価格、機能ともにバランスよし!細部へのこだわりが魅力的なSIMフリースマホ Acer Liquid Z530 レビュー

書いた人: まきはら とよかず

カテゴリ: スマホ

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価格、機能ともにバランスよし!細部へのこだわりが魅力的なSIMフリースマホ Acer Liquid Z530 レビュー

昨年より日本国内においてSIMフリースマートフォンの販売を開始したAcer(エイサー)。ブックオフとのコラボというやや変わった方法で提供されたLiquid Z200、そして Liquid Z330はMVNOの楽天モバイル独占という形で販売。SIMフリースマホの魅力のひとつである「端末単体での購入」といったことが、しずらい状況ではありました。

そんなAcerが昨年末にリリースしたのが Liquid Z530(リキッド・ゼット530)。ついに端末単体での購入というシンプルな入手方法が可能になるとともに、Liquid Z200・Liquid Z330の2機種よりも上位仕様のモデルとなっています。

今回はこの Liquid Z530 について、レビューを行なっていきます。

Liquid Z530の設定・使い方はこちら:

Acer Liquid Z530 を購入したらまずはじめに確認・設定したい7のこと

目次:

プラ材質の割合が多いながらも加工による工夫が感じられる外装

Liquid Z530にはブラックとホワイト、2色の本体カラーが用意されており、今回レビューに用いたのはホワイトモデル。

Acer Liquid Z530(ホワイト)
Acer Liquid Z530(ホワイト)

ディスプレイ上には受話口、センサー類、およびフロントカメラを横並びで配置。受話口のデザイン(口径が大きく、太めの縁にメッシュ)が特徴的なポイントとなっています。

ディスプレイ上には左から受話口、センサー類、カメラが並ぶ
ディスプレイ上には左から受話口、センサー類、カメラが並ぶ
ディスプレイ下には Acer のロゴのみ
ディスプレイ下には Acer のロゴのみ

サイドフレームも含め、ボディの大部分はプラスチック製なのですが、実際にはプラスチック特有の安っぽさはかなり少なくなっています。

上には電源キーとイヤホンジャック
上には電源キーとイヤホンジャック
右には音量キー
右には音量キー
下にはMicroUSBコネクタ
下にはMicroUSBコネクタ
左には特に何もなし
左には特に何もなし

リアカバーも素材はプラスチック。カメラやロゴマークなどはすべてセンターに配置されており、デザインは統一感があります。

リアパネル
リアパネル
上部には有効画素数800万画素のリアカメラ。LEDフラッシュはやや小ぶり
上部には有効画素数800万画素のリアカメラ。LEDフラッシュはやや小ぶり
下部には DTS Studio Sound システム対応のスピーカー
下部には DTS Studio Sound システム対応のスピーカー

中央に配置されたロゴマークはただのプリントではなく、刻印加工+光沢のあるシルバーでの彩色で立体感が強く感じられます。加えてリアカバー全面には、金属的な質感を強調するヘアライン加工をあしらったようなデザインに仕上げられています。

こういった細部への意識がところどころに感じられ、安っぽさを感じさせないポイントになっているといえるでしょう。

リアカバー中央にあるロゴは刻印加工による凹凸がある
リアカバー中央にあるロゴは刻印加工による凹凸がある

ディスプレイサイズは5インチと現行の主流スマートフォンの中では中間~ややコンパクトサイズといったところ。リアカバーの形状が左右にかけてゆるやかにカーブしており、手に持った際のおさまりはかなりよいといえます。

小さすぎず大きすぎずといったサイズ
小さすぎず大きすぎずといったサイズ
背面は左右にかけてカーブしていて持ちやすい
背面は左右にかけてカーブしていて持ちやすい

またリアカバーを取り外すことでバッテリーの取り外しも可能。SIMカードとSDカードもリアカバーを取り外して挿入します。

リアカバーを取り外した様子
リアカバーを取り外した様子
リアカメラ下にカードスロットが、上段にmicroSDカード、下段にmicroSIMカードが入る
リアカメラ下にカードスロットが、上段にmicroSDカード、下段にmicroSIMカードが入る

シンプルなUIと価格相応の処理性能

続いてソフトウェアを見ていきます。まずホームアプリはAcer独自のものがひとつインストールされています。Androidの一般的なUIデザインと大きく変わらずシンプルなので、初めてAndroidを使う人から過去にもAndroidを使っていた人まで、すんなり使いはじめることができるでしょう。

