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Galaxy A41 レビュー!欲しい機能が揃っているコスパに優れた1台
2020年7月8日(水)にドコモ・au・UQモバイルの夏モデルとして発売された「Galaxy A41」は、3万円台で購入できるエントリークラスのスマートフォンです。
低価格モデルのAシリーズからカメラ機能が強化され、本シリーズで初となるトリプルレンズカメラを搭載しています。
上位機種のGalaxy S20シリーズと比べて、本体価格は半額以下に抑えつつ、防水・防塵、おサイフケータイなど主要機能にバッチリ対応しています。
本記事では、Galaxy A41のデザインや使い勝手、スペックやカメラ性能についてレビューしていきます。
目次:
Galaxy A41の外観デザインをレビュー
まずはGalaxy A41の外観からチェックしていきます。
前面 / 背面デザイン

Galaxy A41は約6.1インチの有機ELディスプレイを搭載。
解像度は 2,400×1,080(FHD+)、縦横比20:9と縦に長い形状をしており、Webサイトの閲覧やSNSなど縦に長いコンテンツも読みやすくなっています。

画面上部には約2,500万画素のインカメラを内蔵。
ベゼルの幅を狭くしたことで、従来機種よりも本体サイズは小さく、ディスプレイのサイズは大きくなっています。

各種操作を行うナビゲーションボタンは、従来と同じ3ボタン式とジェスチャー方式が選択できます。

背面は斜めに入ったストライプ模様とプリズム加工が特徴的なデザイン。光の当たり方により様々な表情を見せてくれます。
材質はポリカーボネートですが、チープな印象は感じさせません。ガラスやアルミ製とは異なり、大画面でも本体重量が軽くて扱いやすい印象を受けました。

背面上部にはFelicaとアウトカメラを内蔵。
アウトカメラは広角+超広角+被写界深度測定用の3眼仕様となっており、前作よりもカメラ性能が大幅に強化されています。

レンズの出っ張りも控えめで、背面を下にして机上に置いてもガタつきません。筆者のように卓上にスマホを置いたまま操作する人には嬉しいポイントです。

背面下部にはGalaxyのロゴや型番が印字されています。ドコモ版とau版では背面ロゴの配置など若干の違いがあります。
側面デザイン


右側面には電源ボタンと音量ボタン、左側面にはSIMカード・microSDスロットを内蔵。

SIMスロットは付属のSIMピンを使って取り出します。Galaxy A41はnanoSIMとmicroSDXC(最大512GB)に対応しています。


天面にはイヤホンジャック、底面にはType-Cポートとモノラルスピーカーを内蔵。
近年のスマホで廃止されることの多いイヤホンジャックも対応しており、お気に入りの有線イヤホンを変換コネクタを挿さずに使うことができます。
サイズ感・重量

実際に手にしてみると、厚さ7.9mmの薄型ボディと横幅70mmのスリムな形状で片手操作しやすく、側面にかけて緩やかに付いたカーブにより持ちやすくなっています。
近年のスマホにしては比較的コンパクトなサイズのため、片手操作派の方や手の小さい方は扱いやすいと思います。
筆者も男性にしては手が小さい方ですが、片手操作をしても反対側まで指が届くので取り回しやすく感じました。
カラーバリエーション

カラーバリエーションは「ブラック」、「ホワイト」、「ブルー」の3色展開。今回はブルーをお借りしてレビューしています。
Galaxy A41のスペック・性能をチェック
続いては、Galaxy A41のスペックやベンチマークテストの測定結果を見ていきましょう。
Galaxy A41のスペック(参照:製品ページ)
サイズ | 約W70×H153×D8.1mm(最厚部9.0mm) |
---|---|
重量 | 約160g |
本体カラー | ブラック、ブルー、ホワイト |
OS | Android™ 10 |
CPU | MediaTek Helio P65(MT6768)2.0GHz/2+1.7 GHz/6 |
メモリ(RAM) | 4GB |
内蔵ストレージ(ROM) | 64GB |
外部ストレージ | 512GB microSDXC™ |
ディスプレイ | 約6.1インチ 2,400×1,080(FHD+)Super AMOLED 約1,677万色 縦横比20:9 |
メインカメラ | 広角:約4,800万画素(F2.0) 深度測定:約500万画素(F2.4) 超広角:約800万画素(F2.2) 撮影モード:ビデオ、写真、ライブフォーカス(ポートレート)、プロ(マニュアル)、パノラマ、食事モード |
アウトカメラ | 約2,500万画素(F2.2) |
バッテリー容量 | 3,500mAh |
充電端子 | USB Type-C |
防水 | IPX5/IPX8 |
防塵 | IP6X |
生体認証 | 顔認証・指紋認証(画面内) |
おサイフケータイ | 対応 |
FMラジオ | 対応 |
ワンセグ・フルセグ | 非対応 |
近年のスマートフォンにしてはコンパクトなサイズながら、ディスプレイは6.1インチの大画面を搭載。有機ELディスプレイ採用で色鮮やかな色彩を映し出すことができます。解像度は2,400×1,080(FHD+)、アスペクト比は20:9と縦に長い形状です。
Galaxy A41のスペックは、基本機能を抑えたエントリーモデルとなっており、CPUには最新のAndroid 10を採用しています。CPUはMediaTek Helio P65(MT6768)、メモリは4GB、内蔵ストレージは64GBと標準的です。
スペックの参考までに、ベンチマークソフトのGeekBench 5と3DMarkを使ってスコアを計測してみました。


