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「Galaxy Note8」をレビュー!ペンで拡がる“てがき+α”な使い方が楽しいスマホ
2017年10月にauとドコモから発売されたハイエンドスマートフォン「Galaxy Note8(ギャラクシー ノートエイト)」。
日本での「Galaxy Note」シリーズ登場は3年ぶり。専用デジタルペン対応という独自機能にファンも多く、注目を集めています。
今回はこの「Galaxy Note8」のauモデル、Galaxy Note8 SCV37をレビュー。ただハイエンドなだけじゃない、ペンでさらに拡がるスマホの使い方がとにかく楽しい1台です。
※ドコモ Galaxy Note8 SC-01Kと基本性能は同様のものになります。

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「狭額縁」「縦長画面」採用の外観デザイン
Galaxyブランドのハイエンドモデルでは、現行のフラッグシップスマートフォン「Galaxy S8/Galaxy S8+」から「狭額縁」「縦長画面」が特徴の新デザイン「Infinity Display(インフィニティ・ディスプレイ)」が新たに導入されました。
そしてこのデザインはGalaxy Note8 SCV37(以下、Galaxy Note8)にも。見た目の印象は過去モデルから大きく変化しています。











今回レビューに用いる本体カラーはミッドナイトブラック(Midnight Black)。ただしもう1色のメープルゴールド(Maple Gold)でも、前面が黒色であることは共通です。
画面として搭載する有機ELディスプレイはより深い色味の黒が再現できる特徴があり、黒く仕上げられたベゼルとの相性も◯。
画面のアスペクト比(縦横比)が18.5:9とやや特殊であるため、この画面ピッタリに表示できる動画などのコンテンツは限られます。ただしそれでも “前面がほぼすべて画面”といえるデザインが持つ見た目のインパクトはすごいです。

6.3インチという“シリーズ過去最大サイズの画面”を搭載するため、本体は縦方向に大きい印象。


狭額縁設計とディスプレイ左右の丸みを帯びた形状も手伝い、手に取るとより「縦長感」が増します。Sペン未使用時にも片手のみで扱える・操作できる人はかなり限られることでしょう。
なお本体とSペンはIP65/IP68等級の防塵防水設計。従来より使用環境を選ばず使えるスマートフォンになりました。
「大画面」「高性能」でより拡がる使い方
続いてソフトウェアや機能、使い勝手をチェック。と、その前に一度Galaxy Note8のスペックをおさらいしておきます。
プラットフォーム | Android 7.1 |
---|---|
サイズ | 縦 約 163 x 幅 約 75 x 厚さ 約 8.6 mm |
質量 | 約 190g |
プロセッサ | Qualcomm MSM8998 オクタコア 2.35GHz クアッドコア+1.9GHz クアッドコア) |
メインメモリ | 6GB |
内蔵ストレージ | 64GB |
外部ストレージ | 対応 |
ディスプレイ | 約6.3インチ・QHD+(2,960×1,440)Super AMOLED |
アウトカメラ | 1,220万画素(広角カメラ)1,220万画素(望遠カメラ) |
インカメラ | 800万画素 |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Ver.5.0 |
バッテリー | 3,300 mAh |
先に触れた6.3インチ・QHD+解像度の有機ELディスプレイ以外にまず目がいくのはSoCとRAM容量。Qualcomm MSM8998(Snapdragon 835)に容量6GBのシステムメモリという構成で、現行の他社製フラッグシップ機・ハイエンド機と比較しても頭ひとつ抜けた内容です。


複数のアプリを同時に起動し操作するマルチタスク処理で動作にもたつきを感じることもなく、ゲームなどもストレスフリーに楽しめます。
またマルチタスク処理といえばGalaxy Note8でぜひ活用したいのが画面を分割して2つのアプリを同時に表示・使用できる「マルチウィンドウ」機能。サイズが大きくて縦方向に長いGalaxy Note8の画面とは相性抜群の機能です。

左右の側面からアプリランチャーなどを呼び出せる独自機能「エッジスクリーン」のエッジパネル機能を使えば、マルチウィンドウで起動する2つのアプリをあらかじめセットで登録し、ワンタップで起動できるようにすることも可能。

