カーブしたデザインが特徴的な「LG G Flex 2」をレビュー(使用感編)

書いた人: まきはら とよかず

カテゴリ: スマホ

カーブしたデザインが特徴的な「LG G Flex 2」をレビュー(使用感編)

ひと味変わった個性のあるスマホとして、カーブした本体デザインが特徴的なLG Electoronicsのスマートフォン「LG G Flex 2」を紹介しています。前回は基本的なスペックや外観を中心にご紹介いたしましたが、今回は実際に使用してみて感じたLG G Flex 2の「良い点」「悪い点」をそれぞれ紹介しながらレビューしていくことにします。

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カーブしたデザインが特徴的な「LG G Flex 2」をレビュー(スペック&外観編)

目次:

良い点

まずは実際に使ってみて、「これはLG G Flex 2のストロングポイント」と感じた点を3つほど紹介していきます。

5.5インチでも片手で扱いやすい形状

使い始めてはじめに良いと思ったのが、このLG G Flex 2の最大の特徴とも言えるカーブした本体デザイン。見た目に変わっているだけでなく、実際に手にとって使ってみると、持った時の持ち易さがかなり優れていることに気が付きました。

LG G Flex 2はディスプレイサイズが5.5インチの、いわゆるファブレットに分類。最近はスマートフォンですら大型化が進んでおり、片手での操作も難しくなっている中、よりサイズの大きいファブレットともなれば使う前から片手操作は諦めてしまうことが多いはず。

しかしこのLG G Flex 2に関しては、背面だけでなく、ディスプレイ自体もカーブしているため、同等サイズの他メーカー機と比べても片手操作時に指が届くエリアが広く感じられます

片手操作時も遠くまで指が届きやすい
片手操作時も遠くまで指が届きやすい

それでも大きいことに変わりはないのですが、このサイズでもそれなりに片手で操作が出来るという点には素直に驚きました。またLG G Flex 2をしばらく使い続けた後、久しぶりに他のスマートフォンに触ってみると、どの端末でも「板」のように強く感じられ、いずれにおいても操作がしづらく感じるという、とても不思議な感覚に陥りました。

カーブした画面がもたらす没入感

続いて他の端末には無い魅力として感じたのが、画面を見ている際の没入感。レベルとしては「これまでとは全く違う」とまでは言いませんが、画面がややカーブしているだけでも自分を中心として囲まれているような視界を感じるため、特に動画の視聴などには非常に向いているように感じました。

動画視聴時にはちょっとした没入感が感じられる
動画視聴時にはちょっとした没入感が感じられる

ただしLG G Flex 2はスピーカーが本体背面に配置されていることから、音に関しては包み込まれるような感覚はありません。また解像度はFull-HDとディスプレイサイズの割にはやや控えめとなっているため、自宅での動画視聴といった用途にはあまり向いていないと思われます。

むしろ真価を発揮するのは外出先での使用。イヤホンとセットで使用することで、音に包み込まれる感じも若干ですが付与することが可能です。当然ながら携帯性にも優れているため、場所を気にせず動画の視聴に集中できる環境を構築することが出来るでしょう。

なお残念なことに、LG G Flex 2は単体で自立させることが出来ません。そういった意味では、上記のような使い方をする際も基本的には手で持ったままとなってしまいます。もしこの点を解決するのであれば、別途キックスタンド付きのケース、あるいは外付けのスタンドなどを用意する必要はあります。

高速AFとブレ補正機能だけじゃないカメラ

3つ目に良いと思ったポイントはカメラ機能。もともとこのLG G Flex 2のカメラにはレーザーオートフォーカス、そしてOIS+と呼ばれる機能が搭載されています。これによって写真撮影時に、高速でのオートフォーカスとブレの補正を実現しています。

こちらはLG G Flex 2のカメラアプリを起動している際の画面インターフェースです。

カメラ起動時の画面インターフェース
カメラ起動時の画面インターフェース

カメラの機能として明るさやISO感度などの調整を手動で行なうことは出来ないのですが、カメラを向けると0.5〜1秒程度で被写体を認識し、多点オートフォーカスでピントを合わせにいきます。この速度は本当に早いです。なおもちろんですが、画面をタッチすることでフォーカスする箇所を手動で指定することも可能です。

またHDR機能についても他メーカー機のそれと比べた際に性能が良いと感じました。一般的にスマートフォンのカメラでHDRを利用する場合は映像の合成に少し時間を要します。その点、このLG G Flex 2のカメラは”ほぼ”リアルタイムと言っても良い程度に映像の合成に時間がかかりません

