AQUOS R5G レビュー! シャープ初代5Gハイエンドスマホの実力は?

シャープ2020年最新5Gスマートフォン「AQUOS R5G」。大画面の約6.5インチ、10億色の表現力を持つPro IGZOディスプレイや初のクアッドカメラも搭載しています。
国内では、ドコモ、au、ソフトバンクから購入することが可能です。
高性能CPU「Snapdragon 865」にメモリ(RAM)は12GB搭載で、快適な動作やあらゆるシーン対応出来るカメラ、一日中使える安心のバッテリー持ちも魅力的です。
今回は、そんなAQUOS R5Gを「デザイン」「ディスプレイ」「スペック」「カメラ」「価格」などの様々な視点からレビュー・評価していきます。
目次:
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【デザイン】本体サイズは大きいが丸みを帯びた設計で持ちやすい

10億色の表現力を持つ美しいPro IGZOディスプレイを搭載。ダブルノッチ採用で、上部にインカメラ、下部にホームキーとしても利用できる指紋センサー備えています。

背面は、左上にメインカメラ、FeliCaマーク、中央にドコモ5Gロゴ、下部にはAQUOSのロゴと型番が刻まれています。
ラウンドフォルムで、手にフィットしやすいです。背面は見る角度によっても色味が変わるのも楽しめるポイントとなっています。

あらゆる場面に対応できる便利なクアッドカメラを搭載しています。詳しいカメラ仕様や作例は後述。




ボタン類は押しやすく操作も快適です。側面は、メタル調のアルミバンパー仕様で触り心地の良い質感を演出してくれています。
また、上部にイヤホンジャックを備えているのも魅力的です。




各キャリア毎に取り扱いカラーは異なりますが、選びやすいカラーバリエーションで自分に合った色を選択することが出来ます。
今回レビューしているのは高級感のあるオーロラホワイトで、男女問わず手に取ってみてほしいカラーとなっています。
【ディスプレイ】どんな環境でも見やすく発色も綺麗

AQUOS R5Gは、6.5インチPro IGZOディスプレイ搭載しています。有機ELディスプレイと比べても違いがないぐらい綺麗な発色で、文字も見やすいです。
また、日中や逆光時など日差しが強くてもディスプレイを見やすくする「アウトドアビュー」機能に対応。コントラストやバックライトの輝度を自動調整し、最適化してくれるので、屋外などの直射日光下でも見やすさをキープしてくれます。
リフレッシュレート120Hz駆動にも対応しています。「なめらかハイスピード表示」でオンにしたアプリは、画面の動きがかなりなめらかになります。
AQUOS R5Gは、どんな環境でも見やすく、快適な動作の素晴らしいディスプレイ体験が可能です。
【スペック】ストレスを感じない動作レスポンスで発熱が少ない

機種名 | AQUOS R5G |
---|---|
本体サイズ(縦×幅×厚さ) | 約162mm×75mm×8.9mm |
重量 | 約189g |
ディスプレイ | 約6.5インチ Quad HD+ Pro IGZOディスプレイ 解像度(3,168×1,440) |
OS | Android 10(初期搭載OS) |
CPU(SoC) | Snapdragon 865 |
メモリ(RAM) | 12GB |
内蔵ストレージ(ROM) | 256GB |
外部ストレージ | microSDXCカード(最大1TB) |
メインカメラ | クアッドカメラ 約1,220万画素(標準)F値 1.7 約4,800万画素(超広角)F値 2.9 約1,220万画素(望遠)F値 2.7 ToFカメラ |
サブカメラ | シングルカメラ 約1,640万画素、F値 2.0 |
バッテリー | 3,730mAh |
充電端子 | USB Type-C |
防水・防塵 | IP68 |
Wi-Fi(対応通信規格) | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Bluetooth 5.1 |
本体カラー | Earth Blue Black Ray Aurora White |
その他 | おサイフケータイ対応 顔認証/指紋センサー |
AQUOS R5Gは、ハイエンドモデル仕様となっています。高性能CPU「Snapdragon 865」搭載、メモリ(RAM)は12GB、大容量ストレージ(ROM)256GBを採用で長く安心して使えるモデルです。
おサイフケータイやIP68相当の防水防塵対応、顔認証と指紋認証どちらにも対応していて欲しい機能が揃っている一台でもあります。
また、第5世代移動通信システム「5G」にも対応。通信速度は、受信時最大3.4Gbps、送信時最大182Mbpsとなっています。(※ベストエフォート方式のため、実際の通信速度は、通信環境やネットワークの混雑状況に応じて変わります。あくまで技術規格上の最大値です。)
参考までにベンチマークテストの「Antutu Benchmark」の測定結果を下記に記載しておきます。


