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WiMAX2+ルーター「WX03」レビュー。管理の面倒さを減らす仕組みがうれしい1台
UQコミュニケーションズより2016年12月に発売された、WiMAX2+対応のモバイルルーター「WX03」。4×4 MIMO(フォーバイフォーマイモ)とキャリアアグリゲーション(以下、CA)を組み合わせることにより、下り最大440Mbpsの高速通信に対応する製品です。
今回はUQコミュニケーションズ「WX03」の外観デザイン、通信機能、そしてモバイルルーターとしての扱いやすさを中心に、同機種の特徴・魅力を紹介します。

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目次:
WiMAX WX03 色別に質感も異なる外観デザインを確認
WX03はNECプラットフォームズ製のモバイルルーター。現行のスマホともさほど変わらない2,890mAhのバッテリーを搭載しつつ、従来のモバイルルーターとも大きく変わらないサイズ感を維持していることがまずひとつ特徴です。
はじめにこのWX03の外観デザインを詳しく見ていきます。
WiMAX WX03の外観デザイン
まずはホワイトゴールドの本体を使い、外観デザインを写真で確認。






ホワイトゴールドは白をベースとしたデザイン。前面の四方端~側面にかけて、シルバー(あるいはプラチナ)に近い色味のメタリックカラーが使われています。
丸みを帯びた四隅と、適度に残されたエッジにより、手にとってみると持ちやすいというのが第一印象。2,890mAhというバッテリー容量を考えると、あらためて本体が小型であるとも感じられます。
ちなみにバッテリーは着脱や交換が可能です。バッテリーおよび通信に必要となるSIMカードは、背面パネルを外して取り付けます。





本体重量も約110gと気になる重さではありません。ストラップホール付きなので、業務用として会社内で持ち歩く場合などにおいては、ネックストラップを取り付け、首から下げるスタイルもオススメできますよ。
WiMAX WX03の2色のカラーバリエーションの違い
WX03に用意されたカラーバリエーションはホワイトゴールドとディープブルーの2色。続いてはこの2色での色味や質感の違いを見てみることに。


遠目に気づく違いは色だけですが、実際には外像の質感にも一部違いが見つけられます。具体的には背面パネルの仕上げ方法が、ホワイトゴールドは光沢仕上げ、ディープブルーはつや消し(光沢なし)仕上げとなっていますね。


スマートフォンと比べれば、手にとり操作する頻度は低いであろうモバイルルーター。とはいえ契約する以上は毎日使う(=毎日目にする)ことを想定する人がほとんどのはず。
実は用意された2色では色味以外に質感も異なっているという点は、契約前に理解しておくと、後悔のないカラー選びができることでしょう。
WiMAX WX03 モバイルルーターとしての使いやすさをチェック

ここからは実際にWX03を屋内外に持ち出し、使ってみて感じた“モバイルルーターとしての機能や使いやすさ”について、ポイントを挙げながら紹介していきます。
下り最大440Mbps対応の片鱗は見えないが日常使いでのストレスはナシ
WX03ならではの大きな特徴といえば、4×4 MIMOとCAを組み合わせ、下り最大440Mbpsでの高速通信をサポートすること。ちなみに4×4 MIMOとは、通信用のアンテナを4つ用意し同時に使用することで、一度に転送するデータの量を増やす仕組みです。
モバイル回線を契約する際に誰しも気になる通信速度。今回筆者がWX03を使ってみた環境は4×4 MIMOの対応エリアであり、適時通信速度を測定しながら使用してみることに。
すると速度測定中に限っていえば、実際に出ていた通信速度は下り20~40Mbpsにおさまる結果となりました。


