SIMの周波数に合う端末を選ぼう!SIMフリー端末を買う前に知っておきたい「周波数」のこと

書いた人: モバレコ編集部

カテゴリ: ガイド, スマホの基礎知識

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ZenFone 5(A500KL)

最近話題のSIMフリー端末は、通信事業社にとらわれず自由にSIMカードとスマートフォンなどの通信端末を組み合わせて利用できるのが大きな魅力ですが、実は通信回線にはいくつかの種類があり、必ずしも全ての通信端末で同じ通信回線を利用できるわけではありません。
そこで、このページではSIMフリー端末やSIMカードを選ぶ上で重要となる、通信回線で利用している「周波数」ついてご説明します。

そもそも「周波数」とは?

3GやLTEなどの通信回線には回線ごとに、利用できる電波の範囲や種類が異なり「周波数」で分類されています。
周波数を簡単に例えてみると、線路のようなイメージです。線路(周波数)の種類ごとによって線路幅が異なるため、その線路幅に対応した電車(通信端末)しか走行できないということです。

線路(周波数)と電車(通信端末)が合わないと走行(通信)できません

線路(周波数)と電車(通信端末)が合わないと走行(通信)できません

線路(周波数)と電車(通信端末)がマッチすることで、はじめて走行(通信)することができます。

線路(周波数)と電車(通信端末)が合うと走行(通信)できる

線路(周波数)と電車(通信端末)が合うと走行(通信)できる

そして、3GやLTE回線も線路に例えると、3G回線は特急列車の線路、LTE回線は新幹線の線路という感じです。

周波数は国際規格となっており、海外で販売されているSIMフリー端末の多くも日本国内の周波数に対応しています。使用するSIMカードの周波数と端末の周波数が合えば、その周波数が使えるエリアで端末を利用することができます。

全ての通信端末が全ての周波数に対応しているわけではありませんので、利用する際には事前の確認が重要となります。

国内通信事業社の利用している周波数

国内通信事業社

国内通信事業社

それでは、国内で利用されている周波数を見てみます。
周波数はメガヘルツ(MHz)で分類されており、それぞれ「Band x(数字)」といった名称が用いられています。

日本国内の通信事業社が提供しているLTE回線で利用している周波数は下記の通りです。

NTTドコモ
Band 周波数 備考
Band 1 2100MHz
Band 3 1800MHz
Band 19 800MHz プラチナバンド
Band 21 1500MHz
Band 28 700MHz 2015年1月から提供予定
au
Band 周波数 備考
Band 1 2100MHz
Band 11 1500MHz
Band 18 800MHz プラチナバンド
Band 28 700MHz 2015年1月から提供予定
Band 41 2500MHz UQコミュニケーションズの「WiMAX 2+」を使用
SoftBank
Band 周波数 備考
Band 1 2100MHz SoftBankのLTEを使用
Band 3 1800MHz
Band 8 900MHz プラチナバンド
Band 41 2500MHz Wireless City PlanningのAXGPを使用
Y!mobile
Band 周波数 備考
Band 1 2100MHz SoftBankのLTEを使用
Band 3 1800MHz
Band 28 700MHz 2015年12月から提供予定
Band 41 2500MHz Wireless City PlanningのAXGPを使用

3G回線についても各社とも上記の対応周波数を用いて提供されています。

現在、多く提供されているMVNOのSIMカードの対応周波数は、もともとの回線事業者の対応周波数と同じです。例えばドコモの回線を利用しているMVNOのSIMカードであれば、ドコモと同じ周波数の3G/LTE回線で利用できます。

例えばb-mobileのスマホ電話SIMはドコモの回線を使用しているので、周波数は LTE:2100MHz/1500MHz/800MHz、3G(W-CDMA/HSDPA/HSUPA):2100MHz/800MHz となっています。SIMフリーで販売されているiPhone 6(モデルA1524)の対応周波数を見てみますと、FDD-LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、13、17、18、19、20、25、26、28、29) と書いてあり、上の表にあるようにバンド1は2100MHz、バンド3は1800MHz、バンド19は800MHz といったようにそれぞれ対応していますので、iPhone 6 でスマホ電話SIMを使用することができます。

他の端末の例として、ASUSのZenfone5とのHUAWEIのAscend P7の場合で見てみましょう

Zenfone 5

Zenfone 5
Zenfone 5
ドコモ回線SIMの周波数(LTE) 対応周波数(LTE) 対応
2100MHz 2100MHz 使える
1800MHz 1800MHz 使える
2600MHz 使えない
900MHz 使えない
800MHz 800MHz 使える

Zenfone 5の場合、こちらの表のようにドコモネットワークの周波数帯に端末が対応していますので、ドコモ回線のSIMカードを挿して使用することができます。

Ascend P7

Ascend P7
Ascend P7
ドコモ回線SIMの周波数(LTE) 対応周波数(LTE) 対応
2100MHz 2100MHz 使える
1800MHz 1800MHz 使える
900MHz 使えない
800MHz 使えない

Ascend P7の場合は、2100MHzと1800MHzの周波数は端末が対応していますが、800MHzは対応していないので800MHzのエリアではLTEの通信ができません。

このように、端末の周波数と使用するSIMカードのネットワーク(周波数)を購入前には確認する必要があります。

気になる端末の周波数の対応状況はモバレコ内で調べてみてください。
「SIMフリー端末一覧から探す/端末名で検索」から好きな端末を選択し、「スペック」からどうぞ

Ascend P7

端末ページの「スペック」から周波数を確認しましょう

2種類ある3G回線の国際規格

現在、ドコモが提供している「VoLTE」を除く音声通話には3G回線が利用されています。
日本国内ではドコモやソフトバンクなどが提供している「W-CDMA」と、auのみが採用している「CDMA2000」という2種類の規格が存在しており、双方に互換性はありません。

また、SIMフリー端末のスマートフォンの多くも「W-CDMA」にのみ対応しており、auが採用している「CDMA2000」には対応していませんので、SIMフリー端末をau(auのMVNOを含む)のSIMカードで利用する場合には、注意が必要です。

ただし、LTEに関しては各社とも同じ国際規格を採用していますので周波数が対応していれば、auのSIMカードでもLTEによるデータ通信は可能です。

SIMフリー端末を選ぶときの注意点

国内の通信事業社が販売しているスマートフォンと、海外で販売されている「グローバルモデル」と呼ばれるスマートフォンは、基本的に同じ国際規格の3G/LTE回線に対応しています。ただし、端末によって対応している周波数が異なりますので注意が必要です。

なお、国内モデルとグローバルモデルでは、端末サポートの対応や、通信事業社によるプリインストールアプリなどの違いがあります。
そして、おサイフケータイやワンゼグ・フルセグなどの日本独自のサービスはグローバルモデルでは対応していません。

また、別の問題としてグローバルモデルを日本国内で利用する場合には「技適マーク」があるかどうかの確認も必要です。技適マークについては「知らないうちに違法してるかも?SIMフリースマホ選ぶときには「技適マーク」をチェックしましょう」をご覧ください。

まとめ

LTEやSIMフリー端末と一口に言っても、実は利用できる回線の種類に多くの差があります。SIMフリー端末でMVNOを含む国内通信事業社のSIMカードを利用する場合には、必ずそれぞれが対応している周波数についての確認をお忘れなく。

photo by Flickr

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この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

鬼ゲラウッ福カモンッの季節になりましたね。今年のエホー巻きはホクホクセイッを向いて食べるそうですよ。ちなみに「節分」を英語にすると、ただの"Setsubun"かと思いきや、"the last day of winter"というかっこいい名前がついていました。