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HUAWEI nova lite 3+ レビュー 2万円台スマホでベストワン?
HUAWEI nova lite 3+は、2020年5月26日に発表されたHUAWEI(ファーウェイ)のスマートフォンです。
HUAWEIのスマートフォンといえば、機種によってはグーグルの各種サービス(GMS)が使えないものもありますが、HUAWEI nova lite 3+はGMSに対応しており、Google Playでのアプリダウンロードや、ブラウザ、YouTubeなどのアプリやサービスも問題なく使用することができます。
大手3大キャリアでの取り扱いはありませんが、ファーウェイ・オンラインストアや、格安SIM事業者(MVNO)、家電量販店、ECサイトなどで購入が可能です。
約6.21型の大画面やオクタコアCPU、AI機能搭載のダブルレンズカメラなど、日常的に使用するには十分なスペックでありながら、非常に安価で購入しやすいことが特徴的な端末です。
本記事では、HUAWEI nova lite 3+の外観デザイン、スペックやパフォーマンスに加えて、特徴的な機能やカメラの性能に至るまで、気になる部分を実際に使ってレビューをします。
目次:
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HUAWEI nova lite 3+の外観デザイン:高級感と使いやすさを兼ねそろえたボディ

それでは、HUAWEI nova lite 3+の外観デザインから確認していきましょう。
背面

まずは背面のデザインをチェックしていきましょう。
左上にダブルレンズ搭載のAIカメラが装備され、中央よりやや上に指紋認証ボタンが設置されています。片手で端末を持った際に自然と指紋認証ボタンの場所に指が触れるよう、ベストな位置が配置されています。
本機は顔認証によるロック解除も可能ですが、マスクをする機会が多いコロナ禍では指紋認証で気軽にロックが解除出来るのも嬉しい点ですね。


続いてカメラのレンズ部分です。カメラ部分の出っ張りはやや大きく、大きさにして約2mmほど出っ張っています。机に置いた際などに気になる人はケースなどでガードしましょう。
また、今回のレビューではグラデーション掛かったブルーが特徴的な「オーラルブルー」を使用しました。光沢のあるメッキ加工が施され手触りが非常によくとても高級感があります。
その反面で指紋の痕が目立ちやすいというデメリットもありますので、気になる人はこちらもケースなどで保護をすると良いでしょう。
側面
側面は背面から側面にかけて自然な曲線が描かれていて、片手で持った際にも非常に持ちやすいデザインとなっているのが特徴的です。
それでは側面の装備品について確認していきましょう。




コネクタ部は近年主流のUSB Type Cではなく、「microUSBコネクタ」が採用されているので、他デバイスでUSB Type C対応の製品を利用している場合にはマイナスに感じるかもしれません。
しかし、それ以外は特筆すべきマイナスな部分はなく、近年廃止されている端末が多くなっている3.5mmイヤホンジャックが搭載されている点もプラス要素として挙げられます。
サイズ感・重量
続いてサイズ感と重量について見ていきましょう。

本機の横幅は約73.55mmとなっており、決して小さい端末ではありませんが、厚みが約8.2mmとかなり抑えられているため、片手での操作も問題なく行えます。
さらに、重量は約163gと比較的軽量なのも片手操作のしやすいポイントの一つといえます。
また、側面が丸みを帯びている点や、つるっとした質感も持ちやすさを向上する要因の一つとなっています。
カラーバリエーション

カラーバリエーションは「オーラルブルー」「ミッドナイトブラック」の2色展開となっています。
どのカラーも光沢のある艶やかなカラーリングで高級感があって良いデザインですね。
HUAWEI nova lite 3+のスペック:2万円台とは思えない高いスペックを誇る
OS | Android 9(+EMUI 9.1) |
---|---|
サイズ | 約155.36×73.55×8.2mm |
重さ | 約163g |
ディスプレイ | 約6.21型液晶(19.5:9)2340×1080ドット |
プロセッサ | HUAWEI Kirin 7104×2.2GHz+4×1.7GHz(オクタコア) |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 128GB |
microSD | microSDXC(最大512GB) |
メインカメラ | 約1,300万画素(F値1.8)+約200万画素 |
フロントカメラ | インカメラ:約800万画素 |
バッテリー | 3,400mAh |
充電 | microUSB |
SIM | nanoSIM×2 |
Wi-Fi | IEEE802.11b/g/n |
Bluetooth | ver.4.2 |
VoLTE | ○ |
防水、防じん | × |
おサイフケータイ | × |
ワンセグ/フルセグ | × / × |
生体認証 | 指紋認証/顔認証 |
カラー | 「オーラルブルー」、「ミッドナイトブラック」 |
CPUはオクタコアの「HUAWEI Kirin 710」(4×2.2GHz+4×1.7GHz)を搭載し、メモリは4GBを搭載。さらにストレージは128GBの大容量を備えているため、2万円台の端末としては十分なスペックです。
実際にWebページの閲覧などを行い、操作感について確認をしました。普段はiPhone Xを使用している筆者の体感ですが、Web閲覧をする中で、ページによっては動きがややカクつく場面もありましたが、基本的にはストレスなくネットサーフィンをすることができました。
その他、地図のアプリを使ってみましたが、こちらも画面推移もスムーズで、特に不満なく使用することができました。
重いゲームなどをする分には少しスペックが足りなく感じますが、Web閲覧や動画の視聴くらいなら何の問題もないと感じました。

