1万円台中盤で買えるUPQ Phone A01をレビュー。現時点においては同価格帯の最有力候補か

書いた人: まきはら とよかず

カテゴリ: レビュー ,

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1万円台中盤で買えるUPQ Phone A01をレビュー。現時点においては同価格帯の最有力候補か

今年8月に秋葉原発の家電ブランドとして発足したUPQ(アップ・キュー)。その第1弾となる blue x green(ブルー・バイ・グリーン)のカラーで統一された17種類の製品の中に含まれ注目を浴びたのがSIMスマートフォン「UPQ Phone A01」です。発売後に若干のトラブルもあったことからニュースをみて知ったという人もいるかもしれません。

今回はそんなUPQ Phone A01をレビューしていくことにします。

目次:

スペック表から仕様をチェック

まずはじめに UPQ Phone A01 のスペック表から仕様とおおよその機能(特徴)を確認してみましょう。

サイズ 133 x 66 x 8.6 mm
重さ 118 g
バッテリー容量 1,800 mAh
OS Android 5.1 Lollipop
プロセッサ MediaTek MT6735 64bit 1.3GHz Quad-Core
内蔵メモリ RAM 1GB/ROM 8GB
外部メモリ microSDカード対応(最大32GBまで)
SIMタイプ microSIM x 2
対応通信方式 4G(FDD-LTE):Band 1/3/19/28
3G(WCMDA):800/2100 MHz
Wi-Fi:IEEE 802.11 b/g/n
Bluetooth:Bluetooth 4.0
ディスプレイ 4.5インチ FWVGA(854×480)IPS液晶ディスプレイ
カメラ リアカメラ 500万画素/フロントカメラ 200万画素
その他 FMラジオ機能搭載

その他上記以外の詳細はメーカーの製品ページから確認できます。

UPQ Phone A01 の製品ページ

UPQ Phone A01はUPQブランドの第1弾となるスマートフォンです。ディスプレイサイズは4.5インチと現行においては小さめ。
プロセッサは1.3GHzのクアッドコア(4コア)、RAM容量1GB、ROM容量8GBと数値だけで見ればローエンドの扱いになりますが、OSが現行で最新に近いAndroid 5.1 Lollipopであったり、プロセッサも実は64bitに対応していたり、とい細かいところでこだわりが感じられる内容です。

対応周波数を見ると4G(FDD−LTE)のBand1/3/19/21、3G(WCDMA)の800/2100MHzとなっていることから日本国内においてNTTドコモとそのMVNOのSIMカードを挿して使用する前提といえるでしょう。

なお本体カラーはブランドカラーでもあるブルー・バイ・グリーンの他にブラック、ホワイトの全3色展開。本体価格が14,500円(税抜)とかなり安く設定されている点も注目すべきポイントです。

端末の外観を写真でチェック

続いて写真を元に外観デザインをチェックしていきます。ですがその前に、まず筆者が個人的に気になったパッケージデザインを紹介しておきます。

10,000円台前半〜中盤で買えるスマートフォンというとなんだか出来る限り手間を省いて生産というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、このUPQ Phone A01に関してはパッケージデザインも細かな点にこだわりが感じられ、とてもスタイリッシュかつ可愛らしいともいえるものに仕上がっています。

ホワイトベースにブランドカラーが映えるオシャレなデザイン
ホワイトベースにブランドカラーが映えるオシャレなデザイン
よくよく観察してみるとバーコードにAndroidのマスコットキャラが描かれている
よくよく観察してみるとバーコードにAndroidのマスコットキャラが描かれている
側面にもワンポイントで配置されたマスコットキャラがユニーク
側面にもワンポイントで配置されたマスコットキャラがユニーク

それでは早速端末外観を見ていきましょう。今回レビューに用いる本体カラーはブルー・バイ・グリーン。

UPQ Phone A01のフロントパネル
UPQ Phone A01のフロントパネル
ディスプレイ上部にはフロントカメラと通知ランプ、センサー類、受話口
ディスプレイ上部にはフロントカメラと通知ランプ、センサー類、受話口

