これなら乗換えていいかも!ガラケーユーザー必見のJ:COMスマホ「Wine Smart」をレビュー

書いた人: 小枝祐基

カテゴリ: レビュー, 格安スマホ ,

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これなら乗換えていいかも!ガラケーユーザー必見のJCOMスマホ「Wine Smart」をレビュー

10月、J:COMから登場したテンキー付きのスマートフォン「LG Wine Smart」。
ガラケーのような見た目ですが、実はOSにAndroidを搭載し、タッチパネルも使えるちゃんとしたスマホなんです。

最近では、ガラケーのような従来の二つ折りの形状でありながらAndroidを搭載する、通称「ガラホ」が新ジャンルとして定着しつつあります。しかし、「ガラホ」ではAndroidの機能が完全には利用できません。一方で「LG Wine Smart」はGoogle Playにも対応し、Googleのアプリを最大限利用することができる、正真正銘のスマートフォン。
「ガラケーを使っているけど、スマホも使ってみたい…」というユーザーがまさにターゲットです。

そこで、今回はテンキー付きスマホ「LG Wine Smart」の気になる実力をチェックしていきたいと思います。なお、本機は「J:COM MOBILE スマホセット」として提供され、国内では今のところ、J:COMの独占販売となっています。

J:COM MOBILE
J:COM MOBILE スマホセット概要(料金プラン | J:COM MOBILE (モバイル)より)

目次:

外観:高級感あるデザインが好印象

まず第一印象として、質感が良いなという印象を持ちました。

レザー調のリアカバーと金属の質感は見た目にも高級感があり、ハードキーまわりの色合いや質感もシックなイメージ。ビジネスマンや高齢の方々にも訴求しそうな落ち着いた雰囲気があります。

一般的に多く見られるスマホに比べれば厚みはあるものの、折りたたんだ状態で16.6mmとスリム。端子まわりもスッキリとしており、シンプルかつスマートな仕上がりといえます。レザー調のカバーとシルバーの質感で高級感があります。

端末を閉じた状態。前面の先端には通知ランプが搭載し、USBは下部に配置
端末を閉じた状態。前面の先端には通知ランプが搭載し、USBは下部に配置
背面にはスピーカーと300万画素のメインカメラ
背面にはスピーカーと300万画素のメインカメラ
右側面にはオーディオジャック
右側面にはオーディオジャック
左側面にはボリュームキー。なお電源ボタンはテンキーに配置
左側面にはボリュームキー。なお電源ボタンはテンキーに配置
端末を広げている状態。傾斜は概ね160度ほどで、全長は20センチオーバー
端末を広げている状態。傾斜は概ね160度ほどで、全長は20センチオーバー

端末背面のカバーは取り外しが可能。バッテリーは着脱式で容量は1,650mAh
サイドにはmicroSDカードスロットも備えているので、最大128GBまでの外部メモリーが利用できます。SIMのサイズはマイクロSIMとなります。

背面のカバーを外すとバッテリーの取り外しやmicroSDカードの装着ができます
背面のカバーを外すとバッテリーの取り外しやmicroSDカードの装着ができます

手に持ってみると、レザーの感触が手にフィットし、滑らずしっかりとホールドできます。
横幅が58.7mmあるので既存のガラケーと比べるとやや大きめですが、その分ゆったりとしたキー配置。手の小さな女性でも文字入力などは片手でも十分にこなせるサイズに設計されています。

キーの凹凸は比較的浅めで平坦ですが、押した感覚はしっかりと感じられます。

PANTONE 4と比較。ひと回り以上大きくキー配置もゆったり
PANTONE 4と比較。ひと回り以上大きくキー配置もゆったり
手に持った状態。女性でも操作がしやすそうなサイズ感だ
手に持った状態。女性でも操作がしやすそうなサイズ感だ

タッチ操作とテンキー操作の2種類の操作が可能

続いて液晶画面ですが、こちらは3.2インチのタッチパネル液晶となっています。
ここが本機の最大の特徴で、テンキーは備えているものの、中身は通常のAndroidスマホと同様なので、もちろんタッチ操作が行えます。

タッチパネル搭載で、通常のスマホと同様にタッチ操作が行えます
タッチパネル搭載で、通常のスマホと同様にタッチ操作が行えます

テンキーには、通常のガラケーには見られない独自キーも用意。
まず上部には、Androidのホーム画面の操作「◁(戻る)」「○(ホーム)」「□(履歴)」のボタンが配置されており、Androidのホーム画面操作などがタッチキーではなくテンキー上で行えるので、液晶画面もより広く使えるようになっています。