右:Galaxy Note10+AnTuTu Benchmarkのスコア
Antutu Benchmarkのスコアは「576,110点」で、Galaxy Note10+のAntutu Benchmarkは「470,376点」でした。ベンチマークスコアはあくまでスペック性能を決める指標の1つにすぎませんが、スコアが高ければ高いほど快適に動作してくれるのは間違いないでしょう。
一般的な電話やメール、WEBブラウジング、LINE、SNSはもちろん問題なく、アプリの立ち上げ速度や動作のカクつきはありませんでした。
また、PUBGモバイルなどの重い3Dゲームも快適に遊ぶこともできて、発熱も少ないのでゲームメインで楽しみたい方にもおすすめです。

AQUOS R5Gのバッテリー持ちは、一日使える安心感があります。朝9時から使用して電話やメール、Twitter、動画鑑賞、ゲームなど、一般的な利用をして夜22時時点でバッテリー残量は約30%でした。
また、YouTube動画を1時間連続で再生すると、100%から94%になり、同様の検証をバッテリー持ちの良いGalaxy Note10+で行うと、100%から92%でした。
パワフルで高性能なCPUを搭載していますが、急速に減っている印象はなく、一定のペースでバッテリーを消費します。検証結果からAQUOS R5Gは、一日使える安心のバッテリー持ちです。
ただし、同時期に発売された他社ハイエンド製品には、4,000mAh以上のバッテリーを搭載したスマホも多いので、このあたりは少し控えめな印象です。
【カメラ】暗所には弱いが、万能なカメラ / 動画撮影に長けている

AQUOS R5Gは、超高精細8K動画やどんなシーンにも対応できるクアッドカメラを搭載しています。
カメラ構成は、約1,220万画素の標準レンズでF値1.7、約4,800万画素の超広角レンズでF値2.9、約1,220万画素の望遠レンズでF値2.7、ToFカメラの4眼となっています。
AI対応で様々なシーンに合わせて自動で調整してくれる機能も搭載しているので、誰でも手軽に撮れるカメラです。
また、簡単に標準と超広角、望遠を切り替えて撮影できたり、接写やポートレートモードなど場面に合わせた写真撮影が行えます。
インカメラは、約1,640万画素でF値2.0のシングルカメラを搭載しています。
それでは、AQUOS R5Gのカメラで撮影した作例を見ていきましょう。(作例はクリック・タップで拡大することができます。)
自然な色味で撮影できるメインカメラ!

目で見た実際の風景をそのまま切り取れるようなメインカメラで、色味の誇張をし過ぎず自然な美しさを表現してくれます。違和感のない鮮やかさ、ハッキリしたディテールで撮影が可能です。
暗所・夜景については少し物足りない印象
AQUOS R5Gは、ナイトモードがないためiPhone 11 Proのような光量の足りない場面で極端に明るく写真撮影は出来ません。また、光量が少ない場面での撮影はノイズも出てしまうので注意が必要です。

極端に明るく撮影することは出来ない代わりに、現実に近い暗さを表現できるカメラになっています。
接写モードで写真を撮るのが楽しくなる!

AQUOS R5Gの「接写モード」では、しっかり寄ることが可能で、背面をぼかす処理も加えてくれるのでお洒落な写真が簡単に撮影出来ます。また、被写体の表現も繊細かつ鮮やかです。
美味しそうな料理を撮れるものの、暗く映る場面もある


AIオートで自動調節をされるので、シャッターを押すだけで簡単に美味しそうな料理撮影も行えます。
また、暗い場所など場面によっては明るさの調節もしてあげるとより良い写真が撮影可能となっています。
手軽にボケ感は出せるポートレート

AQUOS R5Gは、背景を一眼レフのようにぼかせるポートレートモードも搭載しています。人だけではなく、物や花などにも手軽に使えるのも魅力的でした。
AQUOS R5Gの販売価格【ドコモ・au・ソフトバンク】

