スマホのバッテリーを長持ちさせる方法と交換の費用・時期について

長い期間スマホを使用していると、だんだんバッテリーの持ちが悪くなってくることがあります。購入したばかりのときは余裕で1日持っていたのが、いまでは半日で残りわずかに! こんな経験はないでしょうか? これはバッテリーの劣化が原因です。

今回は、まずバッテリーの劣化を最小限に食い止めるための使い方を紹介します。

そして、それでもバッテリーの持ちが悪くなってきたときの最終手段、スマホのバッテリー交換についても説明しますのでぜひ参考にしてみてください!

<2016.5.30更新>
この記事の一部の内容が、動画になりました! 劣化防止のポイントを分かりやすく説明しています!

【動画】スマホのバッテリー劣化を防ぐ4つのポイント(約2分半)

バッテリーを劣化させないために気をつける4つのポイント

Androidスマホなどのモバイルデバイスに使われているバッテリーは、「リチウムイオン電池」という種類のものです。小型軽量で高電圧という優れた性質を持っていますが、充電/放電を繰り返していると性能が劣化していきます。一般的に約500回で新品の50~70%程度まで劣化するといわれています。

しかし、そんなバッテリーの劣化を最小限にする使い方があるのです。まずはそのポイントを紹介しましょう。

ポイント1:満充電の状態になったら充電を終了しよう

ポイント1:満充電の状態になったら充電を終了しよう

バッテリー残量が100%にもかかわらず充電ケーブルを接続し続けると、過充電の状態になります。この状態でも実は、スマホは充電と放電を繰り返しています。つまりバッテリーの劣化を早めてしまうわけです。またケーブルをつなぎっぱなしにするとスマホが熱を持つこともあります。この熱もやはり、バッテリーの劣化を早めてしまいます。

フル充電の状態になったら、できるだけ早めに充電ケーブルを抜くようにしましょう。

ポイント2:充電しながらのスマホの利用は避けよう

ポイント2:充電しながらのスマホの利用は避けよう

充電している状態でのスマホの利用も、やはりNGです。まず端末が熱を発するので、バッテリーにダメージを与えてしまいます。特に、充電しながらの動画再生といった負荷の大きい使い方は、なるべく避けた方がいいでしょう。

また「ポイント1」と同様に、この使い方でも充電と放電を繰り返す状態になってしまい、バッテリーの劣化を早めてしまいます。

ポイント3:中途半端な充電を繰り返すのはやめよう

ポイント3:中途半端な充電を繰り返すのはやめよう

1日に何度も充電をすると、充電と放電の回数が増えるので、結果としてバッテリーの寿命を短くすることになります。なるべくなら、バッテリーは使い切ってから充電する方がいいでしょう。残量が少なくなってきたら、省エネルギー設定などを活用するのもオススメです。

ポイント4:ケースなどを付けたまま充電するのも避けよう

ポイント4:ケースなどを付けたまま充電するのも避けよう

特に密閉度が高いケースを装着したまま充電すると、端末に熱がこもってしまい、バッテリーにダメージを与えてしまいます。できればケースを外した状態で充電するようにしましょう。

同様の理由で、直射日光などがあたる高温の環境での充電もバッテリーにダメージを与えます。

充電方法以外にOSの設定方法などでバッテリーを節約するには下記の記事を参考にしてみてください。

バッテリー交換の料金とサービス内容はキャリアによって違います

注意して使っていてもバッテリーの寿命は、いつか尽きてしまいます。その場合はバッテリーを交換するしかありません。ただし、ここで問題が1つ。

最近のスマホは本体の小型軽量化を実現するため、バッテリーが本体に内蔵されてしまっていることが多いのです。つまりユーザーが自分で外して交換することはできず、キャリアの窓口などに持ち込んでの修理扱いとなってしまいます。

ここでは各キャリアの、バッテリー交換の方法などを紹介します。

NTTドコモの場合

バッテリーを交換する場合は、ドコモショップの「故障取扱窓口」に預けることになります。また同社の「オンライン修理受付サービス」を利用することも可能です。
いずれの場合も代替機を無料で借りることができます。

