VAIO Phone VA-10Jの「USBデバッグ」を使用する方法(ADBドライバのインストール手順)

書いた人: モバレコ編集部

カテゴリ: Android, Androidの基本設定

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VAIO Phone

今回は、国産SIMフリースマホ「VAIO Phone(VA-10J)」のUSBデバッグモードを使ってみます。

USBデバッグを使うためには2つ準備しなきゃならないことがあります。「開発者向けオプション(隠し機能)を出す」「パソコンにUSBドライバ(ADBドライバ)をインストールする」です。

1個ずつ順番に見ていきます。

開発者向けオプションを出す

開発者向けオプション

VAIO Phoneの開発者向けオプション。普段は隠されています

Android OSにはいくつかデフォルトでは隠された設定があります。「開発者向けオプション」もその1つで、中身は名前の通り開発者(つまり端末製造メーカーやデバッガー、アプリデベロッパなど)に向けた設定項目が並んでいます。エンドユーザーが弄ることはあまりない…とも言い切れないのがもどかしいですが(笑)、ともあれこの項目を出現させるところから始めましょう。

端末設定

「ビルド番号」を7回連続でタップ。高速連射は必要ありません

項目の出し方はOSバージョンやメーカーによらず共通で、「設定」→「端末情報」を開いて「ビルド番号の部分を7回タップします。

開発者向けオプション登場

「設定」画面の下の方に出現します

すると「設定」項目の中に「開発者向けオプション」が出現します。

USBデバッグをONにする

「USBデバッグ」項目にチェック

オプションが有効化されていることを確認して、「USBデバッグ」にチェックを入れます。

注意

「開発者向けオプション」は、名前の通り消費者が利用することを想定していません。標準で項目が隠されていることからも想像はつくかと思いますが、この項目を弄っているうちに動作がおかしくなったとしても、キャリアやメーカーはサポートしてくれない、あるいは対処法として初期化を薦められる場合があります。

項目によってはOSの深部に触れるようなものもあるため、GoogleなどOSを作ったところにしか手出しできない(つまりメーカーやキャリアはこの部分の仕様に関する情報を持っていない)可能性もあります。十分注意して扱ってください。

パソコン側で下準備を整える

今回使用するのはWindows 7です。

PCとUSB接続

デバッグモードでパソコンと接続します

まず、USBデバッグを有効化したVAIO PhoneをPCとUSBケーブルで接続します

デバイスマネージャー

Windowsキーを押しながらRキーを押し、「devmgmt.msc」と入力しても起動できます

その後スタートメニューなどから「コントロールパネル」を開き、「デバイスマネージャー」を起動してください。

端末の認識状態

ADBドライバが入っていないPCとUSBデバッグが有効化されたAndroidを繋ぐとこうなる

USBデバッグ用のドライバは自動インストールされませんので、デバイスの認識に失敗したマーク(黄色い「!」)がついた状態で表示されているはずです。

プロパティを開く

「プロパティ」を開きます

項目を右クリックして「プロパティ」を選びます。項目をダブルクリックしてもプロパティが開くはずです。

詳細タブを開く

タブを切換えます

「ドライバーの更新」ボタンが置かれていますが、肝心のドライバーがまだPCに入っていないので今は触れません。かわりに詳細タブをクリックします。

VID/PIDを調べる

ハードウェアIDを調べます。どこかにメモしておいてください

プルダウンメニューが表示されているのでクリックします。項目がズラッと出てきますが、上の方にある「ハードウェア ID」を選びます。

値(V)項目に表示された2行の文字列をどこかにメモっておいてください。完了したらプロパティを閉じます(「OK」でも「キャンセル」でも「×」でも大丈夫だと思います)。

続いて、ドライバーを入手します。

Android端末のUSBドライバーは端末を製造したメーカーが独自に配布していることが多いですが、残念ながらVAIO株式会社および日本通信は配布していません。

そこで、Nexus端末などに配布されている「Google USB Driver」を使います。

SDK Manager

Android SDK経由でUSBドライバーを入手します

Google USB DriverはAndroid SDKを導入すると使える「SDK Manager」から入手できます

パソコンにAndroid SDKが入っている場合

Extras

「Extras」の中に「Google USB Driver」があります

「SDK Manager」を起動します。

「Extras」を展開すると「Google USB Driver」があるのでチェックを入れ、右下の「Install XX packages」ボタンをクリックします。

