指紋認証の高速さが快適!カメラも楽しめるハイエンド「Huawei Mate S」レビュー

書いた人: まきはら とよかず

カテゴリ: HUAWEI

指紋認証の高速さが快適!カメラも楽しめるハイエンド「Huawei Mate S」レビュー

今年9月にドイツで開催されたIFA2015にてHuawei(ファーウェイ)が発表した同社の新ハイエンドモデル「Mate S」。日本国内においては今月初旬より、MVNOの楽天モバイルが独占という形で取り扱いを始めています。

今回はこのMate S(メイト・エス)についてレビューを行っていきます。

目次:

スペック表で基礎性能をおさらい

はじめに楽天モバイルの製品ページで公開されているスペック表から基礎性能をおさらいしておきましょう。

OS Android 5.1
プロセッサ Hisilicon Kirin 935 オクタコア(2.2GHz Quad-Core+1.5GHz Quad-Core)
ディスプレイ 5.5インチ FHD(1920×1080)
RAM/ROM RAM 3GB/ROM 32GB
カメラ リアカメラ:1,300万画素/フロントカメラ:800万画素
バッテリー 2,700 mAh
サイズ 高さ 149.8 x 幅 75.3 x 厚さ 7.2 mm
質量 約 156 g
SIMサイズ Nano SIM

※詳細情報は楽天モバイル製品ページにて確認可能

OSバージョンは現行で最新に近い Android 5.1 Lollipop を搭載。ここにHuawei独自のUIとなるEMUI(エモーションユーザーインターフェース)を組み込み、一般的なAndroidよりもより細かい設定が可能に。

またプロセッサは関係会社であるHisilicon(ハイシリコン)のオクタコアプロセッサを搭載。さらにRAM3GB、ROM32GB(microSDカードで128GBまで容量の拡張が可能)となっており、現状では文句無しでハイエンドも部類となります。

なおMate SはiPhone 6s/6s Plusよりも一足早く ”Force Touch(感圧タッチ)” を搭載した端末として発表され話題にもなりましたが、現状日本国内での販売が正式に発表されているのは感圧タッチ非対応モデルです。

端末外観をフォトレビュー

続いて外観を写真で見ていくことにします。Mate Sには3色(ミスティークシャンパン/チタニウムグレー/ローズゴールド)のカラーバリエーションが用意されていますが、今回レビューに用いるのはミスティークシャンパンです。

Mate Sのフロントパネル
Mate Sのフロントパネル
ベゼルは上下左右とも比較的狭く、また縁は緩やかにカーブして指あたりがよい
ベゼルは上下左右とも比較的狭く、また縁は緩やかにカーブして指あたりがよい
ディスプレイ下には”HUAWEI”のロゴ。ナビゲーションキーはオンスクリーンキーとなる
ディスプレイ下には”HUAWEI”のロゴ。ナビゲーションキーはオンスクリーンキーとなる

筐体材質は金属が用いられており、フレーム〜背面までかなりしっかりとした質感に。

背面は緩やかに丸みを帯びている
背面は緩やかに丸みを帯びている
右面にはボリュームキーと電源キー。電源キーにはスピン加工が施されている
右面にはボリュームキーと電源キー。電源キーにはスピン加工が施されている
下面にはMicroUSBコネクタとスピーカー
下面にはMicroUSBコネクタとスピーカー
左面にはSIMカード/SDカードスロット
左面にはSIMカード/SDカードスロット
SIMカード/SDカードはトレイに乗せて挿しこむ
SIMカード/SDカードはトレイに乗せて挿しこむ

背面には中央上部に有効画素数1,300万画素のリアカメラ、そしてその下に指紋認証センサーを搭載します。

Mate Sのリアパネル
Mate Sのリアパネル
リアカメラと指紋認証センサー
リアカメラと指紋認証センサー
リアカメラはやや飛びでたデザイン。一方指紋認証センサーはやや凹んだデザイン
リアカメラはやや飛びでたデザイン。一方指紋認証センサーはやや凹んだデザイン

実際に手に持ってみると5.5インチというディスプレイサイズの割にはかなりコンパクトな印象。ディスプレイ左右が狭額縁設計になっていること、本体背面が緩やかにラウンドしていることがその理由でしょう。ディスプレイ全域とまではいいませんが、男性であればある程度は片手での操作も可能です。

