【徹底比較】Nexus 5X / 6Pはここが違う!スペック・デザイン・カメラ・料金をチェック

書いた人: Yusuke Sakakura

カテゴリ: スマホ

【徹底比較】Nexus 5X / 6Pはここが違う!スペック・デザイン・カメラ・料金をチェック

ここ数年、スマートフォンとタブレットの最新モデルを1機以上ずつ発表していたグーグル。だが今年はタブレットが発表されず、アップルのiPhoneのように同じブランドで画面サイズの異なるスマートフォンとして「Nexus 5X」と「Nexus 6P」の2機種を発表した。

すでにグーグルのオンラインストアや国内で販売を取り扱うドコモ、ワイモバイル(Nexus 5X)、ソフトバンク(Nexus 6P)から発売されているが、どちらを購入しようか迷っている人も多いだろう。

今回は「Nexus 5X」と「Nexus 6P」を数日間利用した感想と両機種の比較レポートをお届けする。

それぞれの機種を詳しく読んでみる:

Nexus 5Xのレビューはこちら
Nexus 6Pのレビューはこちら

目次:

ディスプレイ:巨大な有機EL vs トレンドサイズの液晶

「Nexus 6P」には、5.7インチの巨大なスクリーンが搭載されている。

5.7インチのスクリーンは、iPhone 6s PlusやGalaxy Note 5といったスマートフォンとタブレットの中間に位置する「ファブレット」で採用されており、片手での操作は不可能に近い。

「Nexus 6P」の有機ELディスプレイ
「Nexus 6P」の有機ELディスプレイ

一方、「Nexus 5X」には5.2インチのスクリーンが搭載されている。
Xperiaなど多くのスマートフォンが採用しており、男性の標準的なサイズの手であれば十分片手で使うことができる。

「Nexus 5X」の液晶ディスプレイ
「Nexus 5X」の液晶ディスプレイ

解像度は「Nexus 6P」がWQHD、「Nexus 5X」がフルHDとなっているが、5インチ前後のスクリーンでは違いを感じることはほとんどできない。

ただ、両機種のディスプレイには大きな違いがある。それが有機ELか液晶かだ。

有機ELを搭載するモデルは多くないが、Nexusシリーズは積極的に採用している。初代の「Nexus One」から3代目の「Galaxy Nexus」、LG電子が製造を手がけた4代目〜5代目は液晶に置き換わったものの、昨年発売された「Nexus 6」で有機ELが復活し、「Nexus 6P」でも引き続き採用された。

有機ELの特徴はコントラストが高く、発色が良いこと。通常の液晶と見え方がかなり異なるため好き嫌いは分かれるが、筆者は有機ELを好んでいる。

「Nexus 5X」と「Nexus 6」のディスプレイ
「Nexus 5X」と「Nexus 6」のディスプレイ

有機ELは日差しの強い屋外では見えづらいという弱点もあるが、過去のNexusシリーズから随分と改善されたのか、あるいは季節のせいか屋外で見えづらいという印象はなかった

その一方で「Nexus 5X」は液晶が黄ばんでいるように感じた。いわゆる尿液晶問題が発生しているような印象。Redditなどでは多数のNexus 5Xユーザーが同様の問題を訴えているようだ。

参考記事:

Nexus 5X Yellow Screen

最高のスクリーンを体験したいのであれば「Nexus 6P」を、片手で操作したいのであれば「Nexus 5X」をオススメしたい。

処理性能:発熱問題を改善したオクタコア vs 安定のヘキサコア

「Nexus 6P」には、今夏、発熱問題で大きな話題となった「Snapdragon 810」が搭載されている。

ただ、レビュー記事で紹介したとおり異常な発熱は確認できず、発熱によってクロック数が大幅に落ちたり、動作するコア数が減少して動作がもたつくといったストレスフルな仕様も体験できなかった

