そのコスパは価格以上!gooのスマホ「g03(ぐーまるさん)」を徹底レビュー

書いた人: まきはら とよかず

カテゴリ: スマホ

そのコスパは価格以上!gooのスマホ「g03(ぐーまるさん)」を徹底レビュー

家電量販店やMVNO各社によって日本国内でも少しずつSIMフリー端末の購入がしやすくなってきましたが、以前は「安い、でもどちらかといえば性能も低い」といったものが多かったように思います。しかし最近では少しずつ安さと性能のバランスがよい、コスパの高いモデルも増えてきています。

そんな中でも、NTTレゾナントが運営するポータルサイトgooの名前を冠し「gooのスマホ」を発売。税抜価格が1万円、2万円、3万円の3段階になっているSIMフリースマホが今年4月に発表され、話題となりました。

今回はその中でも最上位モデルに位置するモデル「g03(ぐーまるさん)」の端末レビューをお届けすることにします。

g03は中国に本社を置くZTE製のスマートフォン「ZTE Blade S6」をベースに設計されたスマートフォンで、メーカー希望販売価格としては、39,800円(税別)と発表しています。

大手家電量販店での端末単品販売の他、NTTコムストアのオンラインストア(本店、楽天市場店、Yahoo!ショッピング店)ではSIMカードとセットで税抜30,000円で購入することが可能です。

プラチナシルバープラチナピンク
左:プラチナシルバー/右:プラチナピンク

目次:

g03の外観をチェック

まずはg03の外観を見ていきましょう。今回レビューしていくのはプラチナピンク。本体のカラーバリエーションは2色ありますが、フロントパネルはいずれも同じホワイト。

g03のプラチナピンク
g03のプラチナピンク

ディスプレイ上にはフロントカメラに受話口、センサー類が、ディスプレイ下にはナビゲーションキーがハードキーとして配置されています。

ディスプレイ上部
ディスプレイ上部
ディスプレイ下部
ディスプレイ下部

ナビゲーションキーはマークがあるのが中央のみで1つだけに見えますが、実はその左右にも「戻る」や「メニュー」「アプリ履歴」といった機能に使えるキーが配置されています。

ナビゲーションキーは”実は”3つ配置されている
ナビゲーションキーは”実は”3つ配置されている

側面を見ていきます。側面はプラスチック素材のリアパネルが覆いかぶさる形になっており、このリアパネルにピンク色が用いられています。

上にはイヤフォンジャック
上にはイヤフォンジャック
下にはmicroUSBコネクタ
下にはmicroUSBコネクタ
右には電源キーと音量キー
右には電源キーと音量キー
電源キーと音量キーは凹凸もしっかりあり押しやすい
電源キーと音量キーは凹凸もしっかりあり押しやすい
左にはSIMカードスロットとSDカードスロット
左にはSIMカードスロットとSDカードスロット

g03はデュアルSIMモデルとなっており、2つ並べて配置されたうち、上のスロットにSIMカードを2枚並べていれることができます。下のスロットはmicroSDカード用です。

SIMカードはひとつのトレイに横並びに乗せる
SIMカードはひとつのトレイに横並びに乗せる

続いて背面。リアパネルはツヤ感のあるピンクといった色味。プラスチック素材ですが表面はややマットな質感となっており、指紋や皮脂による汚れは目立ちにくくなっています。

リアパネルはツヤ感のある色味
リアパネルはツヤ感のある色味

上部の左側にはLEDフラッシュ、リアカメラ。また中央には goo のロゴがデザインされています。

背面上部
背面上部

下部には ZTE のロゴ、その下に g03 のモデル名。また右側にスピーカー。

背面下部
背面下部

手に持ってみたの印象は薄くて軽い。またリアカバーは角の部分が丸みを帯びた形状になっており、指先にとても馴染みやすいです。

丸みと薄さが持ちやすい
丸みと薄さが持ちやすい

g03の中身をチェック

次は中身をチェックしていきます。g03はOSにAndroid™5.0 Lollipopを搭載したスマホですが、プリインストールされているホームアプリは”アプリドロワー(アプリ一覧画面)がない”という少し変わった仕様になっており、インストールしたアプリは全てホーム画面上に配置されます。

