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WiMAX2+ルーター「W04」レビュー。より速く、より広く繋がる1台
UQコミュニケーションズより2017年2月に発売された、WiMAX2+対応のモバイルルーター「W04」。
4×4 MIMO(フォーバイフォーマイモ)とキャリアアグリゲーション(以下、CA)の組み合わせにより下り最大440Mbpsの高速通信に。またau 4G LTEも利用できる「ハイスピードプラスエリアモード」利用時には、一部エリアでさらに速い下り最大590Mbpsでの高速通信にも対応する製品です。
今回はUQコミュニケーションズ「W04」の外観デザイン、通信機能と含むモバイルルーターとしての使い勝手を中心に、同機種の特徴・魅力を紹介します。

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目次:
WiMAX W04 カラーで微妙に異なる質感。デザインを写真で確認
W04はHuawei Technologies(以下、Huawei)製のモバイルルーター。ちょっとした隙間にもスルリと忍ばせられる、縦に長いスティック形状がデザイン面での特徴です。
はじめにW04の外観デザインを詳しく見ていきましょう。
WiMAX W04 外観デザインをチェック
グリーンの本体を使い、まずは外観をひと通り、写真で確認。







グリーンの本体カラーは、黄色寄りの明るい色味がベースに。ディスプレイ周囲および背面に黒色を差し込むことで、デザインに落ち着きを持たせていますね。
前面は適度にエッジが残されているものの、背面はかなり丸みを帯びた形状。手にとって見ると「ごろり」とした可愛らしさも感じます。
一方でバッテリー容量は2,750mAhと大きめ。スティック型としますが、実際に手に取った際には「思っていたより大きい」とも感じます。重量も約140gとなっており、モバイルルーターとしてはやや重いというのが正直なところでしょうか。
WiMAX W04 2色を比べて違いをチェック
W04にはここまで見てきたグリーンの他にもう1色、ホワイトの本体カラーも存在します。次はこの2色を比べてみることに。



ホワイトは前面~側面が白、背面が白銀系のメタリックカラーです。前面はディスプレイ周囲とそれ以外の箇所で色味が異なるものの、遠目には同じ色味で統一され、シンプルさが際立ちます。
なおこの2色では、色以外に細部の質感に違いも。具体的には背面部分で、グリーンではつや消し(光沢なし)仕上げの黒色でしたが、ホワイトは光沢仕上げの白銀色となっています。
つや消し仕上げの黒色は指紋や皮脂による汚れこそ目立ちにくいものの、こびりつくと掃除が大変。その一方で光沢仕上げの白銀色は汚れも目立ちづらく、掃除もかんたん。
キャッチーでカジュアルな色味のグリーンと、フォーマルにも合うシンプルさが魅力のホワイト。色味だけでなく、質感などの違いにも注目して、本体カラーを選んでみるのがよいのではないでしょうか。
WiMAX W04 モバイルルーターとしての使い勝手を確認

ここからは実際にW04を屋内外に持ち出し、使ってみて感じた「モバイルルーターとしての使い勝手」を、ポイントをいくつか取り上げながら紹介していきます。
スティック型は掴みやすさ・携帯性ともによし
W04の特徴のひとつが縦に長いスティック型のデザイン。
モバイルルーターは持ち出して使える設計を基本としますが、その中でもこの縦に長いデザインは、掴みやすさと優れた携帯性を感じさせてくれます。また横型では難しい片手での操作がしやすいこともよいですね。


ちょっとした隙間にも差し込めるデザインなので、例えばペンケースに入れて筆記具とともに持ち歩くといったことも可能。

外出先でもテーブルに荷物を広げ、落ち着いた環境で作業することが多い場合は、こういう使い方もアリですね。
タッチパネルで快適操作。情報確認をかんたん
片手で掴みやすく、操作もしやすい。これらの魅力をさらに高めてくれるのが、画面デザインのわかりやすさ。スマートフォンと同じ縦長画面なので、スマホを使っている人にとっても違和感なく使うことができます。

