グローバルモデルも合法になる!?IM専用格安SIM「ChatSim」を購入・レビュー!

書いた人: モバレコ編集部

カテゴリ: 格安SIM

ChatSim レビュー

2月にモバレコで紹介した「ChatSim」というものを覚えておられるでしょうか。

かつて米SNS大手のFacebookが190億ドルという途方も無い金額でもって買収した、世界最大級のメッセンジャー・サービス「What’s App(ワッツアップ)」が開発した、メッセンジャー専用のSIMカードです。

世界中あらゆる地域で使え、しかも月額費用が発生しないという前代未聞の料金システムを確立、SIMフリーのサブ端末を持っている方に特におすすめのSIMとなっています。

今回、モバレコでは実際に現物を購入。SIMフリー端末に入れて使ってみましたので、その様子をお届けします!

目次:

いざ通信!

※ChatSimはいくつかの下準備が必要です。購入方法も合わせ、それらは下記にまとめます。

準備が整ったらChatSimを使ってみます。

通信成功
通信している証として電波アイコンに矢印が出ています

Twitterのタイムラインを更新することができました。

p1250602
What’sAppメッセンジャーも利用できました

What’s Appメッセンジャーもok。

この他、ChatSimは以下のメッセンジャー・サービスに対応しています。

WhatsApp / Telegram / Facebook / Messenger / WeChat / QQ / Skype / Viber / LINE / ハングアウト / iMessage / その他のスマホ・タブレット用メッセンジャーアプリ

これらのアプリを年間たったの10ユーロ(執筆時点の相場で約1295円)で利用し放題!

メインスマホはキャリア版となりSIMロックされている、という方も、サブ端末としてSIMフリーの格安スマホを持っているなら活躍のチャンス!

テザリングも公衆無線LANも不要、どこからでも世界中のメッセンジャーを使えます。

ただし、1つだけ注意!ChatSimはテキスト送受信専用です。音声、ビデオ、画像などの送受信を行いたい場合は別途追加課金(プリペイド方式)が必要となります。

とはいえ維持費が年単位でしかも安いのはかなりの魅力といえるはず。

ChatSimインプレッション

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ChatSimのパッケージは非常に簡単なものです。このため、郵便扱い(書留など)で送られてきます。

特徴
これ1枚で全てのサイズを兼ね備えています

後ほど特徴を纏めますが、特に便利なものとしてChatSimは1枚で通常・マイクロ・ナノ全てのサイズに分割できます。このため買う時にサイズを選んだり、自分の端末に適したサイズを調べる手間はかかりません。

Zeromobile
ChatSimの通信キャリアは海外のMVNO事業者「Zeromobile」です

もう1つ大きな特徴として、ChatSimは海外のキャリア(Zeromobile)との契約扱いとなるため、日本で使う場合は「国際ローミング」通信となります。ローミング時はNTTドコモの3G(W-CDMA)回線を通ります。

ChatSimの基本的な仕組み

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ChatSimは、冒頭にも書いた通り月額料金が発生しないSIMカードです。

料金は年額制で、10ユーロです。つまり一度10ユーロで購入したSIMカードが一年間使えます。なお10ユーロの価値はこのくらいです。

これとは別に、ChatSimの「クレジット」を購入(チャージ)することで機能を拡張できるようになります。

ChatSimはテキストメッセージの送受信を想定して作られたSIMカードです。このためWhat’s AppやTwitter、LINEなど、IM(インスタント・メッセンジャー)を使った文字の送受信だけならいくらでも可能です

ここに加えて、「クレジット」をチャージされたSIMカードでは画像や動画の送受信もできるようになります。料金レートは地域ごとに決まっており、日本は1MBあたり150クレジットで利用できる「ZONE 3」に分類されています。

参照元:

ここまででもし興味が沸きましたら買ってみませんか?その方法を次から解説します!

