カテゴリ: 格安SIM・格安スマホ

Google Pixel 3 XL レビュー! AI技術で楽しく撮れるカメラが魅力
2018年11月に国内で発売されたGoogle Pixel 3 XL。
“Googleのスマホ”が日本で発売されるのはおおよそ3年ぶり(前回は2015年の後半に発売されたNexus 6PおよびNexus 5X)ですが、久しぶりの日本上陸はもちろんのこと、今作ではAI技術を駆使したスマホとしても注目を集めています。
この記事ではそんなGoogle Pixel 3 XLをレビューします。外観デザイン、スペックや注目機能、AI技術を駆使された話題のカメラまで、その魅力を徹底的に紹介します。

Google
Pixel シリーズ
端末のご購入はこちら
目次:
- 外観デザイン:安心の防塵防水対応。縦長画面で持ちやすさも◎
- カメラ:AI技術で背面・前面ともかんたん・楽しいカメラに
- 評価まとめ:シンプルだけど長く安心して便利に使えるモデル
スペック仕様とソフトウェア:ソフト・ハードの両面で長く使える設計
目次:
外観デザイン:安心の防塵防水対応。縦長画面で持ちやすさも◎
Google Pixel 3 XLに用意されたカラーラインナップはジャストブラック(Just Black)、クリアリーホワイト(Clearly White)、ノットピンク(Not Pink)の3色。今回レビューに用いるカラーはジャストブラックです。
本体はIP68等級の防塵防水設計。アルミ製のフレームや前背面にガラス製パネルを使うことで質感を高めています。上下で「光沢」「ツヤ消し」と異なる質感に仕上げられた背面パネルは、デザインのアクセントとしてはもちろん、保持した際に手や指の触れる下部(ツヤ消し部)の触り心地がよいこと、指紋など汚れが目立ちにくいことも魅力です。
デバイスの側面には、右に電源ボタンと音量ボタン、下にはSIMカードスロットとUSB Type-C端子を配置。
イヤホンやヘッドホン用の3.5mmオーディオジャックはありません。しかしUSB Type-C端子付きのイヤホン、または3.5mm端子をUSB Type-C端子に変換するアダプタ(※いずれもパッケージに同梱)を使えば、有線タイプのイヤホンでも音楽を楽しめます。
前面に搭載する画面のサイズは6.3インチと大きいですが、ベゼルレスデザインや縦方向に大きい画面アスペクト比、“ノッチ”と呼ばれるV字型の切り欠きを組み合わせることにより、インチ数(数値)を感じさせない持ちやすさも実現されています。



なおPixel 3 XLはSIMロックフリー仕様の製品がGoogle直販のオンラインストア「Googleストア」にて、さらにNTTドコモとSoftBankからもSIMロック付きモデル(※条件を満たせば解除可能)が発売中です。
スペック仕様とソフトウェア:ソフト・ハードの両面で長く使える設計
続いてPixel 3 XLの技術仕様、おもにソフトウェア面を中心とした気になる機能をピックアップしてみました。
スペック内容をおさらい
はじめはスペックのおさらい。
本体色 | ・ジャストブラック(Just Black) ・クリアリーホワイト(Clearly White) ・ノットピンク(Not Pink) |
---|---|
サイズ(高さ × 幅 × 厚さ) | 158.0mm × 76.7mm × 7.9mm |
質量 | 184g |
ディスプレイ | 6.3インチ/QHD+(2,960×1,440ドット)/OLED |
プラットフォーム | Android 9 Pie |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 845 オクタコア (2.5GHzクアッド+1.6GHzクアッド) |
メインメモリ | 4GB |
内蔵ストレージ | 64GB / 128GB |
外部ストレージ | 非対応 |
背面カメラ | 1,220万画素 |
前面カメラ | 800万画素(画角97度) 800万画素(画角75度) |
Wi-Fi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz) |
Bluetooth | Version 5.0 |
SIMカード | nanoSIM × 1 |
通信方式 | FDD-LTE:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/21/25/26/28/29/30/66 TD-LTE:B38/40/41/42/48 W-CDMA:B1/2/4/5/6/8/19 |
バッテリー | 3,430mAh |
※より詳しい内容はGoogleストアの商品ページにて確認いただけます。
“Googleのスマホ”が他社製品とは大きく異なるポイントといえば、最新のOSや機能がいち早く試せること。出荷時点で搭載するOSバージョンが現行(2019年1月時点)で最新のAndroid 9 Pieであることに加え、OSバージョンのアップデートやセキュリティアップデート、電話・オンラインによるサポートも最低3年間提供される保証付きです。
基礎仕様を見てもSnapdragon 845モバイルプラットフォームや4GBのRAMなどハイエンドモデルとして遜色ない内容を備えており、ソフトウェアとハードウェアの両面で長く安心して使えるスマホになっています。

