ポイントは”片手操作”と”カメラ”!Mate S と Ascend Mate 7 新旧2機種を徹底比較!

書いた人: まきはら とよかず

カテゴリ: HUAWEI

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ポイントは”片手操作”と”カメラ”!Mate S と Ascend Mate 7 新旧2機種を徹底比較!

2015年12月にMVNOの楽天モバイル独占で発売となったHuawei(ファーウェイ)のハイエンドモデル「Mate S」(メイト・エス)。ちなみにHuawei自身は約1年前にも日本国内向けにSIMフリーの(当時の)ハイエンドモデル「Ascend Mate 7」(アセンド・メイト・セブン)を発売してました。このAscend Mate 7(以後、Mate 7)は現在端末単体でも購入が可能なほか、多くのMVNOでも取り扱いがされる人気機種となっています。

そこで今回はMate SとMate 7、2台のMateシリーズ機について「大きさ・持ちやすさ」「ディスプレイ」「動作・ベンチマーク」「カメラ」「指紋認証」の5つの切り口から比較し、それぞれの魅力を再確認していきます。

目次:

片手操作はMate Sに軍配。一方両手使いならMate 7がよいかも

最初の切り口は「大きさ・持ちやすさ」。最近ではスマートフォンが搭載するディスプレイサイズトレンドは大画面となっており、それに付随して端末本体のサイズも大型化してきています。実際に今回比較するMate SとMate 7についても見られる傾向です。

機種名 Mate S Mate 7
本体サイズ 高さ 149.8 x 幅 75.3 x 厚さ 7.2 mm 高さ 157.0 x 幅 81.0 x 厚さ 7.9 mm
重量 約 156 g 約 185 g
ディスプレイサイズ 5.5インチ 約6インチ

仕様で見比べてみると、本体サイズ、重量、ディスプレイサイズいずれもMate Sのほうが小さく(軽く)なっています。

Mate S(右)とMate 7(左)のフロントパネル
Mate S(右)とMate 7(左)のフロントパネル
Mate S(右)とMate 7(左)のリアパネル
Mate S(右)とMate 7(左)のリアパネル

Mate Sの方はフロントパネルがブラックのため、ディスプレイとベゼルの境目がわかりづらいですが、基本的には両機ともディスプレイ左右は狭額縁なデザインとなっています。またリアパネルに関してもそこまで大きくデザインが変わらない(細かい部分を除けば”サイズが異なる”程度の違いにもとれる)ことがわかります。

Mate 7の上にMate Sを重ねてみた様子
Mate 7の上にMate Sを重ねてみた様子

しかし持ちやすさといった点で端末を横から見てみると、形状には大きな違いが見られます。

Mate S(右)とMate 7(左)を横から見た様子
Mate S(右)とMate 7(左)を横から見た様子

Mate 7は縁の部分で大きめにラウンドしているのに対し、Mate Sでは背面全体で大きな弧を描いています。Mate Sに関しては本体サイズが小さいこと、端末の両端に指がかかっていなくてもラウンドした背面が手にフィットしやすいことから片手での操作がより行いやすいといえます。

Mate Sを片手で掴んだ様子
Mate Sを片手で掴んだ様子
Mate 7を片手で掴んだ様子
Mate 7を片手で掴んだ様子

一方両手操作を前提として、片手で端末をしっかりグリップすることを考えると、実はしっかり持ちやすいのはMate 7。端末自体に角ばった部分が多いことから指のかかりがよく、両手操作に関してはMate 7のほうが向いているといえるでしょう。

表示領域は同じ。表示が大きいという意味ではMate 7も意外とオススメ

続いては「ディスプレイ」について。前述のとおりディスプレイサイズは異なるものの、解像度は同じになっているMate SとMate 7。またディスプレイの種類も異なっており、その見やすさを確認してみました。

機種名 Mate S Mate 7
ディスプレイ 5.5インチ FHD(1920×1080)401ppi、AMOLED(有機EL)ディスプレイ 約6インチ FHD(1920×1080)368ppi、IPS-NEO液晶ディスプレイ

まずはディスプレイの明るさの目盛りを同じに設定し、見え方の違いをチェックしてみました。

Mate S(左)とMate 7(右)で同じ画面を表示した様子
Mate S(左)とMate 7(右)で同じ画面を表示した様子

印象としてより明るく感じたのは有機ELディスプレイを搭載したMate S。上の写真は暗所で撮影したため一見かなり眩しそうにも見えますが、照度を落とせば就寝前などでもそれほど目が疲れる印象はありませんでした。

一方でMate 7はどうかというと、こちらも決して暗い(見づらい)といったことはありませんでした。相対的に見れば明るいのはMate Sですが、十分満足できる表示具合といったところ。Mate 7に関しては白と黒のコントラストがしっかり強調されている印象を受けます。

なお解像度が同じでディスプレイサイズのサイズが異なる2機種ですが、少なくとも画素密度のより低いMate 7を見ていても明らかに画面表示が粗いといった印象はありません。

むしろ解像度が変わらずディスプレイサイズが大きいということは同じ表示領域をより拡大して映してくれることになるので、インターネットや電子書籍など、文字を読むことを中心とした使い方をするのであればあえてMate 7をオススメしたくなる感じすらありました。

バランスの良いMate S。ゲーム特化ならMate 7でもOK?