ChatSimの買い方

まずはChatSimの公式販売サイト、www.chatsim.comにアクセスします。英語(EN)とイタリア語(IT)に対応しています。

Buy now
ChatSimを購入します

トップページに大きく置かれた「Buy now」ボタンをクリックします。

ChatSim
「Plus」ではなく「ChatSim」を選びます

表示された世界地図を参考に、SIMの種類を選びます。デフォルトでは「ChatSim Plus」になっていますが、日本は「ChatSim」の対応エリアに含まれています。

地図の下の「Quantity」が「個数(枚数)」になります。1枚だけ欲しい場合は半角で1と入力します。

なお、ChatSimは全てのサイズ(通常・マイクロ・ナノ)に対応しているため、サイズを選ぶ必要はありません

その下の「Initial Recharge」ではチャージするクレジットの金額を選択します。単位がユーロなので間違えないように。不要な場合はゼロで構いません(が、筆者個人の体験談として、予め少額をチャージしておくことをオススメします)。

全て入力したら「Add」をクリックします。すると画面右側に小計額が表示されます。

小計
金額を確認し、配送オプションを選択します

ChatSimの発行代金と年額、クレジットのチャージ額が合計されています。その下から国(Japan)を選びます。

配送オプション
配送方法は3種類、到着までの速さで料金が異なります

これに加え、速達などの配送オプションも選ぶことができます。

  • 5~30営業日という気の長いプランでは配送料はかからないようです
  • デフォルトでは10ユーロの配送料が発生し、5~20営業日を目安に「書留」で届くものが選択されています
  • 最も速いExpress Courierの場合は35ユーロの配送料が発生しますが、3~5営業日を目安に到着します

素早く手に入れたい場合は送料がSIMの代金を上回ることもあるので注意が必要です。

顧客情報
配送先となる住所、連絡用メールアドレスなどを入力します

続いて顧客情報を入力します。

基本的に英語圏で入力する場合、住所は終わりから先頭に向かって入れていくことになります。

項目の順に説明すると、

  • 名前(first name)
  • 苗字(last name)
  • その他の住所(番地、号地、部屋番号など)
  • 郵便番号
  • 都道府県、町名
  • 国名

の順になります。

項目さえ間違えなければ「大字」等の細かい部分は気にしなくても大丈夫。言語もローマ字で通じます。最終的に(エアメールを)届けるのは日本の配達員なので、その人が読んで理解できる文字で書いてあれば届きます

入力が済んだら右下の「Buy now」をクリックします。

決済にはクレジットカードが必要です

ChatSimの購入時はクレジットカードが必要です。

VISAやMasterCardなど、世界で通用するブランドのカードなら大丈夫なはずですが、万が一決済できない場合などは「Vプリカ」を使えば購入できます。

VプリカはVISAの発行するネットショッピング専用のプリペイド式クレジットカードです。プリペイド式なので銀行口座を登録する必要がなく、必要な金額のみを(定額ですが)チャージして使えます。また、VプリカはWebMoneyのようにコンビニで買うことができます

参照元:

メールを確認してください

購入手続きが済んだら、顧客情報として入力したメールアドレスを確認します。

アカウント開設
パーソナルアカウントが開設されました

ChatSimのアカウントが開設された旨のメールが届いているはずです。

ログイン
公式サイトからログインできるようになりました

www.chatsim.comにアクセスし、「Login」よりアカウントとパスワードを入力します。

このアカウントはSIMが到着したらすぐ使うので忘れずに保管してください。

ChatSimが届いたら – 開封後に必要な操作

無事ChatSimが到着したら、購入時に入力したメールアドレスを確認してください。

APN設定
APN設定情報が送られています

ChatSimからメールが届いているはずです。

本文中にChatSimのAPN設定情報が掲載されています。

補足:APN設定手順

設定
設定から「もっと見る」を選択

まず「設定」を開いて、「もっと見る」を選択します。

アクセスポイントを追加
アクセスポイント名(APN)を追加します

「データローミング」をONにし、「アクセスポイント名」を選んで右上の「+」ボタンからAPNを追加します。

APN設定
赤枠で囲った4つ(3つ)のフィールドを入力します

以下の通りAPN設定を入力します。

※日本で使う場合「ChatSim」を購入しているはずなので、その手順です。

APN send.ee
ユーザー名 SIMカードに印字されている電話番号(372からはじまる)
パスワード 空白のまま
電話番号
372からはじまるChatSimの電話番号は台紙の裏側に印字されています

