「LUMIX DMC-CM10/DMC-CM1」 Panasonicコミュニケーションカメラ2機種の違いと開発のポイントとは?

書いた人: まきはら とよかず

カテゴリ: スマホ

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「LUMIX DMC-CM10/DMC-CM1」 Panasonicコミュニケーションカメラ2機種の違いと開発のポイントとは?

昨年3月、Panasonicが日本国内向けに発売したコミュニケーションカメラ「LUMIX DMC-CM1」。コンパクトデジタルカメラとスマホ、2つのハイエンドを掛け合わせるというユニークな仕様と、国内2,000台限定販売ということもあり10万円を超える価格にもかかわらず人気が殺到した製品となりました。

そして今年2月25日(木)に遂に、この後継機にあたる「LUMIX DMC-CM10」が発売。今回は販売台数に制限はなく、こちらもまた注目の1台となっています。

そんな LUMIX DMC-CM10 と LUMIX DMC-CM1 に関して「どういった点が異なるのか」という部分を、先月横浜で開催されたカメラと写真の総合展示会 CP+ 2016(シーピープラス)にて開発担当者にインタビューした内容も絡めながら紹介していくことにします。

目次:

CM10とCM1の主な違いはどこにある?

まずはこの2機種における明確に違うポイントをチェックしていきます。

外観デザインは配色変更と併せ一部機能を追加

まず外観デザインとそれに関わる機能面で大きく異なる点は3箇所

ひとつめは本体背面のカメラ周囲に配置された金属パーツのカラー。DMC-CM1ではシルバーの金属パーツが用いられていたのに対して、DMC-CM10ではブラックの金属パーツへの変更されています。

DMC-CM10
DMC-CM10はレンズ周りがブラック
DMC-CM1
DMC-CM1はレンズ周りがシルバー(※レンズの縁がシルバーなのはアクセサリー装着によるものです)

もともとDMC-CM1自体も質感は非常によい仕上がりになっていましたが、こちらはカメラとしてのかっこうよさを意識して変更されています。またデザイン(色)という意味では、本体側面シャッターキーそばに設けられた LUMIX のロゴマークも DMC-CM1 ではブラックなのに対し DMC-CM10 ではホワイトに変更となっています。

DMC-CM10はロゴカラーがホワイト
DMC-CM10はロゴカラーがホワイト
DMC-CM1はロゴカラーがブラック
DMC-CM1はロゴカラーがブラック

また外観デザインに関連する変更点として、使いやすさにも大きく関係してくるポイントとなっているのがストラップホールの設置。本体側面(シャッターキーなどが配置される面と反対側)を確認すると、カメラのレンズと逆側にストラップを取り付けるための穴が新たに設けられています。

DMC-CM10では本体底にストラップホールが追加
DMC-CM10では本体底にストラップホールが追加
従来のDMC-CM1では多用途での利用を想定した端子が配置されていた
従来のDMC-CM1では多用途での利用を想定した端子が配置されていた

もともとDMC-CM1においてはこの場所に多用途で使うことを想定した端子が配置されていたものの、結局この端子を活用した Panasonic 公式 のアクセサリー類などは発売されませんでした。

ストラップホールに関しては DMC-CM1 を実際に使用しているユーザーから寄せられたフィードバックのうち、もっとも要望として強かったものだったとのこと。今回の変更により、コミュニケーションカメラの魅力である「コンパクトに携帯し、簡単に、きれいな写真を撮影。さっとシェアできる」といった使い方がさらに加速するものといえそうです。

ソフトウェアはよりカメラよりにシフト

続いてソフトウェアに関しての変更点。こちらは大きく変わったポイントはひとつだけで、ずばり「音声通話機能の廃止」です。

開発担当者に確認したところによれば、この機能変更(廃止)は DMC-CM1 を実際に使っているユーザーの利用実態を調査した際、DMC-CM1をカメラとして使っているユーザーの多くは音声通話機能を使っていないという結果があったからとのこと。
Panasonicとしても DMC-CM10 および DMC-CM1 に関してはあくまで「デジタルカメラ」のジャンルでくくっており、今回は普及モデルということもあって”意識的”により「カメラ機能に特化した仕様」へとシフトしているそうです。

CM10の設定画面CM1の設定画面
CM10(左)とCM1(右)の設定画面。項目を見るとCM10では着信時動作などの設定項目が省かれていることがわかる

ちなみに音声通話機能が使えないといっても、DMC-CM10本体にはマイクやレシーバー(受話口)は搭載されています。加えてAndroidスマホ同様にパケット通信方式によるデータ通信はSIMカードを指すことで利用することが可能です。なので例えば LINE の無料通話など、パケット通信を利用したVoIP(Voice over Internet Protocol の略。ボイス オーバー インターネット プロトコル)電話などは利用することができます。

なお DMC-CM1 から DMC-CM10 に変わるにあたり、本体内部にあった音声通話に必要となる機器は取り除かれており、今後 “仮に” DMC-CM10ユーザーから「音声通話機能の復活」を望む声があったといても、DMC-CM10自体に再搭載することはできないのだとか。

