場所によってどれだけ違う?九州・山陽エリアでスマホの通信速度をテストしてみた!

書いた人: 赤坂太一

カテゴリ: 格安SIM, 格安SIMの速度比較, 比較

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場所によってどれだけ違う?九州・山陽エリアでスマホの通信速度をテストしてみた!

ソフトバンクから最近話題の格安SIMにMNPしてひと月。個人的には今までと変わらない使い心地なわけですが、「格安SIMはデータ通信が遅い」などという声もチラホラと聞きます。

筆者は、基本Wi-Fiのある場所にいる生活パターンが多いので、困るケースはほとんど感じていませんでしたが、ゴールデンウィークの帰省旅行の中、「旅行先でスピードを測ってみよう」という話が持ち上がりました。福岡の自宅を出発して、道中はもちろん目的地である広島県内やその周辺でスピードテストをしてきましたので、西日本エリア在住の方で、「格安SIMにしてみたいけど……」と検討している人の参考になれば幸いです。

目次:

3日間の通信速度の旅。今回の測定条件はこちら

旅行日程は3日間。今回は前編として、初日から2日目の途中までの計測結果を紹介していきます。

筆者のBIC SIMは、docomo版のXperia Z3 Compactで使用しており、家族全員で移動しているときは、参考として妻のiPhone5c(ソフトバンク回線)でも計測しています。計測された通信速度とともに、各地で撮影した写真も合わせて見ていただけると、イメージが湧きやすいと思います。
スピードテストに使用したアプリは「RBB TODAY SPEED TEST」で、3回計測した平均値を表示しています。

1日目~福岡市を出発して広島県までの道中も計測

初日は福岡市を出発し、妻の実家のある広島県三原市までの移動記録です。高速道路で立ち寄ったサービスエリアで数箇所、目的地直前の「広島市交通科学館」までの計測を初日のデータとしています。ゴールデンウィークの後半とはいえ、計測ポイントでは立ち寄った全ての場所でにぎわっていました。

初日のBIC SIMの計測値は、数値を見ていただければ一目瞭然ですが、上下回線ともに数Mbpsというのが実情です。
九州自動車道から山陽自動車は、比較的山あいを走りますがソフトバンクの下り数十Mbpsという高速さが際立ちました。
BIC SIMに変更する前は、自身もソフトバンクを使用していましたが、市街地での高速さが印象に残っています。しかし、いつの間にか山間部でもLTEの高速通信を体感できるようになっているというのが、この日の感想です。

そんな通信環境に終始していた初日ですが、BIC SIMはTwitterやFacebookのSNS系アプリであれば、情報更新にはそれほど困らない印象です。しかし、投稿された画像を表示するまでに、少し待ち時間があったり、まれにタイムアウトになってしまうケースも。
Instagramなどの写真投稿アプリも表示までに時間がかかる感じを受けました。具体的なスピードを挙げるとすれば、3〜7Mbpsほど出ていれば、Google Maps含めほとんどのアプリは十分使えると思います。

それでは、実際のスピードテストの結果を見て行きましょう。

(1)古賀SA上り(福岡県古賀市)

計測時刻 09:30 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
BIC SIM 7.05 7.33
SoftBank(iPhone5c) 44.74 18.06

ひとことメモ:「人や車で混雑しているが市街地に近いせいか十分なスピード」

九州自動車道で福岡市内から北九州へ向かう際の最初の大きなサービスエリア。普通車エリアはすでに満杯で、大型車エリアへ誘導されるほど混雑。
九州自動車道で福岡市内から北九州へ向かう際の最初の大きなサービスエリア。普通車エリアはすでに満杯で、大型車エリアへ誘導されるほど混雑。

(2)めかりPA上り(福岡県北九州市門司区)

計測時刻 10:55 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
BIC SIM 2.74 3.79
SoftBank(iPhone5c) 28.65 2.27

