BlackBerry Passportレビュー!正方形ディスプレイに物理キーボード搭載のハイエンド機

書いた人: まきはら とよかず

カテゴリ: スマホ

BlackBerry Passportレビュー!正方形ディスプレイに物理キーボード搭載のハイエンド機

今年10月上旬より突如日本国内での正規販売が相次いで発表されたカナダのモバイル端末ブランド・BlackBerry(ブラックベリー)のスマートフォン。ミッドレンジモデルのBlackBerry ClassicとハイエンドモデルのBlackBerry Passportが現在は個人輸入せずとも簡単に購入できるようになりました。
今回は、ハイエンドモデルであるBlackBerry Passportの魅力をレビューしていきます。

目次:

スペック表から基礎性能をチェック

まず最初はスペックから基礎性能をチェックしていきましょう。

BlackBerry Passportのスペック(参照:CasePlay BlackBerry Passport 製品ページ
サイズ 高さ 131.4 mm ✕ 幅 90.5 mm ✕ 厚さ 9.25 mm
重さ 205 g
バッテリー容量 3,450 mAh
OS BlackBerry® 10.3.2 OS
プロセッサ Qualcomm® Snapdragon 801 2.2GHz Quad-Core
内蔵メモリ RAM:3GB
ROM:32GB
外部メモリ最大対応容量 microSD(最大128GBまで対応)
SIMタイプ nanoSIM
対応ネットワーク周波数帯 4G(FDD-LTE):Band 1/2/3/4/5/7/8/13/17/20
4G(TD-LTE):-
3G(HSPA+):850/900/1700/1900/2100 MHz
2G(GSM):850/900/1800/1900 MHz
ディスプレイ 4.5インチ(1,440✕1,440)453ppi スクエアタッチディスプレイ
カメラ リアカメラ:1,300万画素
フロントカメラ:200万画素
その他 Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.0、NFC、GPS、物理QWERTY Touch-Enable キーボード、FMラジオ

※その他上記以外の詳細は、メーカーの製品ページから確認できます。

CasePlay BlackBerry Passport 製品ページ

BlackBerry Passportが海外市場において発売されたのは2014年9月。当時のハイエンドモデルとして登場し、1年以上経過した現在においてもまだ後継となるモデルは発表されていません。

BlackBerryのスマホというと従来よりスペックは全体的に低めの傾向が強かったものの、このBlackBerry Passportに関しては動作周波数が2.2GHzのQuad-Coreプロセッサー、3GBのRAMを搭載する現行においても間違いなくハイエンドの扱いになる性能となっています。

また外観において特徴といえるのが正方形のディスプレイ、そしてその下に配置された物理QWERTYキーボードでしょう。

正方形のディスプレイはタッチ操作も可能で、かつ従来のBlackBerry機と比較しても大きいことから、ネットブラウジングなどでの使い勝手も大幅に向上しており、また物理キーボードを補う形でソフトウェアキーボードを表示するといった使い方にも対応しています。

さらに物理QWERTYキーボードはモバイル業界において初となる Touch-Enable Keyboard を採用。この機能はある種、昔のBlackBerry機によく搭載されていた物理トラックパッドの代わりともなる機能で、各キーをポチポチと押す以外にも、キーボード表面をタッチすることで画面のスクロールやバックスペースといった別な操作が可能となっています。

またカメラも妥協なく、リアカメラは1,300万画素と高性能。のちほどカメラでの撮影例も紹介しますが、文字入力だけではなく、スマートフォンとしてもきちんと満足できる仕上がりになっています。

なお対応周波数に関しては4G(FDD-LTE)Band 1/3/8、3G(HSPA+)で850(Band6を内包)/900/2100MHzに対応しており、日本国内においてはNTTドコモ、ソフトバンクといった回線で利用することが可能。3Gの850MHzに関しては一般的な海外向け機種とは異なり800MHz帯を内包する形となっており、NTTドコモが主に山間部などでサービスを提供するFOMAプラスエリアでも利用が可能という珍しい仕様となっています。

写真から外観をチェック

それでは早速外観からチェックしていくことにします。

BlackBerry Passportは現在本体カラーが3色、また若干形状の異なる派生モデルが数種類存在していますが、日本国内において正規に販売されるのはBlackのみとなっております。

BlackBerry Passportのフロントパネル
BlackBerry Passportのフロントパネル
ディスプレイ上にはBlackBerryのロゴと200万画素のフロントカメラ
ディスプレイ上にはBlackBerryのロゴと200万画素のフロントカメラ

