IIJmioのeSIMは実際どう? 概要・使用感を解説!
カテゴリ: IIJmio
スマホで通信サービスを利用する際、これまでは契約者情報が書き込まれた物理的なSIMカードをスマホ端末に差し込む必要がありました。
この物理SIMカードに変わるものとして、電子的なSIMカードであるeSIMが普及し始めています。
eSIMは、もとから端末に埋め込まれたSIMカードであるため、物理的なSIMカードを挿すことなく、オンライン契約した通信サービスをそのまますぐに利用できるのが大きなメリットです。
今回は国内でeSIM通信サービスを提供している数少ない内の一社であるIIJmioのeSIM通信サービスの概要や実際に利用してみた使用感についてまとめました!
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- IIJmio -
目次:
そもそもeSIMとは?
SIM(「Subscriber Identity Module」の略)カードは、音声通話やデータ通信をモバイル端末で行うために、通信キャリア、電話番号、契約者情報が書き込まれたカード形状をしていて端末に挿入して使用するもの。
従来のSIMカードといえば、現在主流のスマホでは一般的にnanoSIMと呼ばれるサイズのSIMカードが普及していて、機種変更や通信キャリア変更した際に、指先よりも小さなサイズのSIMカードを見たことがある人も多いかと思います。
一方で、今回紹介するeSIM(「embedded Subscriber Identity Module」の略)カードは、埋め込みを意味する”embedded”という言葉が付いていることから、もともと端末の回路に組み込まれ搭載されたSIMカードの事を指します。
ユーザーが物理的なSIMカードを差し込むことなく、プロファイルと呼ばれる情報を端末上で書き込むことにより、任意のeSIM通信サービスを自由に利用できるメリットがあります。
また、端末が複数SIMカードの読み込みに対応していれば、メインで大手キャリア回線、サブでeSIM回線といったように、ユーザーの好きなタイミングでデータ通信を切り替えて使用することも可能です。
例えば、音声通話は大手通信キャリアのドコモ・au・ソフトバンクのメインSIMで使いつつ、データ通信は格安な通信料金が特徴なeSIMサービスを利用することで、安定した通信サービスを利用しながら通信料金全体の節約につなげる、といった使い方もできます。
IIJmioのeSIMプラン概要
IIJmioで提供されているeSIMプランは「データプラン ゼロ(eSIM)」という1つのプランのみで、データ通信1GBあたり495円という価格設定。
とてもシンプルで分かりやすいプラン内容となっています。
内容 | 費用 |
---|---|
初期費用 | 3,300円 (2021年1月12日のキャンペーン期間中は1円) |
月額料金 | 165円/月 |
追加データ量1GB | 330円 |
追加データ量2〜10GB | 495円 |
プロファイル再発行手数料 | 0円 (IIJmio会員専用ページ手続き) |
※価格は全て税込み
「データプラン ゼロ(eSIM)」の月額料金はたったの165円/月です。しかし、これにはデータ通信量は含まれていないので、データ通信を使うには追加データ量をチャージする必要があります。
最初の1GBは330円なので、月額料金165円と合わせて1GB利用で495円/月となり、以降2GBから最大10GBまで1GBあたり495円でデータチャージできます。
大手キャリアのデータ追加費用相場は約1,100円/月なので、IIJmioのeSIMでは相場の半額程度の価格設定でユーザーにとってかなりお得です。
この1GBごとに追加するデータ量の有効期限は当月末までとなり、次月に繰り越すことはできませんので注意が必要です。
さらに、通常は初期費用の契約手数料として1契約あたり3,300円が発生するところ、2021年1月12日まで期間限定で行われている「eSIMお試しキャンペーン」を適用すると、初期費用が1円となるため、ユーザーはほぼ負担無しに契約できます。
また、最低利用期間は利用開始日の翌月末日まで、解約手数料や違約金は一切かからない設定なので安心です。
IIJmioのeSIM対応端末
IIJmioのeSIMサービスを利用するためには、ユーザーが使用するスマホやタブレット端末がeSIMに対応していなければなりません。
IIJmio公式サイトで動作確認済みとされているeSIM対応端末は以下のとおり。
スマートフォン | タブレット/ノートPC |
---|---|
・iPhone 12 ・iPhone 12 Pro ・iPhone 12 Pro Max ・iPhone 12 mini ・iPhone SE(第2世代) ・iPhone 11 ・iPhone 11 Pro ・iPhone 11 Pro Max ・iPhone XS ・iPhone XS Max ・iPhone XR ・OPPO A73 ・Google Pixel 5 ・Google Pixel 4a (5G) |
・iPad(第8世代) ・iPad(第7世代) ・iPad mini(第5世代 ・iPad Air(第4世代 ・iPad Air(第3世代 ・11インチiPad Pro(第2世代) ・11インチiPad Pro ・12.9インチiPad Pro(第4世代) ・12.9インチiPad Pro(第3世代) ・Surface Pro LTE Advanced ・Surface Pro X ・ASUS TransBook Mini T103HAF-LTE ・ASUS TransBook Mini T103HAF-GR079LTE ・CF-LV9WTYQP |
人気のiPhone・iPadシリーズ含め、基本的に各社のフラッグシップモデルで搭載されているようなeSIM対応端末であれば、IIJmioの動作確認済み端末にリストアップされている状況です。
もちろん、2020年最新となるiPhone 12シリーズ4機種「iPhone 12」「iPhone 12 mini」「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」も対応しています。
端末によっては、OSのバージョンや製造モデルの違いによる対応状況差異があるため、eSIM対応端末のチェックは必ずIIJmio公式サイトにて行ってください。
IIJmioのeSIMをiPhone 12 Pro Maxで使ってみた!
