーストモードにアクセスした画面

ケーブル接続後、画面下から充電モードを切り替えることができ、通常モードまたはブーストモードから選択できます。画面下のメニューは一定時間経過すると消えてしまいますが、設定画面からも切り替えられます。

本題のブーストモードについてですが、ブーストモードをONにすると電力消費量を最低限に抑えます。さらに、アプリの自動同期を停止させることで高速に充電するという仕組み。できるだけ早く充電したい時に便利な機能です。

作例でカメラ性能をチェック

スペースキーで撮影できる

スペースキーで撮影できる

カメラアプリ起動時は、スペースキーがシャッターボタンとして機能します。キーボードを搭載しているため、横持ちした時にディスプレイのシャッターボタンをタッチするのは距離的に厳しいので重宝します。

メインカメラは少し出ているが、気にならないレベル

メインカメラは少し出ているが、気にならないレベル

BlackBerry KEYoneは、GoogleのPixel / Pixel XLと同じイメージセンサーを搭載しています。早速作例でその実力を見ていきましょう。なお、作例は全てオートモードで撮影しました。

BlackBerry KEYone カメラ作例:花壇

花壇
BlackBerry KEYone カメラ作例:花を接写

花を接写
BlackBerry KEYone カメラ作例:荘厳な丸い石

荘厳な丸い石

花の色を鮮やかに捉え、細部まで細かく写っています。丸い石は表面の質感まで表現できており、重量感を感じられます。

BlackBerry KEYone カメラ作例:アジのさんが焼きサンド

アジのさんが焼きサンド
BlackBerry KEYone カメラ作例:ローストビーフ丼

ローストビーフ丼
BlackBerry KEYone カメラ作例:フレッシュミントとレモンの蕎麦

フレッシュミントとレモンの蕎麦

全て違うお店で、様々な光源下で撮影しました。どれも色味がよく、美味しそうに撮れました。文句なしの飯テロカメラです。

まとめ:ハードウェアキーボード好きなら買い

いくつか課題も見受けられましたが、完成度はかなり高いです。ハードウェアキーボード搭載スマートフォンの登場を待ち望んでいた人なら間違いなく買いですが、ほとんどの人は一般的な形状のスマートフォンの方が便利に使えると断言できます。それほど極端に好き嫌いが分かれるクセが強い個性的な端末です。

処理性能と価格だけ見るとコストパフォーマンスは良くないのですが、キーボードの価値を加味して考えると妥当な価格だと思いました。店頭で見かけたらぜひ一度手にとって使ってみてください。小さくて打ちにくそうに見えるキーボードでも、一度体験したら至高の入力デバイスになるかもしれません。

BlackBerry KEYoneの購入

BlackBerry KEYone日本版は、その特性から多くの数量が出回ることはないかもしれません。モバレコでも数量限定での販売となりますので、コレ欲しい!と思った人はすぐに確保したいところですね。

BlackBerry KEYone

BlackBerry KEYone
ブラックベリー/キー・ワン

販売価格 69,800円(税込)

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この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

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