ナビゲーションキーはディスプレイ下にハードキーで配置。キーはメニューボタン、ホームボタン、戻るボタンの3種類です。

ディスプレイ下のナビゲーションキー
ディスプレイ下のナビゲーションキー

次に側面もぐるりと。ブルー・バイ・グリーンのカラーでは、フロントパネルがブラック、側面〜リアパネルがブル・バイ・グリーンというツートンカラーになっています。

上にはイヤフォンジャックとmicroUSBコネクタ
上にはイヤフォンジャックとmicroUSBコネクタ
右には電源キー
右には電源キー
下にはマイクの穴のみ
下にはマイクの穴のみ
左には音量キー
左には音量キー

背面はやや光沢感のある質感。ブルー・バイ・グリーンのカラーはとても鮮やかで魅力的に写ります。

リアパネル
リアパネル
上部左端には有効画素数500万画素のリアカメラとLEDフラッシュライト
上部左端には有効画素数500万画素のリアカメラとLEDフラッシュライト
UPQのロゴデザインはリアパネル中央でなく、下部右端にシンプルに配置
UPQのロゴデザインはリアパネル中央でなく、下部右端にシンプルに配置

またバッテリーは脱着可能となっており、リアパネルのカバーを開くこともできます。

カバーを取り外したところ
カバーを取り外したところ

microSDカードスロットおよび2つのSIMカードスロットは並べて配置。SIMカードスロットはカードスロットは取り出す際に上に設けられた穴からカードを押すことが可能で、ユーザーの使いやすさが意識されたものが選択されていることがわかります。

SDカードとSIMカードのスロット
SDカードとSIMカードのスロット

また一時注目されていた技適マークに関しても、[T]の項目が”AD”から始まる番号となっており、シールが貼り直されていることを確認。日本国内においても安心して使用することが可能です。

バッテリー下に配置されている技適マーク
バッテリー下に配置されている技適マーク

手に持ってみると印象としてはやはり小さいです。外装がプラスチックということで軽さももちろんながら、形状的にはやや縦長にも感じます。

UPQ Phone A01を手に持ってみたところ
UPQ Phone A01を手に持ってみたところ
サイズのせいもあり、比較的持ちやすい
サイズのせいもあり、比較的持ちやすい
ブートアニメーションは虹色に輝く鮮やかな背景にUPQのロゴマーク
ブートアニメーションは虹色に輝く鮮やかな背景にUPQのロゴマーク

気になる中身と機能、使い勝手をチェック

ここからは気になる中身と使い勝手をいくつか取り上げて見ていきます。

基本的な中身

デフォルトのホーム画面は1ページとシンプル。逆にそれだけ無駄な者が少ないといった言い方のほうが正しいかもしれません。

デフォルトのホーム画面
デフォルトのホーム画面デフォルトのホーム画面
デフォルトのホーム画面

ディスプレイ上端から下へスワイプすることで表示できるクイックアクセスパネルもベースデザインはAndroid 5.1 Lollipopのもの。

クイックアクセスパネル
クイックアクセスパネル

アプリドロワーでプリインストールされているアプリを確認してみると、Googleのアプリが一通り入っている状態で、UPQならではのアプリなどは特に見当たりません。

アプリドロワーで確認できるプリインストールアプリは40個アプリドロワーで確認できるプリインストールアプリは40個
アプリドロワーで確認できるプリインストールアプリは40個

また同じく設定画面に関してもAndroid 5.1 Lollipopのデザインをそのまま使用。印象として、こういったデザインに関してはAndroidの素のもの(Google自体が使いやすさなどを考えて設計したデザイン)を有効に活用し、その分設計の手間を上手に抑えているといった感じです。

設定画面設定画面
設定画面設定画面
設定画面

前述のとおり思想としてはNTTドコモ系のSIMを挿して使う前提ですが、試しに筆者のドコモ系(FREETEL)のSIMを挿してみたところ、表示されたAPN情報は4つ。

プリセットのAPNとして表示された項目
プリセットのAPNとして表示された項目

RAM容量が1GB、ROM容量も8GBと少なめですが、初期状態での空き具合も割合的にはかなり余裕があります。

左がRAM、右がROMの空き具合。いずれも全体の容量が小さい割に空き容量は大きい左がRAM、右がROMの空き具合。いずれも全体の容量が小さい割に空き容量は大きい
左がRAM、右がROMの空き具合。いずれも全体の容量が小さい割に空き容量は大きい