ホーム画面は3ページホーム画面は3ページホーム画面は3ページ
ホーム画面は3ページ

このホームアプリ自体も壁紙の変更、ページを切り替えるときのアニメーション、アイコンの配置換えがおこないやすい設計となっており、便利に使うことが可能です。

背景のカスタマイズも簡単背景のカスタマイズも簡単背景のカスタマイズも簡単
背景のカスタマイズも簡単
隣のページに移るときのアニメーションも変更可能
隣のページに移るときのアニメーションも変更可能
アプリ名を二行表示にする、といった細かい設定も
アプリ名を二行表示にする、といった細かい設定も
アプリの配置を変えるときは4つまでなら画面上部に一時的に避けられる
アプリの配置を変えるときは4つまでなら画面上部に一時的に避けられる

一方でシステム上の基本的なデザインはNexusシリーズとおなじ素のAndroidとほぼ変わりません。

通知領域/トグルスイッチ
通知領域/トグルスイッチ

それは設定画面のデザインも同様。ただ項目を細かく見てみると「ジェスチャー&モーション」「ハードキー」といったg03ならではのものも見て取れます。

設定画面のデザインはほぼ素のAndroidといえる設定画面のデザインはほぼ素のAndroidといえる
設定画面のデザインはほぼ素のAndroidといえる
設定画面のデザインはほぼ素のAndroidといえる設定画面のデザインはほぼ素のAndroidといえる

初期登録されているAPNの種類はとても多くなっており、初めて使うSIMフリー端末として購入した人(まだ必要な設定にあまり慣れていない人)にとっては非常にありがたい内容といえるでしょう。面倒な設定もなく、利用するAPNを選択するだけでOKです。

あらかじめ登録されているAPNはなんと画面3ページ分!あらかじめ登録されているAPNはなんと画面3ページ分!あらかじめ登録されているAPNはなんと画面3ページ分!
あらかじめ登録されているAPNはなんと画面3ページ分!

性能の目安として AnTuTu Benchmark を用いてベンチマークを測定してみました。

AnTuTu Benchmarkでのスコア測定結果
AnTuTu Benchmarkでのスコア測定結果

トータルスコアは約33,000。他機種の参考スコアと比較してみると、1〜2世代前のハイエンドモデルよりやや下という位置に。もちろん使い方にもよりますが、今でも十分問題なく使える性能、といって問題ないでしょう。

スペックをチェック

g03のスペック表もチェックしていきましょう。

ZTE Blade S(g03)のスペック(参照:ZTE Japan:ZTE Blade S(g03)の製品ページ
サイズ 高さ 約 144.0 mm ✕ 幅 70.7 mm ✕ 厚さ 7.7 mm
重さ 約 132 g
バッテリー容量 2,400mAh
OS Android™5.0 Lollipop
プロセッサ Qualcomm® Snapdragon 615 Octa-Core(1.5GHz Quad-Core + 1.0GHz Quad-Core
内蔵メモリ RAM:2GB
ROM:16GB
外部メモリ最大対応容量 microSD(最大32GBBまで対応)
SIMタイプ nano SIM
対応ネットワーク周波数帯 LTE: B1(2100) / B3(1700) / B19(800) MHz

3G: B1(2100) / B6(800) / B19(800) MHz

GSM: 900 / 1800 / 1900 MHz
ディスプレイ 5.0インチ HD(1,280✕720)IPSインセルディスプレイ
カメラ リアカメラ:1,300万画素 Sony Exmor RS™
フロントカメラ:500万画素 CMOS
その他 Hi-Fiサウンド対応、Wi-Fi 802.11 b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.0

※その他上記以外の詳細は、メーカーの製品ページから確認できます。

ZTE Japan:ZTE Blade S(g03)の製品ページ

CPUにQualcomm Snapdragon 615 Octa-Coreを搭載し、RAM容量2GB、ROM容量16GB(SDカードにより32GBを拡張可能)というスペックのミッドレンジモデルです。