GeekBench 5 | 3DMark |
---|---|
シングル:346 マルチコア:1,180 |
Sling Shot Extreme-OpenGL ES 3.1:860 Sling Shot Extreme-Vulkan:854 |
価格の安いエントリーモデルということもあって、スコアはそれほど高くありません。
ゲームや重たい作業には向いていませんが、ネットで調べ物をしたり、音楽や動画ストリーミングの再生、LINEやSNSの閲覧などライトな用途であれば十分使えます。
バッテリー容量は3,500mAhと大容量で、1日ヘビーに利用してもバッテリー切れにならずに使えました。もし朝充電し忘れていたとしても、USB PD対応の充電器とケーブルがあれば30分で50%以上充電が可能です。
人気の防水・防塵・おサイフケータイに対応し、顔認証や画面内指紋認証も搭載しています。価格を抑えつつ欲しい機能が一通り揃ったコスパに優れたモデルです。
Galaxy A41のカメラ性能

Galaxy A41のメインカメラは「広角」+「超広角」+「深度測位カメラ」の3つのレンズを搭載しています。AIによる「シーン判別機能」により、20種類の撮影シーンから自動的に被写体を判別して最適なモードに変更してくれます。
実際にGalaxy A41のメインカメラを使って作例を撮ってみました。撮影モードは全てオートにし、AIをオンにした状態で撮影しています。
写真はタップ or クリックすると大きなサイズで表示できます。ぜひ参考にしてみてください。
風景


超広角のほうが空の色が濃く写っている
広角と超広角カメラを使って屋外で撮り比べてみたところ、超広角にすると画角だけではなく色合いも違いが出ていました。
空の色がより色鮮やかになり、コントラストも高くなっています。


超広角のほうが暖色寄りに写る
裏路地で撮った一枚では色合いの差が顕著に現れました。
広角カメラでは葉っぱが青っぽく写り、超広角カメラでは黄色みが強く出ています。日陰の部分も黒つぶれせず撮影できている点は高評価です。


建物を撮るときは超広角カメラが役に立つ
曇り空で撮影したときはそれほど色味の変化は感じられず。アクションカメラで撮影したようなダイナミックな構図で撮影できます。
接写


接写での撮影はオートフォーカスだと迷うことがありますが、画面をタップしてピントを合わせることでうまく撮影することができました。
マクロ撮影にすると背景がきれいにボケています。
ズーム





Galaxy A41は光学ズームに対応していませんが、2倍ズームまでであれば画質の劣化が少なく撮影できした。
4倍以上になると細部のディティールが潰れてしまいますが、記録用としては使えそうです。


明暗差が激しいと白飛びしてしまう


薄暗い場所ではノイズが目立つ
夜間の暗いシーンでの撮影では、明るさが十分ある場面ではノイズも少なく綺麗な写真が撮影できます。しかし、周辺に明かりの少ない場所ではノイズが目立ちます。
Galaxy A41には手ブレ補正がないため、夜間に手持ちで撮影するとブレた写真になりやすいため注意が必要です。
メシ撮り


食べ物の撮影シーンでは、自動的に温かみのある色合いに調整されて美味しそうに写ります。そのままだと若干薄暗く写るため、写真加工アプリなどを使って補正してあげるとより良い写真になります。
ポートレート

Galaxy A41では、深度測位カメラで奥行きを測定することで、より自然な背景ぼかしを実現しています。人物だけではなく物や花などにも使えます。
Galaxy A41とXperia 10 Ⅱを比較

