スマホに接続して音質アップ! e☆イヤホン・りょう太が教えるポタアンの世界!
こんにちは、モバレコ編集部です!
e☆イヤホン秋葉原店に、今日もまたお邪魔しています。

今回のリポートでは、りょう太さんにポタアンを紹介してもらいます!
そう、ポタアンです!!
「ポタアン・・・? なにかの食べ物??」
そんな風に思われている方もいらっしゃると思いますので、ここで軽く説明を。
ポタアンとは「ポータブルヘッドホンアンプ」の略で、その名の通り「持ち運びできるアンプ」のことをいいます。
これをスマホに接続して音楽を再生すると、音質がぐんと良くなるとか!
でも、アンプってなに・・・? どんな風に音が良くなるの・・・?
実は自分もよく分かっていません!(笑)
というわけで、りょう太さんに「みんなが知らないポタアンの世界」を教えていただきましょう!
<りょう太さん・過去の出演記事>
e☆イヤホン・りょう太が推薦!ハイレゾ入門者にオススメしたい音楽5曲とは?
<プロフィール>
りょう太
イヤホン・ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」のメディア事業部・編集長。
YouTubeチャンネル登録者数18,000人突破! 累計再生数5,400,000回!
イヤホン・ヘッドホンとお寿司が大好き。
<WEB>e☆イヤホン公式サイト
<YouTubeチャンネル>e☆イヤホン公式チャンネル
<Twitter>@eear_ryouta
目次:
そもそもポタアンって、何ですか・・・?

――スマホにも接続できるというポタアンとは、一体どんな製品なんですか?
まず、アンプについてご説明しますね。アンプとは、「入力された電気信号を増幅する電子回路」のことを指します。
特殊なものを除いてですが、一般的に音楽は、デジタル信号をアナログ信号に変換し、そのアナログ信号を音に変換して耳に届けている仕組みになっています。スマホの中にもアンプが入っていますが、それを外部の高性能なアンプに置き換えることによって音質がさらに良くなるんです。
最近は「デジタル信号をアナログ信号に変換する回路」と「アナログに変換された信号を増幅する回路」、この両方を担っている機種がよく売れています。
アンプの良し悪しは、送られてきた電気信号のなかに含まれるノイズを極力カットして増幅できるかです。これが高性能のアンプかどうかを見極めるポイントになります!
はじめてのポタアン選び!りょう太がオススメする3機種はこれ!
超高性能で6万円台!? 大ヒット商品「Mojo」
――ではさっそく、今イチオシのポタアン商品を教えていただきたいのですが!
1つ目はCHORD(コード)というメーカーが作った「Mojo(モジョ)」を紹介させていただきます。

★購入ページ → CHORD 「Mojo」 ¥66,100(税込)
発売されたのが昨年の11月だったにも関わらず、e☆イヤホン年間ランキングで上位に入るほど猛烈に売れた人気商品。
最近は高性能な音楽プレーヤーがたくさん販売されてきているので、わざわざポタアンを使うという方が以前より減少している傾向です。しかし、そんな中でも爆発的にMojoがヒットしたのは同社製品のHugo(約25万円)と勝るとも劣らないスペックでありながら、価格が6万円台だという点です。

CHORDは高級ホームオーディオなどを作っているメーカーで、据え置きタイプのアンプはおよそ100万円くらいから販売しています。音響マニアからすると約25万円のHugoですら、「よくぞここまで価格を抑えてくれた!」と評価されたくらいです。一般の方は、驚くかと思いますが(笑)。
CHORDが6万円台の高性能ポタアンを作ったというのは、音響マニアにとって衝撃的なことだったんです!
――最初6万円と聞いて正直高い印象を持ちましたが、6万円でこの超高性能というのはすごく画期的なことなんですね!
はい、おっしゃるとおりです。Hugoよりもさらにサイズが小さくなったという点もユーザーが高く評価しています。スマホやパソコンと接続する際に利用するUSB入力だけでなく、光デジタルといった他のオーディオ機器からのデジタル入力ができる端子も搭載しているなど、多機能で大変使いやすい機種です。
――Mojoを接続すると、音の聴こえ方はどんな風になるのでしょうか?
CHORDファンの間では「CHORDらしい音」とよく使われる表現がありまして、それはどういう音かと言いますと、雑味がなくなり純粋に「音」だけが響いているように聴こえます。無音と音との差がよりくっきり明確になるような感じなので、「今まで聴いていた音楽にはノイズがたくさん入っていたんだ」という感想をよく聞きます。デジタル・アナログ変換を極限まで極めているCHORDだからこそ実現できる音なんです!
――Mojoの外観で特徴的なのが、この何色にも光る玉のようなボタンですね