なお、性能を数値化するベンチマークスコアをAnTuTuで測定したところ「138,551点」を記録しました。2万円台のミドルレンジモデルでこの値なら十分といったところではないでしょうか。

また、バッテリー性能についても非常に高い性能だと感じました。
朝フル充電にし、Web閲覧をしたり動画の視聴をしたりしながら1日使用しましたが、その日の夜のバッテリー残量は半分程度の50%となっていました。
普段私が使用している、バッテリーがヘタり始めているiPhone Xの場合ではほぼ空っぽになっていますので、その差は一目瞭然です。さすがは3,400mAhの大容量バッテリーを搭載しているだけあり、電池の持ちは折り紙付きです。
また、大容量バッテリーを搭載している端末は重くなりがちですが、本機の場合は軽さもキープしているため、取り回しがしやすいのも嬉しい点ですね。

さらに電池を長持ちさせたいという人には、バッテリーの節約設定も用意されているので必要に応じて設定をしておきましょう。
HUAWEI nova lite 3+のカメラ:簡単に高品質な写真が撮影可能!
次に、気になるカメラの性能についてレビューをしていきます。
本機のカメラは、メインカメラに約,1300万画素センサーと約200万画素センサーを組み合わせたダブルレンズカメラを搭載しており、ミッドレンジモデルとは思えない贅沢な仕様となっています。
また、AIカメラ機能というものが搭載されており、AIが撮影場面を自動で判断し、全22種類のシーンからベストな設定を選択してくれる機能が備わっています。
写真の撮影が苦手と言うユーザーでも、簡単にインスタ映えする写真が撮れるのが大きな特徴です。
※以下、作例はクリック・タップで拡大することができます。
日中の様子を撮影:とにかく発色がとても良い!
まず最初の撮影スポットは、田んぼが印象的な田舎の風景をテーマに日中の様子を撮影しました。
こちらはAI機能は使わずに撮影していますが、彩度が非常に鮮やかでメリハリのあるきれいな写真が撮影できました。
またズーム機能についても検証しました。本カメラの最大倍率は×2.4となっており、かなり拡大ができる印象です。しかし、ズームを使用するとそれなりに画像が荒れるので、あまり過信はしない方が良さそうです。


続いて撮影スポットは水族館に移ります。ここではAI機能についても併せて検証をしました。


AI機能をONにすると色彩が豊かになる
野外で泳ぐペンギンの姿を撮影してみましたが、こちらも空の色や水の色が非常に色鮮やかに撮影でき、まるで日本ではないような、ヨーロピアンな雰囲気を醸し出す写真が撮影できました。
なお、AI機能をOFFにすると、彩度がかなり落ち、少し迫力に欠けた写真となりました。リアルさでいうとAI機能OFFのほうが現実に近いので、好みがわかれるところではあります。
撮影後でもAI機能のON/OFFは切り替えができますので、撮影後にどちらか好みの色合いを選ぶとよいでしょう。
食べ物を接写で撮影:接写機能はやや弱め
続いて食べ物を撮影しました。 AIカメラ機能をオンにしておくと、被写体にカメラを向けるだけで自動的に被写体を認識して最適なモードでの撮影をしてくれます。

今回はカツカレーを撮影しましたが、カメラを向けただけですぐに「フード」という認識をしてくれました。

接写の性能を試すためカツに寄って撮影をしました。近くに寄り過ぎると衣がぼけてしまい上手く撮影できず、最も寄った位置がこの位置でした。正直なところ接写の性能はそこまで高くないように感じました。
夜景を撮影:夜景モードがとても優秀!
続いて夜景の撮影を行いました。本機には夜景を撮影する際は専用モードが用意されています。そのまま夜景を撮影してもそこそこきれな写真が撮影可能ですが、このモードを適応するとさらに綺麗に撮影をすることができます。
今回は通常モードの撮影と夜景モードの両方で撮影をしました。