同時期に発売されたミドルレンジモデルの「Xperia 10Ⅱ」とスペックを比較してみました。
Galaxy A41とXperia 10Ⅱのスペック比較
Galaxy A41 | Xperia 10Ⅱ | |
---|---|---|
価格 | 39,600円~ | 41,976円~ |
サイズ | 約W70×H153×D8.1mm(最厚部9.0mm) | 約W69×H157×D8.2mm(最厚部 9.1mm) |
重量 | 約160g | 約151g |
本体カラー | ブラック、ブルー、ホワイト | ブラック、ホワイト、ミント |
OS | Android™ 10 | Android™ 10 |
CPU | MediaTek Helio P65(MT6768) 2.0GHz/2+1.7 GHz/6 |
Qualcomm® Snapdragon™ 665 2.0GHz/4+1.8GHz/4 |
メモリ(RAM) | 4GB | 4GB |
内蔵ストレージ(ROM) | 64GB | 64GB |
外部ストレージ | 512GB microSDXC™ | 1TB microSDXC™ |
ディスプレイ | 約6.1インチ 2,400×1,080(FHD+)Super AMOLED 約1,677万色 縦横比20:9 | 約6.0インチ 2,520×1,080(FHD+)有機EL トリルミナスディスプレイ for mobile 約1,677万色 縦横比21:9 |
メインカメラ | 広角:約4,800万画素(F2.0) 深度測定:約500万画素(F2.4) 超広角:約800万画素(F2.2) 撮影モード:ビデオ、写真、ライブフォーカス(ポートレート)、プロ(マニュアル)、パノラマ、食事モード |
標準:約1,200万画素(F2.0) 望遠:約800万画素(F2.4) 超広角:約800万画素(F2.2) 撮影モード:料理、夜景&人物、逆光、提唱度、夜景、ソフトスナップ、赤ちゃん、ドキュメント、風景、スポットライト、逆光&人物、マクロ、オート |
アウトカメラ | 約2,500万画素(F2.2) | 約800万画素(F2.0) |
バッテリー容量 | 3,500mAh | 3,600mAh |
充電端子 | USB Type-C | USB Type-C |
防水 | IPX5/IPX8 | IPX5/IPX8 |
防塵 | IP6X | IP6X |
生体認証 | 顔認証・指紋認証(画面内) | 指紋 |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
両者の性能を比較すると、OSバージョンやメモリ・ストレージ容量は同じですが、CPUやディスプレイ、生体認証やカメラの構成が異なります。
Galaxy A41はCPUにMediaTek Helio P65(MT6768)を採用し、Xperia 10ⅡはSnapdragon 665を搭載しています。一般的にはSnapdragonを採用するスマホが多いため、MediaTekは一部ゲームなどで最適化されていない可能性があります。
ディスプレイの解像度はどちらもFHD+となっていますが、ディスプレイのサイズと縦横比が異なります。
Galaxy A41は約6.1インチの縦横比20:9に対して、Xperia 10Ⅱは約6インチの縦横比21:9と縦長になっています。
アウトカメラの構成は、Galaxy A41が広角・超広角・深度測定の3つに対して、Xperia 10Ⅱは標準・望遠・超広角の組み合わせになっています。Galaxy A41はメインカメラが4,800万画素と高画素で撮れますが、望遠レンズがないのでズームに弱いです。一方で、Xperia 10Ⅱはメインカメラの画素数は標準的ですが、望遠レンズが付いているので2倍の光学ズームに対応しています。
生体認証は、Galaxy A41が画面内指紋認証と顔認証の2つに対応しており、Xperia 10Ⅱは指紋認証のみ対応しています。
Galaxy A41の使った感想・特徴
最後に、筆者がGalaxy A41を10日程度使ってみた感想や良かったところをご紹介します。
価格が安い”だけじゃない”使いやすさ

Galaxy A41の販売価格
ドコモ | au | UQモバイル |
---|---|---|
37,224円 | 39,660円 | 39,600円 |
Galaxy A41は、本体価格が3万円台と低価格帯ながら、超広角カメラ、有機ELディスプレイ、画面内指紋認証、防水・防塵、おサイフケータイに対応しています。
価格だけを見るともっと安いモデルはありますが、価格とスペックのバランスの取れた機種だと感じました。
Galaxyシリーズでお馴染みの「エッジスクリーン」「片手モード」「モーションジェスチャー」などに対応し、価格が安くても使いやすい1台にまとまっています。
イヤホンジャック、ラジオ機能がある

Galaxy A41では本体上部にイヤホンジャックを搭載し、お気に入りの有線イヤホンがそのまま使えます。
最近は充電端子に変換コネクタを挿して使うモデルも増えていますが、充電しながら使えないのはやはり不便だと思います。


また、イヤホンをアンテナ代わりにしてFMラジオを聴くこともできます。
radikoアプリなどを使ってインターネット経由で聴くこともできますが、データ通信が不安定な環境でも使えるのは緊急時にも役立つはずです。
3万円台でもカメラ性能が優秀

筆者がスマホを利用する中で1番重視しているカメラ性能は、日中の明るい環境であれば上位機種ともそれほど遜色ない画質で撮れることに驚きました。
一昔前のエントリーモデルと言えば「数字上の画素数は高くても画質がイマイチ」なことが多く、価格差が顕著に現れるものでした。しかし、Galaxy A41ではAIシーン認識により、色味の不自然さが減って自然な写りになっています。
色鮮やかな被写体を撮影してみると、発色の良さや画質を見ても3万円台のカメラなら必要十分だと言えるでしょう。
一方で、暗所や動きのある被写体には弱く価格相応な場面もありました。
評価まとめ

Galaxy A41の外観やスペック、カメラレビューをお届けしました。
低価格モデルのAシリーズとしてはスペックやカメラ性能が強化され、より満足できるクオリティに仕上がっていると感じました。
単に安いだけではなく、機能や使い勝手も考えられたバランスの良いスマホです。ガラケーからの移行先やサブスマホとしての利用にもオススメの1台です。
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