大型センサー&スマホライクな操作性で写真がより楽しめる!コミュニケーションカメラ「Panasonic LUMIX DMC-CM10」レビュー

書いた人: まきはら とよかず

カテゴリ: スマホ

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大型センサー&スマホライクな操作性で写真がより楽しめる!コミュニケーションカメラ「Panasonic LUMIX DMC-CM10」レビュー

1インチの大型イメージセンサーにスリムなボディ、そしてSIMカードを差すことでスマートフォンとしても使える「コミュニケーションカメラ」として昨年3月に発売された Panasonic LUMIX DMC-CM1。日本国内における販売台数は2,000台限定ということもあり、発売直後から長期間に渡り在庫切れが続くなど、話題になりました。

そんな DMC-CM1 のコンセプトをさらに意識し、機能をよりカメラ寄りにシフトさせた普及モデル「LUMIX DMC-CM10」が2月25日に発売となりました。今回はこの DMC-CM10 の魅力を紹介していきます。

LUMIX DMC-CM10の設定・使い方はこちら:

LUMIX DMC-CM10 を便利に使うために購入したらまず確認・設定したい5つのこと

目次:

旧モデルを踏襲した質感が非常に高いデザイン設計

旧モデルの DMC-CM1 では金属やシボ型を成形して再現した樹脂パーツなど、質感の高さも印象的でした。 DMC-CM10 にモデルチェンジするにあたっても、ベースはほぼそのまま踏襲されています。まずはデザインを改めて写真でチェックしていきましょう。

こちらはディスプレイ面。ディスプレイサイズは4.7インチと現行ではコンパクトモデルに分類されますが、解像度はフルHDと高め。撮影した写真をカメラ本体のディスプレイでも十分楽しむことができる仕様となっています。

DMC-CM10 のフロントパネル
DMC-CM10 のフロントパネル

そして背面には大きなカメラ。

DMC-CM10 のリアパネル
DMC-CM10 のリアパネル

リアパネルを覆うのは樹脂を成形して革のシボ感を再現したパーツ。手に持つ際にもグリップ感が感じられ、滑り止めがきちんと効いた質感が特徴的です。

樹脂成形により再現されたシボ感
樹脂成形により再現されたシボ感

大きなカメラにはLeica(ライカ)の品質基準をクリアしたエルマリート・レンズを採用。またカメラ周囲にはコントロールリングと呼ばれる回転式のパーツが配置されており、これを手で回すことでカメラのシャッタースピードや絞り、ISO感度などを設定することが可能となっています。

ライカの厳しい品質基準を満たした証であるエルマリート・レンズを搭載
ライカの厳しい品質基準を満たした証であるエルマリート・レンズを搭載

側面フレームなどはそのほとんどが金属製。上面には電源キー、音量キー、カメラスイッチ(カメラを起動させるためのスライド式スイッチ)、シャッターキーが配置されています。

上面にはハードキーが並ぶ
上面にはハードキーが並ぶ

一方、向かって右面にはイヤホンジャックとMicro USBコネクタを配置。

Micro USBコネクタは保護キャップの下に配置されている
Micro USBコネクタは保護キャップの下に配置されている

下面にはSIMカード/SDカードスロット、そしてそのとなりにストラップホールが設けられています。

LUMIX DMC-CM10の下面
LUMIX DMC-CM10の下面
SIMカードの種類はmicro SIM。またSDカードは最大128GBまで対応
SIMカードの種類はmicro SIM。またSDカードは最大128GBまで対応

向かって左側にはスピーカー。

写真で左側に見える穴がスピーカー
写真で左側に見える穴がスピーカー

カメラは起動すると中央部が1mm弱程度、浮き出してきます。

カメラ使用中は中央部が飛び出してくる
カメラ使用中は中央部が飛び出してくる
カメラ使用中は中央部が飛び出してくる

さらにカメラ周囲のカバーは取り外しも可能。ここに他社製のフードカバーを取り付けることでレンズ部分を保護したり、コンバージョンリングを介して望遠レンズや広角レンズを外付けすることも可能です。

