au「Qua Phone QX」を徹底レビュー。使いやすいが詰まった「新スタンダードモデル」

書いた人: 迎 悟

カテゴリ: auスマホのレビュー, レビュー

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au「Qua Phone QX」を徹底レビュー。使いやすいが詰まった「新スタンダードモデル」

7月14日に発売になったauの2017年夏モデルの「Qua Phone QX」。
数あるスマートフォンの中では「スタンダード」に位置付けられ、auのスマートフォンのラインナップでも毎シーズン、新型モデルが投入される定番モデルのひとつになりました。

スタンダードモデルだけあって、初めてのスマホとしても選ばれることの多いQua Phoneシリーズ。その最新モデル「Qua Phone QX」がどれだけ魅力的な機種かを、今回はがっつりとレビューしていきます。

目次:

Qua Phone QXのシンプルなデザイン・外観をチェック

最初にQua Phone QXの外観をチェックしていきます。
特徴がないのが特徴、そのくらいスタンダードな外観ですが、だからこそ魅力的に感じる「使いやすさ」もしっかり押さえていますので要チェックです。

Qua Phone

ボディサイズは筆者(成人男性)で丁度ホールドできるくらいのサイズ
Qua Phone

背面は後述しますが、ぎゅっと握った後で指紋が目立たないのも嬉しい
オーソドックスなデザイン

目新しさのない正面。これが「安心」につながります

最近は全面いっぱいまで広がったディスプレイや、左右に向かてカーブしたディスプレイなど、正面に特徴のある見た目、形状、機能を備えたスマートフォンが人気です。
そんなスマートフォンの中でもQua Phone QXは王道をいく「スマホらしい見た目」。

ハイエンドモデルに慣れ親しんだ人からすれば「つまらない」かもしれませんが、初めてのスマートフォンとして選ぶ人にとって、これほどまでに安心できる見た目はないのではないでしょうか。

「普通」だからこそ、思い描いたスマートフォンの使い方通りに使えるでしょうし、困ったときに「スマホだよ」と相談もしやすいはず。Qua Phone QXの飾り毛のないスタンダードさは、正面からも感じられます。

パール塗装で上品な背面

パール塗装で上品な背面

背面素材はプラスチック。塗装は見る角度で色味の変わる、かなり上品なパール塗装が施されているため、安っぽさは感じません
プラスチックを採用し価格も安価に抑えられ、重量も軽くなったことでフィーチャーフォン(ガラケー)から買い替える人には、持ちやすさを実現し、プラスに評価することもできます

搭載されている1,300万画素のカメラはLEDフラッシュライトも搭載。暗い所での撮影もばっちりです。カメラ下部にはおサイフケータイも。この位置ならば手に持って、ICカード・電子マネー決済の際にかざしやすいですね。

また、スピーカーもカメラと同じ高さに備わっているため、例えば手に持ってスピーカーをふさぐこともないため、着信音が聞こえづらい、なんてこともありません

正面向かって右側。こちらはボリュームボタンがあります

正面向かって右側。こちらはボリュームボタンがあります
正面向かって左側。こちらはボタンなどは一切ありません

正面向かって左側。こちらはボタンなどは一切ありません

本体の両サイド。正面向かって右側にボリュームボタンが配置されています。
サイドについてはこれだけ。

「あれ?電源ボタンは?」となるのですが、実は電源ボタンはこちらです。

正面下部

正面の下部、他社だとステレオスピーカーの片側があるような場所に電源ボタン

Qua Phone QXのおもしろいところであり、工夫を感じるのが電源ボタンの位置
実は正面の下部、最近だとステレオスピーカーの片側や指紋認証センサーが備わっている位置に電源ボタンが配置されています。

この位置に配置されたことで右利き、左利き関係なく画面のオン・オフ、電源のオン・オフを行えるようになっています。また、指の付け根などで電源ボタンを誤って押してしまうこともないため、スマホに不慣れな人でも安心して操作できます

