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【いざSIMフリーへ!】AndroidからAndroidへデータを移行するには?
過去2回にわたり、iPhoneからのデータ移行について解説をしてきましたが、今回からはAndroidユーザーが機種変更をしてSIMフリースマホに乗り換える場合、どのようにデータの移行を行えば良いかについて紹介をしていきたいと思います。
今回はもっとも移行がしやすい、Android端末へ乗り換える場合の連絡先や画像、音楽データの移行方法を解説します。ただ、ひとくちにAndroidといっても、OSのバージョンや機種の違いにより、さまざまなケースが想定されます。
そこで今回は、SDカードの取り扱いなどに制約があるAndroid4.4を搭載するGALAXY Note 3を移行元の端末とし、データの移行先にはSIMフリー版のZenFone 5を使用して、解説を行っていきたいと思います。
目次:
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Android同士の連絡先移行
Android同士のデータ移行はあらゆる方法が利用できますが、今後も機種変更を行う場合に備え、本体に保存された連絡先データをGoogleアカウントと統合しておくのがオススメです。
注意点として、スマホ本体に保存された連絡先データは、Googleアカウントとスマホを同期するだけでは統合されません。
ここでは電話アプリに搭載される、連絡先のエクスポート・インポート機能を使って操作を行います。なお、移行元の端末にGALAXY Note3を使用していますが、Android端末の多くが電話アプリのメニューにある「連絡先の管理」などの項目から、連絡先のインポートおよびエクスポートを選択できます。
スマホ本体の連絡先データをエクスポートする
本体の連絡先データをGoogleアカウントに統合するには、連絡先データを一旦vCardファイルとして書き出します。まずは電話アプリを起動し、連絡先アプリの設定から「エクスポート」を選択。保存先に端末本体を指定し、エクスポートを実行するとvCardファイルが作成されます。




Googleアカウントに連絡先をインポートする
連絡先の書き出しが終わったら、今度は「インポート」を選択します。作成したvCardのインポート先にGoogleアカウントを指定すれば、そのアカウントに本体の連絡先データを読み込ませて、統合することができます。




移行先の端末でGoogleアカウントを同期
移行元の連絡先データをGoogleアカウントと統合したら、移行先となる新しいスマホでGoogleアカウントを設定し、連絡先を同期します。
ここでは設定メニューから同期を行いますが、新しい端末の場合、セットアップ時のGoogleアカウント設定画面で連絡先の同期を行えば、そのまま端末に連絡先が読み込まれます。






写真などの一括移行はクラウドで可能
古い端末に撮り貯めた写真などはクラウドサービスにアップロードしておくと、さまざまな端末で共有できて便利です。
「iPhoneからAndroidへデータを移行するには」で紹介したGoogle+なら、2048×2048ピクセルより小さい画像および15分以内の動画に関して、制限なく保存ができるので、Android同士の写真移行もこちらを利用するのがオススメです。
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なお、写真以外の音楽データや連絡先などを一括して移行したいという場合には、バックアップアプリを活用する方法もあります。
今回は「JSバックアップ」アプリを使って、データを一括で移行する方法について紹介します。
「JSバックアップ」はDropboxやGoogleドライブ、SugarSyncなどのクラウドサービスと連携し、バックアップしたデータを保存しておくことができます。保存したバックアップデータは、アプリを介して、移行先の新しいスマホで復元することが可能です。
今回はDropboxを使った方法を紹介しますが、他のクラウドサービスはもちろん、複数のサービスを選択し、バックアップデータを分割して保存もできます。
「JSバックアップ」でバックアップデータを作成
まずは移行元となるスマホに「JSバックアップ」をインストールします。アプリを起動後、バックアップを選択し、バックアップ先に任意のクラウドサービスを選択。写真や画像など、バックアップしたい項目を設定し、バックアップを開始します。
データ容量にもよりますが、バックアップには一定時間かかりますので、終了するまで気長に待ちましょう。
なおクラウドを使用するには各サービスのアカウントを事前に取得しておく必要があります。










注)「JSバックアップ」には、バックアップ先としてクラウドのほかに「SDカード」という選択項目があります。Androidのバージョンが4.4以降の場合、OSの仕様上、バックアップファイルの保存先はSDカードではなく、スマホ本体のストレージ内の「jsbackup」フォルダに保存され、SDカードへのデータコピーにひと手間が必要となります。SDカードへのデータの保存方法は下記の「写真・音楽などのデータをSDカードに移す方法」を参考にしてみて下さい。
新しいスマホでバックアップを復元
「JSバックアップ」で作成したバックアップデータは、アプリを介して移行先のスマホに復元が可能です。
先ほどと同様、移行先のスマホに「JSバックアップ」をインストールしたら、復元メニューでクラウド上にあるバックアップデータを指定。そのまま復元を行えば、写真や音楽、連絡先などが新しい端末に移行できます。










アプリ名 | JSバックアップ |
---|---|
価格 | 無料 |
カテゴリ | ツール |
販売元 | JOHOSPACE |
写真・音楽などのデータをSDカードに移す方法
Androidスマホ同士でデータを移行する場合、SDカードを使用する方法もあります。
例えば撮影した写真などは普段からSDカードに保存しておけば、古い端末から新しい端末にSDカードを挿し換えるだけで移行できます。ただし、端末本体へ保存された写真や、同じく本体に保存されたmp3などの音楽ファイルは、別途SDカードへのコピーが必要となります。
ここで注意したいのが、移行元となるAndroidOSのバージョンです。
Android4.4以降が搭載されたスマホでは、SDカードへの書き込み制限が設けられ、サードパーティ製のファイル管理アプリ(アストロファイルマネージャーなど)やバックアップアプリを使ってのSDカードへのデータコピーが基本的にできなくなっています。
しかし、端末本体にプリインストールされているファイル管理アプリを使用すれば、端末本体に保存されたデータをSDカードにコピーができます。
ここでは、GALAXY Note 3に搭載される「マイファイル」というアプリを使ってSDカードへのデータコピーを解説します。






まとめ
Androidからのデータ移行は、ここで紹介した以外にもさまざまな方法がありますが、今回はPCなどを介さず、スマホだけで操作できる方法を取り上げてみました。連絡先はGoogleに一元化を行っておくと、古いスマホに戻したいという場合にもスムーズに利用できるのでオススメです。
また、「JSバックアップ」のように端末のバックアップを行うアプリは、データの移行にも便利ですが、まめにバックアップデータを作成しておくことで、万が一データが消えてしまった場合の保険にもなります。ぜひ今後も活用してみて下さい。
次回はAndroidスマホからSIMフリー版iPhoneへのデータ移行について解説したいと思います。