バッテリー容量は3,430mAhで、デバイスの大きさなどを踏まえると標準~やや多めの搭載量。充電はケーブルを挿しての有線方式に加え、Qi(チー)規格でのワイヤレス方式にも対応し、有線方式なら最大18W入力、ワイヤレス方式でもGoogle純正のPixel Standとセットで使えば最大10W入力での急速充電を利用できます。
また充電のしやすさと別に、省電力性への意識も感じられます。Pixel 3 XLでは使用頻度が低いアプリの電池使用をAI技術で自動的に調整する「バッテリー調整機能」を搭載。“画面自体が発光する”有機ELディスプレイの特性を活かしたアンビエント表示により、画面消灯させたままでも、時刻や通知情報だけは常時確認できます。

これからPixel 3 XLを購入する場合、仕様面でひとつ注意したいのがSIMカードスロットは1つだけということ。ドコモやソフトバンクから発売中のキャリアモデルだけでなく、Google直販のSIMフリーモデルにも共通するポイントであり、2枚のSIMカードを挿して使うDSDV(Dual SIM Dual VoLTE)やDSDS(Dual SIM Dual Standby)には対応していません。
“日本版限定”など便利な機能も
Pixel 3 XLには日本モデルでのみ使える機能、音声アシスタントが使いやすくなる“Googleのスマホ”ならではの機能、さらには“スマホ中毒”の予防に役立つ機能も備わっています。
まず日本モデルのみ搭載するのがFeliCa(フェリカ)チップ。海外モデルと異なりeSIMは非搭載ですが、代わりに“スマホをかざして支払う”非接触決済サービス「おサイフケータイ」が利用できます。
ちなみにおサイフケータイを使うためにはGoogle Playで別途「Google Pay」アプリのダウンロード・インストールが必要です。

次にどんどん賢くなっているAndroidスマホ向けの音声アシスタント「Googleアシスタント」を“握るだけ”で起動できる「Active Edge(アクティブエッジ)」。
通常AndroidスマホでGoogleアシスタントを起動するためにはホームキーの長押しまたは「オーケー、グーグル」のようなウェイクワードを声にして発します。しかしPixel 3 XLなら本体をぐっと握るだけでOK。口元に持ってきた瞬間にすぐ、質問内容を語りかけられます。

そしてAndroid OSの新機能としてPixelシリーズなど一部機種に絞って提供がはじまっているDigital Wellbeing(デジタルウェルビーイング)。ユーザーのスマホ利用状況を自動で記録するもので、スマホの使いすぎ、いわゆる“スマホ中毒”の予防に役立ちます。






ほかにも、毎日スマホをストレスなく、でも安全に使うために欠かせない機能として指紋認証もサポート。背面のセンサーに指を当てれば、すばやくラクに端末のロックを解除できます。
カメラ:AI技術で背面・前面ともかんたん・楽しいカメラに
最後にカメラ機能を作例とともに紹介。背面カメラ・前面カメラの両方を順に見ていきましょう。
AI技術のすごさが光る背面カメラ
Pixel 3 XLの背面カメラは1,220万画素のイメージセンサーにf/1.8のレンズという構成。他社製ハイエンドモデルとは異なる“単眼設計”ですが、デュアルピクセル設計のセンサー採用で取り込める光量の増加やピント合わせの精度向上を、AI技術を駆使して画質劣化を抑えたズーム撮影を実現しています。
以下はPixel 3 XLの背面カメラで撮影した作例です。いずれも加工はリサイズのみ、タップ(クリック)すれば大きいサイズでも表示・確認できます。