本体下部

本体下部。充電端子はmicroUSB。ストラップホールもあります
本体上部

本体上部。イヤホンジャックと、au ICカード・microSDカードスロットはこちら

本体下部には充電端子としてmicroUSB端子。そしてストラップホールも用意されています。

Qua Phone QXのディスプレイサイズは5インチ。情報量の多いスマホの画面で、文字が見やすいベストサイズになっていますが、古いスマートフォンやフィーチャーフォンと比べると本体サイズは大きくなるため「持ちづらい」「落としそう」と心配になる人も多いでしょう。

ストラップホールがあれば手首にかける、ネックストラップを利用するなど、握りづらさを感じても安心して利用できる工夫と言えます。

本体上部にはイヤホンジャックとau ICカード・microSDカードのスロットが用意されています。

外観のチェックだけでも、Qua Phone QXがスタンダードながら「使いやすさ」に配慮されている機種だとわかります。

Qua Phone QXのスペックをおさらい

続いてQua Phone QXのスペックをおさらいしていきます。仕様とベンチマークスコア、そして筆者が実際に使ってみての使用感を確認していきます。

Qua Phone QX(参照:au製品ページ
OS Android 7.1
CPU Qualcomm Snapdragon 430
(1.4GHz × 4 + 1.1GHz × 4)
メインメモリ 2GB
保存容量 16GB
外部メモリーカード 対応
microSDXCカード・最大256GB
ディスプレイ 約5.0インチ・HD解像度(720×1280px)
アウトカメラ 約1,300万画素
インカメラ 約500万画素
バッテリー容量 2,600mAh
Wi-Fi IEEE802.11a/b/g/n/ac
(2.4GHz・5GHz 対応)
Bluetooth Ver 4.2
通信方式 au 4G LTE / WiMAX 2+ / au VoLTE
サイズ 約73×146×8.9mm
重量 約139g
その他 おサイフケータイ・防水(IPX5/IPX8)・防塵(IP5X)・赤外線通信
カラーバリエーション ホワイト・ブラック・ピンク

OSは記事執筆時点で最新となるAndroid 7.1を搭載
比較的OSアップデートが頻繁に行われるSIMフリースマートフォンでもAndroid 7.1までアップデートされている機種は少ないため、Qua Phone QXはスタンダードモデルながら、今夏にスマホデビューをする場合でも「新しいOSを搭載した機種」として選ぶことが可能です。

AnTuTu Benchmarkのスコアは4万点台

AnTuTu Benchmarkのスコアは4万点台

実際にベンチマークアプリで計測するとスコアは4万点台とまずまずの数値。
搭載されているCPUの「Snapdragon 430」はエントリーモデルに採用例の多い、下位グレードのCPUですが、実は「名機」と未だに人気の衰えぬ「Xperia Z3」などと同等か、それ以上のスコアです

実際に筆者が一週間ほどQua Phone QXでWebサイトを見たり、SNSを中心に利用してみて「重たい」と感じる場面は少なく、例えばゲームのように重たいことをしない限り、従来のエントリーモデル・スタンダードモデルに位置付けられるような機種よりも快適に利用できると感じました。

また、バッテリー容量は「2,600mAh」と特別多いわけではありませんが、1日使ってもバッテリー切れの心配はない、十分なスタミナがあります

スタンダードモデルだから…と正直なところ期待していなかったのですが、筆者の中のQua Phone QXは「優等生」にイメージが置き換わってしまいました。

Qua Phone QXの特徴と使い勝手をピックアップ

外観やボタン位置などの工夫、そしてストレスなく使えるスペックときて、次にチェックするのは「Qua Phone QXだから!」の特徴や機能についてです。

より安心に感じるディスプレイ・フレーム

ディスプレイが一段下がっている部分に注目

ディスプレイが一段下がっている部分に注目

まず最初に、筆者がQua Phone QXを使い始めて気づいたのが「ディスプレイ」と「フレーム」

Qua Phone QXは「耐衝撃」としてディスプレイパネルに「傷つきにくい」「衝撃に強い」の二つの特徴をもった「Dragontrail X」を採用しています。それでも落下時の角度や当たり所が悪ければ傷が入ったり、ときには割れてしまいます。