カメラ周囲のカバーは反時計回りにまわすと取り外せる
カメラ周囲のカバーは反時計回りにまわすと取り外せる

スマホの場合は本体の軽さがひとつ重要なポイントとして注目されますが、このDMC-CM10はあくまで”カメラ”であり、カメラとして使う際の扱いやすさがしっかりと意識された設計に。薄型でありつつ、しっかりと手でホールドできる厚さも意識されており、かつ本体を持っていることがしっかりと感じられる重量にもなっています。

スマホのように縦持ちもしやすいよう、重心や形状にも工夫が感じられる
スマホのように縦持ちもしやすいよう、重心や形状にも工夫が感じられる
スマホのように縦持ちもしやすいよう、重心や形状にも工夫が感じられる

中身もミドルハイ相当。十分しっかりと使える基本性能

DMC-CM10 は「スマホ用にも使えるカメラ」といった立ち位置であり、OSにはAndroidが採用されています。続いてはスマホとしての中身について、少し見ていきます。

OSがAndroidということで、基本的なUIデザイン・画面構成はAndroidスマホやタブレットを使ったことがある人であれば馴染みやすいものになっています。

ホーム画面ホーム画面
ホーム画面
通知エリア/クイックアクセスパネル
通知エリア/クイックアクセスパネル

アプリドロワーを確認してみたところ、プリインストールされているアプリの数は少なめ。

CM10独自のアプリは8つほどインストールされているCM10独自のアプリは8つほどインストールされている
CM10独自のアプリは8つほどインストールされている

またSIMフリーロック仕様となっているこの DMC-CM10 ですが、ドコモ系のSIMカードを差してみるといくつかAPN情報が初期登録されていることも確認できます。
このうち「pmvno.jp」となっているものは、今回 DMC-CM10 の発売と合わせて新たにサービス提供が開始された CM10/CM1専用SIM 用のAPN情報です。専用SIMで使う場合は初期設定をほぼせずに使いはじめることが可能となっています。

一番下の「pmvno.jp」はDMC-CM10/CM1専用SIMで使われているAPN情報
一番下の「pmvno.jp」はDMC-CM10/CM1専用SIMで使われているAPN情報

スマホとしての性能ということで、参考までに AnTuTu Benchmark を用いてベンチマークを測定してみました。スコアは50,000弱といったところで、現行のハイエンドモデルには決して及ばないものの、(動きの激しいゲームなどを除く)日常使いであれば、何ら気にならないレベルといえます。

AnTuTu Benchmarkによるベンチマークスコアは50,000弱AnTuTu Benchmarkによるベンチマークスコアは50,000弱
AnTuTu Benchmarkによるベンチマークスコアは50,000弱

なお機能としてひとつ注意すべきなのは、旧モデルの DMC-CM1 から DMC-CM10 へモデルチェンジされるにあたり、音声通話が非対応となっていること。つまり DMC-CM10 はデータ通信専用のモデルとなります。

とはいえ、本体にはマイクやレシーバーなどは内蔵されているため、LINEやSkypeなどといったIP通話(パケット通信を利用した通話)機能を利用して通話をすることは可能です。またそれ以外(メール、通話以外のLINEなど)はスマホ同様に楽しむことができます。

最後に参考までに、DMC-CM10 のスマホとしてのスペックを紹介しておきます。

サイズ 高さ 約 135.4 x 幅 68.0 x 厚さ 21.1 mm(ボディ部 約 15.2 mm)
重量 約203 g(本体のみ)
OS Android 5.0 Lollipop
プロセッサ Qualcomm Snapdragon 801 2.3GHz Quad-Core
内部メモリ RAM 2GB / ROM 16GB(microSDカードで最大128GBまで拡張可)
バッテリー 2,600 mAh
ディスプレイ 4.7インチ フルHD(1920×1080)TFT液晶ディスプレイ
カメラ リアカメラ:2,010万画素/フロントカメラ:107万画素
通信方式 4G(FDD-LTE):Band 1/3/4/5/7/8/20
3G(WCDMA):850/900/1700/2100 MHz
2G(GSM):850/900/1800/1900 MHz
無線LAN Wi-fi:802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)
Bluetooth Bluetooth 4.0
SIMカード micro SIM