インストール開始

「Install」をクリックするとインストール開始です

「Accept Lisence」にチェックを入れ、「Install」ボタンをクリックします。

extrasフォルダを開く

「extras」フォルダを開きます

完了したらSDK Managerを閉じて、Android SDKをインストールしたフォルダを開きます。

usb_driverフォルダを開きます

ちょっと深い場所になりますが、このフォルダを開きます

「extras」フォルダの中に「Google」フォルダ、更にその中に「usb_driver」フォルダができているはずですので開きます。

android_winsub.infファイルを開く

テキストエディタを使ってこのファイルを開きます

「android_winusb.inf」というファイルがあるはずなので、テキストエディタで開きます。

※ファイルを右クリックして「プログラムから開く(H)」を選択、「メモ帳」を選べばokです。

このファイルにはUSBドライバを適用する対象端末のハードウェアIDが記載されています。ここにVAIO Phone VA-10JのハードウェアIDを挿入します

ハードウェアIDを追記

ハードウェアIDを挿入します

ファイルの上の方に「[Google.NTx86]」と書かれた項目があるはずです。この真下に追加します。追加する文字列は3行で、次の通りです。

;VAIO Phone
%SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_0408&PID_B0D1&REV_????&MI_01
%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_0408&PID_B0D1&MI_01

1行目はコメントです。半角セミコロン(;)が頭についています。

2行目と3行目が、さっき確認したVAIO PhoneのハードウェアIDです。

2カ所目

同じ3行をここにも挿入します

続いて、少し下に行ったところに「[Google.NTamd64]」という項目もあるはずです。

ここの真下にも同じように3行とも挿入します。

完了したら上書き保存します。Ctrlキーを押しながらSキーを押せば上書き保存されると思います。保存したらエディタを閉じます。

参考までに、「x86」とは32bit版のこと、「amd64」とは64bit版のことです。VAIO PhoneのOSは32bitのはずですが、「x86」に挿入しただけではインストールできなかったため、両方に挿入しました。

これで準備完了です。続きはこちら

パソコンにAndroid SDKが入っていない場合

パソコンにAndroid SDKが入っていない場合は、下記からUSBドライバを入手します。

配布元:

ダウンロードボタン

Android Developersからドライバーを入手します

「Download Google USB Driver」と書かれた青いボタンを押すと、英語で利用規約が表示されます。

ダウンロード

規約に同意してダウンロードします

規約の下に置かれた「I have read and agree with the above terms and conditions」の左側のチェックボックスにチェックを入れ、ドライバーをダウンロードします。

ZIP形式に圧縮されているので、ダウンロードが完了したら解凍(展開)してください。できない場合はLhaplusをどうぞ。

INFファイルを編集

テキストエディタを使ってこのファイルを開きます

「usb_driver」フォルダの中に「android_winusb.inf」というファイルがあるはずなので、テキストエディタで開きます。

※ファイルを右クリックして「プログラムから開く(H)」を選択、「メモ帳」を選べばokです。

このファイルにはUSBドライバを適用する対象端末のハードウェアIDが記載されています。ここにVAIO Phone VA-10JのハードウェアIDを挿入します

VAIO PhoneのハードウェアIDを挿入します

ファイルの上の方に「[Google.NTx86]」と書かれた項目があるはずです。この真下に追加します。追加する文字列は3行で、次の通りです。

;VAIO Phone
%SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_0408&PID_B0D1&REV_????&MI_01
%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_0408&PID_B0D1&MI_01

1行目はコメントです。半角セミコロン(;)が頭についています。

2行目と3行目が、さっき確認したVAIO PhoneのハードウェアIDです。

2カ所目

同じ3行をここにも挿入します

続いて、少し下に行ったところに「[Google.NTamd64]」という項目もあります。

ここの真下にも同じように3行とも挿入します。

完了したら上書き保存します。Ctrlキーを押しながらSキーを押せば上書き保存されると思います。保存したらエディタを閉じます。

参考までに、「x86」とは32bit版のこと、「amd64」とは64bit版のことです。VAIO PhoneのOSは32bitのはずですが、「x86」に挿入しただけではインストールできなかったため、両方に挿入しました。