また独自の「ZAQ」キーを備えており、初期設定では「J:COMオンデマンド」が起動するように割り当てられています。もちろん、ショートカットとして任意のアプリなどを登録することも可能。
キーを長押しすると、登録アプリがリストアップされるので、ブラウザなどよく利用するデフォルトのアプリはもちろん、後からインストールしたLINEなどのサードパーティアプリを登録することもできます。

J:COMのマスコット「ZAQ(ざっくぅ)」が刻印。任意のアプリをショートカット登録できる
J:COMのマスコット「ZAQ(ざっくぅ)」が刻印。任意のアプリをショートカット登録できる
ZAQキーには後から追加したサードパーティアプリを登録することもできる
ZAQキーには後から追加したサードパーティアプリを登録することもできる

それ以外にも、メールや連絡先、カメラといった、ガラケーではおなじみの各専用キーが設けられています。

ホーム画面:独自のeasyホームでより操作しやすくなった!

続いて、操作性をチェック。

LG Wine Smartはタッチパネルを搭載するなど、基本的には通常のスマホと同等の操作を行うことができるため、中身に関してはスマホそのものといえます。

そして、ガラホと一線を画す点は、Googleのレギュレーション(Androidを搭載するための基準)を満たしていること。

通常、Android端末にはGoogle Playやマップなど、Googleの提供するアプリ(GMS)を搭載するためにCTSというGoogleの求める基準テストをクリアする必要があります。そのため、ホーム画面にはAndroid標準のものが搭載されていますが、そのままの状態では画面サイズ的にも使い勝手は今ひとつ

そこで、J:COMではより本機と親和性を持つ「easyホーム」というホーム画面を用意
標準ホームと表示サイズが異なっており、アイコンなどもひと回り大きく設定。メニュー選択などの基本操作がより使いやすくなっています。

前述のGoogleのレギュレーションの都合上、出荷時にはAndroid標準のホーム画面が設定されています。しかし、スマホに不慣れなユーザーなどにもよりスムーズに使い始められるように、J:COMではすべて手動でeasyホームに再設定した状態で、ユーザーに手渡しているのです。

easyホームの画面起点となるトップページには天気や時間が大きく表示されアプリアイコンも大きく配置されてます
左側がeasyホームの画面。起点となるトップページには天気や時間が大きく表示されアプリアイコンも大きく配置されてます

easyホームの構成はシンプル。トップページを起点に、右に進むごとに端末内のアプリアイコンが配置されています。また、トップの左側のページには9つまで任意の連絡先が登録できるので、短縮ダイヤルのような感覚で使うことができます。

一番左のページにはよく使う相手の連絡先を9つまで登録が可能
一番左のページにはよく使う相手の連絡先を9つまで登録が可能

ほかにも、煩雑な設定画面をわかりやすくする工夫として「シンプル設定」が用意されています。着信音や壁紙、フォントサイズなど基本の設定が集約されているなど、スマホ操作に不慣れな初心者ユーザーでも使いやすい設計となっています。

シンプル設定から基本設定が可能。「すべての設定を表示」でさらに詳細な設定画面へ
シンプル設定から基本設定が可能。「すべての設定を表示」でさらに詳細な設定画面へ

ディスプレイ:Web閲覧などは多少窮屈か

液晶画面ですが、こちらは前述の通り、3.2インチ(320×480)のタッチ液晶が搭載されています。

5インチオーバーの大画面スマホに慣れていると、やはりWeb閲覧時の表示の狭さは感じてしまいます。しかし、タッチ操作に対応しているので、スクロールなどがしやすい点は好印象です。

Web表示画面。スマホ対応のサイトなら十分に見やすいが、表示領域は窮屈
Web表示画面。スマホ対応のサイトなら十分に見やすいが、表示領域は窮屈

解像度が320×480はやや控えめなスペックですが、画面サイズ的には許容範囲。それよりも、どちらかというと解像度より視野角の狭さが若干気になりました

視野角がやや狭いので、屋外などは少々見づらく感じることもあった
視野角がやや狭いので、屋外などは少々見づらく感じることもあった

基本機能:カメラ機能はやや控えめ。ガラケー特有の機能も使えない

基本部分をひと通り押さえたところで、その他の機能を見ていきたいと思います。

カメラ機能はメインカメラが300万画素、フロントカメラは30万画素という内容で、スペックはやや控えめな内容。設定に関しては、高画質と標準の2種類の画質が選択できますが、あとは基本的にオート撮影のみとなります。