手に持った印象は ”数値以上にスリム”
手に持った印象は ”数値以上にスリム”

ただ金属製のボディは高級感があってよいのですが、今の季節に外出先で使用する場合は本体がかなり冷たくなってしまい、手で持つのがかなり辛いといったことも。楽天モバイルで購入するとレザー調のフリップケースが同梱されてくるので、そういったものも上手に使っていくことは必須といえそうです。

気になる中身と機能をチェック

ここからはMate Sのポイントとなる機能を取り上げてレビューしていきます。

ユーザーの好みを反映させやすいEMUI

このMate Sをはじめ、Huaweiが展開するスマートフォンにはEMUIと呼ばれる独自のユーザーインターフェースが組み込まれています。実際に他のAndroidスマホを使ってことがある、という人ならまずはじめに特色を感じるのはホーム画面でしょう。

Mate Sの初期状態でのホーム画面Mate Sの初期状態でのホーム画面
Mate Sの初期状態でのホーム画面Mate Sの初期状態でのホーム画面
Mate Sの初期状態でのホーム画面

EMUIではアプリドロワー(アプリ一覧)という概念がなく、インストールされたアプリは全てホーム画面上に羅列されることとなります。もちろん他のAndroidスマホの用にウィジェットなども配置は可能ですので、少し違ったホーム画面のカスタマイズができるともいえます。

加えてディスプレイ上部から下方向へスワイプして確認できる通知領域・クイックアクセスパネルも独自デザインに。

Mate Sの通知領域・クイックアクセスパネルMate Sの通知領域・クイックアクセスパネル
Mate Sの通知領域・クイックアクセスパネル

またEMUIでは通知の挙動(通知を許可する/優先度により許可する/許可しない)や通知の表示方法といったものも各アプリごとに細かく設定が可能です。

優先度の高いもののみ通知する、といった設定も可能
優先度の高いもののみ通知する、といった設定も可能
アプリ個別に優先度の設定、通知方法が設定できるアプリ個別に優先度の設定、通知方法が設定できる
アプリ個別に優先度の設定、通知方法が設定できる

加えてスリープ(画面オフ)時に動作を許可するアプリ、ネットワーク通信を許可するアプリといったものも個別に指定できます。

スリープ時に動作を許可するアプリの選択画面
スリープ時に動作を許可するアプリの選択画面
ネットワーク通信はモバイル通信とWi-Fi通信、それぞれに対して権限を設定可能
ネットワーク通信はモバイル通信とWi-Fi通信、それぞれに対して権限を設定可能

オンスクリーン表示のナビゲーションキーという特色を生かし、キーの配置も選択可能。設定できる項目が非常に多く、他社製のスマホに慣れている人でも設定次第で初めから使いやすさを感じることができる、あるいは使う中でより自分好みに設定を弄っていくといったことがよりしやすいUIとなっています。

ナビゲーションボタンの組み合わせの選択が可能
ナビゲーションボタンの組み合わせの選択が可能

また参考までに初期状態でのRAM/ROMの空き容量とベンチマークスコアについても触れておきます。

RAMは3GBの容量に対して空きが約1.7GBほど
RAMは3GBの容量に対して空きが約1.7GBほど
ROMは32GBの容量に対して空きが約24GBほど
ROMは32GBの容量に対して空きが約24GBほど
ハイパフォーマンスモードにした状態でAnTuTu Benchmarkにて測定した際のスコアハイパフォーマンスモードにした状態でAnTuTu Benchmarkにて測定した際のスコア
ハイパフォーマンスモードにした状態でAnTuTu Benchmarkにて測定した際のスコア
3DMarkにて測定した際のスコア
3DMarkにて測定した際のスコア

ベンチマークスコアについてはあくまで参考値である(実使用による動作とイコールではない)ものの、他社製のフラッグシップモデルなどと比較するとやや低い結果に。ただし今回レビューするにあたり使っている分には、少なくとも日常使用でストレスは感じないレベルでスムーズな動作と感じました。

指を添えるだけで高速認証の指紋センサーは快適

Mate Sの大きな特徴のひとつといえるのが本体背面に搭載されている指紋認証センサー。この指紋認証センサーは端末のスリープ解除・ロック解除をメインにいくつかの使用方法に対応しています。