通常撮影では白飛びしてしまう部分が多く見られますが、夜景モードを適用すると
光の強弱が調節され、白飛びもなく鮮明な写真が撮影できていることがわかります。これだけの撮影ができればかなり実用的ではないでしょうか。
一点デメリットとして、夜景モードで撮影した写真は、撮影後の後処理で約10秒程の時間を有するため、連続で何枚も写真を撮影したい場合は通常モードを使用しましょう。
時間に余裕がある時は、後処理の時間をかけてでも夜景モードで撮影する価値はあります。
広角・ポートレート撮影:被写体の判別が優秀で簡単に一眼レフ風写真が撮影可能
最後にポートレート撮影をしました。今回は筆者の息子の後ろ姿を撮影し背景をぼかしてみました。

本来ポートレートの撮影は顔を認識し、被写体を確定し背景をぼかすしますが、当然今回の撮影のシチュエーションでは顔を認識ができない状況での撮影でした。
しかし、しっかりと被写体を認識し背景のみをぼかすことができています。この結果から考えるに、本機のポートレート機能は非常に高いということが言えるでしょう。
知識なしでも簡単に一眼レフで撮影したような1ランク上の写真が撮影できますね。
HUAWEI nova lite 3+を使ってみて良かったポイント / イマイチなポイント
ここでは本機を使ってみてよかったポイントをまとめてみました。
安価ながら充実の機能を兼ねそろえている端末は他にも多くあるので、是非購入する際の比較検討の参考になれば幸いです。
良かった点 その1:AI撮影機能が優秀
前項で紹介もしていますが、本機のAI撮影機能は、簡単かつ質も高い写真の撮影が可能となっています。

特筆すべきは、AI撮影で撮影をしても、同時にオリジナルで撮影した写真も保存されるため、撮影した画像を確認したい時やAIの味付けが強すぎる時なども安心です。カメラの楽しみの幅が広がるとても良い機能です。
良かった点 その2:ディスプレイがきれい
2,340 x 1,080ピクセルの画像を表示が可能な本機ですが、画像はきめ細やかに、非常に綺麗に表示されます。
前項目でレビューした通り、カメラの機能が優秀なだけに、撮影した画像を綺麗なディスプレイで確認できるのもとても相性がいいですね。
ノッチもiPhoneのように大きいノッチではなく、しずく型の控えめなデザインで表示可能領域が広いのもうれしい点です。

良かった点 その3:大画面ながら持ちやすく片手操作しやすい
約6.21インチのディスプレイを搭載しているため、地図アプリや漫画アプリなどディスプレイを大きく使う必要があるコンテンツを満足に楽しむことができます。
大画面端末は、その大きさや重さから両手操作が基本となってしまいますが、本機は軽さと薄さを兼ねそろえているため、片手でも快適に操作することができます。
「大画面の端末を片手で軽快に操作したい!」そんな痒い所に手が届く一台となっています。
イマイチな点 その1:「防水」・「おサイフケータイ」非対応
本機は「防水」、「おサイフケータイ」には非対応です。台所やお風呂場といった水場での使用を想定している人も多いと思いますが、そういったケースで使用ができないのはなかなか厳しいです。
また、近年急速に進むキャッシュレス化が進んでいますが、本機はおサイフケータイは非対応のため、タッチによる決済をすることができません。キャッシュレス決済を希望する場合は、二次元コードによる支払いのみとなりますので注意が必要です。
iPhoneや国産端末はこのあたりの機能が標準で装備されていることが多いだけに、購入を決める際には注意が必要です。
イマイチな点 その2:動作が若干カクつく場面がある
前提として、基本的なアプリの使用やWeb閲覧をする上では、そこまで気になるレベルのカクつきは発生しませんでしたので、「ミドルレンジモデル」という意味では、十分なスペックだと考えています。
しかし、 普段からハイスペックな端末を使用している人にとっては、場面によって動きが悪いと感じるレベルのスペックであると感じました。
処理の重い3D ゲームをたくさん楽しみたい人や、一切のカクつきもの許さずWeb閲覧やアプリを楽しみたい人には向かない端末といえます。購入を決める際にはその部分の割り切りが必要ですね。
評価まとめ:HUAWEI nova lite 3+はコスパ最強スマホの決定版!

HUAWEI nova lite 3+は、防水機能やおサイフケータイが搭載されていないことはデメリットとして挙げられるものの、2万円台という価格に対しての、画面の綺麗さ、バッテリーの持ち、外観の高級感、極めつけのカメラ機能の優秀さを加味すると、安価にいいスマホを手に入れたいと考えている人に間違いなくおすすめできる1台となっています。
低予算で次のスマホを購入検討をしている人は、ぜひ次の1台の候補として検討してみてはいかがでしょうか。