撮影中画面。左上のメニュー内は画質の切り替えのみ
撮影中画面。左上のメニュー内は画質の切り替えのみ

ピンチイン/アウトやボリュームキーを使ったデジタルズームは4倍まで可能ですが、タップで被写体のピント合わせを行うといった操作は対応していないので、手元よりも風景などの撮影の方が得意そうです。

ピンチ操作でデジタルズームが可能。最大4倍まで
ピンチ操作でデジタルズームが可能。最大4倍まで
ピントが手動で変更できないので、寄り過ぎるとボケてしまいます
ピントが手動で変更できないので、寄り過ぎるとボケてしまいます
被写体に寄り過ぎなければ、ボケが軽減されました
被写体に寄り過ぎなければ、ボケが軽減されました

カメラ重視のユーザーにはややもの足りない内容ですが、インスタグラムなどのカメラアプリである程度はカバーできるので、そのあたりは工夫して使うのがおすすめです。

ある程度距離のある被写体や風景などはまずまずキレイに撮れました
ある程度距離のある被写体や風景などはまずまずキレイに撮れました

その他の機能ですが、防水や防塵、ワンセグ、おサイフケータイなどの機能も基本的には備えていません。このあたりはガラケーの得意とする機能になるので、これまでの携帯でガラケー機能を利用していたユーザーは注意が必要かもしれません。

動画:動画がより身近になるJ:COMオンデマンドアプリ

TV機能についてはワンセグは備えていませんが、その代わりに、J:COMオンデマンドアプリで、J:COMの提供する約3万8000本の動画コンテンツが楽しめます

動画コンテンツが約3万8000本のJ:COMオンデマンドを、通信量を気にせずに視聴できる
動画コンテンツが約3万8000本のJ:COMオンデマンドを、通信量を気にせずに視聴できる

「J:COM MOBILEスマホセット」で利用できるひと月の通信量は3GBまで。しかし、J:COMオンデマンドアプリ利用時にはデータ通信はかからない設計になっています。つまり動画が見放題となります。直近3日間の通信量が3GBを超えると、一時的に通信速度制限がかかってしまいますが、自宅ではWi-Fiを使うなどすれば、本機で存分に動画が楽しめそうです。

さらに、「J:COM TVスタンダード」「J:COM TVスタンダードプラス」に加入していれば、プロ野球やゴルフなどのライブ中継も視聴可能。地上波では放送されていないスポーツの視聴を目的にJ:COMを契約しているユーザーなら、外出先でもリアルタイムに視聴できるようになるのは大きなメリットになりそうです。

実際にアプリを使用してみましたが、起動も時間がかからずスムーズに見始めることができました。スポーツなどライブ放送に対応する番組も、動きがカクカクするようなこともなく、視聴は良好。画質は、端末自体がハーフVGAなので高解像度ではありませんが、3.2インチの画面で見る分には十分キレイと感じました。

ライブ中継の視聴中画面。地上波がカバーしない中継がロケーションフリーで楽しめるのもメリット
ライブ中継の視聴中画面。地上波がカバーしない中継がロケーションフリーで楽しめるのもメリット

まとめ

LG Wine Smartの一番のターゲットは、まだスマホに移行していないガラケーユーザーでしょう。ですが、既存のスマホユーザーにとっても、基本の操作がすべてテンキーで行えるなどできるため、「テンキー回帰もアリかも」と感じました。

もちろん、流行りの大画面スマホの方がWeb検索などは格段に快適ですが、J:COMのスマホならLINEをはじめ各種アプリにも対応しています。移動中に片手で文字を入力していても安定感があるなど、ラフに扱える感じは二つ折りスタイルならではです。

easyホームを始め、これからAndroidを始めやすい工夫が随所に感じられるので、スマホ移行に挟むのにもちょうど良い端末と言えそうです。

J:COM MOBILEスマホセット・「LG Win Smart LGS01」のスペック
CPU 1.1GHz クアッドコア
サイズ 約H117.7×W58.7×D16.6mm・143g(バッテリー含む)
OS Android 5.1.1(Lollipop)
カラー ネイビー/ブラウン
バッテリー 1650mAh(着脱式)
ディスプレイ 3.2インチ(320×480)
メモリ ROM 4GB/RAM 1GB
外部メモリー microSD(最大128GB)
連続通話時間 185分以上
連続待受時間 約830時間
カメラ メインカメラ300万画素/フロントカメラ30万画素
Bluetooth Bluetooth 4.0
Wi-Fi IEEE802.11 b/g/n 準拠

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この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

家電誌およびデジタル誌を中心に活動するフリーライター。iPhone、Android関連書籍も執筆してます。消費者目線での記事執筆がモットーです!