スマートウォッチとも違う新たな腕時計!SONY「wena wrist」実機レポート

書いた人: 君国泰将

カテゴリ: レポート ,

ツイート このエントリーをはてなブックマークに追加
スマートウォッチとも違う新たな腕時計!SONY「wena wrist」実機レポート

見た目はアナログ腕時計のデザインそのままに、バンド部にデジタルテクノロジーを融合させる「wear electronics naturally(自然に身につけられるテクノロジー)」という新しいコンセプトの「wena wrist(ウェナ リスト)」

登場するや否や、もうハートをガッチリ鷲掴みにされてしまい、一刻も早く現物を触ってみたくなり、「wena wrist」のタッチ&トライイベントに行ってきました。

目次:

新しい風を生み出す「Sony’s Creative Lounge」

「wena wrist」のタッチ&トライイベント
「wena wrist」のタッチ&トライイベント

ドイツ・ベルリンで開催されたIFA2015の会場までは行けませんでしたが、ソニー株式会社本社1Fにある「Sony’s Creative Lounge」で開催された9月15日~18日の4日間限定の「wena wrist」のタッチ&トライイベントに参加してきました。

「Sony’s Creative Lounge」は、ソニー本社正面の入り口から入ると奥のほうにあり、いつも感じている厳格なイメージとは異なっていて工房のような明るい一室で、実際に対応してくれるのも「wena wrist」の開発チームの人たちで、とても和やかな雰囲気でした。

さすが試作機のお披露目という事もあって、興味を持った一般の人たちだけではなく、SONYの社員も人たちもたくさん訪れていました。

クラウドファンディングとEコマースのサービスを兼ねた「First Flight」

「Best of IFA 2015」を授与される注目度

ソニーの新しい試みとして始まった「新規事業創出プログラム(Seed Acceleration Program)」として、クラウドファウンディングで運用をする「First Flight」(ファースト・フライト)」をオープンしました。

新しいプロジェクトをみんなにお披露目をして、共感してもらったみんなから支援という形で資金を集め、目標額を達成することで商品化が成立するというもので、「wena wrist(ウェナ リスト)」は、その1つという事になります。
と言いながらも、なんとクラウドファンディングが開始されて、あっという間に目標額突破してしまい、今ではもう8倍以上の支援金が集まっているほどの人気ぶりになっています。

今年行われた「IFA 2015」でも、Trusted Reviewsから「Best of IFA 2015」を授与されるほどに世界からも注目を浴びています。

スマートウォッチとは違う、本格的な時計としての魅力

wena wrist

さて、「wena wrist(ウェナ リスト)」の現物とご対面です。

今すでに世の中に出回っているAndroidの「Smart wear」のようにフェイス部分に情報を表示するディスプレイがあるわけではなく、もう見た目はまさに昔からみてきた時計そのもの。

「wena wrist(ウェナ リスト)」は、腕に巻かれる金属のバンド部分に、”電子マネー/おサイフケータイ”機能や、スマートフォンと連動して電話やメールの着信、SNSの更新を光と振動でお知らせする”通知機能”、歩数や消費カロリーなど活動量計というログがとれる”ログ機能”の3つの機能を備えています。

wena wrist:金属バンド部分

こうして、アナログ腕時計のスタイルを維持するために、バンドの部分にパーツ類を分散させて配置させているそうで、外観からは本当に単なるバンドにしかみえません。さらに防水機能(IPX5/IPX7)も備えています。

仕様としては、Bluetooth 4.0LEに準拠し、通信可能距離は約10m。

内蔵バッテリーで連続動作時間は約1週間持つというところからしても、1日程度でバッテリー切れを起こしてしまうスマートウォッチよりも日常生活の時計として使えるというのがわかります。

充電時間は約1時間ほどで、まだこの時点ではお披露目されていませんでしたが、充電する時でもバンドにクリップするような充電しやすく、そしてディスプレイできるような、所有欲を満たせる充電器を用意したいという話もされていました。

wena wrist:バンド部分にFelica

現時点で用意されているアプリは、iOS 8.0という事で、Android OSは非対応となっています。「wena wrist(ウェナ リスト)」のデモンストレーションもiPhoneで行われていました。

まず出来る事としては”通知機能”です。

「wena wrist(ウェナ リスト)」のアプリ自体は、とてもシンプルで、iPhoneで、TwitterやFacebook、LINEなどから通知を受けると、それを転送して「wena wrist(ウェナ リスト)」がブルブルっと振動しながら、背面のバンド部のスキマから光でお知らせしてくれます。

wena wrist:通知機能
wena wrist:通知機能

アプリ操作もとても簡単で、SNSに限らず、たとえは、誰かから電話がかかってきたら、白, 赤, 青, 緑, 紫, 黄, 水色 (計 7 色) のカラーのいずれかを光らせて、かつバイブレーションの振動パターンも選べるという感じです。

基本、iOSの通知としてお知らせされるものであれば、どれでも連動して通知させる事ができます。

wena wrist:通知機能
wena wrist:通知機能

次に、”ログ機能”では、バンド部に仕込まれたセンサーから情報を読み取って、アプリに自分の身長と体重、目標歩数を設定しておくことで、一日の歩数や消費カロリーなどを確認したり、目標達成度を確認したりができます。

wena wrist:ログ機能

”電子マネー/おサイフケータイ”機能も、バンド部に FeliCa が内蔵されているので、手首を FeliCa リーダーにかざすだけでピコリン!と、そのままおサイフケータイ対応サービスを利用する事ができます。