Qua Phone QXですが、落下時に画面に直接ダメージが及ばぬよう、フレーム部分が一段高くなっています。エッジが立っていることで特に画面の左右の端の操作時に邪魔になりそうな気もしますが、ベゼルが最近流行の「ものすごく細いもの」ではないため余裕がありそうしたこともありません。

一見「普通」の見た目だからこその工夫に、ついつい唸ってしまう部分と言えます。

聞こえやすい工夫「スマートソニックレシーバー」

ディスプレイ面すべてがスピーカーになっています

ディスプレイ面すべてがスピーカーになっています

Qua Phone QXの受話スピーカーは画面全面がスピーカーになっている「スマートソニックレシーバー」です。スピーカー位置を気にすることなく、適当な位置に耳を当てても相手の声がハッキリ聞こえます

さらに相手の声を「やわらかく」「はっきりと」「おさえめに」の3種類から調整できる「聞こえ調整」も行えます。

高音質なau VoLTEにも対応していることとあわせ、Qua Phone QXの通話音質はかなり良好です

赤外線通信・おサイフケータイに対応

最近のスマホでは珍しくなってきた「赤外線」に対応しています

最近のスマホでは珍しくなってきた「赤外線」に対応しています

Qua Phone QXはスタンダードな位置付けながら「フィーチャーフォンからの乗り換え」を意識した、いわゆる「国内向け」「ガラパゴス機能」とも呼ばれる、フィーチャーフォンでお馴染みの下記の内容にも対応しています。

・赤外線通信
・防水&防塵
・おサイフケータイ

特に最近では珍しい機能といえる「赤外線通信」ですが、例えばフィーチャーフォンをメインで使用中の人がQua Phone QXに買い替えた場合、データ移行を赤外線を利用してスムーズに行うことが可能です。

もちろん、周りにフィーチャーフォンユーザーが多い場合、Qua Phone QXとフィーチャーフォンとの間で電話帳を交換するといった、昔ながらの機能をそのまま利用できるのは「スマホになってできないことが増えた」なんてことにならない、嬉しい工夫ですね。

外観でもご紹介した通り、おサイフケータイにもしっかり対応

外観でもご紹介した通り、おサイフケータイにもしっかり対応

また、上でも紹介した通り、Qua Phone QXは「おサイフケータイ」にも対応しています。

大手携帯電話会社から発売されている機種らしく、モバイルSuicaといった有名どころを始め、フィーチャーフォン時代から提供されている多くのサービスに対応。そのため初めてのスマホとしてフィーチャーフォンから乗り換えた場合でも「おサイフケータイで使えないものがある」といったストレスに遭遇することもないでしょう。

Qua Phone QXのカメラ性能をチェック

最後に、Qua Phone QXのカメラ性能をチェックしていきます。
アウトカメラは約1,300万画素。エントリー寄りのモデルでは800万画素程度の機種も多い中、上位機種同等の最大画素数のカメラを搭載しているのは、買い替えてカメラ性能のアップを感じられる、嬉しいポイントです

以下にいくつか作例を用意しました。
撮影設定はオート。撮影時の解像度設定だけは縦横比3:2、要するにQua Phone QXのカメラ画素数を最大に利用できるよう変更を行い撮影しています。クリック・タップすると大きな画像サイズを表示できます

Qua Phone カメラ作例:晴天下での撮影

晴天下での撮影
Qua Phone カメラ作例:生憎の曇り空

生憎の曇り空

まずは一番撮影機会が多いであろう屋外での撮影。今回は晴れと曇り、両方で撮影するタイミングがありましたのでそれぞれ評価していきます。

晴れの作例では空の明るさ、青空のグラデーションはもちろん、陽射しの強さ、暑さも伝わってくるような絵をしっかり残せます。また、全体の明るさも白飛びすることなく撮影することができました。これだけキレイに晴れているシチュエーションでは白飛びしてしまう機種も多く、優秀なカメラであることがわかります。

