HTCの旗艦モデル「HTC One M9」徹底レビュー!――金属ボディの重厚さ、高性能プロセッサに迫力のサウンド

書いた人: まきはら とよかず

カテゴリ: HTC

ツイート このエントリーをはてなブックマークに追加
金属ボディの重厚さ、高性能プロセッサに迫力のサウンド――HTCの旗艦モデル「HTC One M9」レビュー

NTTドコモ、au、ソフトバンクといった国内各キャリアから2015年夏モデルが発表されましたが、皆さん気になる機種はありましたでしょうか?

今回3つのキャリアから発売されることとなったSamsungのGalaxy S6/S6 edge、SONYのXperia Z4などに見られるように、最近はボディに金属やガラス素材を用いることで、機能性、デザイン、そして高級感を感じさせる端末も増えてきています。

そんな中、金属製の筐体を採用することでデザイン性の高さはもとより、他にない”重厚さ”がウリとなっている端末があることをご存じでしょうか?

今回はそんな特徴を有したHTC社の現フラッグシップモデル「HTC One M9」を徹底的に紐解いてご紹介していくことにします。

目次:

金属の重厚さが感じられる外観デザイン

まずは「HTC One M9」の外観を写真で見ていくことにします。

HTC社の最近のフラッグシップモデルは筐体が金属製という点が一つの共通した特徴となっています。他社のスマートフォンでも金属やガラス素材を用いて高級感を意識したデザインは増えてきていますが、HTCのフラッグシップモデルに関してはそれらとはまた異なる印象を醸し出しています。

金属製の筐体を採用するHTC One M9
金属製の筐体を採用するHTC One M9

この「HTC One M9」に関してはディスプレイサイズが5インチとなっており、本体サイズも最近のトレンドに対しては普通〜やや小さめの部類に入ります。しかしそのサイズの割には手にした際にズシリと感じる質感が魅力です。

HTC社では、日本国内においても2013年夏モデルとして金属筐体を採用した「HTC J One HTL22」をauより発売していますが、最近は筐体がプラスチック製のHTC J butterflyシリーズが取り扱われる流れになっています。

ディスプレイの上にはスピーカー、そしてインカメラが配置されています。このカメラにはUltraPixelという技術に対応しており、画素数こそ400万画素のカメラですが、1つ1つの画素のサイズを大きくすることでそれぞれの画素が受けられる光の量を増やし、暗いところでも明るく撮れるという仕組みになっています。

UltraPixelカメラは暗いところでも明るく撮れる
UltraPixelカメラは暗いところでも明るく撮れる

ディプレイの下にもスピーカーが配置されており、デュアルフロントスピーカー搭載となっています。

ディスプレイ下にもスピーカー
ディスプレイ下にもスピーカー

上下に配置されたこのスピーカーにはHTC BoomSound、そしてDOLBY AUDIOといった技術が搭載されています。これにより大きな音量も少ない歪みで楽しむことが出来る他、バーチャル5.1chサラウンド効果でさらに迫力のある音を楽しむことも可能となっています。

迫力のある音を楽しめるデュアルフロントスピーカー
迫力のある音を楽しめるデュアルフロントスピーカー

フレームだけでなく筐体自体が金属製となっている「HTC One M9」ですが、端末の上面だけはプラスチック素材が使われています。逆に言えば、この場所以外には基本的に金属とガラスしか見当たりません。

上面は唯一プラスチックが見てとれる
上面は唯一プラスチックが見てとれる

電源キーやボリュームキーといったボタン類は全て端末の右側面に配置されています。こちらにはSDカードの差し込み口も。SDカードはトレイに乗せて差し込みます。

物理ボタンは全て右側面に
物理ボタンは全て右側面に
SDカードはトレイに乗せて差し込む
SDカードはトレイに乗せて差し込む

下面にはMicroUSB端子、そしてイヤフォンジャック。左の側面にはSIMカードの差し込む口が配置されています。SIMカードの差し込み方式もSDカード同様、トレイ乗せて差し込むタイプ。SIMカードの種類はnanoSIMです。