※一部の端末では追加情報の入力が必要かもしれません。詳細は続きをご覧ください。

なお、届いてすぐにAPN設定だけ行っても使うことはできません。

SIMカードが届いたら、公式ページからログインしてアクティベーションを行なう必要があります。

アクティベーション
画像が小さくてすみません。ログイン直後の画面です

「Sim Summary」タブよりSIMの電話番号や種類を確認し、間違いなければ「Activate」ボタンをクリックします。

これでSIMカードが承認され、使用できるようになります。

追加情報が必要な場合

PLMC番号
いくつかの項目が空白となる場合があるようです

このように一部の端末ではAPN設定の「MCC」と「MNC」が空白になってしまうことがあるようです(モバレコのXperia Z2 D6503で発生)。

この場合は次のように入力します。

MCC 248
MNC 01

この2つは「PLMN番号」と呼ばれるもので、SIMの通信を提供する事業者に割り振られる番号です。

ChatSimはエストニアの移動体通信事業者(MNO)であるEstonian Mobile Telecom(EMT)の回線を使用するため、PLMN番号248-01が割り当てられます。

※端末に表示されるキャリアラベルはイタリアのZeromobileとなります。このあたりややこしいですが、後述します。

ChatSimの特徴

ChatSimは国内で販売されているSIMカードと異なる特徴を多く持っています。

1つでも設定を間違うと利用できない可能性があるため、注意してください。

まず、ChatSimはイタリアのMVNO事業者「Zeromobile」が提供するものです。

ローミング

このため、日本国内で使用する際は「国際ローミング」扱いとなります。ローミングはNTTドコモの3G回線(W-CDMA)を使うため、端末はこの回線を掴める必要があります。

そのためAPN設定をする際に「ローミング」を許可しておく必要もあります。

ただしChatSimに発行された電話番号は「+372」からはじまります。これはエストニアの国番号です。

ここがややこしいのですが、もしかするとZeromobile(またはChatSim)はエストニアのMNOから回線を間借りしたMVNOなのでしょうか。

このためもしもChatSimを利用してメッセンジャーサービスを使う場合、サービス側で電話番号や国情報などの入力を求められたら、エストニアの「+372」を選択する必要があります。

本家「What’s App」のアプリを使う場合も同様です。

なお余談ですが、以上の理由からChatSimを日本で使う場合、端末が掴む電波は「ローミング」扱いとなるため、(少なくとも日本の)技適に触れません。SIMフリーモデルだけでなくグローバルモデルなど日本の技適が表示されない端末でも、表面上は日本の電波法が及ばないものと思われます。

SMSは送信できません
SMSは送信できません

ここで1つ注意&トリビアをご紹介。ChatSimはテキストメッセージに使えるものですが、SMSを送信することはできません。これはChatSimのFAQにも載っています。電話番号が発行されるのにちょっともったいないですね。

ハングアウトのIMなら可
ハングアウトメッセージなら送れます

しかし、Googleのメッセンジャーアプリ「ハングアウト」を使うとテキストメッセージを送ることができます。

そのカラクリも簡単で、電話番号宛に送信する「SMS」ではなく、Googleアカウント宛に送信するハングアウトメッセージを使っているわけです。

これならば、少なくとも相手の端末がAndroidである限り誰にでもメッセージを送れるはず(Androidを使うならGoogleアカウントが必須です)。

3つのサイズに対応しています
3つのサイズに対応したChatSim

また、購入時にもチラッと触れましたが、ChatSimは全てのサイズ(標準・マイクロ・ナノ)に対応しています。

この仕組も単純で、標準サイズにカットされたSIMカードの更に内側にマイクロとナノサイズに切り離せる溝が掘られています

一度切り離すと再度くっつけることはできませんが、SIMアダプターとして再利用することはできるかもしれません。日本のSIMもこうしてくれれば再発行の手間がなくなる気がしますね。

クレジットのチャージ
またしても小さくなっちゃってスミマセン。「Recharge」ボタン(赤枠)を押します

最後に、ChatSimは前述の通り「テキストメッセージ」のみが可能なSIMカードです。それ以外のデータを送受信するためにはクレジットのチャージが必要です。

「それ以外」のデータとは、いわゆるバックグラウンド通信も含まれます。

設定を済ませたのに通信できないなどの場合は次のことを確認してみてください。

  • バックグラウンドデータ通信をOFFにする
  • 端末に登録した全てのアカウントの「自動同期」をOFFにする
バックグラウンドデータ通信と自動同期
端末に勝手に通信をさせないようにする