リアカメラが有効画素数1,300万画素、フロントカメラも500万画素ということで、これまで各キャリアが取り扱うようなハイエンドモデルに慣れていた人でも、それほど大きな違和感はなく使用することができるでしょう。

なお対応している周波数はLTEがBand1/3/19、3G(W-CDMA)で800/2100MHzとなっており、NTTドコモおよびそのMVNOのSIMを挿して使用する前提の設計になっています。

気になる機能をピックアップ

ここではg03に搭載されている機能の中から、筆者が実際に使ってみて興味深いと思ったものを4つピックアップして紹介していきます。

ジェスチャー&モーション

ひとつめの機能はジェスチャー&モーション。スマートフォンの操作は通常だと画面やキーをタッチすることで行ないますが、g03には内蔵されているセンサー類を活用して、あらかじめ決められたとおりに端末を動かすことで所定の動作を行わせることができる機能が搭載されています。

それぞれの機能を個別にON/OFF指定できるそれぞれの機能を個別にON/OFF指定できる
それぞれの機能を個別にON/OFF指定できる
ジェスチャー機能の内容ジェスチャー機能の内容ジェスチャー機能の内容
ジェスチャー機能の内容
モーション機能の内容モーション機能の内容モーション機能の内容
モーション機能の内容(1/2)
モーション機能の内容モーション機能の内容モーション機能の内容
モーション機能の内容(2/2)

ひととおり使ってみた中で地味に便利だったのがシェイクによるライトの点灯・消灯、そして自動カメラです。これらの機能はふとしたときに必要になることがありますが、いちいちロック画面を解除して、アプリを探して、といったことをせずとも簡単に使用することができました。一方でエアジェスチャーなどはなかなか上手に認識されないこともありました。

設定されているジェスチャーおよびモーションの数が合わせて9つあること、またそれぞれのジェスチャー、モーションがやや複雑という点でいきなり全てを覚えて使いこなすことは困難かと思います。ですが、自分がよく使う機能だけでも操作方法を覚えておくと、とっさの起動の早さが格段にあがります。是非試してみて欲しいオススメ機能のひとつといえるでしょう。

Hi-Fiサウンド

ふたつめは Hi-Fiサウンド。g03にはオーディオ専用のデバイスとして、国内販売機では初めてとなる旭化成エレクトロニクス社のAK4375AをDACに採用しています。これにより利用できるのがHi-Fiと呼ばれる高品質の音楽再生機能。

最近よく聴くハイレゾ再生の場合はハイレゾ再生に対応した音楽ファイルを用意する必要がありますが、このHi-Fiの場合は従来のmp3などでも音質を高めて再生してくれます。なお利用条件としてはイヤフォンやヘッドフォンを有線接続しておく必要があります。

純正でないアプリでもHi-Fi機能が使えるものも
純正でないアプリでもHi-Fi機能が使えるものも

またこの機能の仕様としてひとつ嬉しいポイントは純正の音楽プレーヤー以外のアプリでも使えるものがある、ということ。例えばつい最近日本国内でもサービスが開始されたGoogle Play Musicを利用する際にもこのHi-Fi機能をONにすることができます。

ただ一方で、Hi-Fi機能をONにするとバッテリーの消費が激しくなることもあるようです。これに関しては実際にON/OFFそれぞれで音楽を再生した際のバッテリー消費を検証して見た限りでは大きな差はなかったものの、ケースによってはON/OFFをを使い分けたほうがよいかもしれません。

Hi-Fi機能のON/OFFは通知領域でも可能
Hi-Fi機能のON/OFFは通知領域でも可能

なお実際の音質の差については、筆者の耳では言われてみれば音のクリアさが増しているようにも感じられる、といったレベルでしょうか。ただし、もともとの音質自体、価格を考えるとかなりよく感じられたことは間違いないです。筆者個人的には、アコースティック系の楽器とは相性がよいのではないか?と思いました。