ちなみにW04はau 4G LTEを使ったハイスピードプラスエリアモードにも対応することから、連続する3日間での通信量が10GB以上になった場合に(18時~26時ごろに限り)かかる速度規制に加え、ハイスピードプラスエリアモード利用による速度規制(当月で7GBを超えた場合に送受信最大128kbpsになる)も。このあたりはよく考えて使う必要があります。
そこでうれしいのが、通信量のカウントが1ヶ月と3日間の2パターンで確認できること。


au 4G LTEも使えるハイスピードプラスエリアモードはとても便利ですが、不用意に使いすぎてしまうと、WiMAX2+もまともに使えなってしまうのでとくに注意が必要。ここをしっかり管理するためにも、このカウント機能は外せません。
なお一方で、シーンにより使いづらさを感じたのが画面の明るさ。調整は3段階から指定できますが、最大に設定しても光量不足を感じることが。とくに晴れた日の屋外では、画面に表示された内容がかなり見づらく感じました。

スマートフォンと比べるとバックライトの明るさはかなり抑え気味なので、この点でストレスを感じることはあるかもしれません。
なお解消方法のひとつとして、専用アプリを使う方法が挙げられます。こちらはこの後にあらためて触れることにしますね。
専用アプリでスマホからでも状態がわかる
W04ではHuaweiが別途用意しているスマホアプリを使い、W04に接続したスマホ側で動作や設定の管理がおこなえます。さきほど触れた「画面の明るさ不足」問題も、より明るく表示できるスマホの画面を使うことで解消できるというわけです。
アプリの名前は「Huawei HiLink(Mobile Wi-Fi)」で、Google Playなど公式のアプリストアからダウンロード・インストールできますよ。




アプリで情報を見る際には「スマホでW04に接続している」「W04側で操作をしていない」とう条件がつきますが、これは逆にいえば、W04のバッテリーが残っているうちはスマホだけで管理ができるということ。
W04を使うのであれば、ぜひスマホへ欠かさずインストールしておきたいアプリです。
より速く、より広く繋がる通信機能はグッド
W04では4×4 MIMOとCAを組み合わせによる下り最大440Mbpsの高速通信、さらにはau 4G LTEを絡めたCAにより一部エリアにおいて下り最大590Mbpsの高速通信にも対応します。そんなW04ですが、実際の通信速度はやはり気になりますよね。
そこで今回、使ってみるにあたり、適時通信速度も測定してみることに。
筆者がW04を試した環境は4×4 MIMOの対応エリア。下り最大590Mbpsの高速通信には非対応なので、下り最大440Mbpsが上限ということになります。
試してみた結果から伝えると、実際に出ていた通信速度はハイスピードモードでの下り速度が40~70Mbps、ハイスピードプラスエリアモードでの下り速度が10~30Mbpsにおさまる形となりました。