特徴となる物理キーボードはアルファベッド、スペース、バックスペース、エンターキーのみといった最低限のキーが配置されたシンプルなもの。数字などはディスプレイに表示するソフトウェアキーボードでカバーします。そのためひとつひとつのキーピッチは広め。

タッチ操作にも対応した物理QWERTYキーボード
タッチ操作にも対応した物理QWERTYキーボード

側面も見ていきます。本体側面のシルバーの部分は金属になっており、それを両サイドからプラスチック系のパーツで挟むような設計になっています。

上にはイヤフォンジャック
上にはイヤフォンジャック
右には音量キーと電源キー
右には音量キーと電源キー
下には充電やデータ通信に使う外部入出力用のmicroUSDコネクタ
下には充電やデータ通信に使う外部入出力用のmicroUSDコネクタ
左は特に何もなし
左は特に何もなし

続いて背面。

BlackBerry Passportのリアパネル
BlackBerry Passportのリアパネル

リアパネルは中心に金属でBlackBerryロゴマークをデザイン。また指ざわりはレザーを思わせるような、やや柔らかみがありマットな質感です。

中心に輝くBlackBerryのロゴマーク
中心に輝くBlackBerryのロゴマーク
リアカメラは背面中央に配置
リアカメラは背面中央に配置

なお先ほど端末の側面を確認した際に思った人もいるかもしれませんが、このBlackBerry PassportではSIMカードスロットは一般的によく見られる側面よりSIMトレイに乗せて挿しこむ形式ではありません。SIMカードとSDカードはリアパネル上部を取り外して挿れることになります。

SIMカードとSDカードスロットはリアパネル上部を取り外した下に
SIMカードとSDカードスロットはリアパネル上部を取り外した下に

手に持ってみた様子。片手で掴めないことはありませんが、本体幅は約9cmほどあり、一般的なスマホはおろかファブレットと比較しても大きいように感じます。

手に持ってみた様子
手に持ってみた様子
手に持ってみた様子

ちなみに製品名に”Passport”とつけられていることからも想像がつくとおり、本体サイズはパスポートとほぼ同じB7サイズ。実際にパスポートと並べてみるとこのような感じに。

パスポートとほぼ同じサイズ
パスポートとほぼ同じサイズ

中身と気になる機能をチェック

続いて中身と気になる機能を取り上げて紹介していきます。

中身をさっくりチェック

BlackBerry OS(BlackBerry 10)の基本的な画面構成はAndroidやiOSと似たような設計になっています。メイン画面にはアプリアイコンが並べて配置され、ここから各アプリが起動可能。

プリインストールされているアプリ
プリインストールされているアプリ
プリインストールされているアプリ
プリインストールされているアプリ

なおメイン画面のうち、ホームとなっているページには通常時は日時、アプリ起動後は起動したアプリの履歴が表示され、直前に使用したものや使う頻度の高いものはここから簡単に呼び出すこともできます。

ホーム画面。左が履歴なし、右が履歴ありの状態。ホーム画面。左が履歴なし、右が履歴ありの状態。
ホーム画面。左が履歴なし、右が履歴ありの状態。

画面の上端から中央にスワイプするとクイック設定画面(各機能を簡単にON/OFFできるトグルスイッチ)が出てくるあたりはAndroidに慣れている人なら親しみやすいのではないでしょうか。

クイック設定画面
クイック設定画面
設定画面
設定画面
設定画面
設定画面

アプリはBlackBerryの専用アプリストアであるBlackBerry Worldからインストールできる他、BlackBerry 10以降のバージョンのOSであれば一部のAndroidアプリもインストールして使用することが可能。公式に対応しているのはAmazon AppStoreで、その他apkファイルを用いて直接アプリをインストールすることもできます。

なおGoogle Playはプリインストールされておりません(使用できないことはないものの、知識と手間が必要です)。またこれによってGoogleサービス系(Googleアカウントでのログインが必要なサービス)のアプリはあまりうまく機能しないことが多い模様。

まさに新感覚。タッチ操作対応の物理キーボードは慣れれば超快適?

