使ってみてわかったBIGLOBEモバイル(SIM)のメリット・デメリットまとめ!
2017年9月28日にリニューアルした格安SIM「BIGLOBEモバイル」をご存知でしょうか。インターネット回線を古くから提供する老舗の会社で、「シェアSIM」や「エンタメフリー・オプション」などの独自サービスで人気を誇ります。
BIGLOBEモバイルでは格安SIMだけではなく、対応するSIMフリースマートフォンも多数取り揃えています。初心者でも安心して使えるようにサポートも充実しており、多くのユーザーから信頼を得ています。
今回はそんなBIGLOBEモバイルを使ってみて、メリットやデメリットなどを実体験を元にご紹介したいと思います。BIGLOBEモバイルが気になる方は必見です!
目次:
BIGLOBEモバイルってどんな格安SIM?特徴と料金プランをチェック

BIGLOBEモバイルの料金プランは、1ギガプラン、3ギガプラン、6ギガプラン、12ギガプラン、20ギガプラン、30ギガプランの6種類。最小が1GB、最大で30GBまでと幅広いデータ通信量から選べます。
データ通信量が多い方なら後述するエンタメフリー・オプションや、フリーWi-Fiスポットなどを活用し、通話が多い方は通話定額オプションなどを追加して上手に節約できます。
格安SIMでは珍しい口座振替払いに対応しており、クレジットカードを持たない方でも契約できるのは嬉しいポイント。
■BIGLOBEモバイルの料金プラン
音声通話SIM (タイプD / A) |
SMS機能付き データSIM (タイプD / A) |
データSIM (タイプD) |
|
---|---|---|---|
1ギガプラン | 1,078円 | – | – |
3ギガプラン | 1,320円 | 1,122円 | 990円 |
6ギガプラン | 1,870円 | 1,727円 | 1,595円 |
12ギガプラン | 3,740円 | 3,102円 | 2,970円 |
20ギガプラン | 5,720円 | 5,082円 | 4,950円 |
30ギガプラン | 8,195円 | 7,557円 | 7,425円 |
※全て税込み
■各プランのスペック(タイプD / A共通)
追加できるシェアSIM枚数 | 高速データ通信容量 | BIGLOBE Wi-Fi | |
---|---|---|---|
1ギガプラン | 最大4枚 | 1GB/月 | 275円/月 |
3ギガプラン | 最大4枚 | 3GB/月 | 275円/月 |
6ギガプラン | 最大4枚 | 6GB/月 | 1ライセンス無料 |
12ギガプラン | 最大4枚 | 12GB/月 | 1ライセンス無料 |
20ギガプラン | 最大4枚 | 20GB/月 | 1ライセンス無料 |
30ギガプラン | 最大4枚 | 30GB/月 | 1ライセンス無料 |
※全て税込み
■最大通信速度
タイプD:受信時最大 788Mbps 送信時最大 50Mbps
タイプA:受信時最大 708Mbps 送信時最大 50Mbps
■低速時通信速度
上下最大200Kbps
■通信速度制限
直近72時間(3日間)の通信量制限はナシ
※公平な通信速度を維持するために通信速度を制限する場合アリ
■通話料
国内通話:22円 / 30秒
BIGLOBEでんわ:9円(不課税)/ 30秒
■SMS送信料
タイプD:国内3~30円 / 1回 海外50~500円(不課税)/ 1回
タイプA:国内3~30円 / 1回 海外100円(不課税)/ 1回
■SIMカードサイズ
タイプD:標準 SIM / micro SIM / nano SIM
タイプA:マルチ SIM
■支払い方法
クレジットカードまたは口座振替
※口座振替はデータ通信専用プランのみで書面の手続きが必要。1回線につき200円/月の手数料が発生
■最低利用期間
サービス開始月からサービス開始月の翌月を1ヶ月目として12ヶ月目まで
■解約金
8,800円
BIGLOBEモバイルの7つのメリット
BIGLOBEモバイルでは料金が安いだけではなく、使い方に応じて豊富なオプションを展開しているのが強みです。上手く組み合わせたらオプション料金以上にお得な割引が受けられますよ。
docomo・auのマルチキャリア対応

2017年10月10日からは新たにau回線を利用したAプランが誕生し、auユーザーからの乗り換えもスムーズに行えるようになりました。au回線の料金プランはDプランと同じですが、ドコモ回線にあるデータ通信専用プランは非対応です。
これまでau回線が使える格安SIMはUQ mobile、mineo、IIJmioなどが主流で、あまり選択肢は多くなかったです。今回新たにBIGLOBEモバイルが加わったことで乗り換え先が増えて選びやすくなりました。
エンタメフリー・オプションでYouTubeが見放題!

