au「TORQUE G03」レビュー!使い勝手が劇的に進化した最強のタフネススマートフォン
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タフネススマートフォンでおなじみのTORQUEシリーズの最新機種「TORQUE G03(トルク・ジーゼロサン)」が2017年6月30日にauから発売されました。
世界初の耐海水性能を備えた「TORQUE G02」の発売から約2年。スペックはもちろん、機能面や使い勝手などもパワーアップしています。
目次:
「TORQUE G02」と「TORQUE G03」のスペックを比較
TORQUE G02 | TORQUE G03 | |
---|---|---|
サイズ | 高さ 約147 × 幅 約72 × 厚さ 約14.2(最厚部17)mm | 高さ 約145 × 幅 約71 × 厚さ 約13.6(最厚部16.9)mm |
重量 | 約203g | 約198g |
OS | Android 5.1(Android 6.0にアップデート) | Android 7.1 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 400 1.4GHz Quad-core | Qualcomm Snapdragon 625 2GHz Octa-core |
RAM | 2GB | 3GB |
ROM | 16GB | 32GB |
外部メモリ | microSDカード(最大200GB) | microSDカード(最大256GB) |
バッテリー容量 | 2,910mAh | 2,940mAh |
ディスプレイ | 約4.7インチ HD (1280 × 720) IGZO | 約4.6インチ HD(1280× 720) TFT液晶 |
カメラ | アウトカメラ:約1,300万画素 インカメラ:約500万画素 |
アウトカメラ(メイン):約1,300万画素 アウトカメラ(ワイド):約200万画素 インカメラ:約500万画素 |
カラー | ブルー / レッド / ブラック / グリーン | グリーン / ブラック / ブルー / HELLY HANSEN LIMITED(300台限定) |
Wi-Fi | IEEE 802.11a/b/g/n/ac | IEEE 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 4.1 | Bluetooth 4.2 |
耐久性能 | 耐衝撃(MIL-STD-810G Method 516.7:Shock-Procedure IV) / 防水(IPX5/IPX8) / 防塵(IP6X) |
耐衝撃(MIL-STD-810G Method 516.7:Shock-Procedure IV) / 防水(IPX5/IPX8) / 防塵(IP6X) |
備考 | au VoLTE / おサイフケータイ / NFC / ワイヤレス充電 | au VoLTE / おサイフケータイ / NFC / ワイヤレス充電 / Quick Charge 3.0 / USBホスト / 指紋センサー |
前モデルのTORQUE G02から約2年経過しているだけあって、スペックは全体的に向上しています。画面解像度が据え置きなのは少し残念ですが、SoCはローエンドからミドルレンジのモデルに変わっています。
ベンチマークスコアからも、性能が大幅に向上していることがわかります。前モデルはかなり控えめなスペックでしたが、SoCの変更とメモリ容量の増加により、レスポンス速度に不満なく使えました。
まさに”最強”なデザイン
防水端子を採用していますが、さらに防水キャップを重ねたハイブリッド防水構造になっています。キャップをはめたり外したりする一手間は増えるものの、Bluetoothイヤホンやワイヤレス充電を活用するとスマートで便利だと思います。
本体はかなり分厚く、持ちやすさという点では薄いスマートフォンに軍配が上がります。堅牢性と薄さはトレードオフなのでマイナスポイントではありませんが、手が小さいとホールド感は悪いかもしれません。筆者は手が大きい方なので、ガッシリと握れました。
MIL-STD-810Gの19項目に加え、京セラ独自の耐海水試験・耐荷重試験の2項目の21項目に準拠しています。国内で発売されているスマートフォンの中で耐久性を重視するなら、TORQUEがベストと言っていいでしょう。
海水に入れたり、汚れが付着するような環境で使用した場合は、そのまま使用すると故障の原因となる可能性があります。パーツを取り外して水洗いできるようになっているので、特にアウトドアで使用した時はお手入れするといいでしょう。詳細なメンテナンス方法はこちらをご覧ください。
