コンパクトかつ超頑丈なスゴイ奴。ドコモ Galaxy Active neo SC-01H レビュー

SamsungのGalaxyシリーズといえば今や日本国内の主要3キャリアにて取り扱われる人気シリーズのひとつとなりました。しかしそんな中、2015-2016冬春モデルとしてNTTドコモでは”超頑丈”かつ”防水”を謳ったスマートフォン Galaxy Active neo SC-01H を発売します。

今回はこの Galaxy Active neo SC-01H の実機を発売より一足先に使ってみることができたので、レビューしていきます。

新機種が続々登場!
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ドコモ

スペック表から基礎性能をチェック

まずはじめにスペック表を見ながらこのGalaxy Active neo SC-01Hの基礎性能について詳しく見てみましょう。

Galaxy Active Neo SC-01Hのスペック
サイズ 高さ 約 133.0 mm ✕ 幅 70.0 mm ✕ 厚さ 10.1 mm(最厚部:約 10.5 mm)
重さ 約 154 g
バッテリー容量 2,200 mAh
OS Android 5.1.1 Lollipop
プロセッサ Qualcomm® Snapdragon 410 1.2GHz Quad-Core
内蔵メモリ RAM:2GB
ROM:16GB
外部メモリ microSD対応
SIMタイプ nanoSIM
ディスプレイ 約4.5インチ WVGA(800×400)TFT液晶
カメラ リアカメラ:約800万画素
フロントカメラ:約200万画素
その他 Wi-Fi 802.11 b/g/n(2.4GHz)、Bluetooth 4.1、おサイフケータイ、GPS、防水・防塵(IPX5/7およびIP6X)、ワンセグ

Galaxy Active neo SC-01Hは頑丈さと防水性能をウリとして韓国・Samsungが開発したモデル。性能から見る限り、正確には後継機とはいえないものの、ちょうど1年前に同じくNTTドコモから発売されたGalaxy S5 Active SC-02Gと同じ系統になります。

ただしディスプレイサイズは約4.5インチ(解像度は800×400のWVGA)と小ぶりで、片手での操作にも十分耐えられるサイズに。

Galaxy S5 Active SC-02Gではゴツさとグリーンをベースとした迷彩柄のデザインなど、デザインからもとにかく”タフさ”を前面に押し出していたイメージですが、このGalaxy Active neo SC-01Hでは迷彩柄を取り入れたモデルもカラーはホワイトベースかつドット感があり可愛らしさも感じられるデジタル迷彩となっており、日常生活への溶けこみやすさがより意識された仕上がりとなっています。

OSは現行でほぼ最新に近いAndroid 5.1.1 Lollipopを搭載しますが、プロセッサーは1.2GHzのQuad-Core(4コア)、RAM容量2GB、ROM容量16GBと基礎性能は最近のハイエンドモデルと比べるとやや抑え気味に。その他、バッテリー容量が2,200mAh、リアカメラの有効画素数が約800万画素となっています。

数値を中心に見てみると分類分けとしてはミッドレンジに位置する仕様であり物足りなさも感じる可能性もあります。しかしこのGalaxy Active neo SC-01Hの最大の魅力はこういった数値とは別に備わった頑丈さと防水性能、そして冒頭で触れた操作のしやすさと日常生活においての使いやすさ(違和感のなさ)を兼ね備えた点といえるでしょう。これらに関してはまたのちほど詳しく触れることにします。

写真から外観デザインをチェック

続いて写真を元にGalaxy Active neo SC-01Hの外観を見ていきます。本体カラーはCamo WhiteとSolid Blackの2色が用意されており、今回レビューに用いるのはCamo White。

Galaxy Active neo SC-01HのCamo White
Galaxy Active neo SC-01HのCamo White
ディスプレイ上部には受話口、センサー類、フロントカメラ
ディスプレイ上部には受話口、センサー類、フロントカメラ

前述の”操作のしやすさ”の大きなポイントとなっているのがディスプレイ下に配置された物理ナビゲーションキー。Galaxyシリーズはそのほとんどがディスプレイ下に物理式のナビゲーションキーを搭載していますが、このGalaxy Active neo SC-01Hの場合は3つのボタンそれぞれがかなり大ぶりでボタン感のより強いデザインになっています。

ディスプレイ下に配置された物理ナビゲーションキー
ディスプレイ下に配置された物理ナビゲーションキー

端末の周囲はまるでバンパーケースを装着しているかのように、かなりゴツさの感じられるプラスチック製のフレームが採用されています。

上にはイヤフォンジャック
上にはイヤフォンジャック
右には電源キー
右には電源キー

下に配置されたmicroUSDコネクタはキャップレス防水仕様です。

キャップレス防水仕様のmicroUSBコネクタ
キャップレス防水仕様のmicroUSBコネクタ

左側にある青色のボタンはアクティブキーと呼ばれるショートカットキーです。こうしてみてみるとナビゲーションキーだけでなく、全てのボタンがかなり大ぶりに設計されていることがわかります。