BIGLOBEモバイルを語る上で外せないオプションが「エンタメフリー・オプション」です。このオプションを追加すると、YouTubeやAbemaTV、Apple Music、Google Play Music、radikoなどの動画・音楽ストリーミング配信サービスが使い放題になります。
オプション料金(税込)
音声通話機能付き | 528円 / 1ヶ月 |
---|---|
データ通信専用・SMSオプション付き | 1,078円 / 1ヶ月 |
対象のサービス
・YouTube
・Google Play Music
・Apple Music
・AbemaTV
・Spotify
・AWA
・radiko.jp
・Amazon Music
・U-NEXT
エンタメフリーの対象は動画や音楽の再生、アップロードなどの主要機能。アプリ上で広告を再生したり、アプリ上の文字列や画像については対象外となるため注意。
モバレコではエンタメフリー・オプションを利用して、本当に通信量がカウントされないのか長時間動画を視聴して検証してみました。詳しくは下記の記事からどうぞ。
通信速度・通話の品質が安定している

料金が安いことについては店舗でも聞けますが「BIGLOBEモバイルはちゃんと使えるのか」「通信速度はどれくらい出ているのか」というリアルな声は使っている方から聞かないと分かりません。
そこで今回は実際にスピードテストアプリを使ってBIGLOBEモバイルの通信速度を朝・昼・晩の混雑する時間帯に計測してみました。
測定場所 | 沖縄県那覇市周辺 |
---|---|
測定時間 | 朝:8時30分~9時 昼:12時30分~13時 夜:18時30分~19時 |
測定端末 | HUAWEI P10 lite |
測定方法 | peedtest.netを使い朝・昼・晩に3回ずつ測定。平均値を値とする。 |
ping | 下り | 上り | |
---|---|---|---|
朝:1回目 | 98ms | 29.03Mbps | 13.51Mbps |
朝:2回目 | 93ms | 26.02Mbps | 13.64Mbps |
朝:3回目 | 91ms | 29.98Mbps | 7.92Mbps |
朝:平均 | 94ms | 28.4Mbps | 11.69Mbps |
昼:1回目 | 93ms | 0.66Mbps | 8.27Mbps |
昼:2回目 | 91ms | 0.67Mbps | 7.52Mbps |
昼:3回目 | 89ms | 0.66Mbps | 5.48Mbps |
昼:平均 | 91ms | 0.66Mbps | 7.09Mbps |
夜:1回目 | 91ms | 3.37Mbps | 6.80Mbps |
夜:2回目 | 80ms | 3.38Mbps | 7.12Mbps |
夜:3回目 | 88ms | 3.51Mbps | 7.77Mbps |
夜:平均 | 86ms | 3.42Mbps | 7.23Mbps |
測定結果を見てみると、上下ともに安定した速度が出ていると思います。ピーク時のお昼12時30分~13時については格安SIM各社が苦戦する時間帯の中、そこそこの速度をキープしています。
平均して爆速が出ているわけではないものの、過去に接続トラブルなども少ないため安心して使えます。
通話品質に関しても特に聞こえづらい、途切れやすいこともなく安定して繋がっています。通話・通信エリアに関してはドコモやau回線と同じなので心配無用です。
モバレコではBIGLOBEモバイルを含む主要MVNO17社の速度比較を毎週行っています。気になる人はチェックしてみてください。
格安SIMで不安な「通話」に関しては安心して使える
格安SIMを利用する上で気になるのが「通話料」ではないでしょうか。通信量が安くなっても通話料がかさんでしまうとあまり安くならないこともあります。
そんな心配も「BIGLOBEでんわ」や「通話定額オプション」を使えば解決してくれます。

BIGLOBEモバイル独自の通話アプリ「BIGLOBEでんわ」を使って発信するだけで、国内通話料が半額以下(9円(非課税) / 30秒)になります。電話番号そのままで通話料が安くなる夢のようなサービスです。

さらに通話が多い方は月額715円の通話パック60/3分かけ放題オプション、月額913円の通話パック90/10分かけ放題オプションの利用がオススメです。4種類の中から自分の使い方に合った通話オプションを選んでみてください。
通話パック60は月額715円円で最大60分(1,188円分)、通話パック90は月額913円で最大90分(1,780円分)の国内通話が定額になります。
3分かけ放題オプションは月額715円で3分以内の国内通話が、10分かけ放題オプションは月額913円で10分以内の国内通話が何度でもかけ放題になるサービス。短い通話が多い方はこちらがオススメです。
シェアSIMで1人でも家族で使っても便利

3ギガプラン以上のプランを利用中の方は、複数端末や家族で高速データ通信量をシェアして使える「シェアSIM」に対応しています。通常は1契約につき1枚のSIMでが基本ですが、1契約で複数枚のSIMをまとめることで月額料金を安く抑える事が可能です。
6ギガプランを2人でシェアすると、6GBの容量を2人で共有して使うことができます。3ギガプランをそれぞれ契約するよりも月額料金が安くなり、契約内容や請求もひとまとめにでき管理しやすくなります。
音声通話SIM (タイプD / A) |
SMS機能付き データSIM (タイプD / A) |
データSIM (タイプD) |
|
---|---|---|---|
初期費用 | 3,300円 | ||
追加料金 | 990円 / 月 | 352円 / 月 | 220円 / 月 |
※全て税込み
BIGLOBE Wi-Fiで通信料をセーブできる