ソフトウェアバージョンは最新に近いAndroid 5.1 Lollipop。ちょうど少し前にGoogle Nexus シリーズ用にAndroid 6.0 Marshmallow も登場しており、今後アップデートがあるのか(あるとすればどれくらいのスピード感で行われるのか)といったあたりも気になるポイントです。

設定画面から確認できる端末情報
設定画面から確認できる端末情報

なおナビゲーションキーには最近の機種によく見られるアプリ履歴ボタンの代わりにメニューボタンが搭載されていますが、アプリ履歴機能自体はホームボタンを長押しすることで使用することが可能です。

ホームボタンの長押しで呼び出すことができるアプリ履歴機能
ホームボタンの長押しで呼び出すことができるアプリ履歴機能

ただし一方で設定画面の一部が完全に日本語化されていない点はやや残念さも。こちらはスマートモーションと呼ばれるジェスチャー機能の設定画面ですが、各項目をタップするとイラスト付きで説明が確認できるので意味する内容がわからないことはないものの、日本国内での使用を前提として販売するのであれば今後はこういった部分の対応も期待したいところ。

設定画面には一部日本語化されていない項目も設定画面には一部日本語化されていない項目も
設定画面には一部日本語化されていない項目も

またプリインストールされている日本語入力ソフトはGoogle日本語入力。前にも書きましたが、こういった点はお金をかけずに便利に使えるものを上手に選択して搭載しているといった印象が強く、とても工夫が感じられます。

Google日本語入力がプリインストールされている
Google日本語入力がプリインストールされている

参考までにAnTuTu Benchmarkを用いてベンチマークスコアを測定。測定結果は29,000前後で、2世代前の各社フラッグシップと同レベルといった感じ。現在のこの価格でこの数値であれば性能と価格で見たコストパフォーマンスはかなり高いといえます。なおこのUPQ Phone A01はローエンド並みのスペックでありながらプロセッサは64bit対応となっており、AnTuTu Benchmarkも64bitモードが使用できます。

AnTuTu Benchmarkで測定したベンチマークスコア。64bitモードも使用可能AnTuTu Benchmarkで測定したベンチマークスコア。64bitモードも使用可能
AnTuTu Benchmarkで測定したベンチマークスコア。64bitモードも使用可能

スマホとしての基本的な使いやすさ

次に一般的なスマホとしての使いやすさですが、1週間ほど使ってみた筆者の感想としては 特段操作する上で動作に変なクセもなく、とても扱いやすい(よく調整されている) といった印象。特に普段からハイエンドと呼ばれる高性能なスマホばかりを使っているとスペックの数値だけで期待値が大きく下がってしまうこともありますが、このUPQ Phone A01は本当にうまくできていると素直感じました。

ディスプレイの解像度はFWVGAと物足りない気もしますが、実際にウェブブラウジングなどをしている分には気になることもほとんどありません。

ウェブブラウジングも特に問題なし
ウェブブラウジングも特に問題なし

ディスプレイサイズが小さめということで地図アプリなどで表示できる規模はどうしても狭くなってしまいますが、もちろん実使用においては何ら問題ありませんでした。むしろ本体サイズが小さいことで、移動中に手に持ったままでも邪魔になることがなく、これはこれで使いやすいといえます。

地図アプリを表示した様子。こちらも解像度が抑えめなことによる見づらさは特に感じない
地図アプリを表示した様子。こちらも解像度が抑えめなことによる見づらさは特に感じない

またKindleなどの電子書籍アプリを使っての読書も試してみましたが、こちらも特に使いづらさはなし。こういったアプリはアプリ側で文字の表示サイズを調整できるということもありますが、移動中の空き時間にも手軽に取り出せ使うことができます。

Kindleで電子書籍を表示した様子。見づらさは特に感じない
Kindleで電子書籍を表示した様子。見づらさは特に感じない

ただし文字量の多い、あるいは文字サイズが小さいマンガ類など、一部は人によっては読みづらさがあるでしょう。ひと画面にぺーじ全体を移して読むとなると、ディスプレイサイズの小ささと解像度の低さはどうしても使い勝手に影響してきます。

