ARとVRを1台で楽しめる「ZenFone AR」を実際に使ってみた!完成度、満足度も高い1台に

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ARとVRを1台で楽しめる「ZenFone AR」を実際に使ってみた!完成度、満足度も高い1台に

世界初、TangoとDaydreamの両方に対応したSIMフリースマートフォン「ZenFone AR」を紹介します。この記事では、まだ対応機種が少ない新プラットフォームのTangoとDaydreamにフォーカスします。外観や付属品、スペックなどを詳しく紹介しているプレレビュー記事も併せてご覧ください。

ZenFone AR

ASUS ZenFone AR(ZS571KL-BK64S6)
Tango AR & Daydream VR 対応
カラー:ブラック

価格:84,240円(税込)

目次:

ZenFone ARの外観とスペック

外観・デザイン

前面

前面
全てハードウェアキーで左から戻るボタン・指紋センサー内蔵ホームボタン・アプリ履歴ボタン

全てハードウェアキーで左から戻るボタン・指紋センサー内蔵ホームボタン・アプリ履歴ボタン
背面はシボ加工が施されている

背面はシボ加工が施されている
メインカメラ・モーショントラッキングカメラ・深度カメラを備えるTriCamシステムを搭載

メインカメラ・モーショントラッキングカメラ・深度カメラを備えるTriCamシステムを搭載
右側面にはボリュームキーと電源ボタン

右側面にはボリュームキーと電源ボタン
左側面にはnanoSIMカードとmicroSDカードスロット

左側面にはnanoSIMカードとmicroSDカードスロット
SIMスロット・microSDスロットSIMスロット・microSDスロット

nanoSIMカード×2またはnanoSIMカード+microSDカードの組み合わせに対応(排他仕様)
上部はマイクのみ

上部はマイクのみ
下部にはスピーカー・USB Type-C端子・マイク・3.5mmイヤホンジャック

下部にはスピーカー・USB Type-C端子・マイク・3.5mmイヤホンジャック
5.5インチのiPhone 7 Plus(右)と5.7インチのZenFone AR(左)のサイズ比較

5.5インチのiPhone 7 Plus(右)と5.7インチのZenFone AR(左)のサイズ比較

モーショントラッキングカメラと深度カメラを搭載しているのが特徴です。サイズ感はiPhone 7とほぼ同じでスマートフォンとしてはやや大きめ。画面の表示領域を縮小する片手モードが搭載されているので、片手操作もできます。

スペック

ZenFone AR スペック情報
ZS571KL-BK64S6 ZS571KL-BK128S8
サイズ 高さ 約158.98 × 幅 約77.7 × 厚さ 約4.6〜8.95mm
OS Android 7.0 Nougat
重量 約170g
SoC Qualcomm Snapdragon 821 2.35GHz Octa-core
RAM 6GB 8GB
内蔵ストレージ 64GB(UFS 2.0) 128GB(UFS 2.0)
外部メモリ microSDカード(最大2TB)
バッテリー容量 3,300mAh
ディスプレイ 約5.7インチ 1620×1080
カメラ アウトカメラ 約2,300万画素
インカメラ 約800万画素
カラー ブラック
備考 Tango AR / Daydream VR / DSDS
AnTuTu Bencmark v6.2.7のベンチマークスコアAnTuTu Bencmark v6.2.7のランキング

AnTuTu Bencmark v6.2.7のベンチマークスコアとランキング

RAMと内蔵ストレージの容量が異なる2モデルが販売されています。今回、使用したのは上位モデルのZS571KL-BK128S8です。ARとVRを快適に楽しむためにはかなり高い処理能力が要求されますが、どちらもそれをクリアできる性能を有しています。

AR技術「Google Tango」に対応

ARとTangoについて

Augmented Reality(拡張現実)は、実在しないものがまるでそこにあるかのように見せる技術です。具体的には、カメラで取得した現実環境にデジタルオブジェクトを重ねます。この時、モーショントラッキングカメラと深度カメラの情報から空間を認識することで、違和感が無いように配置します。