物理QWERTYキーボードといえばBlackBerryではおなじみですが、このBlackBerry Passportにおいては従来機よりも端末の幅がかなり広く、かつ配置されるキーの数もかなり絞られているということもあり、キーピッチがかなり広く取られています。そのため、文字入力時の指先での操作はかなり快適です。

キーピッチが広く、指先での押し心地は快適そのもの
キーピッチが広く、指先での押し心地は快適そのもの

また他のBlackBerry機とは異なる”BlackBerry Passportならでは”の特徴といえるのが Touch-Enable Keyboard と呼ばれるタッチ操作に対応したキーボード。例えば文字入力時にキーボードの表面をスワイプすることで数字や記号のソフトウェアキーボードをディスプレイに表示できたりします。

ソフトウェアキーボードの呼び出し
物理キーボードのみ
物理キーボードのみ
物理キーボード+ソフトウェアキーボード
物理キーボード+ソフトウェアキーボード
物理キーボード+ソフトウェアキーボード

他にもバックスペースや文中の任意の場所へカーソル位置を変更する際にもこの機能は活用できます。

バックスペース
カーソル移動

前述のとおりキーの数が最小限になっていることから、慣れるまでは数字や記号の入力にかなり面倒さを感じてしまう可能性もありますが、逆にこの操作方法に慣れてしまうと、例えば同じく物理QWERTYキーボードを搭載した他のBlackBerry機と比較してもかなり快適に使うことが可能といえるでしょう。

カメラの性能も抜群。文字入力だけじゃない

そのデザインと機能からどうしても「文字入力に”は”強い」といった印象を持ってしまいがちのBlackBerry機。しかしこのBlackBerry Passportではスマホユーザーのほとんどがスマホに求めるであろう機能の カメラ もかなり高性能なものとなっています。

こちらはカメラアプリのUI。画面構成はシンプルで、必要に応じてグリッド線なども表示可能。

カメラアプリのUI
カメラアプリのUI

撮影モードも通常の静止画、動画の他、タイムシフト(タイムラプス)、バースト(連射)、パノラマといったモードを搭載。

カメラアプリの設定項目
カメラアプリの設定項目

ここからは実際にBlackBerry Passportのカメラで撮影した撮影例をいくつか紹介しておきます。

昼過ぎの街の景色(HDR未使用時)
昼過ぎの街の景色(HDR未使用時)
昼過ぎの街の景色(HDR使用時)
昼過ぎの街の景色(HDR使用時)
夜の街の景色
夜の街の景色
つけめん
つけめん
つけめんのつけ汁
つけめんのつけ汁
らーめん
らーめん
BlackBerry Classicのキーボードを接写
BlackBerry Classicのキーボードを接写

写真を見てもらえれば分かるとおり、スマホのカメラとしては十分満足できるきれいな仕上がりとなっています。特に使っていてよいと思ったのは接写にも結構強いという点で、料理などは青みがかかることもなく、後から見返しても美味しさが感じられるような素晴らしい写り方になっていました。

BlackBerry Passportはこんな人にオススメ

今回このBlackBerry Passportに関しては最大の特徴である物理キーボードとカメラに絞って紹介しましたが、物理キーボードを搭載しつつも画面は縦横に十分な大きさが確保されており、またタッチ操作に対応したキーボードはある種ディスプレイの延長として感覚的に使うことも可能です。

そういった意味では文字入力の頻度(用途)が多め、でも従来のスマホにあった使い勝手も出来る限り損ないたくないといった人にオススメしたい機種といえます。

株式会社FOXでは同じくBlackBerryのスマホBlackBerry Classicも正規取扱いを行ないますが、そちらと比較するとこちらはより高性能ながらも操作方法は従来のスマホに近いです。筆者個人としては、BlackBerry OSデビューを果たすなら現状はこのBlackBerry Passportのほうをよりオススメしたい(BlackBerry Classicはより玄人向け)ところです。

まとめ

見た目は正方形のディスプレイに物理QWERTYキーボード搭載とかなり特徴的かつ変わった姿をしていますが、使い勝手は現行のスマホとBlackBerryのよいところを合わせた設計となっているBlackBerry Passport。

家電量販店などでは実機の展示なども行われると思いますので、気になった方はまず手にとってみることからはじめてみるのがよいのではないでしょうか。

BlackBerry Passportの設定・使い方はこちら:

BlackBerry Passportを購入したら設定したい14のこと

BlackBerry Classicのレビュー・設定記事はこちら:

国内で今注目を浴びるスマホ!BlackBerry Classicを限定カラーでレビュー
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BlackBerry PRIVのレビュー・設定記事はこちら:

噂のBlackBerry PRIV!Androidを搭載したハイエンド端末の実力に迫る!
BlackBerry PRIVを購入したら設定したい9のこと

BlackBerry ClassicとPassportの比較記事はこちら:

ClassicとPassportどっちがおススメ?国内で発売中の2台の「BlackBerry」を4つの視点で比較してみた

この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

まきはら とよかず

まきはら とよかず

スマホをはじめとする「ガジェット」に関心があるフリーランスのブロガー/ライター。中でも特に関心が強いのは海外向けのSIMフリー製品。個人輸入なども楽しんでいます。ややマニアックなガジェット系ブログ「そうすけブログ.com」もほぼ毎日更新中。




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