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Google Pixel 3 レビュー! 「スマホでここまで撮れるのか」驚きのカメラ性能に注目
2018年11月1日にドコモ、ソフトバンク、そしてGoogleから発売されたPixel 3。Google謹製のスマホであるPixelシリーズが国内に投入されたのはこれが初めて。待ち望んでいた人も多いのではないでしょうか。
今期のAndroidスマートフォンを代表すると言っても過言ではない本機、非常に期待度も高いです。
この記事では、そんなGoogle Pixel 3のデザインやスペック、カメラ性能などをレビューしていきます。

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Pixel 3の外観・デザイン
5.5インチのディスプレイは有機ELを搭載。背面は上部と下部で質感の異なるガラス素材を採用、指紋センサーも背面に設置されておりその付近にFelica、NFCのアンテナが搭載されています。
右側面に電源ボタンとボリュームボタン。ジャストブラック以外のカラーは電源ボタンの色が本体色と異なります。下部にUSBーCポートとSIMカードスロット。Pixel 3のSIMトレイはシングルSIM仕様となっています。
筐体はアルミフレームで、ディスプレイ面・背面ともに「Gorilla Grass 5」を採用。IP68準拠の防水・防塵性能も備えます。
接続端子はUSB Type-Cを採用していて、3.5mmヘッドフォンジャックはありません。ですが、USB Type-Cの変換ケーブルが同梱されているため、今まで使っている有線イヤホンも使用可能です。

カラーはクリアリーホワイト、ジャストブラック、ノットピンクの3色展開。本体上部は光沢、下部はマットと素材の違うガラス素材を採用していて、従来のPixelシリーズを受け継いだデザインになっています。
また、クリアリーホワイト、ノットピンクの2色は電源ボタンの色が本体カラーとは異なり、アクセントになっています。

本体サイズは68.2×145.6×7.9mm。大型化が進むスマートフォンの中では比較的コンパクトなサイズ。また、重量が148gと軽量なので、手に持った時はかなり軽く感じます。
Pixel 3のスペック・性能
OS | Android 9 Pie |
---|---|
プロセッサ | Snapdragon 845 |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB / 128GB |
ディスプレイ | 5.5 インチ FHD+ OLED 443ppi |
メインカメラ | 12.2メガピクセル f/1.8 |
インカメラ | 8メガピクセル 広角/標準 広角:f/2.2 標準:f/1.8 |
バッテリー | 2,915mAh |
防塵・防水 | IP68 |
おサイフケータイ | ○ |
ワイヤレス充電 | ○ |
サイズ | 145.6×68.2×7.9 mm |
重量 | 148g |
カラー | クリアリーホワイト ジャストブラック ノットピンク |
フラッグシップモデルということもあり、プロセッサにSnapdragon 845、4GB RAMを搭載。
内蔵ROMは64GBと128GBから選択できますが、ドコモ版は64GBのみとなっています。micro SDカードは非対応なため64GBだと少々容量不足感がありますが、Pixel 3からGoogle フォトに写真や動画をアップロードする場合、2022年1月31までは元の画質で無制限に保存できるため、Google フォトをうまく利用するといいでしょう。

ベンチマーク計測アプリ「Antutu Benchmark」の測定結果は上記のようになりました。最新のSoCを搭載しているということもあり、処理性能やレスポンスは上々。

PUBGをHD画質でプレイしてもカクツキは見られませんでした。これくらいの性能の良さであれば、普段使っていてスペック不足を感じることはないでしょう。
バッテリー容量は2,915mAhと平均的ですが、電池持ちは良好です。使い方は人それぞれですが、朝から晩までそれなりにブラウジングやSNS、写真撮影などをしていてもバッテリー切れにはなりませんでした。

また、Qi規格のワイヤレス充電にも対応。ケーブルを挿すことなく充電ができるため、充電がラクですし、USB Type-Cポートの物理的な損傷も抑えることができます。
Pixel 3の4つの主な特徴
Pixel 3の主な特徴を4つピックアップしてみました。Googleならではのサポート、使い勝手を意識した機能があります。
1. 最新のOSが使える

OSには最新のAndroid 9 Pieを搭載。Pixel 3 はOSのアップデート保証期間が3年となっているため、2021年10月まではOSアップデートが保証されます。
通常のAndroidスマートフォンが最大2年までのOSアップデート保証ということを考えると、それよりも長い期間最新OSの端末が使えるということになりますね。
Pixelシリーズに関してはGoogleのリファレンスモデルになっているため、他の端末よりも早く最新のOSが使えると予想できるという点もポイントです。
2. 高品質でHDRにも対応した有機ELディスプレイを採用

Pixel 3のディスプレイには高性能な有機ELディスプレイを採用。有機ELはコントラスト比が高く、非常に色鮮やかに見えます。
また、HDRにも対応しているので、HDRコンテンツの綺麗な映像をそのままの美しさで楽しむこともできます。

有機ELディスプレイということで、スリープ時に時刻や通知などを常に表示するAlways on Display機能も使えます。デスクに置いておくと日付や時間の確認をする時に便利です。
3. 防水・防塵、おサイフケータイ対応