全国83,000ヶ所で使える「BIGLOBE Wi-Fi」を利用するとデータ通信量を賢く節約できます。月額料金は1ライセンス 250円となりますが、6ギガプラン、12ギガプラン、20ギガプラン、30ギガプランを利用中の方は1ライセンスまで無料で利用可能です。
月額料金 | 1ライセンス 275円(税込)/月 |
---|---|
利用可能なWi-Fiスポット | Secured Wi-Fi、DoSPOT |
※6ギガプラン、12ギガプラン、20ギガプラン、30ギガプラン利用中の方は1ライセンス無料で利用可能
※BIGLOBEの接続サービスを契約していない方は「ベーシックコース」(月額220円)の申し込みが必要
※解約されるまで継続して月額料金が発生。解約月の日割り計算は無し
主な利用可能エリアはコンビニや喫茶店、空港、ホテル、デパートなど多くの箇所で対応しています。
■主な利用可能エリア
スターバックス
プロント
ロッテリア
タリーズ
セブンイレブン
イトーヨーカドー
詳しい提携先は「BIGLOBE Wi-Fi」アクセスポイント提携先一覧をご確認下さい。

また、専用アプリ「オートコネクト」を利用すると、エリアに入ると自動でフリーWi-Fiに接続されるため便利です。設定方法など詳しい使い方は公式サイトをご確認下さい。
最新の格安スマホ・SIMフリー端末を利用できる


BIGLOBEモバイルでは最新のSIMフリースマートフォンもセット販売を行っており、AQUOS sense4やRedmi 9Tなどのコスパに優れた人気機種も取り扱っています。
端末名 | 分割価格 |
---|---|
iPhone SE(第2世代) | 64GB:2,117円×24回 128GB:2,354円×24回 |
AQUOS sense4 | 1,353円×24回 |
AQUOS sense4 plus | 1,980円×24回 |
OPPO Reno3 A | 1,419円×24回 |
OPPO A73 | 1,276円×24回 |
Redmi 9T | 726円×24回 |
moto e7 | 778円×24回 |
moto g PRO | 1,485円×24回 |
arrows M05 | 1,595円×24回 |
※全て税込み
BIGLOBEモバイルのデメリット
BIGLOBEモバイルの様々なメリットを紹介してきましたが、その反面デメリットもいくつか存在します。メリットとデメリットと双方を理解することで、乗り換えた後に後悔しないようにしたいですね。
高速通信と低速通信の切り替えができない

BIGLOBEモバイルには格安SIMによくある高速・低速通信の切替に対応していません。月末に高速データ通信量が足りなくならないように節約しながら使う。といった用途には向いていません。今後はアプリやマイページで簡単に切り替え出来るようになるといいですね。
その代わりにデータ通信量を追加チャージ(ボリュームチャージ)することは可能です。100MBにつき330円を支払うことで再び高速データ通信を使えます。
ボリュームチャージを利用してデータチャージした容量は利用期限はなく何ヶ月でも繰り越せるのが特徴です。購入した容量が無駄にならず最後まで使い切れるのは他社にはない大きなアドバンテージだと思います。
データSIMに1GBのプランがない
通話メインであまりデータ通信量を消費しない方に人気の「1ギガプラン」は、音声通話対応SIMのみ提供されているプランです。データSIMでは3ギガプランからとなります。
エンタメフリー・オプションを使うと動画を高画質で視聴できない
人気のエンタメフリー・オプションは対象サービスのデータ通信量がカウントされず観放題になるおトクなオプションですが、実際に使ってみた感想として画質が若干荒いのが気になりました。

平日昼間で利用すると、360Pでギリギリ止まらず視聴可能なレベルでHD画質などの再生は厳しいようでした。通常プランとは別の帯域を確保しているため安定して視聴できると記載がありますが、普段から高画質で視聴している方は気になる方も多いはずです。
エンタメフリー・オプションを利用するには「通信の最適化」と呼ばれるファイルの圧縮を有効にする必要があります。アプリや画像、動画などのファイルサイズを圧縮することで、通信速度が遅くなっても素速く読み込めるようになる反面、画質が荒くなったりするデメリットがあります。
通信速度は時間帯や視聴環境によっても大きく左右されるため、あくまでも私が住んでいる環境で利用した場合での感想ですが、なるべく高画質で視聴したいときは大容量プランでカバーした方がいいと思いました。
メリット・デメリットまとめ:大きな不満もなく使いやすい格安SIM
新しく生まれ変わったBIGLOBEモバイルは、老舗ならではの充実したプランやオプション、サポートなど初心者でも安心して使えるのが魅力的な会社です。
エンタメフリー・オプションやシェアSIMを上手く活用することで、家族みんなで料金を大幅に節約できます。まだ格安SIMを利用したことが無い方は是非BIGLOBEモバイルをご検討下さい。