食べ物を撮影。カメラアプリに専用モードはないが、気にせずともおいしそうに撮れる
写真の仕上がりはハイエンドモデルとしてしっかり胸を張れる内容。他社製品が2つ以上のカメラを搭載して実現するようなことを、AI技術でしっかりカバーしてしまうあたりにPixel 3 XLの(そしてGoogleの)すごさを感じさせられます。
さらにカメラのAI技術を語るのであれば、あわせてチェックしたいのが多彩な撮影機能。
背景をぼかして被写体の存在を引き立てるポートレート撮影、デジタルズームだけでも劣化を抑えた望遠撮影を実現した超解像ズーム、暗いシーンを鮮明に記録できる夜景モードがその例です。




















Pixel 3 XL発売後、とくに話題になっているのが夜景モード。真っ暗なシーンで撮影した場合にも“AIのちから”を駆使し、かなり鮮明な写真に仕上げてくれます。
ただし最後に紹介した作例のように、夜景でもシーンによっては効果が薄いことも。
今回さまざま撮影して試す中で筆者が持った感想は「『夜景モード』より『暗所モード』のほうが表現として適している」というもの。周囲に明かりが少なければ少ないほど、夜景モードの効果ははっきり確認できることでしょう。
「対応シーン」「楽しみ方」が幅広い前面カメラ
他社製品の多くとは異なり、Pixel 3 XLでは前面に画角の異なる2つのカメラを搭載。標準カメラは画角が75度、レンズの絞り値(F値)はf/1.8。広角カメラは画角が97度、レンズの絞り値はf/2.2。有効画素数はいずれも800万画素です。
前面に2つのカメラを搭載することで、ひとりでの自撮り(セルフィー)から複数人でのグループ撮影(グルーフィー)まで楽しみやすくなっています。




広角カメラは背景になにかを大きく写し込みたい場合にも便利。一般的に画角を拡げると歪みも発生しやすくなりますが、Pixel 3 XLのカメラに関してはこうした点も気になりませんでした。
また先ほど背面カメラでの作例を紹介したポートレート撮影や夜景モードは前面カメラでも利用可能。2台のカメラとのコンビネーションで、シーンを問わず、様々な表現・楽しみ方ができます。








シンプルに自撮りをするだけでも写りはキレイ。加えて画角の変更や背景ボケの調整、暗所での撮影まで幅広く対応。これまでスマホで自撮りをする機会がなかった人にもぜひ、手にとって試してもらえばかなり楽しんでもらえるのでは?と感じさせてくれるカメラでした。
評価まとめ:シンプルだけど長く安心して便利に使えるモデル
3年ぶりに日本へ帰ってきた“Googleのスマホ”ことGoogle Pixel 3 XL。
最新のOSや機能をいち早く試せることだけでなく、日本で特に人気のある防水やおサイフケータイにも対応。加えてAI技術が駆使されたカメラは背面・前面とも幅広いシーンで、楽しく、便利に使えるものへと仕上げられています。
ROM容量が小さいモデル(64GB)モデルでも機種代金が10万円を超える点は気になりますが、ソフトウェアでの長期的なサポートが保証されていることも踏まえれば、十分購入や購入検討に値するといえるでしょう。
とくに購入したら2年以上は使い続ける見込みであれば、シンプルだけど長く安心して便利に使えるPixel 3 XLはしっかりとオススメできる製品です。
毎月のスマホ料金を安くしたい方は、ぜひプロに無料相談ください!

ネットで色々なスマホプランを調べても、結局どのプランが自分に合っているのか迷いますよね。
そんな方は、直接プロに相談するのも手段の1つ!
モバレコの運用する「キシュヘン」であれば、チャットで最短3分と手軽に相談できるのでおすすめです。
しかも相談手数料は無料、営業活動も一切ないため安心して利用できます。
スマホプランに目星がついている方もぜひ一度、活用してみてはいかがでしょうか!