3つめは「動作・ベンチマーク」。スマートフォンを ”ストレスなく使う” 上で大きなポイントとなる部分については、触ってみて感じた印象とベンチマークスコアで比較していきます。

機種名 Mate S Mate 7
OS Android 5.1 Lollipop
Emotion UI
Android 4.4 KitKat
Emotion UI
プロセッサ Hisilicon Kirin 935 Octa-Core
(2.2GHz Quad-Core + 1.5Ghz Quad-Core)
Hisilicon Kirin 925 Octa-Core
(1.8GHz Quad-Core + 1.3GHz Quad-Core)
内部メモリ RAM 3GB
ROM 32GB
RAM 2GB
ROM 16GB

Mate Sは最新機、一方Mate 7はひと世代前のハイエンドモデルということもあり、OS、プロセッサ、内部メモリ容量といった点は数値的にはいずれもMate Sのほうが高性能。ただしMate 7もプロセッサはオクタコアとなっており、現状ではまだ十分ハイエンドの部類で括っても問題ないといえます。

まず実際に触ってみての印象ですが、正直それほど明確な差(カクつき、動作の遅れなど)は感じられませんでした。電話、メール、インターネット、SNSといった日常的な使い方に関しては負荷も大きくなく、性能の低いMate 7でも十分といったところ。

次は併せて測定したベンチマークスコア。今回は「AnTuTu Benchmark」「Geekbench 3」「3DMark Ice Storm Unlimited」の3つのアプリを用いてスコアを測定してみました。

機種名 Mate S Mate 7
AnTuTu Benchmark 51,955 43,637
Geek bench 3 シングルコア:956
マルチコア:4011
シングルコア:896
マルチコア:3,233
3DMark Ice Storm Unlimited 12,666 14,099

こうしてみてみると、端末の総合性能を見るAnTuTu Benchmarkではやはり、数値的にもスペックのより高いMate Sに軍配が。またCPUの性能を見るGeek bench 3も同様の結果となりました。

一方やや驚きだったのはグラフィック描写の性能を見る3DMarkでの測定結果ではMate SよりMate 7のほうが数値が高かったこと。ちなみにMate Sにはパフォーマンスと省電力性のバランスを3つの動作モードから選択可能ですが、今回はよりパフォーマンス重視の「パフォーマンスモード」で測定しています。

3DMarkでのベンチマーク測定結果。Mate S(右)とMate 7(左)
3DMarkでのベンチマーク測定結果。Mate S(右)とMate 7(左)

ベンチマークスコアはあくまで参考値ですが、複数回測定してみてもこの上下関係は変わらず。実際にグラフィック描写を多用するスマホの使い方として挙げられるのが現状ほとんどがゲームであり、約1,500というスコア差はそこまで大きく影響はしないかもしれませんが、ゲーム目的で2台めとして購入する、なんて場合はMate 7でも十分といえそうです。

カメラをより楽しみたいならMate Sがイチオシ

4つめに取り上げるのは「カメラ」。ここではリアカメラに集点を絞って撮り比べを行ってみました。

機種名 Mate S Mate 7
リアカメラ 1,300万画素(F2.0/光学手ブレ補正付き) 1,300万画素(F2.0)

有効画素数だけみればMate S、Mate 7ともに同じ1,300万画素。また撮影できる写真の明るさに関係するF値(絞り値)もF2.0で同じになっています。ただしMate Sは光学手ブレ補正が付いており、撮影をサポートしてくれる仕様に。

ここからは実際に同じ被写体を両機(撮影モードはオート)で撮影したものを見ながら確認していきます。

Mate 7で撮影した街の景色(HDRオフ)
Mate 7で撮影した街の景色(HDRオフ)
Mate Sで撮影した街の景色(HDRオフ)
Mate Sで撮影した街の景色(HDRオフ)
HDRオフのMate 7(左)とMate S(右)で撮影した写真
HDRオフのMate 7(左)とMate S(右)で撮影した写真

同じ日時、同じ場所で同じ場所にフォーカスを併せて撮影した2枚の写真ですが、並べて比較してみると明るさが大きく異なっていることがわかります。こうして見てみるとMate Sのほうがより光の取り入れがうまいといえそうです。