初期状態でのホーム画面初期状態でのホーム画面
初期状態でのホーム画面

通知エリア・クイックアクセスパネルは縦に並びます。クイックアクセスパネルの項目については7つが並び、「その他」と書かれている項目をタッチするとさらに8つの項目が出現。ここに表示させる項目やその並び順も、もちろんカスタマイズすることが可能です。

通知エリアとクイックアクセスパネル通知エリアとクイックアクセスパネル
通知エリアとクイックアクセスパネル

アプリドロワー(アプリ一覧)で確認できるプリインストールアプリの数は52個。”Acer”および”ab”から始まる名前の独自アプリがいくつか入っている他、ゲームがいくつかインストールされているのはPCメーカーならではといったところかもしれません。

初期状態でのアプリドロワー初期状態でのアプリドロワー初期状態でのアプリドロワー
初期状態でのアプリドロワー

ローエンド~ミドルレンジのスマホを選ぶ際に多くの人が気にするであろうポイントが内部メモリ(RAM/ROM)の容量。Liquid Z530 は RAM容量が2GB、ROM容量が16GBと決して大容量とはいえませんが、初期状態における空きスペースの割合は多いです。ROMに関してはSDカードが利用可能なので、心配は少ないといえるでしょう。

RAM容量(左)は2GB中1.3GBが、ROM容量(右)も16GB中10GBが空きと余裕があるRAM容量(左)は2GB中1.3GBが、ROM容量(右)も16GB中10GBが空きと余裕がある
RAM容量(左)は2GB中1.3GBが、ROM容量(右)も16GB中10GBが空きと余裕がある

スペックの参考としてAnTuTu Benchmarkにてベンチマークスコアも測定してみました。スコアはおおよそ32,000ほど。搭載しているプロセッサがローエンド~ミドルレンジ向けということもあり、ハイエンドモデルと比較すると約半分程度のスコアとなりました。

スコアは31,919スコアは31,919
スコアは31,919

正直動作に関しては普段使っている分においては、特別ストレスもありませんでした。ただグラフィックの描写が激しいゲームやムービーなどを表示させてみると、力不足を感じるかな、という印象です。

なおその他、技術仕様に関しては以下のとおりとなっています。

Liquid Z530のスペック
サイズ 高さ 144 x 幅 70.3 x 厚さ 8.9 mm
重量 145 g
OS Android 5.1 Lollipop
プロセッサ MediaTek MT6735 1.3GHz Quad-Core
内部メモリ RAM 2GB/ROM 16GB(microSDカードで最大32GB)
バッテリー 2,420 mAh
ディスプレイ 5インチ HD(1280×720)IPS液晶ディスプレイ
カメラ リアカメラ:800万画素/フロントカメラ:800万画素
通信方式 4G(LTE):Band 1/3/19/21/28
3G(UMTS):800/1700/2100 MHz
2G(GSM):850/900/1800/1900 MHz
Wi-Fi:IEEE 802.11 b/g/n(2.4GHz)
Bluetooth:Bluetooth 4.0
その他 micro SIM

詳細はAcerの製品ページでも確認いただけます。

筆者が気になった特徴的な機能を4つピックアップ

ここからは Liquid Z530 を使って筆者が特に魅力を感じたポイントを3つ(+アルファ)取り上げみました。

画素数以上にきれいに取れる印象のリアカメラ。広角がうれしいフロントカメラ

Liquid Z530 の機能を見ていく上で大きなポイントとなるのがカメラ。リアカメラ・フロントカメラともに有効画素数800万画素のカメラを搭載しています。

フロントカメラで800万画素と聞けば「高精細」というイメージがある一方、リアカメラで800万画素といわれると「物足りなそう」と思う人もいるはず。ただ実際に使ってみると、いずれもきれいに撮れることが確認できました。

こちらはカメラアプリの設定画面。撮影モード自体もノーマル(Autoモード)、HDR(ハイダイナミックレンジ合成)、パノラマ、美顔など一通りのものが揃っており、加えてエフェクトも設定可能。エフェクトのかかり具合を撮影中に画面でリアルタイムに確認できるのはうれしいところです。