エッジスクリーンは片手でも操作しやすいレイアウト設計である点も見逃せません。さきほど「片手のみで扱える・操作できる人はかなり限られる」とデメリットに触れましたが、エッジスクリーンなどいくつか機能を活用すれば、このデメリットもかなり和らぎます。
さらに便利な機能といえば、画面自体が発光する有機ELディスプレイの特徴を活かし、消灯した画面に日時や通知の有無を省電力に表示できる「Always On Display(AOD)」も忘れてはいけません。

日時や通知の有無を確認するために「画面を付ける(ボタンを押す)」というワンアクションがなくなるだけですが、これは長く使い込むうちに間違いなく欠かせない存在になっていきます。
一方操作性について気になるのは指紋認証センサーの配置。従来前面下部に配置された物理式のホームキーが指紋認証センサーとしても機能しましたが、今作では指紋認証センサーが背面(カメラ横)に。

背面デザインが平らでシンプルにまとめられたGalaxy Note8だけに、ケース未装着で使っていると、センサーに指を伸ばしたつもりがカメラのレンズをぺたぺた触っていた……なんてことが頻繁にありました。
Galaxy Note8ではカメラ起動時にレンズの汚れを感知し、掃除を促すメッセージを表示する機能も備わっているものの、唐突のシャッターチャンスを逃してしまう、あるいは撮影したものの見返したらレンズの汚れでキレイに撮れていなかったということが起こりかねません。
使い込むうちに配置や指を伸ばす感覚には慣れていきますが、使い勝手についての好みが分かれるポイントのひとつといえるでしょう。
Galaxy Note8では「顔認証」「虹彩認証」とほかにあと2つ、生体認証によるロック解除機能を搭載しています。思い切って指紋認証をオフにし、顔認証または虹彩認証だけをロック解除に使うという方法はアリかもしれません。
背面デュアルカメラは望遠での接写がイイ
Galaxyシリーズ全体でも初となったのが、背面へのデュアルカメラ搭載。1,220万画素のセンサーとf/1.7のレンズを備える広角カメラ、1,220万画素ののセンサーとf/2.4のレンズで備える望遠カメラで構成されています。

“シーンを問わず安定”の広角カメラ
広角カメラの画角は77度。公式には「広角カメラ」とうたわれていますが、主には「一般的なスマホ」との理解でOKです。
センサーはデュアルピクセル設計であり、全画素を使った像面位相差AFでフォーカス精度を高めています。また1画素あたりのサイズを1.4μmと大きく確保することで、各画素で取り込める光の量を増やし、暗いシーンでもノイズを抑えた写真が撮れるという強みを持っています。
以下は広角カメラで撮影した作例です。
※写真をタップ・クリックすると大きなサイズで表示できます。





Galaxyブランドのハイエンドモデルが搭載するカメラには、従来から「目で見た雰囲気を上手に記録できる」という印象を持っていましたが、その点はGalaxy Note8の広角カメラも同様。
発色も全体的に鮮やかで、HDR使用による効果もバッチリ。シーンを問わず安定して使える万能カメラだと感じました。
食べ物を撮影する際には「食事モード」を使用しましたが、こちらも食欲をそそる自然で温かい色味に仕上がります。
ただ唐揚げの衣など、もともと見た目が温色寄りの被写体を撮影する場合には、こんがり仕上がりすぎてしまうケースも。被写体によってはあえて食事モードオフでの撮影もオススメです。
“被写体にぐっと近づく撮影”が魅力の望遠カメラ
望遠カメラの画角は45度。広角カメラより画角は狭くなりますが、広角カメラ比で光学2倍ズームに相当する望遠撮影が可能です。光学式の手ブレ補正機能もついており、手ブレが起きやすいスマホ手持ちでの望遠撮影時にも安定した撮影性能が期待できます
一方でセンサーはデュアルピクセル設計ではなく、1画素あたりのサイズも1.0μmと広角カメラよりは小さい設計。暗いシーンでの使用により適するのは広角カメラです。
以下は望遠カメラで撮影した作例です。