右から電源ボタン、ボリューム+ボタン、-ボタンとなっています。
このLED光の色は、ボリュームを示していて音量の上げ下げで変化するのですが、10色にも分かれているため「どの色がどのぐらいの音量なのか覚えられないよ!」という声もお聞きします。記憶力に自信のある方は問題ないと思いますが、なかなか覚えられない方はCHORDの遊び心あるデザインだと思って楽しみましょう!(笑)

Mojoには注意点がひとつあります。アンプ自体の出力がとても高い製品なので、音量を上げすぎた状態で音楽を聴こうとすると高級ヘッドホンでもドライバが破壊される可能性があるということ。
ボタンを押し間違えて音量MAXで聴いてしまい、大切なイヤホンやヘッドホンが壊れてしまわないよう、ボリューム設定には十分に気をつけてください!
リモコンにしか見えない! iOS専用ポタアン「LHP-AHR192」
――いきなり6万円の商品は購入できないという方のために、もう少しリーズナブルなポタアンはありますか?
初心者向けの商品ですね。では次は、iOS専用のポタアンをご紹介しましょう。
Logitec(ロジテック)の「LHP-AHR192」。Lightning接続のDAC(※)内蔵型ポータブルアンプです。
(※)DAC(ダック)とは、「D/Aコンバーター」のこと。デジタル信号をアナログ信号に変換する回路を指す。

★購入ページ → Logitec 「LHP―AHR192」 ¥16,170 (税込)
こちらが人気の理由は、リモコンにしか見えないサイズの小ささ。アンプを持ち歩いている実感なく音質を向上できるところが一番の特徴と言えます。
音は、かっちりした感じに聴こえます。中低域の音の厚みが明瞭感を増して、比較的どしっとした重みのある音です。明らかに音の変化を感じられると思います。
他の特徴としては、バッテリーを必要としない点。充電なしでもiPhoneやiPadに接続して利用することができますが、それは同時にiPhoneやiPadからバッテリー容量を吸い取るという意味になります。再生端末の電池消費が早くなってしまう点には気をつけなければいけません。
1万円台とは思えない高性能! コスパの高い「FiiO A3」
――りょう太さんもう一つ、初心者向けのポタアンを教えてください!
では、FiiO(フィーオ)というメーカーが出している「FiiO A3」という商品を!

★購入ページ → FiiO 「FiiO A3」 ¥11,340(税込)
こちらは、D/Aコンバーターが内臓されていないポタアンになります。ですので、デジタル信号をアナログ信号に変換する作業はおこなっていません。アナログ信号しか受信できない機種なので、スマホと接続する場合は、スマホのイヤホンジャックから繋ぐという形になります。デジタル信号をアナログ信号に変換する作業はスマホの中でおこなってもらい、そのアナログ信号をFiiO A3が綺麗な音で増幅してくれます。