「440Mbps対応!」という数値を強く期待していると正直遅くは感じてしまいますね。ですが20~40Mbpsという速度でも、モバイル環境としては体感的なストレスも感じない十分な数値。
あわせてポイントとして触れておきたいのは、上記の速度は時間帯を問わず、安定して記録できていたということ。
WiMAX2+では2017年7月時点において、直近3日間でのデータ通信量の合計が10GB以上となった場合に(18時~26時ごろに限り)速度規制がかかる場合がありますが、これを除けばほぼストレスなく使うことはできる内容です。
またデータ通信量を気にする際にうれしい設計といえるのが、WX03に組み込まれたデータ通信量のカウンター機能。画面操作にて、当月分および(前日まで/当日までの)直近3日間でのデータ通信量が簡単に確認できます。

一方で通信機能について、WX03選択時に注意したいのはau 4G LTEには対応していないということ。
WiMAX2+では、使用している周波数の特性として「障害物をまわりこみにくい」ということが挙げられます。例えば屋内や地下ではつながりにくい可能性がある、ということです。
これを補うため、他機種の中には障害物も回り込む特性をもつau 4G LTE(プラチナバンド)対応モデルが存在しますが、WX03はあくまでau 4G LTEには非対応です。
実際筆者が今回WX03を持ち出した環境の中には、WiMAX2+のサービス提供エリア外となっている場所も見受けられました。
今後利用エリアの拡大も期待はできるものの、まずは契約直後に使えないと意味がありませんよね。そのため契約に際しては事前に必ず、UQコミュニケーションズ公式サイトからエリアマップを確認するようにしたいところ。WX03を契約した後、とくによく使うことになりそうな場所がある場合は、そこがサービスエリア内であるかは間違いなく確認しておきましょう。
なおサービスエリアの確認に際しては、UQコミュニケーションズ提供のサービス「Try WiMAX」活用もオススメです。Try WiMAXでは約1週間の期間、実際にWiMAX2+対応ルーターをレンタルして、実際に自分の利用シーンで使えるかを試すことができます。
WiMAX2+を契約する場合は基本的に複数年単位の長期契約となるはず。大切なことなので繰り返しますが、エリアマップの確認とTry WiMAXの利用は筆者個人的にも強くオススメします。
少し長くなってしまいましたので、通信機能についてまとめておきます。
「下り最大440Mbps」をそのまま真に受けてしまうと、契約後に「速度が遅い」とがっかりする可能性はあります。これをあくまで「最大速度」であると理解し数値にとらわれなければ、WX03の使用感として(速度制限時を除き)通信速度に体感的なストレスを抱くことはほとんどないでしょう。
大容量バッテリーで1日安心して使える点がイイ
通信機能とともにWX03の特徴となるのが、大容量のバッテリー。2,890mAhという容量は最新のスマートフォンと比べても遜色ないものです。
WX03にスマホやパソコンを接続する際は、通信速度重視のWi-Fi接続、省電力重視のBluetooth接続が利用できます。今回はこのうちのWi-Fi接続を用いて「1回の充電でどのくらいの時間使うことができるのか」も確認してみることに。
その日の利用環境(屋内外や移動時間の長い短いなど)により結果に多少のバラつきは見られましたが、総合的な結果として、おおよそ1日の連続使用には余裕を持って耐えられることを確認しました。
例えばバッテリー残量100%の状態で午前9時から使い始めた日。この日はスマホ2台とパソコン1台を接続しつつ、午後7時すぎまで約10時間連続で使用。移動中などパソコンは一時スリープ状態となっていた時間帯もありますが、少なくともスマホ1台はほぼずっと触っていましたが、午後7時過ぎ時点でバッテリー残量は35%とまだ余裕がある状態でした。