指紋の登録画面
指紋の登録画面
指紋登録は最短5回のタッチで完了
指紋登録は最短5回のタッチで完了(gifアニメ)
登録した指紋には後から管理する際にわかるよう、名前をつけることもできる
登録した指紋には後から管理する際にわかるよう、名前をつけることもできる
指紋認証センサーに登録済みの指を乗せると色が変わる指紋認証センサーに登録済みの指を乗せると色が変わる
指紋認証センサーに登録済みの指を乗せると色が変わる
管理画面を開いた状態で登録済みの指を指紋認証センサーに乗せると指紋リストの該当するものの色が変わりわかるというギミックも

指紋を登録する際に最短5回のタッチで登録できるということで逆に認証精度を心配する気持ちがあったのですが、使ってみるとこれが想像以上に高精度。端末がスリープしている状態からセンサーに指を乗せるだけ(押したりする必要はない)で、サッとロックが解除可能。

指紋認証センサーに指をかざすイメージ
指紋認証センサーに指をかざすイメージ

センサーの配置場所もリアパネルの中央上部となっており、左右どちらの手で持った際にも人差し指で自然に触れることができるポジションになっています。最近は指紋認証センサーを搭載するスマートフォンもかなり増えてきていますが、少なくとも筆者が過去に使ったことがあるものの中では認証速度はかなり早く、”高速認証”と言ってもまったく謙遜ない仕上がりといえるでしょう。

ひと味違った新たな操作方法「ナックルセンス・テクノロジー」

搭載されているセンサーを利用したジェスチャー操作など、最近のスマホには通常のキーを押す・画面をタッチするといった方法以外でも操作できる機能が見られるようになってきました。そんな中Mate Sではさらに独自的といえる「ナックルセンス・テクノロジー」を搭載します。

具体的には指先でなく、折り曲げた指の関節で画面をタッチする・なぞるといった方法で特定の機能を使うことができます。

まずこちらは関節で画面をダブルタップする(2回続けてコンコンッと叩く)ことでスクリーンショットが撮影できる機能。


続いてこちらは関節でなぞった部分だけを画像として記録できる機能。


指先で同じ操作をしてみた場合とはしっかり識別がされているようで、指と関節の使い分けで異なる機能を使うことができます。ただ実際に使ってみると、精度として関節で触れる手とは逆の手で端末に触れているときのほうが認識精度は高く感じました。もしかすると静電気の状態などを利用して識別している、といったことなのかもしれません。

Mate Sはリアパネルが左右に向かってカーブしたデザインとなっており、正直机の上などに置いた状態で操作する際には操作するのとは逆の手で端末を支えてあげないと操作性が落ちます。ただ逆にいえば、そういったことをする前提であれば、この認識精度は気にあるレベルではないといえるでしょう。

三脚と組み合わせると楽しみ方が大きく広がるカメラ

最後はカメラです。Mate Sには通常の静止画撮影でも9つのモード、さらにそれ以外に動画、コマ抜き(タイムラプス)、ビューティー(人物の顔をきれいに補正する)、ライトペインティングといった機能が搭載されています。

標準カメラアプリのUI
標準カメラアプリのUI
静止画の撮影モードだけでも9種類
静止画の撮影モードだけでも9種類

中でもMate Sでは「プロカメラ」モードと呼ばれるマニュアル撮影モードがひとつ目玉機能として謳われていますが、今回はとりあえずオート撮影でカメラの性能を試してみました。

HDRオフで撮影した昼間の街の景色
HDRオフで撮影した昼間の街の景色
HDRオンで撮影した昼間の街の景色
HDRオンで撮影した昼間の街の景色

景色を撮影して感じたことは、HDR(ハイダイナミックレンジ合成。明るい場所と暗い場所を両方きれいに撮影するため、明るさの異なる複数枚の写真を撮影・合成し1枚の写真にする技術)機能はオン・オフでそこまで大きな差が感じられないということ。写真のできあがりを見てみるとHDRオフの状態でも全体的な明るさのバランスに大きな偏りは見られないものの、オン・オフでもう少し違いが現れてくれるほうが場面に応じて使い分けがしやすいと思います。