参考までに下の写真はHDRをOFFとONにした状態で撮影した風景です。HDR自体がきちんと機能していることも、確認いただけると思います。

HDRをOFFにした状態で撮影した写真
HDRをOFFにした状態で撮影した写真
HDRをONにした状態で撮影した写真
HDRをONにした状態で撮影した写真

他にもインカメラでセルフィー(自撮り)を行なう際に、カメラに向かって手のひらを見せた後、その手を握ることでシャッターを切ることが出来る(=画面に触る必要がない)機能など、細かい配慮が見れる機能も搭載されています。

悪い点

続いて「LG G Flex 2のウィークポイント」と感じた点について。こちらは2つ紹介しておきます。

スペックの割に動作は”もっさり”

LG G Flex 2は主要メーカーから発売された商用機としては初めて、64bitの演算処理に対応したチップセット(Qualcomm Snapdragon 810)を搭載しています。これによって期待されるのが動作の高速化。32bitと64bitでは一度に扱える情報量が大きく異なってくることから演算処理の速度も向上し、しいては使用していて感じる動作の速度にもかなり違いが現れると期待していました。

しかし実際にLG G Flex 2を使ってみたところ、思っていたのとは逆で、 動作に関しては結構”もっさり”としている印象が強いです。もともとこのLG G Flex 2に搭載されているQualcomm Snapdragon 810には動作中に熱を帯びやすいという問題が指摘されており、その対策として処理速度(CPUのクロック周波数)を敢えて落とすといった方法が取られています。

こちらは試しにAnTuTu BenchMarksにてベンチマークスコアを測定してみた結果です。

64bitモードでのベンチマークスコア測定結果
64bitモードでのベンチマークスコア測定結果
32bitモードでのベンチマークスコア測定結果
32bitモードでのベンチマークスコア測定結果

こうして見てみると、最新のプロセッサを搭載しているにもかかわらず、結果は過去に出た他メーカーのフラッグシップモデルなどと同様(あるいはそれ以下)となっていることが分かります。とは言えこの程度の差であれば、一般的に実使用上で不便に感じることはほとんどありません。

問題なのは、実際に触っている感覚で言うと、LG G Flex 2に関しては上記の差以上にもっさりと感じる機会が多いということです。

この点に関しては、今後ソフトウェアのアップデートなどで改善されていく可能性は十分に考えられます(というかそうであると願いたいです)。しかし現状においてはまだこの問題を改善するようなアップデートは降ってきておらず、少し不満を感じざるを得ない結果となりました。

自己修復を謳っているが意外と脆い背面カバー

もう1点は自己修復を謳っている背面カバーについて。

LG G Flex 2の背面カバーは自己修復機能を謳っており、多少の引っかき傷などであれば放っておいても勝手に無くなっていく・・・はずなのですが、気がついたら背面カバーに施されている加工が大きく剥がれていました。ちなみに落下や衝突など、本体に傷が付くような大きな衝撃は特に与えた記憶がありません。

一部表面の加工に剥がれが見られる背面カバー
一部表面の加工に剥がれが見られる背面カバー

使い始めにおいては、確かに小さい傷も指で何度が撫でてみると目立たなくなっていました。そのため自己修復機能のすごさに感動していたのですが、どうやら背面カバーの表面を覆っている加工自体はあまり強固なものではないようです。

小さな傷なら(修復されるという意味で)気にしなくても良い、という理由でケースなどを装着せずに使用していたのですが、この点はあまり過信せずに取り扱うようにすべきかもしれません。いずれにしても、謳われている機能が意外と脆かったということは少々残念に感じられました。

まとめ

LG G Flex 2はその大きさに似合わず比較的扱いやすく、またこれまでのスマホではあまり感じることの出来なかった没入感なども味わうことの出来る、非常に興味深いスマートフォンでした。ただし実際に使ってみると動作や謳われている仕様に関して物足りなさを感じる点もあり、完成度という意味ではまだまだこれからと言えそうです。

動画の視聴に向いている他、カメラの機能もなかなか配慮の感じられる便利なものになっているため、例えば外出時に便利に持ち歩けるエンタメ端末といった意識で見てみると、その魅力を十分に感じることが出来ると思います。

なおLG G Flex 2は当記事執筆時点では日本国内での発売予定などは特に決まっていません。もう少しすると国内各キャリアから2015年夏モデルが発表されると思いますが、LG Electoronicsではそれと近いタイミングで新たなフラッグシップモデル「LG G4」の発表を控えていることから、LG G Flex 2が国内で発売される可能性は低いかもしれません。

編集追記:

なお、記事公開時点ではこちらの端末で技適マークは確認できておりません。電波法に違反する恐れがありますので使用にはご注意ください。

この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

まきはら とよかず

まきはら とよかず

スマホをはじめとする「ガジェット」に関心があるフリーランスのブロガー/ライター。中でも特に関心が強いのは海外向けのSIMフリー製品。個人輸入なども楽しんでいます。ややマニアックなガジェット系ブログ「そうすけブログ.com」もほぼ毎日更新中。




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