デザイン、機能ともに個性的。視覚からインパクト大なスマホ「AQUOS CRYSTAL Y2」レビュー

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デザイン、機能ともに個性的。視覚からインパクト大なスマホ「AQUOS CRYSTAL Y2」レビュー

今年2月よりワイモバイルのスマートフォンとして新たに商品ラインナップに加わる SHARP AQUOS CRYSTAL Y2。もともとは2015夏モデルとしてソフトバンクから発売されていた機種であるが、今改めて見てみても、非常に個性的なモデルに仕上がっている。

今回はこのAQUOS CRYSTAL Y2の特徴や魅力をレビューしていくことにする。

目次:

上左右3辺のベゼルを大胆にカットしたデザインは今でも新鮮

ワイモバイルとしてAQUOS CRYSTALシリーズを取り扱うのは今回紹介するAQUOS CRYSTAL Y2で2モデル目。初代は昨夏に発売したAQUOS CRYSTAL Yとなる。

今回レビューに使用する本体カラーはピンク

今回レビューに使用する本体カラーはピンク

この2機種(AQUOS CRYSTALシリーズ)の最大の特徴といえるのが端末外観からもすぐにわかるベゼルレス構造。ディスプレイの上および左右のベゼルを削る、というより完全に撤去してしまうことで、手に持った際に画面だけがすっぽり収まっている不思議な感覚を味わうことができる。

ベゼルを削る、ではなく、完全に撤去、が表現として近い

ベゼルを削る、ではなく、完全に撤去、が表現として近い

一方最近のスマートフォンにはメインカメラとサブカメラ、2台のカメラが搭載されることが当たり前となっている。上にカメラを配置するスペースがないこともあり、サブカメラ(フロントカメラ)はディスプレイ下に配置、というやや変則的な設計となっている。

フロントカメラがディスプレイ下に配置されるのは比較的珍しい

フロントカメラがディスプレイ下に配置されるのは比較的珍しい

またこのAQUOS CRYSTAL Y2はベゼルレスという特徴を有しつつ、日本国内においてはユーザーからの要望が高い防水機能(IPX5/IPX7相当)にも対応。リアパネル(およびバッテリーパック)は着脱不可となっており、SIMカードやSDカードのスロットは端末上面に配置されている。

端末上面にはイヤフォンジャックとSIMカード/SDカードスロット

端末上面にはイヤフォンジャックとSIMカード/SDカードスロット
上段にSDカード、下段にSIMカードをいれる設計になっており、SIMカードカードのみトレイに乗せて挿しこむ

上段にSDカード、下段にSIMカードをいれる設計になっており、SIMカードカードのみトレイに乗せて挿しこむ
右側面に何も配置されていない端末も筆者が見てきた中では十分珍しい

右側面に何も配置されていない端末も筆者が見てきた中では十分珍しい
下面にはキャップレス防水に対応したMicroUSBコネクタを配置

下面にはキャップレス防水に対応したMicroUSBコネクタを配置
電源キーや音量キーといった物理キー類はすべて左側面に配置

電源キーや音量キーといった物理キー類はすべて左側面に配置

今回レビューに用いているピンクカラーはフロントパネルとサイドのフレームこそ華やかさのあるピンク色だが、リアパネルは明るさが前面に押し出されたレッドのパーツが用いられている。

リアパネル

リアパネル
背面には細かい凹凸が設けられており、水濡れに強く、また汚れが付着しづらい

背面には細かい凹凸が設けられており、水濡れに強く、また汚れが付着しづらい

手に持ってみると、改めて”視覚”から一般的なスマートフォンとは違う印象を受ける。ディスプレイサイズは5.2インチと現行のスマートフォンの中でもちょうど平均あたりのサイズだが、左右のベゼルがないため、手に持ってみた感想としては4インチ台のスマートフォンを持っているようにすら感じる。

