HUAWEI Mate 10 Proレビュー! AIプロセッサーで何が変わる?新たにNPUを搭載したHUAWEIのフラッグシップモデル

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HUAWEI Mate 10 Proレビュー! AIプロセッサーで何が変わる?新たにNPUを搭載したHUAWEIのフラッグシップモデル

2017年12月1日に発売されたHUAWEIの最上位SIMフリースマートフォン「HUAWEI Mate 10 Pro」をレビューします。

同社の最新技術を詰め込んだ渾身のフラッグシップモデルです。高いスペックはさることながら、AIの演算処理に特化したNPUや新しいLeicaダブルレンズカメラを搭載するなど大きな進化を遂げています。

HUAWEI Mate 10 Pro

HUAWEI Mate 10 Pro
カラー:ミッドナイトブルー、チタニウムグレー

販売価格:73,488円(税込) メーカー価格:96,984円

目次:

メタリックで高級感溢れる外観をチェック

前面
前面

アスペクト比が18:9のワイドスクリーン、最低限の狭いベゼル、幅広いダイナミックレンジを表現できるHDR10に対応した有機ELのHUAWEI FullViewディスプレイを搭載しています。一般的なスマートフォンはアスペクト比が16:9なので、縦に少し長くなっています。画面を分割するマルチウィンドウでは、個々の表示領域が広くて使いやすいです。

背面
背面

メタルボディのように見えますが、ガラスで覆われています。滑らかなカーブの筐体を丈夫なガラスで覆うために、700℃まで加熱して成形しているんだそうです。光沢感があるので指紋は目立ちますが、高級感を感じられる質感とデザインが所有欲を満たしてくれます。

上部には赤外線LEDとマイク
上部には赤外線LEDとマイク

イヤホンジャックは搭載されていません。最近はBluetoothイヤホンが主流になりつつあるので、あまり困らない人の方が多いかもしれませんね。イヤホンジャックが必要な場合は、同梱の変換アダプターで接続できます。

下部にはマイク・USB Type-C・スピーカー
下部にはマイク・USB Type-C・スピーカー

端子にはリバーシブル仕様のUSB Type-Cを採用し、独自の急速充電技術「HUAWEIスーパーチャージ」に対応しています。同梱されているHUAWEIスーパーチャージ充電器を使うと、約30分の充電で半分程度充電できて1日は使えます。

右側面にはボリュームキーと電源ボタン
右側面にはボリュームキーと電源ボタン
左側面にはnanoSIMカードスロット
左側面にはnanoSIMカードスロット
トレイにはnanoSIMカードを2枚セットできる
トレイにはnanoSIMカードを2枚セットできる

トレイの形状からわかるように、microSDカードは使えません。片方はnanoSIMカードかmicroSDカードを選択できるようになっていた方が良かったと思いますが、内蔵ストレージが128GBもありますし、最近はクラウドストレージが普及してきたので、あまりマイナスポイントではないでしょう。

HUAWEI Mate 10 Proは2枚のSIMカードで同時に待ち受けできるDSDSの中でもDSDV(Dual SIM Dual VoLTE)に対応しており、VoLTEで2回線同時待ち受けが可能となっています。記事執筆時点ではソフトバンクのみVoLTEに対応していますが、今後のソフトウェアアップデートでドコモとauにも対応できるように進めていくとのことです。

サイズは大きめだが、持ちやすい形状
サイズは大きめだが、持ちやすい形状

ディスプレイは6インチでかなり大きいのですが、ベゼルが狭いので画面サイズの割には小さく感じました。背面はフレームにかけて滑らかなカーブしているため、手にフィットして持ちやすいです。手が大きい人なら片手操作できるサイズだと思います。

文句なしのスペックとパフォーマンス

HUAWEI Mate 10 Pro スペック情報

サイズ 高さ 約154.2 × 幅 約74.5 × 厚さ 約7.9mm
重量 約178g
OS Android. 8.0 Oreo / EMUI 8.0
SoC HUAWEI Kirin 970 Octa-core(Quad-core 2.36GHz A73 + Quad-core 1.8GHz A53) + i7 コプロセッサ
RAM 6GB
ROM 128GB
バッテリー容量 4,000mAh
ディスプレイ 約6.0インチ 2,160×1,080 18:9 OLED
通信 FDD LTE:B1/2/3/4/5/7/8/9/12/17/19/20/26/28/32
TDD LTE:B34/38/39/40/41(2545-2655MHz)
受信時 2CCA/3CCA 対応
WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19
TD-SCDMA:B34/39
GSM:850/900/1800/1900MHz
カメラ メインカメラ:1,200万画素カラーセンサー + 2,000万画素モノクロセンサー
インカメラ:約800万画素
カラー ミッドナイトブルー / チタニウムグレー
備考 耐水・防塵(IP67) / 指紋センサー / 赤外線リモコン