Kindleでマンガを表示した様子。文字が小さくなってくるとどうしても読みづらい
Kindleでマンガを表示した様子。文字が小さくなってくるとどうしても読みづらい

カメラ機能は使用する環境によっては一部物足りなさも

最後はスマホで最も使用頻度の高い機能のひとつであるカメラ。

カメラは撮影モードが多く、また設定できる項目も多め。このあたりは安いからといって使い方をしっかりと覚えれば結構応用は効くかと思います。

カメラアプリのUI
カメラアプリのUI
さまざまな撮影モード
さまざまな撮影モード
さまざまな撮影モード
さまざまな撮影モード
動画撮影の他、フォーカス固定(追跡)やパノラマ、被写体の周囲を回ることでの立体撮影も可能
カメラの設定画面
カメラの設定画面
カメラの設定画面
カメラの設定画面
カメラの設定画面
カメラの設定画面
カメラの設定画面。カメラ全体、静止画、動画それぞれで細かい設定が可能

ここからは実際に撮影した撮影例をいくつか紹介。

HDRなしで撮影した朝の街の風景
HDRなしで撮影した朝の街の風景
HDRありで撮影した朝の街の風景
HDRありで撮影した朝の街の風景
サンドイッチ
サンドイッチ

筆者としてはそもそもHDR(ハイダイナミックレンジ合成)で撮影ができる事自体にやや驚いたのですが、500万画素という使用を考えればかなりきれいに撮れているといえるでしょう。

ただし使っていてどうしても物足りなさを感じてしまったのが暗所での撮影。下の写真はやや明かりが弱めなお店の中でオート設定で料理の写真を撮影した結果。光の取り込みを苦手としているのか、かなり写りが暗くなっています。

やや暗さのある店内で撮影したソーセージ
やや暗さのある店内で撮影したソーセージ

ちなみに参考までに、センサーサイズが1インチあるデジカメで撮影すればオート設定でもきれいに撮影できる環境です。

デジカメで撮影した写真
デジカメで撮影した写真

比較対象がデジカメ(センサーサイズも大きめ)ということはありますが、暗所での撮影にはあまり向いていないことは間違いないでしょう。そういった意味ではカメラに関しては使う環境を結構選ぶ必要があるといえます。

UPQ Phone A01はこんな人にオススメ

ここまで外観や中身、機能を見てきましたが、筆者個人的には価格(10,000円台中盤で買えること)を考えると評価はかなり高め。おそらくこの価格帯においてはファーストチョイスとして検討してみてもよい仕上がりです。

とはいえベース性能自体は現行の他機種と比べると低めではあるので、とりあえずお金をあまりかけずSIMフリースマートフォンデビューしてみたい、あるいは2台目以降のサブ機としてサイズが小さめ(でもそれなりにしっかり使える)のスマホが欲しいといった人にはオススメの1台といえます。

前述のとおり一部日本語化ができていない画面がある、カメラに関しては撮影環境をしっかり考えて使う必要がある、といった点もあるのでこれ1台で万能に使い回すといったことができるかはやや不安も残ります。しかしこういった点を最重要視しないのであれば、筆者個人としては現時点におけるこの価格帯において、ぜひ最初に検討してみてほしいと力強く言い切れる1台です。

カメラ機能を強く求めないのであればかなりオススメの1台

これまで1万円台前半〜中盤の端末も多く使ってきてはいる筆者ですが、今回紹介したUPQ Phone A01はそれらの中でも現状においてはかなり良く出来ていると感じています。特にウェブブラウジングやSNSなど、スマートフォンの特徴となる部分をメインとして使える手頃な機種を探しているという人にはぜひ一度手に取って試してみてほしいと思います。

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この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

スマホをはじめとする「ガジェット」に関心があるフリーランスのブロガー/ライター。中でも特に関心が強いのは海外向けのSIMフリー製品。個人輸入なども楽しんでいます。ややマニアックなガジェット系ブログ「そうすけブログ.com」もほぼ毎日更新中。