FiiOは、ポタアンを作るメーカーの中ではコストパフォーマンスが高い製品を作ることで有名で、安価だけど高性能な商品を作っています。
電源もボリュームダイヤルを回すだけで入る、シンプルな操作性で使いやすいです。
スイッチひとつで、「ゲイン」というアンプ出力調整がHighとLowに切り替えも可能。このスイッチは、音量のリミッターのようなもの。イヤホンやヘッドホンには、音量が取りやすい製品と取りづらい製品があります。音量が取りやすい製品で聴く時は、Lowゲインにスイッチを切り替えると繊細なボリューム調整ができます。反対に音量が取りづらい製品の時は、Highゲインにすると音量が取りやすくなります。
BASSというスイッチでは、ONにすると低音を増やして音楽を楽しめます。サイズ感もとてもコンパクトで、価格もリーズナブル。こちらもポタアン初心者の方にオススメの商品です!
おまけ「ポタアンよりも、高性能プレイヤーが気になる方へ」
――りょう太さん、個人的な相談なんですが、ポタアンを買おうかプレイヤーを買おうか迷っているんですよ・・・。ハイレゾ音源が聴けて、初心者にオススメのプレイヤーを教えていただけませんか?
了解しました! ではハイレゾ入門者にオススメの2機種をご紹介しましょう!
iPodみたいな見た目と操作性が落ち着くという方へ! 「FiiO X1」

こちらの「FiiO X1」は、ハイレゾプレイヤー入門機として位置づけられています。
一般的に配信されているハイレゾ音源の、PCMというファイル形式でしたら24bit/192kHzというほぼ上限MAXのレートのものまで聴くことができます。より特殊なDSDというファイル形式で聴こうと思わなければ、充分な性能を持ったプレイヤーとなっています。
入門機ですので50万円を超えるようなプレイヤーと比べますと音質が軽く聴こえると思いますが、iPhoneやiPodで普段聴いている方は、今まで以上にいい音質で音楽が楽しめて充分満足できる機種です!

ちょっと昔のiPodとデザインが似ていませんか? 最近のプレイヤーとしては珍しいのですがFiiO X1は、タッチパネル操作ではなくハードウェアキーという物理ボタンで操作する機種でして、ここが人によって好みが大きく分かれる点です。
ちょっとデメリットと思われるのがFiiO X1は、内臓メモリがないのでmicroSDカードを挿入しないと音楽再生ができません。付属のmicroSDカードの容量は8GBと小さめなので、カードの別売りを買うことなど考慮しつつ、購入をご検討ください。
最大160GBまで拡張できる! 「PLENUE D」
次はとにかくサイズが小さくて人気という、COWON(コウォン)というメーカーの「PLENUE D(プレニューディー)」をご紹介します。
この通り、iPhone6と並べてみるとその小ささがわかりやすいかと思います。

こちらは、タッチパネルで操作ができるモデル。先ほどのFiiO X1と違い、スマホのようにプレイヤーを操作したい方はこちらをお選びいただくと良いかと思います。
対応しているハイレゾのファイル形式もFiiO X1と同じくらい対応しています。

★購入ページ → COWON 「PLENUE D」 ¥29,710(税込)
PLENUE Dの内臓メモリは32GB。最大128GBまでのmicroSDカードを挿入できるスロットも搭載してありますので、2つを足せば合計最大160GBまで容量を拡張できるのも大きな魅力です。
バッテリーもなかなかタフでして、ハイレゾ再生の場合は約50時間、MP3で再生した場合は約100時間です! これだけバッテリーが長持ちすれば、毎日充電する必要もありません!
ライター追記

「e☆イヤホン・りょう太さんが教えるポタアンの世界」、いかがでしたか?
最後は自分が買おうかどうか悩んでいるプレイヤーもご紹介いただきました!(得した!)
実は先日取材のあと、e☆イヤホンさんで「IX1000」というイヤホンを個人的に購入。そのことをりょう太さんにお伝えしたら、「IX1000の音が好きな方はきっと、このポタアンの音が好きだと思います」と、予言めいたオススメを・・・。そして、まさにそのポタアンの音が自分的にはドンピシャ! びっくりです!
毎日いろんな新製品を視聴しているというりょう太さん。音を繊細に聞き分ける彼の耳と、頭の記憶力、一体どうなっているのでしょうか・・・!? これからも、もっといろんな製品について教えてもらいたいと思います!
(取材・文)勝俣利彦
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