カメラの設定画面。撮影モードやシーン、エフェクトも豊富に用意されている
カメラの設定画面。撮影モードやシーン、エフェクトも豊富に用意されている
撮影モードやシーン、エフェクトも豊富に用意されている

まずはリアカメラで撮影した写真をいくつかチェック。

ノーマルモードで撮影した昼の街の風景
ノーマルモードで撮影した昼の街の風景
HDRモードで撮影した昼の街の風景
HDRモードで撮影した昼の街の風景

メインカメラで800万画素というところに正直「物足りなさを強く感じるのでは」という不安な気持ちがあった筆者ですが、実際に撮影した写真を見てみると想像以上にきれいな写りで驚きました。

やや整えられすぎている感はあるものの、全体的によくまとめられている印象です。またHDRは撮影時に少し待機時間がありますが、ノーマルモードで撮影した写真と比べると効果は歴然であることがわかります。

一方暗い環境ではどうか、ということで同じ景色を夜に撮影したのが下の写真。

ノーマルモードで撮影した夜の街の風景
ノーマルモードで撮影した夜の街の風景

暗くなるとどうしても写りが粗めになってしまい、(フォーカスを当てる場所によって写り方は多少変わりますが)写真左側の看板は文字が潰れてしまっています。ただ写真全体としての雰囲気はしっかりと記録できており、こちらも非常に扱いやすいといえるでしょう。

そして個人的に強く推したいのがフロントカメラです。フロントカメラも画素数は800万画素。フロントカメラとして見れば、現在のハイエンドモデルと比べても高画素のカメラを搭載していることになります。

こちらは風景をバックに入れながらセルフィー(1人での自撮り)を撮影してみました。

横浜ランドマークタワーをバックに撮影したセルフィー
横浜ランドマークタワーをバックに撮影したセルフィー

写真がきれいに撮れているというのはもちろん感じましたが、それ以上に魅力であるのが「画角の広さ」。Acerの製品ページなどでも特徴として紹介されていますが、画角は84度と非常に広く、セルフィーだけでなくグルーフィー(複数人での自撮り)でも容易に収めることができそう。

ちなみに参考までに、同じ条件下においてiPhone 6sのフロントカメラで撮影してみるとこのようになります。

iPhone 6sのフロントカメラで同じように撮影した写真
iPhone 6sのフロントカメラで同じように撮影した写真

見比べてみると改めて違いが大きいことがわかります。画角が広いと大人数でも写せるだけでなく、背景に大きな建物などを写す際にも撮影が楽。そういった意味では旅行のお供としても頼りになる1台といえるでしょう。

イヤホンでもスピーカーでもより音楽の楽しめる「DTS Studio Soundシステム」

2つめに紹介するのは音楽再生機能。

Liquid Z530ではスピーカーを背面下部に配置していますが、音楽再生に関する機能としてDTS社の独自技術「DTS Studio Soundシステム」と搭載しています。これにより、音の立体感や明瞭感(くっきり感)がより強調されたサウンドが再生できるようになっています。

背面に搭載されたスピーカー
背面に搭載されたスピーカー

この機能(DTS Studio Soundシステム)自体は手動でオン・オフが切り替えられるので、音楽を実際に再生しながらオン・オフとしてみるだけでも、聴こえてくる音の印象が大きく変わってきます。加えて高音や低音の強さ、音楽や映像に対してのイコライザーを手動でカスタマイズすることも可能です。

DTS Studio Soundシステムの設定画面DTS Studio Soundシステムの設定画面DTS Studio Soundシステムの設定画面
DTS Studio Soundシステムの設定画面

最近のハイエンドモデルに見られる「イヤフォンなどの特徴を自動で検出して音質を設定」といった機能こそ非搭載ですが、自分でカスタマイズすることで、スピーカーでもイヤホンでも、十分に音楽を楽しむことができる設計になっている、といえるでしょう。

もちろんイヤホンでもDTS Studio Soundシステムの音質は楽しめる
もちろんイヤホンでもDTS Studio Soundシステムの音質は楽しめる

また対応イヤホン・ヘッドホンを用いることでハイレゾ音源も再生することができるということも、 Liquid Z530 の音楽再生機能の魅力として忘れてはならない部分ですね。

操作や通知の確認がスマホだけでなくパソコン上でも行なえる「AcerEXTEND」

続いて紹介するのは「AcerEXTEND(エイサー・エクステンド)」と呼ばれる独自機能。簡単にいうと「スマホの画面をパソコンの画面に投影することができる機能」といったものになります。