※その他詳細は Panasonic の製品ページを参照ください。

1インチ大型センサー搭載のDMC-CM10ならこんなことができる

機能面に関しては、DMC-CM10 の最大の特徴となるカメラ機能に絞って紹介します。

DMC-CM10 は基本的に、右手で本体を持ってシャッターを切る設計になっています。レンズ周囲に配置されたコントロールリングで設定をすることを考えれば、基本スタイルとしては右手で本体を持ち、左手でコントロールリングに指を沿えるといったようになります。

両手で構えた様子
両手で構えた様子

この際、画面側を見てみると右手の親指でアクセスできる部分に設定に関するボタンが配置される仕様となっており、両手で上手に操れるように工夫がされています。

両手で構えた状態をディスプレイ側から覗いた様子
両手で構えた状態をディスプレイ側から覗いた様子
画面右側に設定項目を呼び出すボタンが集中して配置されている。また細かい設定値の切り替えは左手で持ったコントロールリング(または画面タッチ)で操作する
画面右側に設定項目を呼び出すボタンが集中して配置されている。また細かい設定値の切り替えは左手で持ったコントロールリング(または画面タッチ)で操作する

ちなみに最近のスマホはカメラ機能がかなり高性能化していますが、DMC-CM10 ならではの魅力はどのようなところにあるのか。ここから3つほど取り上げて紹介していきます。

細部までよりしっかりと撮影(描写)・記録

大型のイメージセンサーならではの特徴としてまず挙げられるのが「細部までより細かく撮影できる」といったこと。

カメラの性能というと画素数がひとつの基準としてよく使われますが、画素数以上に意識したい項目といえるのがイメージセンサーの大きさです。

デジカメで写真を撮影する場合は、撮影するものや景色をレンズを通して光という形で情報として取り込みます。そしてこの情報を写しとるのがイメージセンサーです。一般的にはこのサイズ(面積)が大きいほどたくさんの光(=情報)を受けることができるため、被写体をより細部までしっかりと記録することが可能となります。

例えば下の写真は同じ景色を DMC-CM10 と iPhone 6s それぞれのカメラで撮影したものになります。

DMC-CM10 で撮影した昼の街の風景
DMC-CM10 で撮影した昼の街の風景
iPhone 6s で撮影した昼の街の風景
iPhone 6s で撮影した昼の街の風景

いずれも写真としては非常に綺麗に撮影出来ています。ここで、風景内の一部をそのまま切り出してみます。

赤い枠の部分を切り出してみる
赤い枠の部分を切り出してみる
DMC-CM10 で撮影した写真から切り出したもの
DMC-CM10 で撮影した写真から切り出したもの
iPhone 6s で撮影した写真から切り出したもの
iPhone 6s で撮影した写真から切り出したもの

このように細部を取り出してみると、DMC-CM10 のほうが影や立体感なども含め、よりしっかりと記録できていることがわかります。

DMC-CM10 は単焦点のレンズを搭載したカメラとなっており、ズームもデジタルズームを含めて最大4倍まで。ズーム機能などが決して高いわけではありません。

しかしズームをせずとも2,000万を超える画素数と1インチサイズの大型センサーで細部までしっかり記録することができるため、撮影した写真から一部切り出すといった方法でも、十分な写真が残せるカメラとなっています。

なお大型センサーのおかげで、暗い環境においても細部まで記録することが可能です。

夜の屋外など暗い場所でも細部まできれいに撮れる
夜の屋外など暗い場所でも細部まできれいに撮れる

ボケ味を活かした撮影が簡単に楽しめる

次にDMC-CM10ならではの魅力として触れるのが「ボケを活かした写真が楽しめる」ということ。

DMC-CM10 には大型のイメージセンサーとともに大口径で絞り値(F値)2.8という明るく撮れるレンズが搭載されています。これによりフォーカスを合わせた部分以外をボケさせて、フォーカス部をより強調するといった撮影も可能となっています。