それでもだめなら、アプリ個別に自動受信や同期設定を見直します。

また、特に見落としがちだと思うのですが、TwitterやFacebookの場合ユーザーのアイコンなどがタイムラインと一緒に読み込まれるため「画像」をダウンロードした判定となる可能性があります。もしそうなら、これらのSNSクライアントアプリはクレジットなしでは利用できないかもしれません。

チャージ金額
10ユーロ(2,000クレジット)/25ユーロ(5,000クレジット)/50ユーロ(10,000クレジット)の3種類

どうしてもわからない、あるいは面倒だという場合はクレジットをチャージしてしまうのも手です。

10ユーロから購入でき、チャージ後すぐに反映されるため時間もかかりません。

このクレジットの使い方にも注意が必要です。

Credits Summary
マイページよりこの円グラフを見つけます

ChatSimの公式サイトのマイページより「Credits Summary」タブを確認します。

左側の円グラフにてバランスが60%を超えている場合、通信に制限がかかります。

これはChatSimの利用エリアが「ZONE」によって分けられていることが関係ありそうで、「ZONE」によってクレジットのレートが決まっているため、ゾーンをまたいで大量に(全トラフィックのうち60%以上)通信してしまうと制限をかけられてしまう決まりとなっているようです。

日本は「ZONE 3」に分類されます。

参照元:

ただ、筆者はこの特集を書いている間日本を出ていないので、もしかするとZONEだけでなく「テキスト以外のデータをチャージなしに送受信しようとした」と判断された結果かもしれません。

このような状態になった直後に10ユーロほどリチャージしましたが、すぐに通信が復活しました。

このため、ChatSimを円滑に使うには常に少額でもチャージされていることが望ましく、また一度チャージしたクレジットを無駄にしないためにも使わない時はモバイルデータをOFF、Wi-Fiに切り替えるなどこまめな管理が必要となりそうです。安さの代償ですね。

モバイルデータをこまめに切り替える
多少手間が増えますが、賢く運用していく必要があります

参考までに、モバイルデータは通知領域からOFFにできます(画像はLollipopの場合)。

どのみちChatSimではアプリのアップデートやインストール等はできませんので、「機内モード」をうまく使うのもアリです。

まとめ

実際にChatSimを使ってみた感想としては、やはり「月額の維持費が一切かからない」こと、「テキストの送受信限定ながらパケット料金も発生しない」ことに大きな魅力を感じます。

海外(イタリア)の事業者ながらインターネットを通した対応も結構素早く、クレジットをチャージすればすぐに反映されるため、必要な時に必要なだけ買うこともできそうです。

機種変更によってSIMを抜かれた端末が手元にある場合、それがSIMロック解除に対応しているなら再び活躍させられる可能性もあります。

MVNO、SIMフリーを既にお試しの場合、その端末がそっくりそのまま「通信費無料でテキスト送り放題」に変身します。

ただし、完全に無料(年額の維持費のみ)で使おうと思うなら、テキスト以外の通信を全て遮断しなくてはなりません。となると例えばPlayストアアプリから送られてくる「更新通知」なども遮断しなくてはならないため、定期的にWi-Fiなどに繋いでアプリのアップデートを確認する必要はあります。

そこさえクリアできるならChatSimは非常にリーズナブルだといえます。

携帯音楽プレイヤー、電子書籍リーダー専用となっているサブ端末がある方、その端末でTwitterをしたくなったことはありませんか?

この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

モバレコ編集部

モバレコ編集部

スマホ、ケータイ、docomo、au、ソフトバンク、格安SIMに関する総合情報メディア「Mobareco-モバレコ」の記事コンテンツの制作を監修。スマホのレビュー、サービス解説、ライフハックからトラブルシューティングガイドなどの幅広いジャンルのコンテンツディレクションを手掛ける。『スマホをもっとわかりやすく。もっと便利に。』ユーザー目線に沿ったコンテンツを発信中。Twitter:@mobareco_jp




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