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HUAWEI nova 5T レビュー “プロ級”を謳う5つのAIカメラを搭載した高コスパモデル!
プレミアムな価格帯で高度な最新技術を結集させた「(ULTI)MATE」、カメラなど美しさに注力した「P(HOTOGRAPHY)」、そしてコストパフォーマンスの高い「(IN)NOVA(TION)」と、国内で3つのシリーズを展開するファーウェイ。
2019年11月に発売された「HUAWEI nova 5T」は、性能と価格を抑えたnovaシリーズながらプロセッサは今夏発売されたフラグシップモデル「HUAWEI P30 Pro」と同じチップセットを搭載。
カメラは“プロ級”を謳う5つのAIカメラを搭載するなど、価格を抑えつつ性能は申し分なしの「HUAWEI nova 5T」をレビューします。

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HUAWEI nova 5T
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HUAWEI nova 5Tのデザイン・外観

「HUAWEI nova 5T」の大きな特徴がパンチホール式のフルビューディスプレイです。
フロントカメラの際まで液晶が伸び、フロントスピーカーはわずかな厚さのベゼルに収めることで、スタイリッシュなデザインに加え、コンパクトなボディながら高い没入感と迫力のある映像が楽しめます。
もう1つの特徴である、4つのAIカメラを背面の左上に配置。ガラスパネルから飛び出ているため机に置いて操作するときのガタツキが多少気になりました。

右側面にはボリュームキーとそれぞれのカラーに合わせて色付けされた指紋認証センサーが搭載されています。
P30 Proなど上位モデルには画面内蔵型のセンサーが採用されていますが、コストパフォーマンスを重視したnovaシリーズは従来型です。

指紋認証センサーは押し込むことで電源ボタンとしても利用可能。画面ロックを解除したり、決済時に利用する場合はセンサーに指を乗せるだけで認証されます。
ボトムには大容量のバッテリーを22.5Wで超急速充電できるUSB Type-C端子が搭載。わずか30分で50%の充電が可能です。イヤホン端子はありません。

カラーラインナップはクラッシュブルー、ブラック、そして今回レビューするミッドサマーパープルの3色。

“nova”のロゴが無数にプリントされている
クラッシュブルーとブラックはいつものnovaシリーズらしい光の反射を利用した光沢のあるカラーですが、ミッドサマーパープルはガラスパネルの下に“nova”のロゴが無数にプリントされ、光の当たり具合によって文字が浮かび上がる特別な仕掛けが施されています。
また、他のカラーに比べてガラスに付いた指紋や皮脂も目立ちにくくなっています。
※モバレコ編集部追記
HUAWEI nova 5Tの新色が2020年3月に発売されました。新カラーは「クラッシュグリーン」になります。





光の反射具合によって色合いが異なる仕様になっています。光沢もありエレガントなデザインカラーで、男性でも女性でも使っていても自然なカラーですね。
HUAWEI nova 5Tのスペック・性能

OS | EMUI 9.1 (Android Pie 9 ベース) |
---|---|
プロセッサ | Kirin 980 オクタコア 2.6GHz x 2 1.92GHz x 3 1.8GHz x 4 |
メモリ | 8GB |
ディスプレイ | 6.26インチ TFT液晶 2,340×1,080ピクセル、フルHD+ |
ストレージ | 128GB |
カメラ | クアッドカメラ メイン:48メガピクセル、ƒ/1.8 超広角:16メガピクセル、視野角117° 被写界深度測定:2メガピクセル マクロ:2メガピクセル、最適距離4cm |
フロントカメラ | 32メガピクセル、ƒ/2.0 |
バッテリー | 3,750mAh |
サイズ | 約154.25 x 73.97 x 7.87mm |
重さ | 約174g |
microSD | 非対応 |
SIM | nanoSIM x 2 |
プロセッサは上位モデルのP30 Proなどと同じ7nmプロセスのKirin 980が搭載されています。
CPU・GPU・カメラ処理の性能が大幅にアップし、消費電力も10%低減。
高い処理能力を要求するゲームアプリもGPUターボによって60fpsのなめらかな映像でプレイできます(対応アプリのみ)。
メモリも大容量の8GBでnovaシリーズながら充実したスペックになっています。
実際に「Call of Duty Mobile」をプレイしてみたところモタつきを感じることなく快適にプレイできました。
また、大容量メモリによって複数のアプリを起動していても画面の情報がクリアされてストレスを溜めることもありません。
性能を数値化するベンチマークをAnTuTuで計測したところ305,815点を記録。サムスンのフラグシップモデルとして2018年5月に発売されたGalaxy S9シリーズと同等のスコアでした。
対応するバンドは以下のとおり。ドコモ、au、ソフトバンクの回線に対応するほかキャリアアグリゲーションとau VoLTEにも対応しています。
なお、3Gのみ対応するFOMA SIMカードでは利用できません。
・FDD LTE: B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 18 /19 / 20 / 26 / 28
・TDD LTE: B38 / 40 / 41 (2545~2655 MHz)
・WCDMA: B1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
・GSM: 850 / 900 / 1800 / 1900 MHz
HUAWEI nova 5Tの機能と使ってみて良かったポイントとイマイチだと感じたポイント
実際に「HUAWEI nova 5T」を使って良かった、イマイチだと感じたポイントを紹介します。
没入感の高いパンチホールディスプレイ