次に料理を撮影した例。

らーめん
らーめん
サラダ
サラダ
鶏肉のたたき
鶏肉のたたき

オート撮影で料理を撮影してみると、色味はやや暖色より。青みがからないことで少なくとも「メシマズ」と呼ばれてしまうことはないでしょう。

また静止画以外の機能については、筆者が特に面白いと感じたものを2つ紹介しておきます。

まずひとつめは「スーパーナイト」モード。Mate S以外も含め、一般的にスマホのカメラのオート撮影で街の夜景を撮影する場合、照明の明るい部分とそれ以外の暗い部分をバランスよく撮影するのが非常に難しいです。下の写真はその一例。

オートモードで通常撮影した写真。明るい場所と暗い場所の照度差が大きくもう少し頑張って欲しい仕上がりに
オートモードで通常撮影した写真。明るい場所と暗い場所の照度差が大きくもう少し頑張って欲しい仕上がりに
暗い場所に照度を合わせると、照度の高い場所が白飛びしてしまう
暗い場所に照度を合わせると、照度の高い場所が白飛びしてしまう
一方明るい場所に照度を合わせると、照度の低い場所がほぼ見えなくなってしまう
一方明るい場所に照度を合わせると、照度の低い場所がほぼ見えなくなってしまう

こんな時にはスーパーナイトモードを活用します。スーパーナイトモードとは具体的には「撮影時間を少し長くして複数枚の写真を撮影・合成することで全体的に明るさのバランスがとれた写真を撮影できる」モードです。前述のHDRをさらに長い撮影時間・撮影枚数にしたモードと認識すればよいでしょう。下が同じ景色をスーパーナイトモードで撮影した例。

スーパーナイトモードで撮影した写真
スーパーナイトモードで撮影した写真

比べてみると一目瞭然、といった様子で暗いところと明るいところがバランスよく撮影出来ていることがわかります。ちなみに撮影時間は最大で20秒。20秒立つ前に撮影を停止し、そこまでに撮影した写真のみで合成することも可能です。

またこれと似たような使い方ができるのが「ライトペンディング撮影」。この機能はシャッターを一定時間開いた状態にすることでものの動きや流れを線で記録する撮影機能です。

ライトペインティング撮影には4つのモードが用意されている
ライトペインティング撮影には4つのモードが用意されている

今回は「テールライトトレイル」モードで歩道橋から走行している車の流れを撮影してみました。

テールライトモードで撮影した例。車のライトが線で記録される
テールライトモードで撮影した例。車のライトが線で記録される

スマホのカメラでこういった撮影ができる、ということ自体、かなり驚きを感じることができると思います。

なおスーパーナイトモードやライトペインティング撮影をする際には撮影時に一定時間(〜約20秒)カメラを固定する必要があるため、ブレがなく、より魅力的な写真を撮影したい場合はスマホ用の三脚などと併せて使うことをオススメします。上の撮影例2つはいずれも三脚なし(手すりなどに手で固定)して撮影していますが、いずれもよく見るとややブレていることがわかります。

Mate Sは日常使いの性能+カメラを楽しむことを重視する人にオススメ

今回はMate Sの特徴である指紋認証、ナックルセンス・テクノロジー、カメラといったところをメインにレビューしてみました。日常使いも含めて試してみると、動作としてはストレスもなく十分。かつカメラの機能は撮影機能とモードの多さでかなり楽しめるスマホと感じました。

欲を言えば、ナックルセンス・テクノロジーに加えて感圧タッチも搭載したモデルがあればなお魅力的だったかな、というところでしょうか。この点は今後の展開に期待したいと思います。

現在は発売記念ということで、端末代金に15,000円の割引が適用されるキャンペーンも実施されている模様です。こちらのキャンペーン自体は規定台数に達し次第終了とのことですので、気になった人は早めにチェックしてみるとよいのではないでしょうか。

Huawei Mate Sの設定・使い方はこちら:

Huawei Mate Sを購入したら設定したい12のこと

この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

まきはら とよかず

まきはら とよかず

スマホをはじめとする「ガジェット」に関心があるフリーランスのブロガー/ライター。中でも特に関心が強いのは海外向けのSIMフリー製品。個人輸入なども楽しんでいます。ややマニアックなガジェット系ブログ「そうすけブログ.com」もほぼ毎日更新中。




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