下面にはMicroUSB端子とイヤフォンジャック
下面にはMicroUSB端子とイヤフォンジャック
SIMカードは左の側面から差し込む
SIMカードは左の側面から差し込む
SIMカードの種類はnanoSIM
SIMカードの種類はnanoSIM

こちらは背面。今回ご紹介している端末のカラーは「Gummetal Grey」と呼ばれる、より金属感の強い色となっています。金属製の筐体と組み合わせることで、ずっしりとした質感がより強調されています。

金属筐体と相性の良いグレーカラー
金属筐体と相性の良いグレーカラー

アウトカメラは約2,000万画素のシングルタイプ。前作の「HTC One M8」では撮影用と位置情報記録用の2つのカメラを配置したデュアルカメラ方式でしたが、今作ではスペックの高いカメラ1機のみの搭載となっています。カメラについて詳しくは後述します。

HTC One M9のアウトカメラ
HTC One M9のアウトカメラ
HTC One M8のカメラ。前作はデュアルカメラだった
HTC One M8のカメラ。前作はデュアルカメラだった

ちなみにカメラ部分は最近良く見られるやや飛び出した形状に。背面中央には大きくHTCのロゴがプリントでデザインされています。なお、下部には特に目立ったものは配置されていません。

カメラ部分はやや飛び出している
カメラ部分はやや飛び出している
背面には大きくデザインされたHTCのロゴ
背面には大きくデザインされたHTCのロゴ
背面下部
背面下部

実際に手にとって見ると、サイズ感やデザインの良さはもちろんのこと、手にしっかりとした重さも感じられます。ガラス素材を用いた端末とはまた違った印象ではありますが、非常に良い質感と言えるでしょう。

しっかりとした重さも感じられ、質感は◎
しっかりとした重さも感じられ、質感は◎

基本性能もフラッグシップモデルに恥じない内容

続いてはスペック面に目を通してみましょう。

「HTC One M9」は今年3月にスペイン・バルセロナで開催されたMWC2015にてお披露目されたばかりの新しいモデルです。

そのためOSはほぼ最新となるAndroid 5.0 Lollipopを搭載。ここにさらにHTC独自のHTC Senseと呼ばれるものが搭載されています。これにより、例えばホーム画面などのデザインを既存のものから選んで簡単にカスタマイズしたり、また自分で組み合わせを楽しんで好みのデザインをつくり上げることも可能です。

デザインのカスタマイズが簡単に楽しめる
デザインのカスタマイズが簡単に楽しめる
デザインのカスタマイズが簡単に楽しめる
デザインのカスタマイズが簡単に楽しめる
デザインのカスタマイズが簡単に楽しめる

さらには位置情報を利用して、自宅、勤務先、よく行く外出先といった場所ごとにアプリの表示順などを自動で入れ替えるといったこともでき、ユーザーの使いごこちをより意識した作り込みがされています。

プロセッサには64bitでの処理に対応したQualcomm社のSnapdragon 810を搭載。コア数は4+4の8コア(オクタコア)となっています。その他、RAM容量3GB、ROM容量32GBと、このあたりもフラッグシップモデルらしい内容となっています。

またディスプレイは5インチのFull HD(1,920✕1,080)SuperLCD3のものを搭載。最近では更に解像度の高いQHD(1K)やWQHD(2K)のディスプレイを搭載する端末も見られるため、そのあたりと比較するとやや物足りなさも感じますが、それでも441ppiというのは十分精細です。

なお今回紹介している型番:M9uのものについては、対応しているネットワークもLTEがBand1/3/5/7/8/20/28、3Gが850/900/1900/2100MHzとなっており、NTTドコモやソフトバンクのSIMカードを差すことで使用することが可能です。