ひとことメモ:「橋の上まで渋滞するほど車は多いが数メガのスピードは確保されている。ソフトバンクのスピードが極端に下がった印象」

福岡県北九州市と山口県下関市を結ぶ関門橋。下関側に渡る直前に「めかりパーキングエリア」があり、展望台からは関門橋の全景を眺められ、関門海峡を往来しているタンカーも頻繁に見ることができる。
福岡県北九州市と山口県下関市を結ぶ関門橋。下関側に渡る直前に「めかりパーキングエリア」があり、展望台からは関門橋の全景を眺められ、関門海峡を往来しているタンカーも頻繁に見ることができる。
駐車場渋滞が起こるほどの混みよう。本線に合流するときも渋滞が発生しており、橋の先にある下関ICの出口までそのまま繋がっていた。
駐車場渋滞が起こるほどの混みよう。本線に合流するときも渋滞が発生しており、橋の先にある下関ICの出口までそのまま繋がっていた。
めかりといえば、「ちゃんラー」。うどんダシにちゃんぽん麺という組み合わせの門司港発祥のオリジナルメニュー。
めかりといえば、「ちゃんラー」。うどんダシにちゃんぽん麺という組み合わせの門司港発祥のオリジナルメニュー。

(3)美東SA上り(山口県美祢市)

計測時刻 12:40 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
BIC SIM 1.30 4.46
SoftBank(iPhone5c) 3.02 1.06

ひとことメモ:「ソフトバンクも3Gとなり、タイミング次第ではタイムアウトとなりデータ更新ができない」

昨年リニューアルオープンしたばかりのキレイなサービスエリア。水をイメージしたガラス張りの建物が特徴。山口名物「瓦そば」が食堂のメニューにある。
昨年リニューアルオープンしたばかりのキレイなサービスエリア。水をイメージしたガラス張りの建物が特徴。山口名物「瓦そば」が食堂のメニューにある。
自宅から130kmほど。関門橋の渋滞により出発から3時間も経ってしまった。まだまだ先は長いが安全運転。
自宅から130kmほど。関門橋の渋滞により出発から3時間も経ってしまった。まだまだ先は長いが安全運転。

(4)宮島SA上り(広島県廿日市市)

計測時刻 14:15 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
BIC SIM 1.69 8.34
SoftBank(iPhone5c) 26.19 9.16

ひとことメモ:「瞬間的なスピードは出るが継続しない」

広島県に入り大きめなサービスエリアということでテスト。本日のメインイベントが控えているので、計測だけで間もなく出発。美東SAから1時間半ほど経過していた。
広島県に入り大きめなサービスエリアということでテスト。本日のメインイベントが控えているので、計測だけで間もなく出発。美東SAから1時間半ほど経過していた。
ゴールデンウィーク中はどこのサービスエリアも車やバスでいっぱい。格安SIMというよりも、docomo回線の多さですでに遅いのでは? と勘ぐってしまう。
ゴールデンウィーク中はどこのサービスエリアも車やバスでいっぱい。格安SIMというよりも、docomo回線の多さですでに遅いのでは? と勘ぐってしまう。

(5)広島市交通科学館前(広島県広島市安佐南区)

計測時刻 16:40 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
BIC SIM 1.20 13.94
SoftBank(iPhone5c) 41.43 16.13

ひとことメモ:「ドコモのLTEエリアに入っているはずだが、遅さを感じるようになってきた」

広島市交通科学館に到着。館内を見学して、この日の最終目的地に移動する前にスピードテスト。
広島市交通科学館に到着。館内を見学して、この日の最終目的地に移動する前にスピードテスト。
広島市交通科学館は、市内を走るアストラムラインの長楽寺駅の目の前にあり広島市中心部からのアクセスも良好。
広島市交通科学館は、市内を走るアストラムラインの長楽寺駅の目の前にあり広島市中心部からのアクセスも良好。
館内にはあらゆる乗り物に関する貴重な展示物が見て楽しめる。この日は「RX-8」が展示、なんとエンジンは水素ロータリーエンジンを搭載。
館内にはあらゆる乗り物に関する貴重な展示物が見て楽しめる。この日は「RX-8」が展示、なんとエンジンは水素ロータリーエンジンを搭載。
2階(1階までは無料)に上がると、乗り物の歴史を学ぶ資料が展示されている。アクリルケースにはエンジンのカットモデルが並ぶ。
2階(1階までは無料)に上がると、乗り物の歴史を学ぶ資料が展示されている。アクリルケースにはエンジンのカットモデルが並ぶ。
陸海空の乗り物すべてがコレクションホールに集約されているおかげで、一日中楽しむことができる。子供だけでなく大人も夢中になっていた(特に筆者)
陸海空の乗り物すべてがコレクションホールに集約されているおかげで、一日中楽しむことができる。子供だけでなく大人も夢中になっていた(特に筆者)

2日目〜いざ西瀬戸しまなみ海道街道へ!

