「Galaxy S9 / S9+」をレビュー!カメラが圧倒的に進化したこの夏注目のフラッグシップモデル

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「Galaxy S9 / S9+」をレビュー!カメラが圧倒的に進化したこの夏注目のフラッグシップモデル

Galaxy S8の特徴的なInfinity Displayを採用したデザインはそのまま、スペックの底上げとカメラ性能の大幅なパワーアップを経て帰ってきた2018年夏モデルの「Galaxy S9」および大画面モデルの「Galaxy S9+」を実際に使ってその性能をチェックしてみました。

国内では既に2018年5月18日にdocomoから「Galaxy S9 SC-02K」「Galaxy S9+ SC-03K」、auから「Galaxy S9 SCV38」「Galaxy S9+ SCV39」として4機種同時に発売済みです。今回はau版の2機種を用いて評価していきます。

目次:

Galaxy S9 / S9+のデザイン

Galaxy S9, Galaxy S9+
Galaxy S9, Galaxy S9+

今回評価するカラバリはS9が「ライラック パープル」、S9+が「チタニウム グレー」。現代のGalaxyを象徴する縦長丸角狭額縁のInfinity Displayを引き続き搭載。昨年のGalaxy S8/Galaxy S8+から基本的なデザインはそのまま、細部をブラッシュアップした形となっています。

前面
前面

正面から見たところ。縦長狭額縁ディスプレイであるものの、近年の多くの他社スマホと違い画面上部には切り込みが無いのが特徴。正攻法で上下のベゼル幅を抑え、左右は湾曲させる事によって狭額縁を実現しています。

下部
下部

下部にはスピーカー、USB type C端子、イヤホンジャックを搭載。多くのスマホがイヤホンジャックを撤廃する中、引き続き搭載し続けているのは重要なポイント。

右側面
右側面

側面は表裏両面が湾曲して金属フレーム部分が細くなっており、その中に電源ボタンを搭載。

左側面
左側面

左側面にはボリュームボタンのほか、Galaxy独自の機能であるBixbyを起動するためのボタンも搭載。

上部
上部

上部にはSIMスロット/microSDを搭載。

SIMスロット
SIMスロット

2つのスロットはSIMピン取り外し式となっており、同じトレイに2つのスロットが乗っています。

背面
背面

背面も湾曲しており、持ちやすいフォルム。Qiによるワイヤレス充電が可能です。

カメラ部分
カメラ部分

カメラの下には指紋センサーを搭載しています。

Galaxy S9+と並べたところ
Galaxy S9+と並べたところ

Galaxy S9とGalaxy S9+を並べたところ。画面サイズはS9が5.8インチ、S9+が6.2インチ。

2台の背面
2台の背面

Galaxy S9とGalaxy S9+の外観はサイズ以外ほぼ同じですが、唯一大きく違うのが背面のカメラ部分

2台のカメラ
2台のカメラ

Galaxy S9は背面に1つのカメラですが、Galaxy S9+は背面に2つのカメラを搭載。2倍の望遠レンズを搭載しており、遠くの被写体を綺麗に撮ったり、2つのレンズを活用したぼかし効果などを利用することができます。

Galaxy S9
Galaxy S9

Galaxy S9を手に持ってみたところ。筆者は手が小さいほうですが、Galaxy S9はInfinity Displayの狭額縁のおかげで5.8インチの大画面ながら非常に持ちやすい機種となっています。

Galaxy S9+
Galaxy S9+

続いてGalaxy S9+。Galaxy S9よりは一回り大きいものの、横幅をしっかり抑えて持ちやすいフォルムにしているおかげで片手で持ってもそれほど不安の無いサイズ感に収まっています。

Galaxy S9 / S9+のスペック

Galaxy S9とGalaxy S9+のスペックは以下のとおり。

Galaxy S9/S9+ スペック情報(参照:SCV38製品ページ / SCV39製品ページ
Galaxy S9 Galaxy S9+
サイズ 約69×148×8.5mm 約74×158×8.5mm
重量 約161g 約187g
バッテリー 3,000mAh 3,500mAh
内蔵メモリ容量 (RAM) 4GB 6GB
内蔵メモリ容量 (ROM) 64GB 64GB
画面サイズ 約5.8インチ 約6.2インチ
ディスプレイ(画面)解像度 2,960×1,440(QHD+) 2,960×1,440(QHD+)
防水 IPX5/IPX8 IPX5/IPX8
防塵 IP6X IP6X
OS Android™ 8.0 Android™ 8.0
CPU SDM845 2.8GHz/クアッドコア+1.7GHz/クアッドコア SDM845 2.8GHz/クアッドコア+1.7GHz/クアッドコア
カメラ メイン:約1,220万画素
サブ:約800万画素
メイン:約1,220万画素(デュアルピクセル)/約1,220万画素
サブ:約800万画素

物理的なサイズや重量を除けばディスプレイ解像度、内蔵ストレージ容量、プロセッサなどの性能は2台とも同じ。一方、バッテリー容量はGalaxy S9+が3,500mAhと、サイズの小さいGalaxy S9の3,000mAhと比べると500mAh大容量。