なお、プロセッサは2GHzのオクタコアでRAMは3GBとなる。

「Nexus 5X」には「Snapdragon 808」が搭載されている。auから発売されたLG製の「isai vivid LGV32」に同じプロセッサが搭載されてるが、目立った問題は報告されていない。

実際に利用してみても、ゲームアプリのプレイ時や大量のアプリを一気にインストールしても発する熱はほんのりといった感じ。「Nexus 6P」とほとんど変わらない。

ただ、ゲームアプリをプレイしながら、Google Playゲームを使って画面を録画すると、動作にもたつきが確認できたが、もたつきを感じたのはそれぐらいだ。

処理性能を数値化するベンチマークスコアをAnTuTuとGeekBench 3で計測してみた。

AnTuTuのベンチマークスコア(5X)AnTuTuのベンチマークスコ(6P)
AnTuTuのベンチマークスコア(左:5X、右:6P)
GeekBench 3のベンチマークスコア(5X)GeekBench 3のベンチマークスコア(6P)
GeekBench 3のベンチマークスコア(左:5X、右:6P)

プロセッサの性能差分だけスコアにも違いが出ており、特にストレージの読み書き速度が大きく異なっている。これは、「Nexus 6P」がLPDDR4のRAMを採用していることが影響しているため。低消費電力化にも貢献しているはずだ。

どちらが優れている?と聞かれれば、当然「Nexus 6P」だが、すべての人がパワフルな性能を欲しがるとは思えない。「Nexus 5X」でも処理の重たいゲームアプリも快適にプレイできるため、不満を感じる人は少ないだろう。

バッテリー:2,700mAh vs 3,450mAh

プロセッサに性能差があり、消費電力に大きな影響を与えるディスプレイの解像度も大きく異なる2機種。バッテリーの持ち時間も気になるところだ。「Nexus 5X」が2,700mAh、「Nexus 6P」が3,450mAhとなっている。

全く同じ使い方を実現できなかったため数値として比較できないが、体感としてはバッテリーの減り具合に大きな差はないように感じた

デザイン:シリーズ初のフルメタルボディとプラスチックボディ

「Nexus 6P」にはシリーズ初のフルメタルボディが採用された。アルマイト処理が施されたボディの高級感はシリーズ最高だ。

アルマイト処理が施された高級感あるボディ
アルマイト処理が施された高級感あるボディ

ただ、背面に配置されているカメラ周りの黒いベルト部分は正直言ってカッコいいとは言えない。対応策をあげるとすれば、ブラックカラーの「グラファイト」を選択することだ。グラファイトならば黒いベルト部分はほとんど目立たない。

ソフトバンクで展開するカラー
ソフトバンクで展開するカラー(ゴールドのみ12月12日より発売)
グラフファイトカラーの「Nexus 6P」
グラフファイトカラーの「Nexus 6P」

「Nexus 5X」は、ポリカーボネート――いわゆるプラスチックボディが採用されている。これはいつもどおりのNexusといったところ。高級感はなく安っぽさもないが、「Nexus 6P」と比べると見劣りする。

ミントカラーの「Nexus 5X」
ミントカラーの「Nexus 5X」

ただ、シンプルであるため上述のベルトのようなデザインの欠点はない。強いてあげるとすれば、フロントパネルとバックパネルのカラーが統一されているため、ミントやホワイトはツートンカラーになっていることぐらいだ。

側面はツートンカラーに
側面はツートンカラーに

なお、2機種ともにディスプレイの上下にスピーカーのようなものが付いているが、「Nexus 6P」がステレオスピーカーに対して、「Nexus 5X」は上部のスピーカーは通話専用、つまりモノラルスピーカーになっている

YouTubeやNetFlix、huluといった見放題の動画サービスに加え、Google Play MusicやApple Music、LINE MUSIC、AWA、Amazon Prime Musicといった聴き放題の音楽サービスが充実しているなか、スピーカーも検討材料の一つになる。