移動時間が長く基地局との接続切り替えが高頻度になってしまった日、あるいはWiMAX2+のサービス提供エリア外に出かけた日などはバッテリーの減りも早く感じましたが、それでも「日帰りでの外出程度であれば、意外とWX031台でも耐えられる」というのが正直な感想ですね。
WX03には電源の切り忘れを防止するタイマーといった省電力を意識した機能も搭載されており、また万が一外出先でバッテリー残量が尽きてしまってもモバイルバッテリー等で充電も可能です。これらも踏まえれば、外出時に持ち出す“モバイルルーター”としては、稼働時間の面ではよくできている製品といえるでしょう。
横型ディスプレイは両手操作向き
次は扱いやすさに大きく関係する「操作のしやすさ」。WX03では、電源以外の物理ボタンは搭載しておらず、操作はおもにディスプレイへのタッチでおこなうことに。
ディスプレイのタッチ感度はスマホと比べるとやや独特さがあるものの、これは慣れることができる範囲内。決して感度が悪いといった感じではなく、探しているメニューや項目を見つけるのに苦労することはあっても、操作方法自体で困惑する心配はほぼないでしょう。
様々な場面で使うにあたり、少し気になったのは画面の見やすさ。画面の輝度調整は「明るい」「普通」「暗い」の3段階で選べますが、もっとも輝度の高い「明るい」を選んだ場合でも、屋外では画面が見づらく感じることが多かったですね。



もし屋外での利用をメインとして考えているのであれば、視認性の面においてストレスを感じてしまうことはあるかもしれません。
なおこの解決方法のひとつとして、専用アプリを使ってスマホから情報を確認・操作することが挙げられます。こちらは次の項であらためて触れることにします。
専用アプリを使えばスマホでラクに状態がチェックできる
携帯電話とモバイルルーターを併用する場合、管理する機器の台数が増えるというデメリットが発生します。はっきり言ってどうしようもないことではあるのですが、それでもWX03にはこのデメリットを軽減できる手段として、スマホ用の専用アプリが用意されています。
Google Playなどのアプリストアでダウンロードできる専用アプリでは、スマホをWX03に接続した状態でアプリを起動すると、スマホの画面上でWX03の電波状況やバッテリー残量、データ通信量などが確認可能に。また遠隔でWX03の休止・起動、Wi-Fi接続に使う周波数の変更といった操作もおこなえます。


専用アプリについては、スマートフォンを持っていれば「使わない理由はない」といっても過言はないでしょう。多くのメリットが得られるため、WX03使用にあたっては欠かさずチェックしたい存在となっています。
同梱品も要チェック。使い方に併せてクレードル手配も考えよう
WiMAX2+では2017年7月時点において、au 4G LTEを使った「ハイスピードプラスエリアモード」および直近3日間での速度制限をのぞけば、規制を受けずにデータ通信が利用できます。
そしてWX03はそもそもau 4G LTE非対応の機種。ということは通信に関して気にすべきポイントは直近3日間の速度制限のみと言い換えることができますね。
この特性を生かし「自宅用Wi-Fiルーターとしても使う」ことを考える人も多いはず。ここで最後にひとつ触れておきたいのは、自宅で使う際にあるとうれしいクレードルは別売りであるということ。

UQ WiMAXおよび他MVNOで契約する際には、機種とクレードルのセット品も取扱いがあるはず。必要であれば、契約時のセット購入がおすすめです。
なお契約後に使い方が変わり、あらためてクレードルが必要になった場合は、ヨドバシカメラなどの一部家電量販店にて、クレードル単体で購入することも可能ですよ。
まとめ:WiMAX WX03はWiMAX2+での通信を安定して使うための1台

4×4 MIMOとCAの組み合わせにより、下り最大440Mbpsの通信に対応するWX03。今回実際に使ってみた中では「最大速度」のすごさを感じることはできなかったものの、日常では十分すぎる速度、安定して使えるモバイルルーターだとわかりました。
また筆者個人的にもっとも魅力を感じたのは大容量バッテリーという存在ですね。長時間の連続使用にもしっかり耐える設計となっており、ある程度は電源オンで放置しても大丈夫。モバイルルーターという“管理すべき機器”がひとつ増えたことでの面倒さを軽減してくれます。
au 4G LTEに接続できる必要はない。あまり多くのことを意識せず、少しでもシンプルにWiMAX2+を使いたい。そんな人にとってWX03はオススメできる1台となっています。

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※ポケットWiFi(Pocket WiFi)とは、ワイモバイルが提供する商品名です。この記事では、「持ち運びができるモバイルWiFiルーター=ポケット型WiFi、モバイルルーター」と表記しています。