また、RAMの容量に関しても今年のモデルはGalaxy S9の4GBに対してGalaxy S9+が6GBと容量が大きくなっており、大画面を活かしたマルチタスクがより快適に行える高性能なモデルとなっています。カメラに関しても今回はGalaxy S9+のみ望遠レンズを搭載しており、S9と差別化されています。

AnTuTuベンチマークスコアAnTuTuベンチマークスコア
AnTuTuベンチマークスコア

AnTuTuベンチマークのスコアはGalaxy S9、Galaxy S9+どちらも26万点台。どちらの機種も非常に高い点数を叩き出しており、高性能を要求するゲームなどでも問題なくプレイできる性能です

Galaxy S8との違い

昨年のGalaxy S8と比べると一見大きな違いはありませんが、細部がブラッシュアップされています。

背面の比較
背面の比較

背面を見るとQiやFeliCaなどの場所は同じな一方で、不評だった指紋センサーの位置が改善している事がわかります

指紋センサーはカメラ下部に移動
指紋センサーはカメラ下部に移動

カメラのレンズの隣にあったためカメラと指紋センサーを間違えて触ってしまう事の多かったGalaxy S8ですが、Galaxy S9は下部に移動したため使いやすくなっています。

フレーム部分
フレーム部分

フレームは質感がつや消しになり、スピーカーのグリル部分の形状が変わっています。

側面
側面

フレームの側面部分は見た印象としては大きく差はないものの、持ってみるとその差は歴然。形状がブラッシュアップされたおかげで「面」をしっかり指でグリップできるようになっており、ホールド感が増しています

スペック的にはプロセッサがSnapdragon 835から最新のSnapdragon845に上がっているほか、Galaxy S9+はGalaxy S8+と比べてRAMが増量。両機種ともにカメラ性能がアップしており、F値可変ギミックを新たに内蔵しています

また一見わかりにくい点ですが、Galaxy S8まではモノラルスピーカーだったところ、今回からステレオスピーカーを搭載しています。動画鑑賞時はもちろん、最近流行している「PUBG mobile」をはじめとするバトルロワイヤル系のゲームでは音の方向を察知する事が勝利の鍵。イヤホン・ヘッドホンを持ち合わせていない場合でもしっかりとステレオスピーカーでプレイできるのは心強いところです。

Galaxy S9 / S9+の特徴

インテリジェントスキャン

インテリジェントスキャン
インテリジェントスキャン

Galaxy S9には虹彩認証が搭載されていますが、これに顔認証を組み合わせて補完し合う「インテリジェントスキャン」も搭載。暗所での認証やマスクを付けている場合などが苦手な顔認証に虹彩認証を組み合わせる事で、最適な認証方法が選ばれてより幅広いシチュエーションで快適に認証でるようにしたもの。

実際使ってみると端末のロック解除はとてもスムーズに行える印象。端末に対してまっすぐ視線を向けていないシーンでも指紋認証のセンサーが触りやすい位置に移動したため、3つの認証方式をスマートに使い分けて快適にロックを解除する事ができるようになりました。

ディスプレイ性能

Super AMOLED
Super AMOLED

Galaxy S9、Galaxy S9+はそれぞれ5.8インチと6.2インチの有機ELディスプレイ(Super AMOLED)を搭載。解像度はいずれもQuad HD+(2,960×1,440)。HDRにも対応しており、黒をしっかり黒で表示できるコントラストの強い有機ELは非常に美しい映像美を楽しむ事ができます。

省電力機能省電力機能
省電力機能

Galaxy S9とGalaxy S9+はそれぞれ3,000mAh、3,500mAhと、そのスリムさに反して大容量のバッテリーを搭載しています。また、従来機に引き続き省電力機能も充実。2,960×1,440の高解像度なディスプレイを搭載していますが、バッテリー持ちを有線させたい場合はこの解像度を落とす事で長く使うことも設定で可能。その他の省電力関連の設定も一括で切り替える事ができるので、充電のできない環境では重宝しそうです。

Bixby Vision

Bixby Visionの翻訳機能
Bixby Visionの翻訳機能

Galaxyシリーズのアシスタント「Bixby」の目玉機能がこのBixby Vision。カメラを向ける事によってリアルタイムで言語を翻訳する事ができるほか、類似画像の検索、ショッピングなどが可能。文字を打ち込む必要が無いため、入力方法が分からない言語でも翻訳できるのは大きなメリットです。

Galaxy S9 / S9+のカメラ

Galaxy S9、Galaxy S9+はカメラ性能がGalaxy S8シリーズから大幅に強化されています。特筆すべき点としては、広角カメラのF値(絞り値)を2段階に機械的に変更できるギミックが搭載されたところ

F1.5の状態
F1.5の状態
F2.4の状態
F2.4の状態

上の写真のように、広角レンズに従来固定だったF値を可変させるギミックが搭載されています。F値は低いほど多くの光を取り込む事ができるため暗所に強く、大きな「ボケ」を表現できます。逆にF値が高いと太陽光のような明るい光が入る環境でも白飛びを抑え、またくっきりとした写真を撮る事ができます。通常の自動モードではこれら2つのF値の特性を上手に使い分け、周辺の明るさなどに合わせて自動で暗い場所ではF1.5、明るい場所ではF2.4と切り替えてくれるのが今回のGalaxyの特徴