望遠カメラでも被写体のディテールはシャキッと記録でき、撮影できる写真の仕上がりは満足できる内容に。
また筆者がこのカメラの用途としてとくにオススメしたいのがマクロ撮影。ディテールをしっかり記録できる性能があること、撮影者の影の映り込みが防げることが主な理由です。
望遠カメラと「食事モード」などの組み合わせも可能なので、料理の写真を撮影する際には重宝しました。
それとここではもうひとつ、カメラの新機能として搭載されたのが「ライブフォーカス」も紹介。2つのカメラを使い撮影前後でボケ味を手動調整できるものです。


ライブフォーカスで撮影しておけば、背景のぼかし具合は撮影後にギャラリーアプリからでも調整可能。なお他社製の一部スマホにある「フォーカス位置の変更」ができる機能ではないので、その点は勘違いのないよう注意が必要です。
前面カメラはシンプルな自撮りもスタンプ使用もOK
ついデュアルカメラにばかり目が行きがちなGalaxy Note8ですが、前面カメラも安定の撮影性能を備えます。
他社製品で最近よく見かける美顔エフェクトはもちろん、被写体にリアルタイムでグラフィックを重ね面白い写真が楽しめるスタンプ機能なども。




スタンプ機能は前面カメラだけでなく、背面カメラでも使用できる機能。自撮り(セルフィー)やグループ撮り(グルーフィー)はもちろんのこと、家族や友達の写真を撮ってあげる際にコッソリ一工夫……あとで驚かす!なんて使い方もできますね(笑)
かくのが楽しい!でもそれだけではないペン機能
特徴機能の「Sペン」はBluetoothによる端末とのペアリング、ペン自体の充電などを必要としないGalaxy Note専用の入力機器。
Galaxy Note8ではペン先の太さも約0.7mmと細い設計に。一般的なアナログの筆記具だとペン先が0.3~0.8mm程度なので、ほぼ変わらないことがわかります。また筆圧感知も4,096段階と精細。ペン先の擦れる感覚も含め、筆記具として自然に使い始められます。

Sペンで使える機能はさまざまですが、まず押さえておきたいのは画面オフメモ。端末の画面を消灯した状態でもSペンを取り出すと筆記モードに。簡単なメモならササっと書いてすぐ保存が可能。一つの画面に書ききれない場合も、そのまま画面を下にスクロールできます。

もちろんメモだけでなく、撮影した写真のデコレーションもSペンで可能。ペン先が細いため、細かな文字も書きやすいです。

Sペンでの「書く(かく)」「描く(えがく)」といった操作が気にいるようであれば、純正アクセサリー「STAEDTLER Noris Digital(ステッドラー・ノリス・デジタル)」の購入を検討してみるのもよいかもしれません。
筆記具の老舗メーカーであるSTAEDTLERと共同企画された製品で、デザイン設計はまさに鉛筆そのもの。より慣れた握り心地での筆記が楽しめます。

またSペンで使える機能は筆記だけではありません。画面から必要な部分だけを切り取り保存したり、画像から文章を抽出してテキストに置き換えたり、Sペンで指し示した単語を他の言語に翻訳したり、といった機能があります。




Galaxy Note専用として組み込みで開発されたデバイスだけに、使う中で思わず「こんなこともできるの!?」というシーンも珍しくありません。
ペン型デバイスということからどうしても意識は「筆記機能」にいきますが、Sペンはいろいろなシーンで画面にかざしてみるだけでも、スマホの使いみちをさらに拡げてくれる存在です。
ハイエンドなだけじゃない!ペンで使い方の幅が大きく拡がるスマホ
3年ぶりに日本で発売されたGalaxy Noteシリーズの最新モデル「Galaxy Note8」。
スペック面で他社製品に負けない内容をほこるだけでなく、その性能がより活きる縦長画面、便利に使い分けられるデュアルカメラ、筆記にもそれ以外にも使いみちのある専用ペンと、大きく進化を遂げました。
端末本体の価格は10万円超えと正直安くありませんが、その価格に見合う仕上がりであることは間違いなし。数年余裕で使い続けられる基礎性能もあるだけに、思い切って買っても損は感じない1台です。
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