2日目は岡山を目指す予定でしたが、我が家の次男が初日に発熱(子どもと旅行するとありがちなのです……)したので、長男と2人で「西瀬戸しまなみ海道」を目指すことにしました。その終点は愛媛県今治市ですので、「じゃあ今治でもスピードテストしよう」という道のりに。

穏やかな瀬戸内の海を眺めながらのドライブは、本当に気持ちが良くオススメです。サイクリストが集うエリアとしても有名だそうで、この日も多くの自転車乗り達が、橋を渡っていました。

なお、スピードテストの結果ですが、最初の三原駅前ではそこそこのスピードが出ていましたが、しまなみ海道に入ると、走行中に3GとLTEがせわしなく切り替わっている印象で、スピードはそれほど出ません。

昨日との違いは、上りで10数Mbps出ている点。下りは2Mbps弱といった感じでした。

※ソフトバンクのiPhone5cでは測定していません。

(6)三原駅前(広島県三原市)

計測時刻 10:05 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
BIC SIM 20.99 11.97

ひとことメモ:「終始快適に使用できるスピードを保持していた」

三原駅から計測をスタート。朝から晴れわたり否が応でも「西瀬戸しまなみ海道」に期待が膨らむ。計測結果も上々。
三原駅から計測をスタート。朝から晴れわたり否が応でも「西瀬戸しまなみ海道」に期待が膨らむ。計測結果も上々。
駅の北側には三原城跡として、立派な石垣とお堀がある。
駅の北側には三原城跡として、立派な石垣とお堀がある。

今回の旅は駅の周りに城をたくさん見ることができました。中国地方の特徴でしょうか?次回以降の旅でゆっくり立ち寄ってみたくなりました。

(7)瀬戸田PA下り(西瀬戸しまなみ海道)(広島県尾道市瀬戸田)

計測時刻 11:25 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
BIC SIM 1.70 10.48

ひとことメモ:「SNSの更新は待たされる印象」

西瀬戸しまなみ海道のちょうど中間地点にある生口島にある瀬戸田パーキングエリアは多々羅大橋を望む絶景ポイントのひとつ。
西瀬戸しまなみ海道のちょうど中間地点にある生口島にある瀬戸田パーキングエリアは多々羅大橋を望む絶景ポイントのひとつ。

ちなみにしまなみ海道の正式名称は「西瀬戸自動車道」で、西瀬戸しまなみ海道は愛称として使われています。

マップには海道案内が掲示されており、見どころの多さを実感できる。1度来ただけでは全てを堪能することは難しい。
マップには海道案内が掲示されており、見どころの多さを実感できる。1度来ただけでは全てを堪能することは難しい。
パーキングエリアなので自動販売機とトイレくらいしか設備が用意されていないが、景色を眺めるだけでも立ち寄る価値は存分にある。
パーキングエリアなので自動販売機とトイレくらいしか設備が用意されていないが、景色を眺めるだけでも立ち寄る価値は存分にある。

(8)来島海峡SA(西瀬戸しまなみ海道)(愛媛県今治市)

計測時刻 12:55 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
BIC SIM 2.26 3.93

ひとことメモ:「大混雑の割には最低限使用できるスピードが確保されている印象」

四国本土に上陸して最初の休憩ポイントである来島(くるしま)海峡サービスエリア。尾道側から渡ってくると、来島海峡大橋を一望できる。
四国本土に上陸して最初の休憩ポイントである来島(くるしま)海峡サービスエリア。尾道側から渡ってくると、来島海峡大橋を一望できる。
食堂やお土産も充実しており、多くの観光客で賑わっていた。
食堂やお土産も充実しており、多くの観光客で賑わっていた。
建物を反対側に抜けると展望スペースがあり、来島海峡大橋を眺めながらランチを楽しむことも可能。
建物を反対側に抜けると展望スペースがあり、来島海峡大橋を眺めながらランチを楽しむことも可能。
尾道スタイルの「海道ラーメン」。たこ飯とから揚げがセットで930円。
尾道スタイルの「海道ラーメン」。たこ飯とから揚げがセットで930円。