特に動画をよく視聴する人にはデュアルスピーカーの「Nexus 6P」をオススメしたい

カメラ:性能差はほとんどなし

Nexus 6PとNexus 5Xに搭載されているカメラに性能差はほとんどない

両機種ともに1,230万画素、1.55μmの大型センサー、F値2.0のカメラを搭載し、レーザーオートフォーカス、デュアルフラッシュといった補助機能を備え、4Kの動画撮影にも対応する。

性能差があるのはフロントカメラだ。「Nexus 6P」が800万画素に対し、「Nexus 5X」は500万画素。F値は2.4と2.0で「Nexus 5X」が優れている。動画機能では「Nexus 6P」のみがHDに対応する。

カメラの作例は以下。左が「Nexus 5X」で右が「Nexus 6P」だ。(クリック/タップで拡大)

室内で動きのある猫を撮影室内で動きのある猫を撮影
室内で動きのある猫を撮影
曇り空の屋外で撮影曇り空の屋外で撮影
曇り空の屋外で撮影
暗めの店内で撮影暗めの店内で撮影
暗めの店内で撮影
暗めの店内で撮影暗めの店内で撮影
暗めの店内で撮影

見てのとおり差はほとんどない。ただ、「Nexus 6P」はボディが巨大なため片手で撮影しにくい。麺を持ち上げてラーメンを撮影するといった使い方は不可能だ。なお、片手操作したい場合ははセルフタイマーを利用すると良い。

価格:一括支払額はグーグルストアが最安

両機種はグーグル直営のオンラインストアに加えてキャリアから購入することができる。

Nexus 5X:ドコモ vs ワイモバイル vs グーグルストア

ドコモ ワイモバイル グーグルストア
16GB 端末価格 75,168円 59,300円
割引サポート 新規 -0円
機種変 -25,920円
MNP -25,920円
実質支払額 新規 75,168円
(3,132円/月)
機種変 49,248円
(2,052円/月)
MNP 49,248円
(2,052円/月)
ドコモ ワイモバイル グーグルストア
32GB 端末価格 93,312円 80,352円 63,400円
割引サポート 新規 -48,600円 -0円
機種変 -48,600円 -25,920円
MNP -59,800円 -25,920円
実質支払額 新規 33,912円
(1,413円/月)
80,352円
(3,348円/月)
機種変 33,912円
(1,413円/月)
54,432円
(2,268円/月)
MNP 23,112円
(963円/月)
54,432円
(2,268円/月)

※ワイモバイルの割引サポートは料金プランによって異なる。上記の表はスマホプランS(1GB)契約時のもの。

一括での支払額はグーグルストアが最安となる。キャリア版は2年間に渡って割引が適用されるため、適用後の価格(実質支払額)はキャリア版が安くなる。ドコモが最安だ。

ただし、割引サポートは解約、機種変更などによって途中で割引が受けられなくなる場合があるため、注意が必要。

Nexus 6P:ソフトバンク vs グーグルストア

ソフトバンク グーグルストア
32GB 端末価格 78,720円 74,800円
割引サポート 新規 -45,600円
機種変 -45,600円
MNP -78,720円
実質支払額 新規 33,120円
(1,380円/月)
機種変 33,120円
(1,380円/月)
MNP 0円
(0円/月)
ソフトバンク グーグルストア
64GB 端末価格 85,920円 80,800円
割引サポート 新規 -45,600円
機種変 -45,600円
MNP -78,720円
実質支払額 新規 40,320円
(1,680円/月)
機種変 40,320円
(1,680円/月)
MNP 7,200円
(300円/月)

一括での支払額はこちらもグーグルストアが最安となる。キャリア版は2年間に渡って割引が適用されるため、適用後の価格(実質支払額)はソフトバンクが最安となる。

ただし、割引サポートは解約、機種変更などによって途中で割引が受けられなくなる場合があるため、注意が必要。

まとめ:Nexus 5X / 6P、購入の決め手は?