Pixel 3はIP68等級の防水・防塵性能を有しています。
防水・防塵共に非常に高いレベルで、防塵性能では耐塵形であり、粉塵が内部に侵入しません。防水性能も、完全密閉構造で水中にずっと沈んでいても水没しない性能となっています。
多くの人が気にするのは防水性能だと思いますが、基本的に水回りでの使用はなにも気にしなくてOKでしょう。ただし、お風呂の場合は水ではなくお湯なので結露のリスクがあったり、シャンプーなど水以外の液体もあるので、過信しすぎないほうがいいです。
また、Pixel 3はおサイフケータイ(Felica)にも対応。日本では必須レベルの【防水・防塵+おサイフケータイ対応】になり国内での使い勝手がかなり向上しました。
ただし、Pixel 3のおサイフケータイはドコモのiDアプリやdカード、dカード GOLD、dカード miniが登録できないなど、一部使えないサービスもあるため注意が必要です。
4. アクティブエッジ、今流れている曲を教えてくれる機能

端末を握ることでGoogleアシスタントを起動できる「アクティブエッジ」を搭載しています。
アクティブエッジを活用することで、端末に「OK, Google」と話しかける必要がなくなるため、Googleアシスタントをよりスムーズに活用することができます。

また、現在流れている曲の曲名やアーティストを画面に表示してくれる機能もあります。
今までもGoogle Play Musicのウィジェットをホームに配置し、店内などで流れている曲の情報を知りたい時にウィジェットをタップすることで同じことができましたが、ロック解除の手間がありました。
Pixel 3はロック解除する必要がなく、画面オフ時でも電源ボタンを押すか、画面をダブルタップするだけで曲名・アーティスト名を知ることができます。
シングルレンズのカメラ性能をチェック

Pixel 3のメインカメラは、流行りのデュアルレンズではなくシングルレンズを採用しています。
実際の作例を見ながら、撮影シーンごとのカメラ性能を評価していきましょう。写真はクリック or タップで大きなサイズで見られます。



標準画角のレンズしかないシングルレンズ構成ですが、超解像度技術を導入しているため高いズーム性能があります。
さすがに最大望遠だと解像感は失われてしまいますが、シングルレンズということを考えるとかなり性能はいいんじゃないでしょうか。ちょっとしたズームとかであれば気にならないレベルです。
3枚目は、日光がかなり強くて肉眼だと影の部分がかなり暗くなっていたんですが、HDRがシャドウ部を持ち上げてくれました。




Pixel 3には夜景モードも搭載しています。左が通常撮影、右が夜景モード、この夜景モードがすごい。
夜景モードは明るさがある程度あれば通常撮影とそこまで大きく変わりませんが、ほとんど光がないような状態だとなかなかすごいです。肉眼よりもはるかに明るく撮影できます。





暗所でのズームもかなりいい感じに仕上がり、暗いところのイルミネーションも綺麗に撮影できています。ポケットからサッと出して、撮影してもPixel 3のカメラ性能の良さを感じながら撮れるので、撮影していて楽しいです。
料理写真も自然な彩度が表現でき美味しそうに撮影できます。接写も綺麗に撮れますね。


シングルレンズですがPixel 3はポートレートモードも撮影できます。Googleフォトのアプリから、ボケ具合やフォーカスポイントの調整も可能です。


ステーキをポートレートモードで撮影。右側はボケを強くして、前ボケも足しています。かなり印象が変わりますね。



iPhoneやGalaxyのポートレートモードを使っていると、被写体から離れてくださいというメッセージが出てちゃんと撮影できないときがありますが、Pixel 3のポートレートモードは寄れます。これがかなりよくて、どんどんポートレートモードを使いたくなります。
また、iPhoneなどのポートレートモードはストローなどの細いものや、境界が曖昧なものがかなり苦手ですが、Pixel 3のポートレートモードはそういった被写体でもちゃんと背景だけをぼかしてくれます。

もちろん、失敗するときもありますけどね。

Pixel 3のカメラにはトップショットという機能があります。これは、シャッターを切る前後の瞬間をキャプチャーして、その中からオススメの写真をリコメンドしてくれるというもの。
被写体に人物がかぶってしまったときや、集合写真で誰かが目をつぶってしまった時などに便利な機能です。
Googleレンズについて


カメラで写した物をAIが認識して関連する情報を教えてくれるGoogleレンズ。ランドマークならその情報、服などでは類似する商品を表示してくれます。他にも、動植物を特定したり、テキストであれば文字を認識してくれたりもします。
かなり面白い機能ですが、日常でどれくらい使うかは人によるかなぁという感じ。
ただ、海外に行った際に看板の文字を翻訳するなどの使い方はかなり便利だと思います。
評価まとめ

使用する前からかなり期待していたPixel 3。実際使ってみても期待通り非常に使いやすく、機能も充実したスマートフォンだと感じました。
まず、触った時のサイズ感と軽さがかなりいい感じです。iPhoneやXperia、Galaxyは質感こそ高級感がありますが、やっぱり重いです。その重さに慣れているというのもありますが、Pixel 3を持った時は本当に軽いな!と思いました。
さらにカメラ性能は非常によく、スマホでここまで撮れるのか…と驚かされました。普段から一眼レフを使っていますが、そこまで気合の入っていない状況であればPixel 3で十分ですね。持つときも軽いですし。
また、メーカーの独自アプリなどがないため非常にシンプル、スペックも普段遣いでは全然満足できます。さらに、OSアップデート保証も2021年まであります。
「性能よし、カメラよし、サポートよし」と、全体的に非常にバランスよくまとまっているため、いろんな人にオススメできるスマホです。