それでは、IIJmioのeSIM通信サービスを筆者の愛用端末であるiPhone 12 Pro Maxへ書き込み実際に使ってみることに。
iPhoneへのeSIM設定方法や通信速度などの使用感について解説します!
iPhoneでの設定手順
IIJmioのeSIM契約が完了したら、通信サービスを利用するためのアクティベーションコードというデータを端末に書き込まなければなりません。
大まかな流れとして、以下のような手順です。
・IIJmioの契約完了メール記載の「eSIM電話番号」及び「パスコード」を使い、IIJmio公式サイトでアクティベーションコードのQRコードを表示させる
・表示されたアクティベーションコードのQRコードをiPhoneの設定アプリで読み取る
・iPhoneの設定アプリでモバイル通信プランを追加して完了
まずは、IIJmioの契約完了後に送られる「[IIJmio]ご利用開始のお知らせ」を確認します。
この中から「eSIM電話番号」と「パスコード」を控えておきましょう。
そして、アクティベーションコード発行のため、メール記載のアクティベーションコード発行リンクに遷移したいところですが・・・。
このまま設定したいiPhoneで表示させてしまうと、後に表示されるQRコード読み込みができないため、必ず設定したいiPhoneとは別のタブレットやスマホ、PCなどの画面上でアクティベーションコード発行を行いましょう!
先ほどの発行先のIIJmio公式サイトにて「eSIM電話番号」と「パスコード」入力し「ログイン」を選択します。
すると、アクティベーションコードのQRコードコードが表示されますので、一端このまま別端末でこのQRコードを表示させておきましょう。
続いて、iPhone側の設定に戻ります。iPhoneのホーム画面から設定アプリを起動します。
一覧から「モバイル通信」を選択します。
「モバイル通信プランを追加」を選択します。
カメラが起動されるので、先ほど別端末で表示させたQRコードを読み取ります。
モバイル通信プランの概要が表示されたら確認した後に、「モバイル通信プランを追加」を選択します。
主回線と副回線のモバイル通信名称を設定できるので、変更したい場合は任意の名称へ変更しましょう。
音声通話のデフォルトで使う通信回線を選択します。
iMessageとFaceTimeで使用するモバイル通信プランを選択します。
続いてデータ通信のデフォルトで使う通信回線を選択し、「完了」をタップします。
これで設定は完了です。コントロールセンターを開き、両通信回線の電波を受信できているかどうか確認しましょう。
通信速度を測定してみた
格安SIM利用していると、思ったような通信速度が出ず、通信利用するのにストレスを伴ってしまうような場合がしばしばあります。
では、IIJmioのeSIMではどうでしょうか。
iOSのSpeedTestという通信速度測定アプリを使い、筆者の住む新潟県内某所にて、朝・昼・夕刻・夜の4回に渡り、下り回線と上り回線の通信速度を測定してみました。
時間帯 | ダウンロード(下り) [Mbps] |
アップロード(上り) [Mbps] |
---|---|---|
朝(8:50) | 63.1 | 6.89 |
昼(12:06) | 53.1 | 7.92 |
夕(17:55) | 15.0 | 6.44 |
夜(20:35) | 30.4 | 4.60 |
全体的な結果として、スマホで通信利用するに下り回線・上り回線ともに全く問題のない数値が出ていました。
下り回線に注目すると、一番混雑した時間帯は夕刻の18時前でしたが、それでも15.0Mbpsという測定結果です。この速度があればデータ通信利用で不満に思うことはまずないかと思います。
実際に、WEB閲覧やSNS利用はもちろん、データ通信量消費が多いとされるYouTube動画視聴も、動画が止まったりカク付いたり、あるいは画質が粗くなってしまうことも一切なく、終始スムーズにいつも通りのクオリティで動画視聴できることを確認しました。
eSIMの通信は、終始安定してスムーズという感想です。
IIJmioのeSIMに関するQ&A
IIJmioのeSIMに不安を感じている方も少なからずいることでしょう。↩
ここでは、IIJmioで提供されるeSIMの疑問点について、Q&A形式でいくつか簡単にまとめました。
Q)eSIMサービスはどの端末で利用できるか?
A)IIJmio公式サイトで掲載されている動作確認済み端末であるか確認が必要。
SIMロックがかかっている場合、SIMロック解除が必要。
Q)データ量を使い切った場合、チャージできるか?
A)会員専用ページで追加可能。ただし1ヶ月あたり10GBまで。追加したデータの有効期限は当日末まで。
Q)eSIMを物理SIMに交換できるか?
A)不可。物理SIMを使いたい場合は、IIJmioの別サービスを別途契約必要。
Q)IIJmioの他プランであるような高速/低速切替はできるか?
A)切り替え不可。データ残量がない場合、通信利用はできない。
まとめ
今回、iPhone 12 Pro MaxにIIJmioのeSIMを設定して大きく感じたことは、安定した通信環境が整っているということ。
どうしてもメインキャリアに加えてサブ回線として利用するというイメージが先行してしまい、通信品質に不安を多少感じていましたが、これは杞憂に終わりました。
しかも、契約してからSIMカードの到着を待つことなく、すぐに通信利用開始できる点も大きなメリットと感じます。
ただ、都度1GBずつデータ量追加しなければならないことや、データ量追加が最大で10GBまでとなるため、大手キャリアでデータ量使い放題プランを適用しているヘビーユーザーにとってはそこまで大きな恩恵は得られないかもしれません。
eSIMプランの利用におすすめなのは、メイン端末でのデータ通信量が元から少なめのプラン(5GB前後)で契約していて、、さらにデータ通信を節約したいというようなユーザーに最適なプランであると思います。
キャンペーン期間中は、初期費用を大きく抑えられるので、気になる方はぜひ1度試してみることをオススメします!
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