表面ガラスには、割れにくくて傷に強い「Dragontrail X」を採用しています。そこに、耐擦傷性の高いコーティング「アクリルスクリーン」を施すことで、京セラ独自のガラス割れ防止構造を実現しました。
さらに、一般的なスマートフォンに搭載されている受話口がなく、ディスプレイ全体を振動させて音を伝える「スマートソニックレシーバー」を搭載しています。これにより、耳を当てる位置を気にせずにクリアな音質で通話できます。
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タフネスモデルらしい特徴的なポイントをピックアップ
アウトドア用途に便利なアプリがいくつもプリインストールされており、「Outdoor Portal」はそれらの情報をまとめて表示できます。各アプリのウィジェットが並んでいるようなイメージです。
本体デザインとマッチするアプリデザインがイケてますね。種目ごとにアクティビティセットを分けたり、詳細を確認したい項目をタップすることで各アプリへの遷移も可能です。
ウェットタッチ・グローブタッチ
通常は画面や手が濡れていると誤動作したり、グローブ(手袋)を着用しているとタッチ操作できません。それらを解決するウェットタッチとグローブタッチはまさにアウトドアな用途と相性がいいですね。ただし、水に濡れた状態でグローブ操作はできないので注意してください。
ダイレクトボタン
ダイレクトボタンは任意のアプリを起動したり、通話の応答や終話など便利な機能を割り当てることもできます。手袋着用時などでも使いやすいように、物理ボタンとして用意されているのは好印象です。
指紋センサー
TORQUEシリーズとしては初となる指紋センサーを搭載しており、最大で5つの指紋を登録できます。指紋センサーを取り囲んでいるバンパーパーツは落下時などの衝撃から保護します。いかにもタフネスモデルらしいですね。
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アウトドアが楽しくなる機能が満載のカメラ
左の小さいカメラがメインカメラで、中央にあるのが135° スーパーワイドアクションカメラです。メインカメラは約1,300万画素で、スーパーワイドアクションカメラは約200万画素と画素数は低めですが、驚くほどワイドな写りを楽しめます。
撮影時に重宝するシャッターボタンは、画面をタッチする必要がないため安定した撮影が可能です。また、バンパーに指をかけられたり、背面の黒い部分は凸凹の滑りにくいテクスチャーにするなど細かい部分にも工夫が見られます。
アクションオーバーレイ
アクションオーバーレイはカメラで撮影している映像に、ランニングやサイクリング時の速度や距離、登山の高度や経過時間などを重ねて記録できます。表示する情報を切り替えられないのは少し残念ですが、気軽にアクティビティを記録できるのはいいですね。
水中モード
水中モードをONにするとビビッドな色合いになって水中の様子が引き立ちます。他にも、水中歪み補正や水中自動検出など水中撮影機能を搭載しています。普通のスマートフォンではできない水中の撮影、特に海中でも使えるのはTORQUEの魅力です。
スーパーワイドアクションカメラ
左はメインカメラ、右はスーパーワイドアクションカメラの作例です。これだけワイドに写るならアクションカムとしても十分実用的ですね。サーフボードの作例は自然な感じですが、駅のホームの作例では歪曲がはっきりと分かります。直線的な被写体には不向きかもしれません。
メインカメラの性能をチェック
実際に撮影した作例を見ながらメインカメラ性能を確認していきましょう。全てオートモードで撮影しました。写真をクリックまたはタップすると大きなサイズで表示されます。
湖は色を鮮やかに捉えていていいですね。花に寄ったり、小さい蝉にもピントが合いました。夜景はノイズが目立ちます。暗所はやや苦手な印象を受けました。
食べ物は全て違うお店で撮影しました。中にはやや暗めのところもありましたが、オートHDRのおかげか綺麗に撮れました。
評価まとめ:アウトドア派のベストバイ
タフネススマートフォンといっても、単純にタフネス性能だけを追求しているわけではありません。TORQUE G03は性能面での快適さ、アウトドアでの使用感なども考慮して設計されています。アクションオーバーレイやスーパーワイドアクションカメラなどタフネスモデルならではの機能を搭載しているのもポイントです。
耐久性と堅牢性にフォーカスすると、他に競合する機種がないくらい圧倒的な強さを誇る代わりに犠牲になっている部分もあります。正直、一般的な使い方であれば全くおすすめできませんが、やはりTOQRUEが本領を発揮する特殊な環境下で使うなら、これほどまでに頼もしい存在はないでしょう。