左にはストラップホール、アクティブキー、音量キー
左にはストラップホール、アクティブキー、音量キー

こちらはリアパネル。Camo Whiteではリアパネルにデジタル迷彩柄のパターンがデザインされています。

リアパネル
リアパネル
リアパネル中央には800万画素のリアカメラ
リアパネル中央には800万画素のリアカメラ
下の方にはおサイフケータイ(FeliCa)のタグとGalaxyのロゴ
下の方にはおサイフケータイ(FeliCa)のタグとGalaxyのロゴ

リアパネル表面は細かい凹凸のある、ややザラザラとした指ざわり。指紋や皮脂汚れが目に見える形で付着することはまずないでしょう。

汚れに強そうなリアパネル
汚れに強そうなリアパネル

防水防塵仕様を有するこのGalaxy Active neo SC-01Hですが、リアパネルは着脱可能となっています。

リアパネルと取り外した様子
リアパネルと取り外した様子
SIMカードとmicroSDカードのスロットは上段・下段に重なる配置
SIMカードとmicroSDカードのスロットは上段・下段に重なる配置

なお左の側面に設けられたストラップホールを利用する場合は、リアパネルを取り外した状態でストラップひもを通すことになります。

ストラップはリアパネルを外して取り付ける
ストラップはリアパネルを外して取り付ける

実際に手にとって見ると印象はやはり小ぶり。片手でも問題なく鷲掴みにできるサイズです。またこのサイズと併せて側面にぐるりと設けられたゴツめのフレームは指掛かりが非常によく、かなりしっかりと掴むことが可能。

手に持った様子
手に持った様子
側面に配置されたボタン類もとても押しやすいサイズ感
側面に配置されたボタン類もとても押しやすいサイズ感

気になる中身と機能をピックアップ

次は中身、そしてGalaxy Active neo SC-01Hの特徴となる機能を詳しく紹介していきます。

基本的な中身をさっくりチェック

ホームアプリはドコモの「docomo LIVE UX」とSamsungの「TouchWiz標準ホーム」の2つが入っていますが、クイック設定パネルなども含め、基本的なUIデザインはハイエンドモデルのGalaxy S6/S6 edgeなどと変わりません。

docomo LIVE UXの初期画面とクイック設定パネル
docomo LIVE UXの初期画面とクイック設定パネル

アプリドロワーにて確認できるプリインストールアプリも特にこの機種ならではのものはなし。

初期状態でのアプリドロワー
初期状態でのアプリドロワー

なおSamsungでは直近の新しい機種にはマイクロソフト社のMicrosoft Office関連アプリをプリインストールしており、それらはこのGalaxy Active neo SC-01Hも漏れ無く対象となっています(不要であればアンインストールは可能)。

Microsoft Office関連アプリはプリインストール
Microsoft Office関連アプリはプリインストール

こちらは設定画面。こちらもGalaxy S6/S6 edgeなどと同様のデザインに。項目を個別に見てみると、アクティブキーの項目だけが新たに追加されているといった感じ。

設定画面
設定画面
設定画面

性能の参考として、ベンチマーク測定アプリ「AnTuTu Benchmark」でスコアの測定を行なってみると、トータルスコアは約23,000ほどに。現行の各社フラッグシップモデルと比較すると半分程度の結果ですが、搭載しているプロセッサーやRAMを考えれば妥当(十分な結果)といえるでしょう。

なお実際に触ってみての印象としては、数値でのスペック以上に動作が快適です。動きの激しいゲームなどをプレイするにはやや物足りなさはあるかもしれませんが、少なくとも日常使いにおいて困ることはほとんどないように思います。

AnTuTu Benchmarkで測定したベンチマークスコア
AnTuTu Benchmarkで測定したベンチマークスコア

”頑丈さ”と”防水性能”を容赦なくテスト。果たしてその実力は?

Galaxy Active neo SC-01Hの最大の魅力であるのが”頑丈さ”と防水性能”。MIL規格と呼ばれる米国国防総省の軍用規格(ざっくりいえば軍に納入する物品に求められる仕様のこと)21項目に準拠する仕様となっています。せっかくですのでその実力がどれほどのものか、試してみることに。

まずは落下による耐衝撃性。高さ約1.5mから26方向でコンクリートに落下試験を実施して問題なかったということなので、同じように高さ約1.5mからアスファルトに向かって落としてみました。