ベゼルレスは手に持ってみてもやはり斬新

ベゼルレスは手に持ってみてもやはり斬新
リアパネルはゆるやかにカーブしており非常に手への収まりがよい

リアパネルはゆるやかにカーブしており非常に手への収まりがよい

解像度がHD(1280×720)となっており、画面サイズと併せて見れば画面のきめ細やかさは決して高いとはいえない。しかしそんなことを忘れてしまうくらい、使い始めてみると、改めてベゼルが無いことのインパクトは強く感じることができる。

Google Mapを表示してみたところ

Google Mapを表示してみたところ

スマートフォンに限らず一般的にカメラの機能を表現する言葉として「◯◯を切り取る」などというものがある。しかしこのAQUOS CRYSTAL Y2ならば「切り取った◯◯を再度はめ込む」といったことすら実際に可能である。

AQUOS CRYSTAL Y2で撮影した写真を拡大表示し、景色に重ねて見る

AQUOS CRYSTAL Y2で撮影した写真を拡大表示し、景色に重ねて見る
被写体との距離より写真ではボケの差が出てしまうが、それでも非常に面白い仕様であることには違いない

被写体との距離より写真ではボケの差が出てしまうが、それでも非常に面白い仕様であることには違いない

動作具合はミドルレンジ級。パフォーマンスより、おもしろさを楽しむべし

ここまで紹介してきたとおり、外観デザインやコンセプトが非常に面白いこのAQUOS CRYSTAL Y2。しかし使用する上では当然ながら、実際の動作具合(性能)も気になるところ。

続いては中身(ソフトウェア)に関して簡単に触れていくことにする。

プリインストールされているホームアプリはSHARP独自の「Feel Home」、そしてGoogle純正の「Google Nowランチャー」の2種類。前者に関しては左右だけでなく上下にもページが設けられている独特なつくりとなっている。

ページの配置は縦横に。なお正確には下のページから横にスワイプ(移動)することも可能である

ページの配置は縦横に。なお正確には下のページから横にスワイプ(移動)することも可能である
通知領域とクイックアクセスパネル。グリップマジックと呼ばれる独自機能は後ほど紹介する

通知領域とクイックアクセスパネル。グリップマジックと呼ばれる独自機能は後ほど紹介する

プロセッサは1.2GHzのクアッドコア(4コア)、RAMとROMの容量はRAM2GB/ROM16GB。数値的には現行だとミドルレンジに値する仕様だが、写真などの保存量に影響があるROMに関してはmicroSDカードの使用も可能であり、実際に使っていてもそこまで気になることではないといえるだろう。

初期状態でのRAM(左)とROM(右)の空き容量。いずれも総容量に対しての空き割合は大きめ

初期状態でのRAM(左)とROM(右)の空き容量。いずれも総容量に対しての空き割合は大きめ

ちなみにOSバージョンは Android 5.0.2 Lollipop。試しにAnTuTu Benchmark v6.0.1でベンチマークスコアを測ってみたところ現行ハイエンドの2〜3分の1程度となった。

OSバージョンはAndroid 5.0.2 Lollipop

OSバージョンはAndroid 5.0.2 Lollipop
AnTuTu Benchmarkでのベンチマークスコア測定結果

AnTuTu Benchmarkでのベンチマークスコア測定結果

今回1週間ほどこの機種を使ってみたが、動作具合に関しては特段目立つモッサリ感や遅延は感じなかった。日常使いレベル(メールやメッセージ、インターネット、SNSなどがメイン)であれば、性能の割にはストレス無く使用できるといえるだろう。

ただしどうしても3Dグラフィックなどの処理にはあまり強くない。こちらはベンチマークを測定する際に表示されるグラフィックを見ていても「頑張っている感」が伝わってきた。そのため動きの激しいゲームなどをヘビーに楽しみたいユーザーにとっては、筆者個人としては他のモデル(ハイエンドモデル)を検討することをオススメしたい。

なおカメラに関してはリアカメラ(メインカメラ)でも有効画素数が800万画素と決して高い方ではない。しかし撮影時にあると便利なグリッド線の表示はもちろん、撮影時に写真の構図をアドバイスしてくれるフレーミングアドバイザーと呼ばれる機能が搭載されている。