GoogleのARプラットフォーム「Tango」は、空間や場所を認識する技術です。具体的には、9軸IMUによる特徴点の情報と、赤外線センサーで計測した深度情報をマッチングして空間データとして記憶しています。小難しい技術的な話はこのくらいにして、実際に使っているところをお見せしながら、どのようなことができるのか紹介していきます。

Tangoアプリで遊んでみた

部屋におじさんを召喚

部屋におじさんを召喚
可愛い犬に癒される

可愛い犬に癒される

HOLOはユニークなキャラクターや動物を出せるアプリ。ほとんどおじさんのように強烈なインパクトの個性的なキャラクターですが、少しだけ可愛い犬も入ってます。単調な動きを繰り返すだけなので、すぐ飽きてしまうのが難点でしょうか。

手の上にアーケオプテリクス

手の上にアーケオプテリクス

Dinosaurs Among Usはアメリカの博物館とコラボしたアプリで、恐竜や鳥類を見ることができます。手の上に出すことができるのは、空間を測位できるTangoならでは。

スピーカーの高さを測定

スピーカーの高さを測定

Measureはその名の通り長さを測定するアプリです。スピーカーの長さを測定してみた結果は39cmで、なんと実測値も39cmでした。筆者が試した限りではかなり高い精度で測定できましたが、完璧に正確ではありません。

BMWの車を隅々まで眺めたら欲しくなった

BMWの車を隅々まで眺めたら欲しくなった

VisualiserはBMW i3とBMW i8を目の前に出してしまうアプリ。ちょっと広めのスペースが必要です。ドアを開けて内装を見たり、色やホイールを変更することも可能。BMW i8が欲しくなりました。

椅子を配置したところ

椅子を配置したところ

iStagingは家具の配置をシミュレーションできます。左の椅子はアプリで出していて、右の椅子は本物です。ちゃんとフローリングの上に置くことができました。実際に配置した時のサイズ感を事前にチェックしてから購入できます

日本ではダウンロードできないアプリもある

日本ではダウンロードできないアプリもある

日本ではダウンロードできないアプリが結構ありました。ダウンロードできたとしても英語でしか利用できないものばかりだったので、日本のアプリベンダーの参入に期待したいところ。Tango対応スマートフォンはLenovo Phab 2 Proに続き2機種目。今後の展開が楽しみです。

使っていて発熱が気になりました。SoCにはSnapdragon S821をベースに最適化されたTango Editionを採用しています。それでもかなり負荷がかかるようで、数分使用していると高温になります。特にカメラ周辺とフレーム部分が熱いです。バッテリーもどんどん減っていくので、連続使用は控えた方が良いかもしれません。

VR技術「Google Daydream」に対応

VRとDaydreamについて

スマートフォンを利用するVirtual Reality(仮想現実)は表示領域を左右に分割し、右目用と左目用の映像を映します。VRゴーグルを装着して目の周りを覆うとスマートフォンのディスプレイだけが可視領域になり、余計な情報は入ってこないため、高い没入感を得ることができます。

ZenFone ARはGoogleのモバイルARプラットフォーム「Daydream」に対応。Android 7.0 Nougatから新たに搭載されたDaydreamモードは、20ms以下のレイテンシー(表示の遅延)を実現し、VR酔いを軽減します。

VRで必要なものは?

製品パッケージを組み立てるとVRメガネに変身!

製品パッケージを組み立てるとVRメガネに変身!

パッケージの上蓋にZenFone ARをセットし、覗く部分にレンズを装着すればVRメガネとして使用できます。手順は難しくないのですが、使う度に組み立てるのはやや面倒。しかも頭部に固定する機構がないため常に手で持たなければならず、一度本体を入れてしまうと簡易的な操作しかできなくなるので使い勝手はいまいち。

Daydream用のVRヘッドセット

Daydream用のVRヘッドセット

日常的に使うのであれば、やはり専用のVRヘッドセットを用意しておきたいところ。実は、Daydream対応スマートフォン向けのVRヘッドセット「Daydream View」が発売されています。ヘッドバンドで固定するのでハンズフリーで使用可能で、付属のリモコンで操作できます。