これで準備完了、次の作業を行います。

USBドライバーをインストール

まず、「USBデバッグ」を有効化した状態でVAIO PhoneとパソコンをUSB接続しておいてください

プロパティを開く

「プロパティ」を開きます

最初に開いた「デバイスマネージャー」より「プロパティ」を再度開きます。

ドライバーの更新

「ドライバー」タブから更新することもできます

ドライバーの更新」」ボタンをクリックします。

手動更新

更新は自動で行えません。ドライバーのある場所を指定する必要があります

2つある選択肢のうち下のほう、「コンピューターを参照してドライバー ソフトウェアを検索します(R)」をクリックします。

フォルダパスに注意

フォルダパス(場所)は環境によって異なります

「参照(R)」をクリックして、先ほどメモ帳で編集したinfファイルが置かれている場所(「usb_driver」フォルダ)を指定します。SDKが入っている状態、入っていない状態で「usb_driver」フォルダの場所が異なるので、注意してください。

フォルダパスを指定したら「次へ」をクリックします。

警告画面

インストール時に警告されます

このような警告が表示されるはずなので、2つある選択肢のうち下のほう、「このドライバー ソフトウェアをインストールします(I)」をクリックします。

しばらくお待ち下さい

Now Installing…

インストールが開始されるはずですので、しばらく待ちます。

インストール完了

インストールに成功するとこうなります

このように表示されたらインストール完了です。

デバイスマネージャー

デバイスマネージャーを確認します

最後に、「デバイスマネージャー」が認識しているデバイス一覧を確認します。

ADB デバイスとして認識されている場合、この一覧の上の方に「Android ADB Interface」と表示されるはずです。

コマンドプロンプト

コマンドプロンプトからADBコマンドを送ってみます

認識に成功したらコマンドプロンプトを開いてみます。

adb devices / adb shell 共に認識に成功しました。

以上で作業は完了です。お疲れ様でしたm(_ _)m

補足:USBデバッグを使用するメリット・デメリット

USBデバッグを使用すると次のような機能を使えるようになります。

  • adb reboot / adb backup等のADBコマンドが利用できるようになり、パソコンから端末を操作できます
  • DDMS(デバッガ)を利用できるため、USBケーブル1本でパソコンからスマホのスクリーンショットを取得できるようになります
  • コマンドプロンプトを使用してスクリーンレコード(画面の動画キャプチャ)が可能になります
  • Heliumを使用してアプリが抱えるデータを丸ごとバックアップすることができます。他にもUSBデバッグの有効化が必要なアプリを利用可能です

USBデバッグ利用時の注意

USBデバッグを有効化すると、パソコンからADB(Android Debug Bridge)コマンドを受け付けるようになります。

これによってロック中でも端末を操作できるようになるため、盗難時や紛失時のリスクが上昇します。

必要でない時はUSBデバッグを無効化し、その後で一度再起動を行なうことを推奨します。

フィンガープリント

フィンガープリントの確認を毎回出現するようにしておくと良いかも?

都度ON/OFFを切り替えるのが面倒な場合は、初回に表示されるフィンガープリントのポップアップで「常に許可する」にチェックを入れないようにします。

このポップアップはロック画面よりも手前に出ることはないため、これでUSBデバッグを求められた際に「許可する」操作が必要となることに加えて、ロック解除しない限り許可できないようになるため多少安全性を確保できます。

このポップアップはフィンガープリントが変わる(これまで認識されたことのないPCから接続される)と出現するためデフォルトでもある程度のセキュリティは担保されているはずです。

というわけで、VAIO Phone VA-10JでUSBデバッグが使用できるようになりました。長々と読んでいただきありがとうございました!楽しいVAIO Phoneライフをお送りください!

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こんにちは、モバレコ編集部です。5月といえばゴールデンウィーク。NHKでは絶対に「ゴールデンウィーク」と言わず「大型連休」と呼ぶことを知ってましたか?「なるべく横文字を使わないようにするため」だそうですが、だったら局の名前はって、ツッコむのはやめときます。