HDRオンのMate 7(左)とMate S(右)で撮影した写真
HDRオンのMate 7(左)とMate S(右)で撮影した写真

HDRをオンにしても両機とも写真の仕上がりはあまり変わらず。相変わらずMate Sのほうが明るく撮影出来ています。

Mate 7(左)とMate S(右)で撮影したらーめん
Mate 7(左)とMate S(右)で撮影したらーめん

続いて室内で料理を撮影。室内かつ明かりがそれなりにあるところではそこまで大きく印象は変わりません。ただよくよく見ると、こちらはMate 7のほうが若干ながら明るく美味しそうな印象を受けます。

Mate 7(左)とMate S(右)で撮影した餃子
Mate 7(左)とMate S(右)で撮影した餃子

違う写真で色みを比べてみると、Mate S(右)はより白く明るい印象に、一方Mate 7(左)はやや暖色系の印象に感じられます。ただしMate Sの”白く明るい”はごはんが美味しくなさそうに写ってしまう、いわゆる”メシマズ”とは別のものです。そういった意味では写り具合は異なるものの、いずれも問題なく使えるといえるでしょう。

ただしカメラに関しては、Mate Sにのみ搭載されている撮影モードとしてスーパーナイトモード、また撮影機能としてライトペインティング撮影といったユニークなものがあります。

スーパーナイトモードで撮影した夜の街の景色。景色と明かりがバランスよく撮影できる
スーパーナイトモードで撮影した夜の街の景色。景色と明かりがバランスよく撮影できる
ライトペインティング撮影のテールライトトレイルで撮影した車のヘッドライトの軌跡
ライトペインティング撮影のテールライトトレイルで撮影した車のヘッドライトの軌跡

またMate Sにはプロフェッショナルモードと呼ばれるマニュアル設定モードも搭載。総合的に見れば、カメラ機能を存分に楽しみたいといった人にはMate Sを断然オススメしたいところです。

指紋の認証速度は体感で大きな差はなし。+αも含めるとMate Sが便利

最後は両機に搭載されている指紋認証センサーに関して少し触れておきます。

今でこそGoogleも公式にサポートを表明し、最新のNexusシリーズにも搭載されるようになった指紋認証センサーですが、HuaweiのMateシリーズでは1年前に発売されたMate 7にて既に指紋認証センサーを搭載していました。

前項の「大きさ・持ちやすさ」の部分でも触れたとおり、両機とも指紋認証センサーはリアパネル中央に配置し、外見も大きく変わりません。またいずれも360度すべての方向からのアクセスに対応します。

実際それぞれに指紋を登録して認証速度や精度のテストを実施。Mate Sに関しては楽天モバイルの製品ページにて”高速(約0.5秒)で認証可能”と記載もされていますが、少なくともこの2機種間において認証速度および精度の差というものはほとんど感じませんでした。

Mate Sの指紋認証センサー
Mate Sの指紋認証センサー
Mate 7の指紋認証センサー
Mate 7の指紋認証センサー

ただこちらも認証に関する体感性能は変わらないという前提の上で、Mate Sのほうがより多くの機能に対応しています。Mate 7ではロック解除や写真の撮影にこの指紋認証センサーを使うことができましたが、Mate Sでは指紋認証センサーをスワイプすることで通知パネルを表示したり、写真を閲覧(一枚先に送る/一枚前に戻る)といった操作も可能。

Mate Sの指紋認証設定画面で有効にできる機能
Mate Sの指紋認証設定画面で有効にできる機能

この指紋認証センサー自体、端末を持った際に自然と指を当てられる配置になっているだけに、こういった細かいギミックでもよく使う人にとってはとても便利な機能となってくれます。

指紋認証は端末のスリープ/ロック解除にだけ使えればよい、という人であればMate SとMate 7、どちらでもよいかもしれません。一方で少しでも新しい機能を活用してみたいといった人にはMate Sのほうがおもしろみがあるのではないでしょうか。

まとめ:1台持ちなら万能なMate S。2台目以降ならMate 7も

今回はMate SとMate 7、2つの端末を両機種ともに持っている特徴を中心に比較してきました。Mate S自体は最新モデルであり現在において間違いなくハイエンドモデル。一方Mate 7も型落ちではあるものの、まだまだ十分使えるモデルといえます。

Mate Sを取り扱う楽天モバイルで見てみると、Mate Sは本体価格が86,184円、Mate 7は53,784円(ともに税込み)。この価格差をどう捉えるかは人それぞれの難しいポイントです。ただMate Sに関しては現在台数限定で本体価格が69,984円(税込み)となるキャンペーンも実施しています。

現時点でスマホを購入する、かつ楽天モバイルで契約する、ということであれば、筆者個人的には1台持ちなら15,000円高く払っても万能なMate S、2台目以降として使うならば用途によってはMate S以上に便利に感じられるMate 7を選ぶのがよいのではないか?と思います。

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この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

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スマホをはじめとする「ガジェット」に関心があるフリーランスのブロガー/ライター。中でも特に関心が強いのは海外向けのSIMフリー製品。個人輸入なども楽しんでいます。ややマニアックなガジェット系ブログ「そうすけブログ.com」もほぼ毎日更新中。