残念ながら記事執筆時点で日本国内での取り扱いはなく、発売も未定となっているため、入手のハードルが高いのが現状です。Daydreamを体験するためには必須のアイテムで、これがなければ本領を発揮できないと言っても過言ではありません。海外では79ドルと安価に販売されているので、日本でも発売してほしいですね。

Daydream Viewの日本発売を熱望

Daydreamアプリを起動しても何もできないDaydreamアプリを起動しても何もできない

Daydreamアプリを起動しても何もできない

筆者はDaydream Viewの使用経験があり、付属のVRメガネとは比べ物にならないほど使い勝手や装着感がいいことを知っているだけに、日本で発売されていないのが残念でなりません。そもそもDaydreamアプリはDaydream Viewのコントローラーでの操作を前提にしているので、持っていなければ何もできません。

手元にDaydream Viewがないのでレビューできませんが、特徴を簡単にご紹介します。スマートフォンを使ったVRは少し前から登場しているので、Daydreamとの違いと強みも考察します。

Daydreamの画面

Daydreamの画面(Google 公式ブログより)

DaydreamはVRの高い没入感を活かして、フィールドに入ったかのような臨場感でゲームをプレイしたり、Google マップでバーチャルな旅行に出かけるなどスマートフォンの用途の幅を広げる技術です。もちろん、YouTubeやNetfixなどの動画を大迫力で見ることも可能

Galaxyで利用できるGear VRなど似たようなものはすでにありますが、大きな違いはOSの開発元であるGoogleが主導しているということ。今後対応機種やコンテンツが増えるのは確実で、スマートフォンのVRといえばDaydreamという日が来るかもしれません。

Google Cardboardで仮想世界に飛び込んでみた

Google Cardboardのデモアプリで水中映像のVRコンテンツを再生しているところ

Google Cardboardのデモアプリで水中映像のVRコンテンツを再生しているところ

付属のVRメガネはGoogle Cardbordに準拠しています。右上のボタンを押すとタッチ、本体を右に傾けると戻ります。他の操作はできませんが、映像を見たり簡単なゲームをプレイすることが可能。Cardbordアプリや対応アプリはGoogle Playからダウンロードできます。

Google Cardboardは手軽にVRを体験することを目的としており、ビューアにセットできれば基本的にどのスマートフォンでも利用できます。基準を満たした対応端末でしか利用できない、高品質なDaydreamとは全く別物ということは押さえておきたいポイントです。

カメラの機能と性能をチェック

TriTechオートフォーカス、OIS、EISを搭載した2,300万画素のメインカメラ

TriTechオートフォーカス、OIS、EISを搭載した2,300万画素のメインカメラ

レーザーオートフォーカス、像面位相差オートフォーカス、コンティニュアンスオートフォーカスを組み合わせたTriTechオートフォーカスにより、約0.03秒で被写体を捉えます。また、光学式手振れ補正(OIS)と電子式手振れ補正(EIS)を搭載し、4Kビデオの撮影にも対応しています。

撮影モード一覧

撮影モード一覧

プリインストールのカメラアプリは多数の撮影モードを搭載しています。基本的には使いたいモードを選ぶだけでOKです。選択画面でインフォメーションアイコン(i)をタップすると説明が表示されるので、モードについてよくわからない場合は活用してください。

それでは、作例からカメラ性能を確認していきましょう。HDR含めてオートモードで撮影しました。写真をクリックまたはタップすると大きなサイズで表示されます。

ZenFone AR カメラ作例:花を接写

花を接写
ZenFone AR カメラ作例:小さい花にも正確に合焦している

小さい花にも正確に合焦している
ZenFone AR カメラ作例:逆光ではHDR撮影が威力を発揮する

逆光ではHDR撮影が威力を発揮する
ZenFone AR カメラ作例:水面や樹木を精細に捉え、ビビッドカラーのボートの色合いをうまく表現している

水面や樹木を精細に捉え、ビビッドカラーのボートの色合いをうまく表現している

小さい被写体をマクロ撮影しても瞬時にピントが合い、TriTechオートフォーカスの実力を体感できました。暗くなりやすい逆光で撮影した作例はHDRがしっかり効いていることがわかります。水面に浮かぶボートの作例では、木の細かい部分や水面のさざ波までしっかり捉えており、鮮やかな色は彩度が高く写っています。