自動モードで撮る場合はF値を意識する必要はありませんが、プロモードではF値を手動で変更する事が可能。二段階とはいえ、従来スマートフォンのカメラでは出来なかったF値を調整したこだわりの写真を撮影する事ができます。

作例

早速実際にGalaxy S9、Galaxy S9+で撮影した作例を紹介していきます。

Galaxy S9、S9+のカメラ作例:植物を撮影。F2.4。解像感があり、質感がはっきりわかります
植物を撮影。F2.4。解像感があり、質感がはっきりわかります
Galaxy S9、S9+のカメラ作例:レインボーブリッジの夜景を撮影。こちらはF1.5
レインボーブリッジの夜景を撮影。こちらはF1.5
Galaxy S9、S9+のカメラ作例:都内の街並みのスナップショット。F2.4。奥のビルのディテールも良い感じです
都内の街並みのスナップショット。F2.4。奥のビルのディテールも良い感じです

食事モード

料理をより美味しそうな色合いで撮れる食事モードも引き続き搭載。実際の作例を見ていきます。

Galaxy S9、S9+のカメラ作例:自動モードで撮影したもの
自動モードで撮影したもの
Galaxy S9、S9+のカメラ作例:同じ被写体を食事モードで撮影。ビビッドな色合いになりました
同じ被写体を食事モードで撮影。ビビッドな色合いになりました

選択フォーカス・ライブフォーカス

Galaxy S9は複数回別の箇所にピントを合わせて背景をぼかす「選択フォーカス」、Galaxy S9+は2つのカメラを併用して背景をぼかす「ライブフォーカス」がモードとして搭載されています。

ライブフォーカス機能
ライブフォーカス機能

ライブフォーカスは2つのカメラを利用するため段階的にぼかしを後から調整できるほか、接写と広角2つの写真を同時に撮影して保存する事が可能です。

同時に保存された広角側の写真も利用可能
同時に保存された広角側の写真も利用可能
Galaxy S9、S9+のカメラ作例:ライブフォーカスを使った作例
ライブフォーカスを使った作例
Galaxy S9、S9+のカメラ作例:印象的な写真を撮ることができます
印象的な写真を撮ることができます

Galaxy S8との作例比較

実際にGalaxy S8と同じ被写体を撮り比べてみた作例も紹介します。

Galaxy S8で撮影したもの
Galaxy S8で撮影したもの
Galaxy S9で撮影したもの
Galaxy S9で撮影したもの

やや構図がズレてしまいましたが、植物の表面の質感を見るとGalaxy S9の解像感の高さが感じられるかと思います。

スーパースローモーション

スーパースローモーションで撮影された動画

Galaxy S9 / S9+は1秒間に960コマの960fpsでのスーパースローモーション動画が撮影可能。画面内の枠で動きがあると自動でスローモーション区間を開始してくれる自動モードと、自分でスローモーションを開始するタイミングを選択できる手動モードが用意されています。

秒間960コマと非常に多くのコマを撮影するためHD画質までの保存しかできず画質として劣る部分がありますが、とても印象的な動画を撮影する事が可能となっています。

評価まとめ

Galaxy S9とGalaxy S9+
Galaxy S9とGalaxy S9+

見た目としてはGalaxy S8/Galaxy S8+から大きく変わったようには見えないGalaxy S9 / S9+ですが、中身としては大きくアップデートされていると感じました

カメラ性能に関しては新たなF値可変ギミックを備えてより幅広い環境に対応できるようになり、常に持ち合わせるスマートフォンのカメラとしてより死角の少ない完成度の高いカメラに仕上がっています。

生体認証もより洗練され、インテリジェントスキャンと指紋センサーを併用する事でロック解除のストレスはGalaxy S8の頃と比べると激減しています。

地味に大きく評価できるのが、筐体の持ちやすさの改善。目で分からないようなデザイン変更ですが、剛性感がアップし、ボディの側面をしっかり面で感じる事のできるフレームは手に持った際の安心感が格段に上になりました

例年のGalaxyの弱点だったモノラルスピーカーもステレオスピーカーにアップグレードされ、今となっては珍しくなってきたイヤホンジャックを搭載、画面上の欠けた「ノッチ」も無く、カメラは高性能、一層持ちやすくなったボディ、マルチメディア鑑賞マシンとして文句の無い有機ELディスプレイなど、死角を潰した圧倒的な優等生ポジションとして安定しておすすめできる機種となっています。

通常のGalaxy S9か、Galaxy S9+か迷うところですが、コンパクトなボディや「ライラック パープル」の色に惹かれた方はS9を、大画面や大容量RAMを活用してマルチメディア・ゲーム機として楽しみたい方はS9+をおすすめします。

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この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

ブログ「ガジェットショット」を作った大学生、デザイナー、ライター。Apple製品を中心に愛用しています。