その他、詳細な仕様に関しましては以下にまとめておきます。

HTC One M9(型番:M9u)のスペック(参照:HTC One M9製品ページ ー HTC台湾
サイズ 高さ 144.6mm ✕ 幅 69.7mm ✕ 厚さ 9.61mm
重さ 約 157g
バッテリー容量 2,840mAh
OS Android™5.0 Lollipop with HTC Sense
プロセッサ Qualcomm® Snapdragon810 64bit Octa-Core(2.0GHz Quad-Core+1.5GHz Quad-Core)
内蔵メモリ
  • RAM:3GB
  • ROM:32GB
外部メモリ最大対応容量 microSD(最大2TBまで対応)
SIMタイプ nanoSIM
対応ネットワーク周波数帯
  • 4G LTE:Band1/3/5/7/8/20/28
  • 3G:850/900/1900/2100 MHz
  • 2G:850/900/1800/1900 MHz
ディスプレイ 5.0インチFull HD(1,920✕1,080)441ppi Super LCD3
カメラ
  • アウトカメラ:約2,000万画素 裏面照射型CMOSイメージセンサー/Dual LED Flash
  • インカメラ:400万画素 UltraPixelカメラ

ちなみにこの端末に搭載されているプロセッサのSnapdragon 810はQualcomm社が現在展開しているものの中でも最上位に位置するモデルとなっています。ということでAnTuTu Benchmarkを用いてベンチマークスコアを測定してみました。

ベンチマークスコアの測定結果
ベンチマークスコアの測定結果

32bitモードでのスコアは50,444、一方64bitモードでは55,588となかなかの高スコアを叩き出しました。同時期に発表されたSamsungのフラッグシップモデルのスコアが60,000台となっていることを考えるとやや物足りない気もしますが、十分フラッグシップの名に恥じない結果と言えるでしょう。

前作からガラッと変わったカメラの機能と実力

前作ではデュアルカメラという、他のメーカーの機種と比べるとやや特徴のあるカメラを採用していたHTC。今作ではそれが他と同じシングルカメラへと変更されています。もともと画素数が少ない代わりに1画素あたりのサイズ(面積)を増やすことでより綺麗に取れるとされていたものだっただけに、今回の変更に伴うカメラの機能と性能は気になるところ。

まずこちらが純正カメラアプリで使用できるモード。一般的な「カメラモード」「自分撮り(セルフィー)モード」「パノラマモード」といったものは揃っています。

そしてその他にも、高級カメラで撮影したように背景をボケさせる「ボケモード」、デジタル一眼レフカメラと同じように現像可能なRAWデータで写真を記録する「RAWカメラモード」、アウトカメラとインカメラを使って2枚の写真を合成する「スプリットキャプチャモード」、複数回撮影した写真を1枚に合成する「フォトブースモード」などが用意されています。

豊富に用意されている撮影モード
豊富に用意されている撮影モード

また最近はどのスマホでもよく見かけるようになったHDR(ハイダイナミックレンジ合成)にも対応。試しに屋外でHDRオン、オフの2枚の写真を撮影してみました。

HDRオフで撮影した写真
HDRオフで撮影した写真
HDRオンで撮影した写真
HDRオンで撮影した写真

HDRオンの状態での撮影はリアルタイム合成ではないため、撮影後合成するのにやや時間はかかりますが、明るい場所と暗い場所がきれいに合成されていることが分かります。またHDRオフの状態でもそれなりに綺麗な写真が撮れるな、という印象です。

そしてスマホのカメラで撮る機会の多いものといえば食べ物。ということでこちらもいくつか撮影してみました。

フライドポテト
フライドポテト
ビールとポテトチップス
ビールとポテトチップス
ピクルス
ピクルス

食べ物についてもそれなりに綺麗には撮れること、そしてそこそこ寄って撮影してみても大丈夫なことが確認できました。ただし一方で、暗い場所で撮影した場合にはフォーカスを合わせる位置によって写真の明るさにやや大きな差が出るようにも感じました。このあたりは使う中でクセを掴めば、上手く付き合っていくことは出来そうな程度です。