ZenFone AR カメラ作例:デジタルズームで撮影した烏

デジタルズームで撮影した烏

ピンチインでズームイン、ピンチアウトでズームアウトできます。最大倍率の4倍までズームして撮影してみました。仕組み上、のっぺりとして粗くなってしまいうのは仕方がないことですが、輪郭だけでなく羽まで確認できるのは高画素なセンサーを搭載している恩恵と言っていいでしょう

ZenFone AR カメラ作例:スープカレー

スープカレー
ZenFone AR カメラ作例:ビーフ丼

ビーフ丼
ZenFone AR カメラ作例:ビフテキ丼

ビフテキ丼
ZenFone AR カメラ作例:ハンバーグ&ステーキ

ハンバーグ&ステーキ

3枚目までは暗めの店内で、最後の1枚はテラスの日陰で撮影しました。オートでも色味がよく、シズル感が伝わってきます。明るい屋外はもちろん、ちょっと暗めの店内でも難なく撮影できました。

ZenFone ARの価格と販売情報

ZenFone AR パッケージBOX

ASUSから発売された、世界で初めてGoogleのAR技術「Tango」とVR技術「Daydream」に対応したSIMフリースマホ「ZenFone Zoom AR」の価格は、ZS571KL-BK128S8がメーカー価格107,784円(税込)、ZS571KL-BK64S6の価格は89,424円(税込)となっています。ASUS Shop他、オンライスントアから発売されています。MVNOからはIIJmio、NifMoなどが取り扱いをしています。

さらに、当サイトが運営するモバレコ バリューストアでもZenFone AR(RAM6GB版)を取り扱いしています!一括84,240円、分割払いにも対応し月々3,510円(24回)のとなっており、オンライン上で購入することができます。

ZenFone ARZenFone AR

ZenFone ARの特徴は、何と言っても拡張現実の世界が楽しめる「ARとVR」に対応していることですが、スマホの完成度としても高い評価をすることができるモデルとなっています。

ZenFone AR

ASUS ZenFone AR(ZS571KL-BK64S6)
Tango AR & Daydream VR 対応
カラー:ブラック

価格:84,240円(税込)

まとめ:TangoとDaydreamが1台で楽しめるのがウリだけど・・・

ZenFone AR

世界初のTangoとDaydream対応スマートフォンと謳ってますが、Daydreamは日本未発売の対応ヘッドセッドがなければ使えず、魅力が半減してしまっているというのが正直な感想です。Daydream Viewが国内で発売されれば、本機の評価と価値は大きく変わるでしょう。

Tangoに関してはまだ荒削りな印象を受けましたが、未来を感じられる技術であることは間違いありません。まだアプリ数が少なく、既存のアプリはTangoを体験するためのデモ的な要素が強い気がしました。今後ユーザーが増えたら、もっと日常生活で役立つ実用的なアプリが出てくると思います。

ARとVRの部分を詳しく取り上げましたが、スマートフォンとしての完成度、満足度も高いです。動作速度やカメラ性能に不満はなく、快適に使えました。コミュニケーションツールの枠を超え、カメラやゲーム機としての側面も持ったスマートフォン。今後、その使い方に変革をもたらすであろう技術をいち早く体験したいなら、ぜひ手にとっていただきたい機種です。

ZenFone AR

ASUS ZenFone AR(ZS571KL-BK64S6)
Tango AR & Daydream VR 対応
カラー:ブラック

価格:84,240円(税込)

発売中のZenFoneシリーズのレビュー記事はこちら

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この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

マイナーなガジェットを追いかける変態端末愛好家。変わったものと新しいものはとりあえず買ってみるをモットーに活動中。