iPhone 7に有機EL?ゴリラガラスって何?スマホの画面を分かりやすく解説してみましょう

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iPhone 7に有機EL?ゴリラガラスって何?スマホの画面を分かりやすく解説してみましょう

スマートフォンの使いやすさを決める大切なポイントとなるディスプレイ。スペック表を見ているとサイズ、解像度とあわせて「有機EL」や「ゴリラガラス」なんて単語が並んでいることも。そういえば次の新しいiPhone(仮:iPhone 7)には有機ELが採用される、なんて噂も聞くけれど、これって一体何がどう違うの?

今回はそんなスマートフォンの画面に関して、最近よく見かける単語を中心に解説していくことにします。

目次:

ガラスの種類

まず最初に見ていくのがガラスの種類。スマートフォンの画面には表面にガラス素材が使われているものが多く存在しており、これらは一般的に「カバーガラス」と呼ばれます。

最近 ”丈夫なディスプレイ” の代名詞としてよく見かける「Gorilla Glass(ゴリラガラス)」もこのカバーガラスの種類を表すものです。

ゴリラガラス(Gorilla Glass)

ゴリラガラスはアメリカ国内に本社を置く材料科学に関連した事業を展開する企業コーニング(Corning)社が開発した強化ガラスの ”商品名”。原料を組成の工夫、そして特殊な形成方法を採用することで、一般的なガラスと比較した際に剛性があり、強度の高いガラスを実現しています。

現在主流となっているのは、ゴリラガラス3やゴリラガラス2
現在主流となっているのは、ゴリラガラス3やゴリラガラス2

現在最も新しいのは今年11月に発表されたゴリラガラス 4。なお今市場に出回っているスマートフォンの多くにはその1〜2世代前となるゴリラガラス 3やゴリラガラス 2が搭載されていますが、ゴリラガラス 4は(落下テストの結果より)ゴリラガラス 3の約2倍の強度(壊れにくさ)を持っているといわれます。

最新のタフネススマホにはゴリラガラス4が搭載されることも
最新のタフネススマホにはゴリラガラス4が搭載されることも

なおこの落下テストの実施方法は「それぞれのカバーガラスを1メートルの高さから粗い面への落下させる」といった内容ですが、この実験に(瓶や窓などに使われる)一般的なガラス(ソーダ石灰ガラス)を用いると、ほぼ100%の確率で割れてしまうとのこと。ゴリラガラス 4なら割れてしまう確率は20%程度と大幅に下がっています。

参考動画:Corning Gorilla Glass 4:Testing


サファイアクリスタルガラス(Sapphire crystal glass)

Appleのスマートウォッチ「Apple Watch」に採用されるかも、と一時期話題になったものにサファイアガラス(サファイアクリスタル、サファイアクリスタルガラスとも呼ばれる)というものがあります。これもスマホなどではカバーガラスとして使われる想定となる素材で、人工のサファイアをシート上に加工した ”製品の総称” です。

サファイア自体は物質の硬さを示す硬度がダイヤモンドについで2番めとなっており
普通のガラスのほぼ2倍。かつ壊れにくさを示す強度はステンレスの10倍といわれています。硬く(それ自体にキズがつきにくい)かつ壊れにくいということで、高級腕時計の風防(文字盤を覆う板)や防弾ガラスなどに用いられます。

高級時計などには、サファイアクリスタルが使われることも
高級時計などには、サファイアクリスタルが使われることも

ゴリラガラスと比べた際のデメリットとして「製造コストが高い」「重い」(ともに2倍以上といわれる)といったことが挙げられ、現在スマートフォンに搭載されている例はほぼありません。

なおスマートフォンに関連するガラス素材としては、他にも旭硝子(AGC)が開発した強化ガラス「ドラゴントレイル」といった商品名もよく聞かれるようになってきました。こちらはディスプレイに貼り付けるガラスフィルムとして使われるのを目にします。

表示装置の種類

続いては表示装置の種類。スマートフォンのディスプレイとして一般的によく聞く「液晶ディスプレイ」という言葉。スマートフォンのディスプレイはすべて液晶ディスプレイかというとそうではありません。最近では次期iPhone(仮:iPhone 7)に採用されるかと噂も聞かれる「有機ELディスプレイ」といったものも存在しています。これらは前述のカバーガラスの下に配置される「表示装置の種類」を示す単語です。

液晶ディスプレイ

液晶ディスプレイはそれ自体が発光することなく、バックライトなど別の光源から発せられる光を変調(部分的に遮断、あるいは透過)させることで表示を行ないます。

またスマートフォンのスペックを見ていると見かける「IPS」や「TFT」といったものも液晶ディスプレイの中でさらに分類される表示方式の種類を示しており、大枠はすべて液晶ディスプレイとなります。