曇りでの作例。同一価格帯のエントリー~スタンダードの機種だと雲のディテールを捉えるばかりで全体が暗くなってしまったり、逆に手前の被写体にあわせ空が白飛びするのですが、Qua Phone QXはどんよりとした雲の雰囲気は捉えつつも、雲の重さ、手前の被写体についてもしっかりと撮影ができています

ホワイトバランスの調整がかなり「賢い」カメラといえるでしょう。

Qua Phone カメラ作例:ハンバーグのジューシーさが伝わってきます

ハンバーグのジューシーさが伝わってきます
Qua Phone カメラ作例:失敗例。少し接写が苦手のようです

失敗例。少し接写が苦手のようです

次に食事の写真。一枚目はハンバーグのジューシーさが伝わってきます。発色も暖色寄りの「美味しそう」な色味で撮影が出来ました

二枚目も美味しそうではあるのですが、カツサンドの断面を撮影したかったのがピンボケてしまいました。何度か試したのですが、料理に近づけて撮るような「接写」は苦手のようです。

Qua Phone カメラ作例:花壇の花を撮影してみました

花壇の花を撮影してみました

食事で接写が苦手なことがわかりましたが、近くに寄って撮りたくなるものとして次の作例は花壇の花を。確かに近づきすぎると「ピントが合わない=接写が苦手」なのですが、ある程度距離をとって撮影しても「約1,300万画素」と高画素のメリットが大きく、十分に花弁のディテールまで捉えることができました

壁紙に設定したいような場合、少し距離を置いてからトリミングして設定するなどすれば接写が苦手な部分は十分にカバーできると言えるでしょう。

Qua Phone カメラ作例:深夜の交差点を撮影。少々ノイジーな絵になりましたが、十分に「雰囲気」は伝わります

深夜の交差点を撮影。少々ノイジーな絵になりましたが、十分に「雰囲気」は伝わります

最後に夜間の撮影。小洒落たイルミネーションを撮影するタイミングがなかったため、光源のある風景として交差点で撮影を行いました。ノイズが目立つ結果になりましたが、夜間の暗さと信号機の眩しさはしっかりと捉えられており、夜景撮影などでも「黒つぶれ」の目立つような写真にはならないことがわかります

Qua Phone QXの位置づけはスタンダード、またはエントリーではありますが、特別カメラ機能を売りにしているようなハイエンド機種と比べない限り、スマートフォンのカメラとしては平均的、または高画質に撮影のできる優等生といえます。

評価まとめ:スマホデビューを後悔させない!新スタンダードと断言できる1台

Qua Phone

冒頭にも書いた通り、Qua Phoneシリーズはauのラインナップの中でもスタンダードな位置付けであり、他社やSIMフリースマートフォンまで含めても「最初に選ぶといい」入門機としても人気を集めているシリーズです。

その最新モデルであるQua Phone QXに対しての筆者の期待やイメージは「使いやすいけど、価格相応」といった廉価機種をイメージしていましたが、使ってみると完成度の高い1台と感じました

使いやすさへの工夫が心地よく、エントリー・スタンダードの位置付けでイマドキのハイスペックモデルと比べれば「控えめ」のスペックも、少し前の機種と比べれば「十分過ぎるほど高性能」です。

初めてのスマートフォンとして購入するのはもちろん、今使っているスマホに不満はないけれど、もっと使いやすいもの、新しいモノへ買い替えたい!という人にもオススメできる、優等生なQua Phone QX、いかがでしょうか。

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この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

三度の飯より携帯が好きすぎて、資格も仕事も投げだし20代のほとんどを携帯販売に費やした元携帯ショップ店員。家電量販店からキャリアショップ、併売店まで色々経験してきました。今は[kuropon.mobi]でブログを書きつつ、ライターとしてあちこちにて記事を執筆中。そうでないときは大体"夢の国"にいます。Twitter:@kuropon