AQUOS R5Gの各キャリアでの販売価格を以下にまとめました。(※記載の価格は公開日時点の税込価格です。)
ドコモ | au | ソフトバンク | |
---|---|---|---|
本体価格 | 111,672円 | 129,145円 | 129,600円 |
実質負担金額 | 74,448円 (スマホおかえしプログラム利用時) |
74,405円 (かえトクプログラム適用時) |
64,800円 (トクするサポート+適用時) |
AQUOS R5Gを最も安く購入できるのは、ドコモ版です。他社に比べて本体価格が約1.8万円安く、本体のハイスペック仕様を考えると魅力的な価格設定となっています。
また、ドコモ版は「スマホおかえしプログラム」、au版は「かえトクプログラム」、ソフトバンク版は「トクするサポート+」を利用することで本体代金を安くすることが可能です。
ただし、最終的にAQUOS R5G本体の返却が必要になる等の条件があるので購入前に確認しておきましょう。
評価まとめ:AQUOS R5Gのイマイチだった点
ここでは、筆者が実際に使ってみて感じた、AQUOS R5Gのイマイチだと感じた点をまとめてレビューしていきます。
本体の重さが気になる場面もある

AQUOS R5Gの本体重量は約189g。本体サイズも大きめなので、手の小さい方には日常的に使うスマホとしては少し扱いにくいと感じる場面があるかもしれません。
その代わりに、約6.5インチの大画面ディスプレイを採用しているので、画面が見やすいというメリットもあります。
重すぎるということはなく、動画鑑賞やゲームメインに使われる方には、ちょうど良い大画面のAQUOS R5Gはおすすめです。
指紋センサーをホームキーとして使うのは不便

AQUOS R5Gには、指紋センサーがディスプレイ下部に搭載されています。指紋センサーは、ホームキー(ホームボタン)として利用することが出来ます。
指紋認証としての精度やスピードはストレスなく快適ですが、ホームキーとしては反応があまり良くありません。
そのため、普段は指紋センサーの上に表示はされていませんが、仮想ホームボタンがあるのでそちらを利用した方が快適でした。
この点においては、今後行われるアップデート等での調整に期待したい部分です。
ステレオスピーカーの音が物足りない

AQUOS R5Gは、本体ディスプレイ上部と側面下部のスピーカー口から音が出ますが、少し音がこもる感じがありました。音が悪すぎることはありませんが、一般的なスピーカーという印象です。
ステレオスピーカー採用で、音響技術Dolby Atmos(ドルビー アトモス)に対応しているので、音の臨場感や迫力については素晴らしいですが、肝心の音質が物足りないのが凄く惜しいと感じました。
評価まとめ:AQUOS R5Gの良かった点
最後に、筆者が実際に使ってみて感じた、AQUOS R5Gの良いと感じた点をまとめてレビューしていきます。
のぞき見ブロックが便利すぎる

AQUOS R5Gは「のぞき見ブロック」という機能を搭載しています。人が多い場所でのスマホ利用時に他人から覗かれても画面を見にくくする機能です。
通知パネルから機能をオン・オフできるので、場面に応じてすぐに切り替えることができるのも魅力的なポイントとなっています。
AQUOS R5Gのような大画面スマホでは、人の目が気になりやすいのでこういったユーザーへの配慮がされた独自機能は素晴らしいと感じました。
発熱がしっかり抑えられている

AQUOS R5Gはパワフルで高性能CPU「Snapdragon 865」を搭載しているにも関わらず、発熱が少ないのが特徴です。
今回は、独自の放熱設計「サーモマネジメントシステム」を採用で、熱によるパフォーマンス低下を防止しています。
同時期に発売された5GスマホGalaxy S20よりも発熱が少なく、安心して1日中使えるバッテリー持ちは、このスマホの大きな魅力のひとつだと言えます。
5Gスマホに相応しいハイスペックモデル

「AQUOS R5G」はこれまでの独自機能に加え、国内初の5G対応やあらゆる場面に対応できるクアッドカメラ搭載、他社に劣らない超ハイスペック仕様です。
それに加えて安心のIP68防水防塵やおサイフケータイへの対応など、細かな仕様も国内ユーザーのニーズに応えてくれています。
ストレスを感じない動作レスポンス、1日使えるバッテリー持ちと発熱の少なさは大きな魅力です。まさに美しい大画面ディスプレイで、映像コンテンツやゲームを楽しみたい方におすすめできる一台です。
是非、一度手にとってみてください。