元々、Nexusシリーズはリファレンスモデルとして開発者向けに提供されていたモデル。しかし、昨年発売された「Nexus 6」では、一般消費者を強く意識したのか、スペックを大幅に向上させ、その結果、価格が大幅に上がってしまい、リファレンスモデルとして手が出せなくなってしまった。

日本では端末価格を上げて月額サポートで割り引くといったキャリアの販売形態が影響しているのか端末価格が高額になっている。一方で海外のグーグルストアでは、「Nexus 5X」が379ドル(約45,000円〜)、「Nexus 6P」が499ドル(約60,000円〜)で販売されている。

海外の価格帯で考えれば、「Nexus 6P」は一般ユーザーに向けたモデルで、「Nexus 5X」はこれまでの流れを組むリファレンスモデルと言って良い

これは「どちらを購入するか」の決め手にもなるだろう。開発のためにボディに高級感をもたせた「Nexus 6P」を購入する必要はない。

「Nexus 5X」と「Nexus 6P」、あなたはどっち?
「Nexus 5X」と「Nexus 6P」、あなたはどっち?

両機種はメーカーにカスタマイズされたモデルではないため、「片手操作モード」などのサポート機能が搭載されていない。そのため、ディスプレイが巨大な「Nexus 6P」を片手で使いこなすのは不可能と思った方が良い。一方、5.2インチの「Nexus 5X」は片手でもそれなりに使いやすくなっている

両機種を併用してみると面白いことに自宅では自然と「Nexus 6P」に手が伸びるが、外出先では「Nexus 5X」に手が伸びる。

自宅で動画を視聴したり音楽を聴くのであれば、巨大なスクリーンとステレオスピーカーをフルに活用できる「Nexus 6P」が魅力的だ。グラフィックの派手な処理の重たいゲームアプリをより快適に楽しむ場合はオクタコアや3GBのRAMといった段違いの性能も心強い。

一方、電車の中や移動中でも片手でガシガシ使いたいという場合は「Nexus 5X」をオススメしたい。「Nexus 6P」に性能では劣るものの、スマートフォンで最も利用する機能の一つであるカメラは「Nexus 6P」と遜色がない。

ちなみに、5日間両機種を使い比べた筆者は「Nexus 6P」が欲しくなった。

Nexus 5X、Nexus 6Pの違いまとめ
Nexus 5X Nexus 6P
ディスプレイ 5.2インチ
フルHD
液晶
Gorilla Glass 3
5.7インチ
WQHD
有機EL
Gorilla Glass 4
処理性能 Snapdragon 808
1.8GHz
ヘキサコア
2GBのRAM
Snapdragon 810
2.0GHz
オクタコア
3GBのRAM
LPDDR4のRAMを採用
バッテリー 2,700mAh 3,450mAh
デザイン プラスチックボディ
モノラルスピーカー
フルメタルボディ
ステレオスピーカー
カメラ フロント:500万画素
リア:1,230万画素
フロント:800万画素
リア:1,230万画素
価格
(グーグルストアの場合)
16GB:59,300円
32GB:63,400円
32GB:74,800円
64GB:80,800円
総評 どこでも片手でガシガシ使いたい人向け、リファレンスモデルとしては価格も魅力的 動画も音楽も存分に楽しみたい人向け、性能に妥協せず、ストレスゼロが魅力的

それぞれの機種を詳しく読んでみる:

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この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

プロフィール

モバレコでは、2015年からレビュー記事を中心に寄稿しています。

また、スマートフォンやタブレット、アプリ、サービス、アクセサリを総合的に取り扱うモバイル専門のメディア「携帯総合研究所」を個人で運営。発表会の取材はもちろん、前職はシステムエンジニアでプログラミングの経験をいかして3キャリアの料金を比較できる料金シミュレーターなども開発しています。

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