(9)今治城前(愛媛県今治市)

計測時刻 13:21 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
BIC SIM 1.96 16.41

ひとことメモ:「上りスピードが確保されているが下りは遅い。クラウドへのファイルアップロードだけなら快適」

立派なお堀が特徴の今治城。最上階からは、来島海峡大橋や瀬戸内海を眺めることができるとのこと。今回は時間の都合でスピードテストのみ。
立派なお堀が特徴の今治城。最上階からは、来島海峡大橋や瀬戸内海を眺めることができるとのこと。今回は時間の都合でスピードテストのみ。

(10)今治市役所前 (愛媛県今治市)

計測時刻 13:30 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
BIC SIM 1.55 14.40

ひとことメモ:「今治城前とほぼ同じ体感スピード」

今治城からもほど近い今治市役所。写真左側奥が本庁舎で、右側の建物は丹下健三が設計した今治市公会堂で、コンサートや演劇などに使用される。
今治城からもほど近い今治市役所。写真左側奥が本庁舎で、右側の建物は丹下健三が設計した今治市公会堂で、コンサートや演劇などに使用される。

(11)今治駅前 (愛媛県今治市)

計測時刻 13:46 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
BIC SIM 1.76 12.32

ひとことメモ:「昼間のこの界隈は同じようなスピードで推移していくと予想」

今治市役所から500mほどのJR今治駅。瀬戸内海沿いを走る予讃(よさん)線は香川県の高松駅から愛媛県松山駅を通過し、その先の宇和島駅までを走る路線。
今治市役所から500mほどのJR今治駅。瀬戸内海沿いを走る予讃(よさん)線は香川県の高松駅から愛媛県松山駅を通過し、その先の宇和島駅までを走る路線。
人影はまばらだが、駐車場は車でいっぱい。
人影はまばらだが、駐車場は車でいっぱい。

まとめ:データ通信速度にはわりきりが必要

結果から言いますと、「十分なスピードとは言い難いが、使えなくはない」という感じでしょうか。

自分のようなフリーライターをやっている身としては、さらにIT系を専業としていない場合、スマホをいじくっているよりもPCを使う時間、すなわち机に向かっている時間の方が長く、自宅にも、よく行くコワーキングスペースにもWi-Fiがあります。
通勤中や会社で、モバイルデータ通信が必要であれば、メイン回線を格安SIMにするのは慎重になったほうがいいかもしれません。

では、どうしても体感してみたいユーザーは、どう判断すればいいのでしょうか?
ひとつアイデアというか試してみてほしいのが、「すぐに解約できるデータ通信」のみのプランを購入してみるという案です。いきなり音声通話付きプランを契約すると、1年の最低利用期間が設定されているケースが多いので、「データプランでお試し」というのはアリな手法だと思います。

また、比較的人口の少ないところはMNEであるNTTドコモのエリアと、使用端末が対応しているバンド(周波数帯域)を確認しておいたほうがいいでしょう。筆者の知り合いに、まだ3Gエリアで、光回線も引けないところに住んでいる人もいます。今回走った瀬戸内エリアは島が多く、場所によって回線設備などの対応状況も大きく違うと思います。

前編はここまで!後編は広島、そして福岡へ

後編では、2日目に宿泊したホテル、日がかわり最終日の呉市や広島市の中心部といった県内での測定。そこから福岡にもどる行程を紹介していきますのでお楽しみに!

次の記事:

スマホのつながりやすさを検証!ソフトバンクと格安SIMのスピードテスト

モバレコでは、スマホと格安SIMがお得になる・役に立つ記事を平日12:00に配信中です。

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この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

福岡市在住のフリーランス。編集プロダクションを経て独立。主なジャンルは、自動車やデジタルガジェットなどホビー系のメディア。紙・Webサイト媒体を問わず取材・執筆を行う。自身のブログ( タイチアカサカ.com )にて活動実績や、物欲日記を更新中。