「下り最大440Mbps」という数値を意識するとかなり遅くも感じますが、この速度が曜日や時間帯をほぼ問わず、安定的に出ていたことに注目すべきですね。
よほどファイルサイズの大きいデータをアップロード(あるいはダウンロード)する場合を除けば、モバイル環境での通信速度としては申し分ない内容。
ハイスピードプラスエリアモードでは通信速度が少し落ちていますが、こちらも普段使いであれば速度としては十分。
またハイスピードプラスエリアモードには1ヶ月での通信量が7GBを超えると、以降当月はハイスピードモードに設定した場合でも送受信の最大速度が128kbpsに制限される条件付き。使い過ぎ禁物という点も踏まえ“WiMAX2+では電波状況が芳しくない場合の予備手段”と認識すれば、ストレスをいだくこともないのではないでしょうか。
通信速度は大切なポイントなのでまとめておくと、“最大速度”を過信しすぎると契約後に使ってみて「あれ?」となりかねませんが、そこをあらかじめ「あくまで最大速度」と理解していれば、モバイル回線としては十分過ぎる速度で安定しての利用が可能。
WiMAX2+では通信に不安がある場合でも、ハイスピードプラスエリアモードに切り替えれば、どうにかなる場合も多く、従来モデルと比べてより速く、より広いエリアで利用できる点はW04最大の魅力といってよいでしょう。
バッテリー保ちにはやや不安も
「モバイルルーター=持ち歩いて使うもの」が一般的ですから、通信速度とあわせて気になるのがバッテリーの保ち具合。W04が搭載するバッテリー容量は2,750mAhと比較的大きいですが、バッテリー交換ができない点はやや気になることも。
W04にスマホやパソコンを接続する際は、通信速度重視のWi-Fi接続、USB接続、省電力重視のBluetooth接続が利用できます。今回はこのうちWi-Fi接続を用いて「1回の充電でどのくらいの時間使うことができるのか」も確認してみました。
日によって利用環境(屋内外や移動時間の長短)に違いがありましたが、総合的な結果としては、朝の出かけるタイミングから電源をつけっぱなしにすると、夜にはバッテリー残量がギリギリ(あるいはバッテリー切れ)となるケースが多くなりました。
例えばバッテリー残量100%の状態で午前7時から使い始めた日、この日はスマホ2台とパソコン1台を接続しつつ、帰宅したのが午後7時。途中、午後4時にW04を確認した際にはまだバッテリーが残っていましたが、帰宅時には「LOW BATTERY」と表示され、電池切れを起こしていました。
ハイスピードプラスエリアモード対応で、より広いエリアで使える点は強い魅力である一方、バッテリー保ちは決してよいといった感じはありませんね。
例えば現在発売中の他機種「WX03」では省電力性を意識し、60分経過後に強制的に自動休止となる「切り忘れ防止タイマー機能」を備えますが、そういったものはナシ。
1日を通じて安心して使うためには、前述の専用アプリでこまめに管理するなど、ある程度の手間をかける必要はありそうです。

なおUSB接続で通信を利用する場合は、通信を利用しつつ、W04本体の充電も可能です。おもにパソコンとセットで使用する、という場合はUSBケーブルをセットで持ち歩くとなお安心して使うことができるでしょう。
同梱品も忘れず確認。自宅で使うならクレードル手配も検討しよう
WiMAX2+では2017年8月時点において、au 4G LTEを使ったハイスピードプラスエリアモードおよび直近3日間での速度制限をのぞけば、規制を受けずにデータ通信が利用できます。
W04はau 4G LTEも使うハイスピードプラスエリアモード、そしてWiMAX2+のみを使うハイスピードエリアモードを切り替えて使うことが可能。そのためハイスピードエリアモードを活用して「自宅用Wi-Fiルーターとしても使う」ことを考える人も多いはず。
そういった人に向けて最後にひとつ触れておきたいのは、自宅で使う際にあるとうれしいクレードルは別売りであるということですね。

UQ WiMAXおよび他MVNOで契約する際は、機種とクレードルのセット品も取扱いがあるはず。あらかじめ自宅で使うことも想定するのであれば、契約時にセットで購入することをおすすめします。
なお契約後に「やっぱり自宅でも使いたい」となった場合は、クレードルを単体で購入することも可能です。例えばヨドバシカメラなど一部の家電量販店にて取扱いがされています。
まとめ:“通信エリアの広さ”込みで安定して使うならW04

4×4 MIMOとCAの組み合わせによる下り最大440Mbpsの高速通信、また一部エリアにおいてはau 4G LTEも絡めた下り最大590Mbpsの高速通信にも対応するW04。今回使う中でこの通信速度を味わうことはできませんでしたが、それでも日常的に安定して使える通信速度、モードを繰り替えにより場所を選ばず使えるサービスエリアの広さに強い魅力を感じました。
個人的にはバッテリー保ちにやや不安も感じましたが、ここはスマホアプリ活用でW04をしっかり管理すること、またパソコンでの使用時はUSBケーブルでの有線接続を利用することなど、工夫によりおおむね解消できる問題でもあります。
通信手段として契約する以上、安定した速度と広いエリアで使いたい。バッテリー保ちよりも通信エリアの広さが求める人にとって、W04はオススメできる1台です。

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※ポケットWiFi(Pocket WiFi)とは、ワイモバイルが提供する商品名です。この記事では、「持ち運びができるモバイルWiFiルーター=ポケット型WiFi、モバイルルーター」と表記しています。