OSには最新のAndroid 8.0 Oreoを搭載。独自UIのEMUIも最新のバージョンで、新たに機能が追加されました。また、HUAWEIのSIMフリースマートフォンとしては初めて耐水・防塵性能を備えています。

AnTuTu Benchmark v6.2.7のベンチマークスコア
AnTuTu Benchmark v6.2.7
Geekbench 4のベンチマークスコア
Geekbench 4

性能を数値化できるベンチマークアプリを走らせてみました。圧巻のスコアです。実際に使ってみてもストレスなく快適に動作しました。このクラスのスマートフォンは、もはやリソースを使い切ることが難しいくらいなので、余裕を持って使うことができます。

他社のフラッグシップモデルはQualcomm製のSnapdragon 835を搭載していますが、HUAWEI Mate 10 Proは子会社であるHiSillicon製のKirin 970を搭載しています。性能はほぼ互角です

しかし、3DCGゲームはiOSで採用されているApple AシリーズとAndroidで高いシェアを占めるQualcomm Snapdragonシリーズにおける動作を優先する傾向にあるため、性能を最大限発揮できないケースもあるというのは注意したいポイントです。

HUAWEI Mate 10 Pro

HUAWEI Mate 10 Pro
カラー:ミッドナイトブルー、チタニウムグレー

販売価格:73,488円(税込) メーカー価格:96,984円

「AIプロセッサー」とは

メーカーは「AIプロセッサー」をアピールしていますが、他のスマートフォンと何が違うのか解説していきます。最近よく耳にする人工知能・AI(Artificial Intelligence)は、人間のように高い応用力を有する汎用型特定のタスクを実行する特化型の2種類に分けることができます。HUAWEI Mate 10 Proには特化型AIが搭載されていて、画像認識や効率的なリソース配分などに寄与しています。

Kirin 970に内蔵されているNPU(Neural Network Processing Unit)は、AIの膨大な演算処理を実行するために使われます。ニューラルネットワークは機械学習手法のひとつで、人間の脳内にある神経回路網の表現を目指した数学モデルです。膨大な数の人工ニューロンを組み合わせるためCPUやGPUでは処理に時間がかかる上に消費電力も増えてしまいますが、ニューラルネットワークの処理に特化したNPUにより高速化と省電力化を実現しています。

被写体認識やリアルタイム翻訳など様々なシーンでAIが活用されている被写体認識やリアルタイム翻訳など様々なシーンでAIが活用されている
被写体認識やリアルタイム翻訳など様々なシーンでAIが活用されている

AIが活躍するシーンとしては、事前に学習しておいた大量の画像データを基に被写体やシーンを識別し、自動的に調整する機能がイメージしやすいと思います。

また、ユーザーの挙動を学習してパフォーマンスの保持や効率的なリソース配分のように、使っていくうちにユーザーに合わせて最適化していきます。他にも画像の文字や音声などのリアルタイム翻訳など、HUAWEI Mate 10 Proの特徴的な機能の多くで使われています

さらなる進化を遂げたデュアルカメラの性能

シグネチャーストライプで強調されたデュアルレンズカメラ
シグネチャーストライプで強調されたデュアルレンズカメラ

被写体のディテールを詳細に再現する2,000万画素のモノクロセンサーと鮮やかにカラーを取得する1,200万画素のRGBセンサーを組み合わせる「Leicaダブルレンズカメラ」を搭載しています。仕組みや画素数は変わっていないのですが、デュアルISPでレスポンスが高速化されたり、従来モデルではf/2.2だった開口部がf/1.6になってより明るく撮影できるようになりました

カメラ機能において最大のポイントは、AIが被写体やシーンをリアルタイムで認識して色やコントラストなどを自動的に調整することです。認識できるのは青空や食べ物、夜景など13種類で、対応するアイコンがシャッターボタン付近に表示されます。

それでは、作例でメインカメラの性能を見ていきましょう。写真をクリックまたはタップすると大きなサイズで表示されます。

Mate 10 Pro カメラ作例:鼓門
鼓門
Mate 10 Pro カメラ作例:兼六園
兼六園
Mate 10 Pro カメラ作例:砂浜
砂浜
Mate 10 Pro カメラ作例:巌門
巌門
Mate 10 Pro カメラ作例:水面に反射した空
水面に反射した空
Mate 10 Pro カメラ作例:焼き牡蠣
焼き牡蠣
Mate 10 Pro カメラ作例:豚トロの韓国風網焼き
豚トロの韓国風網焼き
Mate 10 Pro カメラ作例:唐揚げ
唐揚げ
Mate 10 Pro カメラ作例:白海老の唐揚げ
白海老の唐揚げ
Mate 10 Pro カメラ作例:寿司
寿司