なお内蔵電池の交換に関しては、「電池パック安心サポート」「修理代金安心サポート」といったサービスの対象外になるので注意しましょう。

料金は機種によって異なり、例えば「Xperia Z3 SO-01G」は7,950円、「AQUOS ZETA SH-01G」は7,300円となります。

NTTドコモの「オンライン修理受付サービス」。24時間受け付けており、配送料などは無料
NTTドコモの「オンライン修理受付サービス」。24時間受け付けており、配送料などは無料

auの場合

auの場合も、ショップにスマホを預けて、バッテリーを交換してもらうことになります。こちらはオンラインでの修理受付サービスはありません。
金額は機種によって異なり、またメーカーに修理を依頼してからの確定となるため、明確にはなっていません。ちなみに修理に関してはトータルで上限が1万円までとなっています。

なお「安心ケータイサポートプラス」(月額380円)に加入していると、同一機種の新品に交換してくれるサービスが受けられます。1回目が5,000円(au契約3年以上の場合は3,000円)、2回目が8,000円(同6,000円)となっています。

auの「安心ケータイサポートプラス」に加入していると、新しい端末に格安で交換することができる
auの「安心ケータイサポートプラス」に加入していると、新しい端末に格安で交換することができる

ソフトバンクの場合

ソフトバンクの場合も、ソフトバンクショップの窓口、もしくはオンライン修理を利用することになります。いずれの場合も代替機を借りることができます。

なおソフトバンクの場合、1年以上同一機種を利用し、かつ1年以上継続して「あんしん保証パックプラス」(月額650円)に加入している場合、バッテリー交換にかかる料金が一律3,000円割引となります。機種によって修理代金は異なりますが、例えば「AQUOS PHONE Xx mini 303SH」の場合は7,500円→4,500円となります。

ソフトバンクの「安心保証パックプラス」では、バッテリー交換が一律3000円割引となる
ソフトバンクの「安心保証パックプラス」では、バッテリー交換が一律3000円割引となる

ワイモバイルの場合

ワイモバイルはソフトバンクグループということで、バッテリー交換に関する対応は、ほぼソフトバンクにならったものになっています。修理の窓口は、ワイモバイルショップ、もしくはワイモバイル オンラインストアとなります。

また、1年以上同一機種を利用し、かつ1年以上継続して「故障安心パック プラス」(月額690円)に加入していると、バッテリー交換にかかる料金が一律3,000円割引となります。この点もソフトバンクと同様です。

ワイモバイルでもソフトバンクと同等のサービス、「故障安心パックプラス」を用意している
ワイモバイルでもソフトバンクと同等のサービス、「故障安心パックプラス」を用意している

バッテリーを交換する前にはバックアップをとりましょう

すでに説明したように、内蔵バッテリーの交換は修理扱いとなります。
修理の場合は通常、個人情報の問題もありデータが初期化されます。従ってしっかりバックアップをとっておきましょう。

iPhoneはiCloudやiTuneなどを使ってバックアップをとります。
Android OSのバックアップ機能を利用する方法もありますが、コンテンツなどを含めたフルバックアップをするなら、記事内で紹介するバックアップアプリを利用することをオススメします。

Androidのバックアップアプリ「JSバックアップ」
Androidのバックアップアプリ「JSバックアップ」

バッテリーを交換する時期について

バッテリーを劣化させないために気をつける4つのポイント でも解説しましたが、リチウムイオン電池は一般的に約500回で新品の50~70%程度まで劣化するといわれています。つまり、毎日充電したとすると、2年以内にバッテリーの性能は50~70%程度まで劣化するとも言えるのです。

1年半から2年程度同じスマホを使っていて、充電がすぐなくなると感じるようでしたらそれはバッテリーの寿命ですので、バッテリーの交換をおすすめします。
もしくは、もし分割払いがすでに終了している機種であれば、新機種への乗換を検討してみるのもアリですね。

ちなみに、バッテリーを劣化しない方法を紹介しましたが、これらの方法はリチウムイオン電池を搭載したほかのデバイスにも当てはまります。例えばモバイルバッテリーなども長く使いたいなら、ここで説明したポイントを実践してみましょう。

スマホを長く使うためには、バッテリーの寿命の仕組みを理解したうえで充電方法に気をつけながら賢く使っていきましょう。

この記事の編集者

モバレコ編集者:シーモ

モバレコ編集者:シーモ

格安SIM・スマホジャンルを3年以上担当。
モバレコ編集部に着任後、ドコモ→ahamo→mineoに乗り換えるなどフットワークが自慢。
実際に選ぶ・乗り換える経験で得た目線を大事にしています。
良い所はもちろん悪い面もわかる、読んでいて納得感のある記事作りを心がけています。
推しはmineoとIIJmio。

この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

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