ここでは例として料理の撮影を取り上げます。下の写真はDMC-CM10で実際に撮影した料理の写真です。ピントはトーストの上のバターに合わせています。

DMC-CM10で撮影したモーニング
DMC-CM10で撮影したモーニング

トーストの前後にあるベーコンエッグ、サラダ、そしてそこからさらに奥の背景がしっかりとボケていることがわかります。このボケ具合が前述のコントロールリングを操作することで簡単に楽しめるというのが DMC-CM10 ならではの魅力ともいえるでしょう。

コントロールリングを回して調整するだけでボケ味が簡単に変えられる
コントロールリングを回して調整するだけでボケ味が簡単に変えられる
コントロールリングを回して調整するだけでボケ味が簡単に変えられる
暗めの室内で撮影したラーメン。細部までしっかりと記録できる
暗めの室内で撮影したラーメン。細部までしっかりと記録できる
ボケを利用して撮影した餃子
ボケを利用して撮影した餃子

撮影した写真を簡単に編集・シェア

1インチセンサーと大口径のレンズを用いて細部まで記録でき、ボケ味も容易に楽しめる。これに加えてAndroidを搭載し、SIMカードも使用できる DMC-CM10 ならではの魅力としてもう1つ挙げられるのが「写真の編集やシェアも手間少なめで容易にできる」ということ。

DMC-CM10 にプリインストールされているギャラリーアプリにはピクチャジャンプと呼ばれる機能が搭載されており、撮影した写真を画面を囲む4辺いずれかへドラッグすることで簡単に編集やシェアといった操作を行なうことが可能です。

ピクチャジャンプを使用中のイメージ
ピクチャジャンプを使用中のイメージ
4辺に配置する機能は追加インストールしたアプリも含め、任意で指定できる4辺に配置する機能は追加インストールしたアプリも含め、任意で指定できる
4辺に配置する機能は追加インストールしたアプリも含め、任意で指定できる

またこのギャラリーアプリでは明るさやコントラスの調整、フィルターやフレーム合成などの他にも、角度の調整といった細かい編集にも対応。

あるいは様々なバリエーションから選択が可能あるいは様々なバリエーションから選択が可能
あるいは様々なバリエーションから選択が可能あるいは様々なバリエーションから選択が可能
各編集項目自体も非常に細かい調整、あるいは様々なバリエーションから選択が可能

これにより「きれいに撮影した写真を編集し、シェアする」といった一連の流れを DMC-CM10 だけで完結することが可能です。このあたりの手軽さがまさに「コニュニケーションカメラ」というものを表している、といってよいでしょう。

まとめ

旧モデルのDMC-CM1のコンセプトをしっかり活かしつつ、音声通話機能を省くことでよりカメラ寄りにシフトした DMC-CM10。場所を選ばず写真をきれいに撮りたい・簡単にシェアしたい人にとっては、非常に魅力を感じてもらえる1台といえます。

今モデルでは販売台数が限定されていないことから家電量販店でも実機展示されていることが多く、より手にとって試しやすくなっています。
またDMC-CM10の発売にあわせて従来以上のアクセサリー品のバリエーションも出てきているのも嬉しいところです。

本体価格が税込みで105,620円と決して安くはありませんが、それでも十分魅力的なカメラとなっていますので、気になった人はぜひ家電量販店などで展示されている実機を探して、試してみてください。

旧モデルLUMIX DMC-CM1のレビューはこちら:

国内発売迫る!LUMIX DMC-CM1を一足先にレビュー!

LUMIX DMC-CM10の設定・使い方はこちら:

LUMIX DMC-CM10 を便利に使うために購入したらまず確認・設定したい5つのこと

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この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

スマホをはじめとする「ガジェット」に関心があるフリーランスのブロガー/ライター。中でも特に関心が強いのは海外向けのSIMフリー製品。個人輸入なども楽しんでいます。ややマニアックなガジェット系ブログ「そうすけブログ.com」もほぼ毎日更新中。