カメラアプリのUI

カメラアプリのUI
フレーミングアドバイザーをオンにしておくと、カメラに写った被写体に合わあせて構図のアドバイスが表示される
フレーミングアドバイザーをオンにしておくと、カメラに写った被写体に合わあせて構図のアドバイスが表示される

フレーミングアドバイザーをオンにしておくと、カメラに写った被写体に合わあせて構図のアドバイスが表示される
実際にAQUOS CRYSTAL Y2で撮影した昼の街の景色

実際にAQUOS CRYSTAL Y2で撮影した昼の街の景色
被写体を変えながらいろいろ撮影してみたが、無難にまとまっている印象を受けた

被写体を変えながらいろいろ撮影してみたが、無難にまとまっている印象を受けた

決してきめ細かく撮影できるわけではないが、カメラ初心者でもより便利に使える機能が組み込まれており、特にライトユーザーにとっては十分な内容だろう。

なおその他、詳細な技術仕様は以下のとおりとなっている。

サイズ 縦 約 136 x 幅 71 x 厚さ 11 mm
重さ 約 153 g
バッテリー容量 2,030 mAh
OS Android 5.0 Lollipop
プロセッサ Qualcomm Snapdragon 400 1.2GHz Quad-Core
メモリ RAM 2GB/ROM 16GB(※microSDカードで最大128GBまで拡張可能)
対応周波数 4G:Band 1/3/8/41
3G:900/2100 MHz
Wi-Fi IEEE 802.11 b/g/n(2.4GHz)
Bluetooth Bluetooth 4.0
ディスプレイ 5.2インチ HD(1280×720)
カメラ メインカメラ:約800万画素/サブカメラ:約210万画素
その他 おサイフケータイ、NFC、防水(IPX5/IPX7相当)、ワンセグ

(※詳細はワイモバイルの製品ページにて確認可能)

握ったことを自動で感知。グリップマジックでより快適に

AQUOS CRYSTAL Y2にはここまで紹介した基本的な機能と別に、特徴的と呼べる3つの機能が搭載されている。つづいてはこれらを順に紹介していこう。

まずは「グリップマジック」。こちらは端末側面を握った(掴んだ)ことを自動で感知し、予め設定しておいた動作が「ボタンを押す」「画面をタッチする」といったクッションを挟まずに呼び出せる機能である。

具体的には端末の左右側面にグリップセンサーと呼ばれるセンサーが配置されており、このセンサーを使って握ったことを感知している。

端末の左右側面に仕込まれたグリップセンサー

端末の左右側面に仕込まれたグリップセンサー

例として「握った際に(電源キーを押さずとも)画面を点灯する」設定とし、その様子を動画に撮影してみたのがこちら。


非常に些細な事ではあるのだが、頻繁に行う操作において「アクションを1つ省ける」といったことは使い慣れると思いの外便利である。またこのグリップマジックには誤動作を防止する機能なども組み込まれている。

グリップマジックの設定画面。細かい機能が複数盛り込まれている

グリップマジックの設定画面。細かい機能が複数盛り込まれている

この機能は今回紹介しているAQUOS CRYSTAL Y2だけでなく、比較的最近のSHARP製端末には組み込まれている機能だが、慣れてしまうと非常に便利。ぜひ使う際には忘れずに設定してみてほしいところだ。

ベゼルレスを活用したクリップ機能「Clip Now」を使いこなせ

ディスプレイを囲む3辺(上と左右)がベゼルレスなデザインのAQUOS CRYSTAL Y2。このデザインを上手に生かした機能となっているのが「Clip Now(クリップ・ナウ)」である。これはディスプレイの縁をなぞることで画面に表示されている内容を一時的にメモしたり、スクリーンショットを撮影したりできる機能。

一時保存に関しては、一番最後に保存したものがディスプレイ端にメモ端のように表示され、いつでも呼び出せる。その様子を撮影した動画がこちら。


いちいちタブやアプリケーションを切り替えるよりも手軽に相互間の移動が可能。複数のウェブページに記載されている情報を見比べながら調べ物をしたい、といったケースにおいて特に活躍してくれるだろう。