SHARP製スマートフォンのIGZO液晶
SHARP製スマートフォンのIGZO液晶

現在SHARP製のスマートフォンによく見られるIGZO(イグゾー)もこの液晶ディスプレイの一種。インジウム(Indium)、ガリウム(Gallium)、亜鉛(Zinc)、酸素(Oxide)から構成される半導体を利用した液晶ディスプレイのことを示す呼称としてそれぞれの頭文字を取った「IGZO」という名前が用いられます。

このIGZO液晶ディスプレイの量産化に世界で初めて成功したのがSHARPで、そのため日本国内においてはSHARP製のスマートフォンに多く搭載されています。IGZO液晶ディスプレイには従来の液晶ディスプレイと比較した際に「部品の小型化により面積あたりに敷き詰められる数が増え、より高精細な表示が可能」「電流を流さずとも表示内容を保持することができ、消費電力を数分の一にできる」「タッチパネルの操作性が向上」といったメリットがあります。

また最新モデルのAQUOSシリーズに搭載されている「ハイスピードIGZO」と呼ばれるものは、ディスプレイのリフレッシュレート(画面の表示を書き換える周期)を従来と比較して最大2倍に引き上げることで、動画などの表示がよりなめらかになっています。

有機ELディスプレイ

有機ELディスプレイは有機ELという発光を伴う物理現象を利用した表示装置で、それ自体が発光する(=バックライトなどの搭載が不要)仕組みとなっています。

液晶ディスプレイと比較すると「バックライトが不要なため薄型化しやすい」「応答速度(表示内容を書き換える速度)が速い」「視野角が広い(広い角度から見える)」「コントラストが強調できる(色の違いがはっきり見える)」「バッテリー消費が少ない」といったメリットがあります。

SamsungのAMOLEDディスプレイは有機ELの一種
SamsungのAMOLEDディスプレイは有機ELの一種

これだけ見ると有機ELディスプレイを搭載しない理由がないのでは?と思うところですが、有機ELディスプレイのデメリットとして「(液晶ディスプレイと比較して)劣化速度が速い」ということが挙げられます。

有機ELディスプレイはディスプレイ自体が発光する仕組みであるため、使用を続ける中でディスプレイ自体が劣化しやすく、また同じ画面を長時間表示させ続けると画面上に残像が残る「焼きつき症状」も起こりやすくなっています。

また有機ELディスプレイはそれ自体が発光する特性上、液晶ディスプレイのように光源を別に持っている表示装置に比べると、日中の屋外など周囲がとても明るい環境においては画面の視認性にやや欠けるといったポイントも。

ちなみに有機ELディスプレイ自体はSamsungなどが長期的に開発に取り組んでおり、最近のスマートフォンを見ても同社のGalaxyシリーズにはAMOLED(Active Matrics Organic Light Emitting Diode)と呼ばれるディスプレイが搭載されています。これは上記視認性などのデメリットに対して対策が施された、有機ELディスプレイの改良版と考えるとよいでしょう。

まとめ

ゴリラガラス」「有機EL」などと最近良く見かける言葉ですが、実際にはガラスの種類であったり、表示装置の種類であったり、といったことが何となく理解できたでしょうか。

ガラスの種類
ゴリラガラス ・コーニング社が開発したガラス
・割れにくい
・ゴリラガラス3は今のスマホの主流
・ゴリラガラス4が最近のタフネススマホに搭載
サファイアクリスタルガラス ・非常に割れにくい
・コストが高い
・重い
表示装置の種類
液晶ディスプレイ ・バックライトなどの光を透過・変調する
・有機ELに比べ劣化しにくい
・日中でも見やすい
有機ELディスプレイ ・それ自体が発光する
・視野が広い
・色がはっきりとする
・薄型化しやすい

いずれの製品にもメリット・デメリットがあるため一概にどれがよいとはいえませんが、例えば表示装置の種類(液晶ディスプレイ or 有機ELディスプレイ)などは実際に意識して使ってみると自分の好みがどちらなのか、といったことも比較的気づきやすいかと思います。

ぜひ今後気になる機種をチェックする際には、今回紹介した内容も一参考にしてみてください。

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この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

スマホをはじめとする「ガジェット」に関心があるフリーランスのブロガー/ライター。中でも特に関心が強いのは海外向けのSIMフリー製品。個人輸入なども楽しんでいます。ややマニアックなガジェット系ブログ「そうすけブログ.com」もほぼ毎日更新中。