この機能は、「おサイフリンク」アプリに完全に依存するもので、利用するサービスの初期設定やチャージ・残高照会ができるというところが最大の推しポイントです。

現時点で利用できるのは、楽天Edy、iD、QUICPay、ANAのスキップサービス、ヨドバシカメラのゴールドポイントカードの5つ(2015年8月31日現在)です。
今後、Suicaなどへの対応も期待したいところですが、左手に身に着けていた場合だと、自動改札のリーダーは右側にあるのでやりにくいという問題点も浮上してきたりもします。

wena wrist

もちろん、「wena wrist」を欲しいという人の中にも、たくさんのAndroidユーザーがいるという事は、開発チームの皆さんも重々承知しているとの事で、ソフトウェアさえ開発する事ができれば、”通知機能”や”ログ機能”は、iOSに限らずAndroid OS版のアプリでも連携させる事はできるそうです。

ただ、根本的な話として「おサイフリンク」アプリ自体がiOSにしか対応していないという事と、あくまで限られた人数で進めているプロジェクトという事もあって、まずはしっかりとメインとなるアプリから進める事を優先して、出荷時においての対応はiOS版のみとなるという事でした。

wena wrist(ウェナ リスト)の時計としてのデザイン

wena wrist

そして、「wena wrist」のまったくもって近年のスマートウォッチから放たれるようなチャチさを感じさせない本格的な時計という存在感。

ヘッド部分は、シチズン製で、「Chronograph(クロノグラフ)」と「Three Hands(3針)」の2タイプがあります。

特に「Three Hands」 モデルでは、文字板にかけてゆるやかにカーブした「すり鉢形状」にして、文字板を斜めから見たときでも見えやすいようにというコダワリがあるそうです。

カラーバリエーションとしてステンレス製の「Silver(シルバー)」モデルと、 IP(イオンプレート)処理で表面にチタン化合物をコーティングてより傷のつきにくい高硬度な「Premium Black(プレミアムブラック)」の2色となります。

wena wrist:シンプルなデザイン

スマートウォッチのような安っぽさはなく、この時計たるスタイルの金属の持つゴツさっぷりと重量感がステキです。

筆者は、手元に届くのが来年3月と早い「Silver(シルバー)」の「Three Hands(3針)」モデルを選びましたが、しっかりとしたデザインで充分フォーマルでも使える上品な高級感がとても気に入りました。

wena wrist

けれど、現物と見てしまうとやはり「Chronograph(クロノグラフ)」の「Premium Black(プレミアムブラック)」の存在感はひときわです。

この黒く渋くひかる輝きのある重厚感が相当にクールで、本来の機能とは別にわりきって、素でこの時計が欲しいと思えてしまって、追加購入したくなるほどです。

「Premium Black(プレミアムブラック)」の発売が来年4月とシルバーに比べて1ヶ月遅いのは、 IP(イオンプレート)処理を施すという一手間に別途作業が加わることで、その分のタイムラグになるという事でした。

wena wrist

あくまでも試作段階のモデルという事もあって、本体にはちょっと傷がつきやすい状態になっていたり、盤面の数字の色に関しても、「Premium Black」モデルが見えにくいといった指摘もあったとのことで、こういった部分は最終出荷モデルにむけてさらに調整を進めていくという事なのでそれもまた楽しみです。

wena wrist

オマケの質問として、ヘッド部を別のオプションで出す予定はありませんか?と聞いてみると、例えば海外の時計ブランドメーカーとコラボレーションして、ヘッド部を時計メーカーが担い、そしてバンド部をSONYが担うという形で、ウェアラブル化した時計が出来る事についても検討はしているという事でした。

また、自己責任ではありながらも、バンド幅が22mmでできている事を考慮して、自力で別の時計のヘッド部と無理やりドッキングさせようと思えばできなくもありません。

まとめ

wena wrist

ウェアラブルといえば、ヘッド部分にディスプレイがあって…というものがすっかり当たり前だと思っていたところに、バンド部にテクノロジーを収めてしまうという発想には素直に驚きました。

「wena wrist」は、スマートウォッチにはないアナログ時計のデザインからくる安心感と、あのバンド部のスキマからLEDが光るギミックがまたガジェット好きにはたまりません。

今回のタッチ&トライイベントは終了してしまいましたが、10月7日から10日まで開催される「シーテックジャパン2015」にも出展されるそうなので、「wena wrist」を触れるチャンスはまだまだあります。

もう見た瞬間から惚れ込んだ「wena wrist」ですが、実際に触ってみてもブレる事もなく、さらに楽しみと期待度があがってきて、来年の3月がとっても待ち遠しくなりました。

こちらの記事はいかがでしたか?

お役に立ちましたか?

送信する

もしよろしければお友達に
ご紹介お願いします!

  • ツイート
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

特集コンテンツ

この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

「ソニーが基本的に好き」と「ガンダムが基本的に好き」ってBlog書いてます。頭の中身がソニーとガンダムで埋まってます。「VAIOが基本的に好き」も立ち上げたほうがいいのか? ツイッターは刹那(・F・セイエイではない)に呟きまくりblogには情報のアーカイブとして。ほぼ毎週土曜日22時から、Ustream生配信してます。