またスクリーンショットも撮影することができる。これらの機能の割当は設定から変更が可能だ。


さらにこのClip Nowで保存したスクリーンショットはClip Nowアプリ(ビューワー)でまとめて確認が可能。スクリーンショットがずらずらと並ぶアプリデザインとなっており、これがベゼルレスのフロントパネルに表示される光景は非常に美しい。

Clip Nowビューワーを表示した様子

Clip Nowビューワーを表示した様子

なおスクリーンショットに関してはAndroidが標準でサポートする物理キーの同時押しによる撮影方法(AQUOS CRYSTAL Y2の場合は電源キーと音量ダウンキーの同時長押し)にももちろん対応している。

しかしAQUOS CRYSTAL Y2のディスプレイ縁は指あたりがよいように斜めに面取りがされており、使っていても自然と縁を指で撫でたくなる”うまい”仕上げとなっている。

また端末を置いた状態でもスクリーンショットが撮影しやすい、といったメリットもあり、非常に便利な機能と感じた。

スマホがしゃべる!声掛けに応える!エモパーで本当のパートナーに

最後に紹介するのは「エモパー」。最近のスマートフォンにはAndroidのGoogle Nowを始めとした音声アシスタント機能を搭載するものも多いが、このエモパー(エモーショナルパートナーの略)は(時と場面を賢く判断して)”自ら”話し始める、それらとは少し異なる存在である。

エモパーが自ら声を発するのは基本自宅(として設定した場所)。エモパーには正確や声が異なるいくつかの種類が用意されており、また予め用意されているものをGoogle Playより追加でインストールすることもできる。

用意されているエモパーはそれぞれ話し方や声が異なる

用意されているエモパーはそれぞれ話し方や声が異なる
ユーザーの名前を教えることで、呼びかけにも対応

ユーザーの名前を教えることで、呼びかけにも対応
中には人気マンガとコラボしたエモパーなども

中には人気マンガとコラボしたエモパーなども

こちらに関しては実際に話している様子を見てもらうのが早いだろう。実際に話している様子を動画に撮影してみたのでチェックしてみてほしい。


動画をみてもらうとわかるが、エモパーが話し終わった後に「ほかには」「もう1回」などと話しかけることで別な情報、あるいは同じ情報を繰り返して話してくれる。

携帯電話といえば今や生活必需品といっても過言ではないほど、生活に浸透しており、持ち歩いている人も多い。そういった常に身に着けているものが「自らの意思で話しかけてくる」というこの機能はSHARP製の端末を使っていて筆者個人としても非常に楽しくなるポイントである。

なおエモパーが話しだすタイミングとしては端末を置いた時、充電を始めた時などがあげられる。また外出先においてはイヤフォンを差し込んだ時のみ話しはじめる「空気の読める賢いヤツ」といえる。

エモパーに関する記事はこちら:

「エモパーがしゃべらない」などの疑問を解決! 実際に使ってみてわかったエモパーの設定・使い方まとめ

情報収集をメインに”楽しみたい”ユーザーにオススメの1台

今回紹介した AQUOS CRYSTAL Y2 は決してスペックが高い(動作が超快適)といった機種ではない。しかし基本的に大きくストレスを感じないようなしっかりとしたベース(防水やワンセグ、おサイフケータなど)がある。

かつその上で「ベゼルレス」「グリップマジック」「エモパー」といった個性豊かな機能が搭載されたおもしろい機種である。正直ハイパフォーマンスを求めるユーザーには他の選択肢を検討することをオススメしたいが、そうでなく、日常においてスマホを楽しんで(そしてもちろん便利に)使いたいユーザーにとっては非常にオススメできる1台といえるだろう。

ワイモバイルでの発売予定は2月上旬以降。気になった人はぜひチェックしてみてほしい。

AQUOS CRYSTAL Y2の設定・使い方はこちら:

ワイモバイル「AQUOS CRYSTAL Y2」を購入したら設定したい9のこと