高性能プロセッサと迫力のサウンドでマルチメディアが楽しい

前述のとおりこの端末はプロセッサの処理性能も高いため、ゲームなど負荷が高めな処理もサクサクとこなしてくれます。実際にゲームをしてみると、動作にもたつきを感じることはなく、また端末の大きさも両手で持つのに非常にちょうどよいサイズと感じました。

ゲームもサクサク動くので存分に楽しめる
ゲームもサクサク動くので存分に楽しめる

さらに前面(ディスプレイの上下)に配置されたBoomSoundスピーカーから放たれるサウンドは、スマホ本体のスピーカーから発された音として考えるとかなりの力強さを覚えます。スピーカーの配置もちょうど正面を向いているため、ゲーム中に感じる臨場感もかなり高くなっています。

もちろんこのBoomSoundスピーカーはゲームだけでなく、音楽を聴く、あるいは動画を見る際などにも活躍してくれます。スタンドなどを用いて立てかけた状態で使用してみると、DOLBY AUDIOによるバーチャル5.1chサラウンドの効果も十分に楽しめます。

スタンドなどがあれば音楽や動画視聴もさらに楽しめる
スタンドなどがあれば音楽や動画視聴もさらに楽しめる

ただし高性能なプロセッサゆえにやや気になる点も。と言うのも、動きのかなり激しいゲームなど、プロセッサが処理するデータの負荷が高くなってくると端末本体が結構な熱を帯び始めます。

筐体の材質が金属である(=熱の伝導性が高い)ことも影響していると考えられますが、ゲームをするなど、手に持った状態でプロセッサに高い負荷をかける際にはやや注意が必要かもしれません。

さらに搭載機能の多い派生モデルも

このHTC One M9には後から発表された派生モデルもいくつか存在しています。例えば搭載されている機能がさらに増えた「HTC One M9+」。

左がHTC One M9。右がHTC One M9+。
左がHTC One M9。右がHTC One M9+。

端末サイズ、ディスプレイサイズがやや大きくなっている他、プロセッサもQualcomm製のものからMediaTek製のものへと変更されています。

またHTC One M9で廃止されたデュアルカメラが復活していたり、さらには端末のロック解除に使用できる指紋認証センサーが搭載されていたり、というあたりがHTC One M9からの主な変更点となっています。

HTC One M9では廃止されたデュアルカメラを搭載
HTC One M9では廃止されたデュアルカメラを搭載
ディスプレイ下には指紋認証センサーを配置
ディスプレイ下には指紋認証センサーを配置

特に指紋認証センサーに関しては、Galaxy S6/S6 edge同様にタッチ方式での認証、そして全方位からのアクセスに対応しており、使い勝手がさらに向上する良いポイントだと思います。

まとめ

今回はHTC One M9について徹底的に紐解いてみましたが、いかがでしたでしょうか。

筐体がほぼ金属製という点においては良さ(質感)と悪さ(発熱)があるものの、少なくとも最近においては他メーカー製で同じようなデザインのものはないため、その特徴が魅力的に映る可能性は非常に高い端末と言えるでしょう。

なお今夏にauの夏モデルとして発売されるHTC J butterfly HTV31は筐体こそ金属でないものの、性能的にはHTC One M9の上をいく仕様となっています。今回の紹介内容からHTCの端末に興味を抱いたけれど海外から端末を購入するのは不安、という方はそちらを購入してみるのも良いかと思います。

編集追記:

なお、記事公開時点ではこちらの端末で技適マークは確認できておりません。電波法に違反する恐れがありますので使用にはご注意ください。

こちらの記事はいかがでしたか?

お役に立ちましたか?

送信する

もしよろしければお友達に
ご紹介お願いします!

  • ツイート
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

特集コンテンツ

d-card

どんなときもWifi

HTCの人気商品

この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

まきはら とよかず

まきはら とよかず

スマホをはじめとする「ガジェット」に関心があるフリーランスのブロガー/ライター。中でも特に関心が強いのは海外向けのSIMフリー製品。個人輸入なども楽しんでいます。ややマニアックなガジェット系ブログ「そうすけブログ.com」もほぼ毎日更新中。