AcerEXTENDを用いるとパソコン画面にスマホの画面を投影できる
AcerEXTENDを用いるとパソコン画面にスマホの画面を投影できる

画面を投影というと、例えばChromecastなどを利用しても行うことができるのですが、このAcerEXTENDにおける大きな特徴といえるのが「投影した映像にてパソコン側からでもスマホが操作できる」ということ。

例えばスマホで文字入力をしていて長文になりそうだな、と思った時。下書き保存をしてパソコンで開き直すのもよいのですが、AcerEXTENDを使えばパソコンのキーボードを使ってスマホの画面のままで文字入力を続行することが可能です。

スマホ上でもパソコンのキーボードからでも文字入力が可能
スマホ上でもパソコンのキーボードからでも文字入力が可能

またパソコンの画面上に表示された端末の下部にはいくつかの機能ボタンも配置されており、全画面表示、あるいはPCの画面上での操作でスマホ画面のスクリーンキャプチャを撮影するといったこともできる仕組みになっています。

画面の回転、全画面表示など合計6つの機能ボタンを配置
画面の回転、全画面表示など合計6つの機能ボタンを配置
スマホの画面を全画面表示、スマホの画面に表示した内容を大きな画面で確認したい時に便利
スマホの画面を全画面表示、スマホの画面に表示した内容を大きな画面で確認したい時に便利
スマホの画面に表示されている内容をパソコン側の操作でキャプチャすることも可能、撮影した画像はスマホとパソコン両側に保存される
スマホの画面に表示されている内容をパソコン側の操作でキャプチャすることも可能、撮影した画像はスマホとパソコン両側に保存される

利用するために求められるパソコン側の要件が「Windows 7、8、または10を搭載したすべてのPC」ということで、Macなどでは残念ながら利用できないものの、スマホとパソコン両側に専用アプリをインストールするだけでこういった機能が簡単に使える点は非常に便利。

普段使用しているパソコンが Windows PC という人には、ぜひ一度試してみてほしい機能です。

番外編:ソフトウェアにもところどころ見受けられる細かな作りこみがGood

最後に機能とは少し扱いが異なるので番外編としますが、筆者が魅力を感じたポイントとして「細部への作り込み」に関して改めて触れておきます。

ここまで外装デザインやソフトウェアを紹介する中で「細部への意識」「細部への作り込み」といった表現を使ってきましたが、いろいろとよく観察してみると、実際の機能として便利さとはあまり関係がないところにも、細かいこだわりが感じられます。

例えばクリックアクセスパネルで機能のオン・オフをした際のアニメーション。


多くのAndroid端末ではスイッチをオン・オフするとパッと色が変わって終わりですが、Liquid Z530ではアニメーションによって「今切替中であること」が明確にわかるようになっています。

本来なくても大丈夫なものですが、こういった「ユーザーが現在の状態を理解しやすい」といった意味での”使いやすさ”が細部にも見られることは、ひとつAcerならではの魅力といえるのではないでしょうか。

もちろんしっかりと使えることが大前提ですが、その上で初心者にも理解しやすい(使いやすい)設計に感じられ、幅広く、人にすすめやすいスマホであると感じました。

まとめ:価格も含め非常にバランスよくまとめられたオススメの1台

端末のデザイン・質感も非常によく仕上げられており、かつ性能面においてもそれなりにしっかりと使うことができる内容のLiquid Z530。個人的には最後に触れた細部への作り込み、そしてこの仕様・機能が現在税込みでも20,000円台前半で購入可能となっている価格面も含め、全体的に非常にバランスよくまとめられた1台であると感じました。

予算的な折り合いがつくのであれば、SIMフリースマートフォンの入門機としては間違いなく最もオススメできる機種のうちの1台といえるでしょう。

ミドルレンジでも仕上がりの高さが感じられただけに、ぜひ次は日本国内においてハイエンドモデルのリリースを期待したいところ。気になった人はぜひ、今後のAcerの動向にも注目してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

スマホをはじめとする「ガジェット」に関心があるフリーランスのブロガー/ライター。中でも特に関心が強いのは海外向けのSIMフリー製品。個人輸入なども楽しんでいます。ややマニアックなガジェット系ブログ「そうすけブログ.com」もほぼ毎日更新中。