被写体やシーンを自動で検出し、自動で調整してくれるのはとてもお手軽で便利。特に効果を実感できたのは空の色で、肉眼で見るよりもかなり青くなりました。食べ物は暖色寄りの彩度高めな仕上がりで美味しそうです。ナチュラル感は失われてしまうものの、映える写真になるのは間違いありません。

Mate 10 Pro カメラ作例:植物をマクロ撮影
植物をマクロ撮影
Mate 10 Pro カメラ作例:逆光の五重の塔
逆光の五重の塔
Mate 10 Pro カメラ作例:1倍
1倍
Mate 10 Pro カメラ作例:10倍(デジタルズームの最大倍率)
10倍(デジタルズームの最大倍率)

マクロ撮影はバッチリピントが合いました。五重の塔は思いっきり逆光でしたが、なんとか何が写っているのかわかる程度には頑張っているので合格点でしょう。ズームしても品質を保つ「ハイブリット・ズーム」でオブジェを撮影してみたところ、滑らかで粗くならなかったのは驚きました。少しのズームならほとんど画質の劣化なしで撮れそうです。

Mate 10 Pro カメラ作例:オート
オート
Mate 10 Pro カメラ作例:ワイドアパーチャ
ワイドアパーチャ
Mate 10 Pro カメラ作例:オート
オート
Mate 10 Pro カメラ作例:ライトペインティング
ライトペインティング

標準のカメラアプリには様々な撮影モードがプリセットされています。背景をぼかすワイドアパーチャとライトペインティングを試してみました。通常のモードと比較してみると違いがよくわかりますね。シチュエーションや被写体を引き立たせるものをうまくチョイスすると良い写真が撮れると思います。

HUAWEI Mate 10 Pro

HUAWEI Mate 10 Pro
カラー:ミッドナイトブルー、チタニウムグレー

販売価格:73,488円(税込) メーカー価格:96,984円

特徴的な機能をピックアップ

ワンハンドUI

片手で楽々操作
片手で楽々操作

狭額縁で持ちやすいのは冒頭で紹介した通りですが、それでも手が小さい方は6インチのディスプレイを搭載しているHUAWEI Mate 10 Proを片手で操作するのは難しいと思います。そこで活用するのが「ワンハンドUI」です。ナビゲーションバーをスライドすると縮小表示になり、片手でも容易に操作できます。

スマートリモコン

スマートフォンが学習リモコンに
スマートフォンが学習リモコンに

上部に赤外線LEDが搭載されており、学習リモコンとして利用できます。赤外線リモコンで操作する機器なら基本的に対応できます。複数のリモコンを1台のスマートフォンにまとめるとスッキリしますし、探す手間が省けて便利です。

PrivateSpace

簡単にユーザーを切り替えられる
簡単にユーザーを切り替えられる

PrivateSpaceは新たにユーザーを追加し、切り替えて使うことができます。それぞれのユーザーに指紋かパターンを紐付けておき、ロック解除時に使用されたものに対応したユーザーでログインするという仕組み。インストールされているアプリや連絡先など完全に分けることができるので、ビジネスとプライベートを1台で完結させるといった使い方も可能です。

PCモード(投影)

ディスプレイに接続してPC風に使えるモードを搭載
ディスプレイに接続してPC風に使えるモードを搭載

投影はPCのようにマルチウィンドウでアプリを使うことができるモードです。USB Type-C端子から映像を出力するためのケーブルないしはアダプターが必要ですが、動画を流しながらブラウジングしたり、調べ物をしながら簡単な資料を作成するなどライトな使い方ならPCの代わりとして十分使えると思います

評価まとめ

評価まとめ

HUAWEIは低価格ながらも高いパフォーマンスのSIMフリースマートフォンを展開してきました。最近では同社のハイエンドモデルも日本市場に投入されており、高価格帯の製品が増えてきています。今回レビューした最新のフラッグシップモデル「HUAWEI Mate 10 Pro」は、デザイン・質感・性能のどれを取っても高いレベルに仕上がっています

中でも使ってみて一番驚いたのはカメラ性能です。以前から高い評価を得ているLeicaダブルレンズカメラと、AIによるオートコントロールの組み合わせには感服しました。今まではマニュアルモードでいちいち調整しないと撮れなかったような写真が簡単に撮影できます

発売時の価格は96,984円(税込)と決して安くはありませんが、ハイスペックなスマートフォンを求めている人、NPU搭載の最先端デバイスを使いたい人にはイチオシです。機能面ではPrivateSpaceやPCモードなど他のスマートフォンにはなかなか見られない面白い機能を搭載しているので、スマートフォンの用途の幅を広げたい人にもオススメです。

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気になる人は、ぜひチェックしてみてください。

機種 販売価格(税込) 販売サイト

HUAWEI Mate 10 Pro
73,488円 >詳細はこちら

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この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

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