「HUAWEI nova 5T」の最も高く評価できるポイントがパンチホールディスプレイでした。
いつもはノッチのある「iPhone 11 Pro」と上限にベゼルを大きく残した「Pixel 4」を使っていますが、それらと比べてとにかく高い没入感と迫力のある映像で動画やゲームが楽しめます。
毎日、スマホで動画を見ている人には強くおすすめします。
なお、画面サイズは6.26インチとビッグですが、ワンハンドモードに対応しているため、画面を縮小表示して指が届きにくいエリアに表示されたボタンもカンタンに操作できます。

フラグシップ級の大容量バッテリー
バッテリーはフラグシップモデルクラスの3,750mAhと大容量です。
Wi-Fi接続でディスプレイの明るさを最大にしてYouTubeの動画を5時間連続で視聴したところまだ40%の残量がありました。
日常生活で頻繁にあるような使い方ではないものの同じテストを「Xperia 5」で実施したところ同じ時間で0%になったので動画視聴における電池持ちは非常に優秀と言えます。
左利きには使いにくい指紋認証
イマイチだったのが指紋認証です。精度やスピードには不満はなく、これからの寒い季節で手袋をすることも増えますが、顔認証も用意されています。
ただ、指紋認証センサーが右側面に配置されているため、左でスマートフォンを持って操作する人は指をうまくセンサーに乗せることが難しく認証に失敗するとも少なくありません。
P30 Proなど上位モデルに採用されている画面内蔵型の指紋認証センサーならば発生しない問題です。
防水xおサイフケータイ非対応
「HUAWEI nova 5T」の購入を検討する上で最大の懸念点になるのが防水とおサイフケータイに対応していないことです。
5万円台のスマートフォンながらどちらにも対応していないため少し手が出しづらいかもしれません。
HUAWEI nova 5Tのカメラ性能
「HUAWEI nova 5T」のカメラには広角・超広角・被写界深度測定・マクロといった4つのレンズが搭載されています。
48メガピクセルの広角レンズはクラストップのSONY製1/2インチ”イメージセンサーとスーパーナイトモードに対応することで、明るくノイズの少ない夜景撮影が可能。AIによる画期的な安定化によって手ブレも抑えられるため、これからの季節イルミネーションを撮る時にも活躍します。
加えてスマホのトレンドになっている超広角レンズを搭載。視野角117°によって景色をダイナミックに撮影可能。被写体に4cmまで撮れるマクロレンズやプロレベルの背景ぼかしができる被写界深度測定レンズもあります。
以下は「HUAWEI nova 5T」のカメラで撮影した写真です。(写真はクリック・タップで拡大することができます。)

超広角、標準、5倍ズームのそれぞれで撮影しました。レンズとズーム倍率はワンタップで変更できます。

ナイトモードで撮影しました。見た目よりも非常に明るく撮影できるため加工いらずでインスタなどにアップできます。

ナイトモードは広角レンズでも利用できます。近距離から縦長のツリーを撮影する時に役立ちます。

人物ではなく料理などの背景をぼかしたい時に役立つアパーチャモード。ぼかしの量をリアルタイムに調整しながら撮影できます。

4cmまで寄って撮影できるマクロレンズではお札の印刷も鮮明に撮影可能です。

料理モードでスイーツなども美味しそうに撮影できます。
評価まとめ

最後に、まとめとして「HUAWEI nova 5T」を性能・カメラ・電池持ち・デザイン・ディスプレイ」の5部門ごとに5段階で評価してみました。
性能 | ★★★★★ |
---|---|
カメラ | ★★★☆☆ |
電池持ち | ★★★★☆ |
デザイン | ★★★☆☆ |
ディスプレイ | ★★★★☆ |
【性能】
価格はミドルレンジ級ながらプロセッサはフラグシップ級の「Kirin 980」、メモリは大容量の8GBを搭載。ゲームもサクサク快適にプレイできます。
5万円台の価格も考慮して★5つと評価しましょう。
【カメラ】
クアッドカメラはAIによって被写体や撮影シーンを自動で判断して最適化してくれるためいつでもベストな設定でシャッターを切ることができます。
トレンドになっている超広角カメラはスマホでの写真撮影がすごく楽しくなります。
一方で、被写体に近づいて撮影できるマクロレンズはあまり出番がありません。上位モデルに採用されているライカレンズと比較すると見劣りすることも事実です。
【電池持ち】
バッテリー容量は3,750mAhの大容量。5時間連続で動画視聴しても40%の残量がある電池持ちは非常に魅力的です。
【デザイン】
光の反射を利用したnovaシリーズのデザインとカラーは好き嫌いを選ぶかもしれません。
個人的には角度によってnovaのロゴが浮き上がるミッドサマーパープルがおすすめですが、落ち着いたデザインを選びたい人にはブラックがおすすめです。
【ディスプレイ】
パンチホールディスプレイによる没入感と迫力のある映像は素晴らしいの一言。ワンハンドモードによって片手操作も快適です。
ただし、表現力が高く消費電力が優れる有機ELディスプレイではないため、★を1つ減らして4の評価です。