落とした後に確認してみると元々フレーム部分はプラスチック製ということもあり、角を中心に大きめのキズなどが見られます。

フレーム部分には大きめのキズも
フレーム部分には大きめのキズも

また少し意外だったのが落下の衝撃でリアパネルが外れかけてしまったこと。

外れかけたリアパネル
外れかけたリアパネル

1度だけだとたまたまということも考えられるので、リアパネルをしっかりと閉めなおした後、再度落下実験。

先程よりもだいぶマシではありますが、やはりリアパネル自体は多少外れかかってしまいました。

四隅のうち1箇所が外れかかる
四隅のうち1箇所が外れかかる

改めて室内で外装を確認。

プラスチックなのでフレーム自体は削れやすい模様
プラスチックなのでフレーム自体は削れやすい模様
プラスチックなのでフレーム自体は削れやすい模様
しかし最も肝心なディスプレイは無傷
しかし最も肝心なディスプレイは無傷

落下による耐衝撃性に関しては、落としても傷もつかない、びくともしないといった感じではなく、あくまでスマートフォンとして使う際に重要となる部分(ディスプレイ)を確実に守るといった印象。

一般的なスマホだと落下の衝撃でリアパネルだけでなくバッテリーも外れてしまうといった光景を見かけますが、その可能性はかなり低いのではないでしょうか。またCorning® Gorilla® Glass4を採用したディスプレイに関しては確かに”タフ”といえそうです。

さて、ここではもうひとつ防水性能も試してみました。動画を再生した状態で、端末を水の中に沈めて様子を観察してみました。

先ほどの落下試験とは異なり、こちらはまったく問題なしといった様子。水中から引き上げた後に再生される音が小さくなっていますが、イヤフォンジャックに入った水を出してあげればこちらも元の通りに戻ります。

こうなると入浴中などにも活躍してくれそう。ということで併せて画面が濡れた状態での操作も確認してみることに。

通常時と比較するとややタッチに対する反応は悪くなっていますが、十分使用できるレベルといえるでしょう。

スマホとして使うならやはり気になるカメラの性能は?

スマートフォンとして使う場合に利用する機会としてどうしても多い機能はカメラ。こちらも実際に撮影した写真をいくつか例として紹介しておきます。

昼過ぎの街の風景
昼過ぎの街の風景
晴れた日の公園
晴れた日の公園
噴水
噴水
花壇
花壇
チャーシュー丼
チャーシュー丼
らーめん
らーめん

Galaxy S6/S6 edgeなどもそうですが、全体的な傾向として明るさの強い仕上がりになる印象です。そもそも有効画素数も約800万画素とリアカメラとしての最低限のスペックとなっていることもあるので、そう考えれば十分な仕上がりかと思います。

なおこのGalaxy Active neo SC-01Hでもホームボタンのダブルクリック(2回押し)によるクイック起動には対応しています。そういう意味ではり、長く残しておくためにきれいに撮る、というよりも、環境を選ばず気軽に撮る、という使い方により向いているといえるでしょう。

Galaxy Neo Active SC-01Hはこんな人にオススメ

基礎スペックはほどほどにし、一般的なスマホよりもより使う環境を選ばない仕様となっているGalaxy Active neo SC-01H。

本体のサイズも小柄で小さなポケットに入れて持ち歩ことも可能ということもあり、これからのウインターシーズンを文字通り”アクティブ”に楽しみたい人はもちろんのこと、気軽に持ち歩けるサイズでなおかつ日常生活において落下や水濡れ、水没といった原因による故障の心配をせず安心して使える頑丈なスマホがほしいといった人にオススメしたいモデルといえるでしょう。

処理速度や動作などの細かい性能を求めるというよりも、スマホのメリット(便利な機能)がきちんとありつつ、デメリット(取り扱いへの不安)を考えたくないといった欲張りな方に向いているといえるかもしれませんね。

まとめ

基本的な性能よりも”頑丈さ”と”防水性能”を意識した機種となっているGalaxy Active neo SC-01H。とはいえ、日常においてはストレスもなく、動作もスムーズに仕上がっていますので、数値的な仕様以上の満足感は間違いなく感じることができるモデルといえるでしょう。

この記事の編集者

モバレコ編集者:シーモ

モバレコ編集者:シーモ

格安SIM・スマホジャンルを3年以上担当。
モバレコ編集部に着任後、ドコモ→ahamo→mineoに乗り換えるなどフットワークが自慢。
実際に選ぶ・乗り換える経験で得た目線を大事にしています。
良い所はもちろん悪い面もわかる、読んでいて納得感のある記事作りを心がけています。
推しはmineoとIIJmio。

この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

まきはら とよかず

まきはら とよかず

スマホをはじめとする「ガジェット」に関心があるフリーランスのブロガー/ライター。中でも特に関心が強いのは海外向けのSIMフリー製品。個人輸入なども楽しんでいます。ややマニアックなガジェット系ブログ「そうすけブログ.com」もほぼ毎日更新中。

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