その他の大きく異なるのは価格

ここまで紹介してきたポイント以外において、DMC-CM10 および DMC-CM1 で異なる部分として挙げられるのはあと価格ぐらいでしょう。

あくまで発売時の希望小売価格での比較となりますが、新モデルの DMC-CM10 は107,784円(税込み)。一方で旧モデルとなる DMC-CM1 は129,600円(税込み)となっています。音声通話機能を省き、生産台数も限定しないことで1台あたりの販売価格を抑え、よりユーザーが手に取りやすい普及モデルとしての位置づけになったといえるでしょう。

なお DMC-CM10 および DMC-CM1 の詳細なスペックはそれぞれPanasonicの製品ページにて確認いただけますが、これらを確認していても基本的に上記で触れた以外は変わらない仕様となっています。

関連ページ:

DMC-CM10 | デジタルカメラ LUMIX(ルミックス)|Panasonic
DMC-CM1|デジタルカメラ LUMIX(ルミックス)|Panasonic

CM10開発にあたってのポイントとは

ここまで紹介したポイントから「DMC-CM10 = DMC-CM1 の廉価(普及)モデル」と改めていうことができます。ただ中には「1年後にリリースする製品なら追加の機能(あるいは高性能化)があるべきでは?」と思う方もいるはず。

このあたりに関しては CP+ 2016 にて開発担当者の方に直接お話しを伺ってきましたが、その内容からは「DMC-CM1 自体のコンセプトを損なうことなく、”カメラ”としてより使いやすいモデルに」といった印象を強く受けました。

まず廃止された音声通話機能に関しては、ユーザーから具体的に「いらない」といった声があったわけではないものの、開発側が当初予想していた以上に携帯電話として使用するユーザーが少なかったということが理由としてあげられるとのこと。

一方で DMC-CM1 自体は非常に大きな反響があったことから、思い切ってよりカメラとしての使いやすさを重視した仕様(手に取りやすい価格)にシフトしたそう。

また最近では光学ズーム機能を搭載するスマートフォンなども他社製品で登場してきています。そういった機能の搭載に関しては今後検討範囲に入れているとしつつ、安易に追加機能を搭載することで「大型サイズのイメージセンサー」と「コンパクトなボディ」というコミュニケーションカメラならではの魅力が失われてしまうのであれば搭載はしない(DMC-CM1 で築いたコンセプトを生かす)という判断になったそうです。

スマホ用に片手でも扱え、ポケットにも収納できるコンパクトサイズ
スマホ用に片手でも扱え、ポケットにも収納できるコンパクトサイズ
光学ズーム機能などを搭載しないことで、大型センサーの採用と本体の薄型化を実現できている
光学ズーム機能などを搭載しないことで、大型センサーの採用と本体の薄型化を実現できている

繰り返しにもなりますが、コミュニケーションカメラ(として現状リリース済みの2機種)の最大の魅力といえるのは「カメラとして気軽に持ち運べるコンパクトさ」「ボケ味など写真を気軽に楽しめる大型センサー」「撮影した写真を簡単にレタッチ(編集)してシェア・アップロードできる使い勝手」。

ここのコンセプトが変わってしまう(失われる)ことがないよう意識し、その上でより多くのユーザーが少しでも手に取りやすい価格で、扱いやすい(ストラップホールなどの工夫を盛り込む)製品として仕上げた部分が開発にあたってのポイントになっているといえます。

なお前作の DMC-CM1 は国外を見てみると特に台数の制限もなく販売がされているのですが、今回 DMC-CM10 に関しては日本国内でのみ販売予定になっているとのこと。

DMC-CM1 自体は当初ヨーロッパ圏でリリースされ、日本への上陸した形でしたが、そこで受けたフィードバックを元に、より日本の人たちが望む形に作りなおしたカスタムモデルが DMC-CM10 ともいえるのではないでしょうか。

まとめ

当記事執筆時点においては DMC-CM1 は既に生産を終了しており、販売も在庫を持つ一部店舗でのみ行われているという状況。ただ一方で在庫を持っている店舗に関しては、当初の希望小売価格を下回る10万円前後で販売されているものも見受けられます。

DMC-CM10 と DMC-CM1。リリースのタイミングに1年のズレがあるものの決してその機能が大きく変わっているわけではありませんが、逆にいえばそのくらい DMC-CM1 自体のコンセプトはしっかりとしたものであったといえるのではないでしょうか。

これから購入を考える人などは、ぜひそれぞれの違いをしっかりとチェックし、用途が「カメラ」と「スマホ」どちらよりになるのかといったことを考えて選んでみてほしいところです。

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この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

スマホをはじめとする「ガジェット」に関心があるフリーランスのブロガー/ライター。中でも特に関心が強いのは海外向けのSIMフリー製品。個人輸入なども楽しんでいます。ややマニアックなガジェット系ブログ「そうすけブログ.com」もほぼ毎日更新中。