カメラ

3つめはカメラ。ここでは主に有効画素数1,300万画素のリアカメラについて触れていきます。

カメラ起動時の画面インターフェースはシンプルながらもそれぞれのアイコンで何ができるかがわかるデザインです。

カメラアプリのユーザーインターフェース
カメラアプリのユーザーインターフェース

プリインストールのカメラに搭載されている機能もそこそこあり、ハイエンド機に慣れている人でもそれぞれ十分使えるレベルであると感じました。

使える機能は標準カメラを含めて9種類
使える機能は標準カメラを含めて9種類

ここからはいくつか撮影例を載せておきます。

ビールと揚げ物
ビールと揚げ物
揚げ物をアップで撮影
揚げ物をアップで撮影
HDRをOFFにしての撮影
HDRをOFFにしての撮影
HDRをONにしての撮影
HDRをONにしての撮影
傾き調整モードを使うと
傾き調整モードを使うと
斜めから撮影した場合でも
斜めから撮影した場合でも
補正して記録することが可能
補正して記録することが可能

眼セキュリティ認証

最後に紹介するのは眼セキュリティ認証と呼ばれる端末のロック解除機能。これはあらかじめ利用者の目の情報を登録しておくことで、端末のロック解除を目を読み取らせるだけで行えるというもの。認証には目の静脈を利用します。

設定画面内のセキュリティ内から設定する
設定画面内のセキュリティ内から設定する
表示される登録方法
表示される登録方法

登録時は指定された枠の中に両目がおさまるよう、フロントカメラで目を映します。あとは画面に表示される白い丸を目線で追いかけるだけ。登録時間は10〜20秒といったところです。

白い丸を目で追う白い丸を目で追う
白い丸を目で追う
この画面になれば登録完了
この画面になれば登録完了

実際にこの眼セキュリティ認証でロックを解除する場合、まずはロック画面を上へスワイプします。

画面を上へスワイプ
画面を上へスワイプ

続いて画面上部に表示される目のマークを下へスワイプ。

目のマークを下へスワイプ
目のマークを下へスワイプ

これで目の読み取り画面に切り替わりますので、あとは枠内に両目をおさめて待つだけ。読み取りから認証までに要する時間は5秒前後。

あとは登録してある目を読み込ませる
あとは登録してある目を読み込ませる

この機能は端末が発売された後にソフトウェアのアップデートで追加された機能である(最初から組み込まれていた機能ではない)ため、これだけでストレス無く使えるかというと、正直まだそのレベルではないように感じました。

しかし機能としてまず面白いこと、また認証精度はまずまずあること、これらを踏まえれば、このg03の特徴的な機能といえます。

実機に触れる機会があれば、ぜひ一度試してみて欲しい機能です。

g03はこんな人におすすめ

「3万円で買える」というキャッチコピーが印象強いg03ですが、個人的には初めてスマートフォンを使う人から、これまでキャリア製のハイエンドモデルを使ってきた人まで、選択肢の一つとして幅広く勧めることができるスマホだと感じています。

ハイエンドモデルと完全に同等に使えるか?と聞かれればすんなり「はい」とはいえませんが、利用者の使いやすさを意識した機能と設定項目、そしてサクサクとした動作は3万円であれば十分に満足できる1台といえるでしょう。すでにハイエンドモデルを1台持っている人には、2台めのサブ機としてもよいかもしれませんね。

まとめ

以上、g03(ZTE Blade S)に関してスペック、外観、中身、気になる機能といった切り口でレビューしてきましたがいかがでしたでしょうか。今後ますます多くの「安くて高性能なSIMフリー端末」が市場に出回ってくることと思われますが、現状においてこのg03はかなりコスパの高い1台に仕上がっているといえます。

ストレス無く使えるSIMフリースマホを探している、でも端末代出来る限り安く済ませたい、といったわがままな方にこそ、ぜひ一度店頭などで実機を手にとって確認してほしいと思います。

この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

まきはら とよかず

まきはら とよかず

スマホをはじめとする「ガジェット」に関心があるフリーランスのブロガー/ライター。中でも特に関心が強いのは海外向けのSIMフリー製品。個人輸入なども楽しんでいます。ややマニアックなガジェット系ブログ「そうすけブログ.com」もほぼ毎日更新中。




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