5インチと6インチ、あなたはどっちを選ぶ?ASUS ZenFone 2 Laser(ZE500KL/ZE601KL)を比較してみた

2015年夏にASUSから発売されたSIMフリ
ースマートフォン「ZenFone 2 Laser ZE500KL」。2014年に発売したZenFone5から基本性能やカメラを向上させた後継機モデルで、27,800円で購入できる格安スマホとして大人気の機種です。
その後、秋冬モデルとして一回り大きい6インチのモデル「ZenFone 2 Laser ZE601KL」を発売しました。位置づけはZenFone 2 ZE551MLに近いハイスペックモデルで、動画コンテンツなどを大画面で楽しむのにちょうどいいサイズです。
今回はこの2機種を外観・スペック・カメラの3つを基準に比較してみたいと思います。
目次:
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一回り違う画面サイズと質感が異なる背面カバーに注目

本体前面はどのモデル・カラーも真っ黒で統一されています。画面サイズの異なる2機種ですが、基本デザインはそのままにサイズが大きくなっています。

ナビゲーションバー(戻る・ホーム・マルチタスク)は画面外に配置されており、5インチの画面をフル活用できます。タッチする箇所は光らないので暗いところで操作するのが難しかったので、次回以降に改善してほしいところです。
その下にはZenFoneシリーズでお馴染みのスピン加工されたデザイン。光の当たり方によってキラリと光るのがオシャレで安っぽさは感じません。のっぺりとしがちなデザインにいいアクセントを加えています。


大きな違いがあるのは背面で、5インチのZE500KLはスポーツカーのように鮮やかなレッドが目を惹くカラーで、サラサラとしたマット塗装。一方で6インチのZE601KLはシルバーのヘアライン加工で金属のような見た目をしています。2つの異なる質感はどちらも細部までこだわった美しいデザインです。


背面上部にあるボリュームキーは、初めて見た時に「側面にあったほうが使いやすいんじゃないか…」と思いましたが、実際に使ってみると持った時に人差し指が届きやすい位置に配置されているので、慣れたら意外と使いやすいです。
カメラの横にある黒い部分はZenFone 2 Laserの名前にも入っているレーザー照射部です。ここからレーザー照射をして瞬時にピントを合わせることが可能です。

背面下部にはZenFoneのロゴとスピーカーが配置されています。6インチのZE601KLはデュアルスピーカーを搭載しているので音質が向上しています。


バッテリーはどちらも取り外し可能で、電池が持たなくなってきたら自分で交換ができます。修理や交換が難しいSIMフリー端末だからこそ長く使える配慮が嬉しいです。
SIMカードの挿入位置が少し違っていて、5インチのZE500KLは2枚とも電池パックを取り外さないと取れないところにありますが、6インチのZE601KLは2枚目の挿入口がボリュームキー横に付いています。


側面上部には電源ボタンとイヤホンジャック、下部中央にはmicroUSBポートが付いています。左右には端子やボタン類は一切付かず、最薄部約3.5mm(ZE601KLは3.9mm)を実現しています。背面から側面にかけて大きく丸みを帯びたボディは、握ったときに角が当たらず手にフィットします。
2機種のサイズを比較


この写真だと大きさが伝わりづらいので、2機種を持ち比べてみました。5インチモデルは成人男性なら片手でも握れるくらいのサイズですが、6インチモデルとなると流石に大きく”手の平に乗せる”という持ち方になります。


6インチは想像以上に大きく片手で操作するのは厳しいですが、画面も見やすく動画を快適に視聴できるのは魅力的。持ちやすさや価格を重視するか、大画面でハイスペックな機種が欲しいかによって選ぶといいでしょう。
前モデルよりも大きく向上したスペックを比較
続いてはZE601KLとZE500KLのスペックを見ていきましょう。主な違いは本体と画面サイズやバッテリー容量です。CPU・RAM・ROM容量は6インチのZE601KLのほうがハイスペックになっています。
ZenFone 2 Laser(ZE601KL) | ZenFone 2 Laser(ZE500KL) | |
---|---|---|
本体カラー | レッド / グレー / ゴールド | ブラック / ホワイト / レッド / グレー / ゴールド |
ディスプレイ | 6インチ フルHD(1,920×1,080)367ppi IPS Corning Gorilla Glass 4 |
5インチ HD(1,280×720)294ppi IPS Corning Gorilla Glass 4 |
本体サイズ | 164.5 ×84 × 10.55 mm (最薄部 3.9 mm) |
143.7 ×71.5 × 10.5 mm (最薄部 3.5 mm) |
本体重量 | 190 g | 145 g |
OS | Android 5.0.2(Lollipop) | Android 5.0.2(Lollipop) |
RAM | 3GB | 2GB |
ROM | 32GB | 16GB |
CPU | Qualcomm Snapdragon S616 (1.7GHz + 1.0GHz , オクタコア, 64bit) |
Qualcomm Snapdragon 410 (1.2GHz, クアッドコア, 64bit) |
バッテリー容量 | 3,000mAh(取り外し可) | 2,400mAh(取り外し可) |
カメラ | 背面 1,300 万画素 前面 500 万画素 レーザーオートフォーカス |
背面 1,300 万画素 前面 500 万画素 レーザーオートフォーカス |
SIMカード形状 | microSIM × 2(同時待ち受け不可) | microSIM × 2(同時待ち受け不可) |
※詳細はASUSの製品ページでもご確認いただけます。( ZE601KL / ZE500KL )


参考までにAntutu Benchmarkでの測定はこんな感じで、RAMやコア数の違いからスコアは1万くらい差が開きました。この性能差と本体価格の差をどう取るかによってZE500KLにするかZE601KLにするか選ぶといいでしょう。
レーザーオートフォーカスで素早い撮影が可能なカメラ
ZenFone 2 Laserはカメラに力を入れており、レーザーオートフォーカスによる素早いピント合わせが可能。赤外線を使ってフォーカスを合わせるので、撮影の難しい暗いところでも綺麗に撮影できるみたいです。
試しに何枚か撮影した写真を載せてみます。設定は全てオートでトリミングとリサイズのみ行っています。
食べ物




この日のために焼き肉を注文しましたが、6インチのZE601KLが明るく美味しそうに赤みが写っているように見えます。
夜景


画質はどちらも似たような感じで、ナイトモードにすると明るくピントが合った写真が撮れていますが、どうしてもノイズが乗ってしまいました。比較用にXperia Z3でも撮影してみたのですが、こちらも同様に明るくなった部分が荒くなってしまいました。そこはスマホカメラの限界なのかもしれません。
まとめ:どちらも価格以上に楽しめるモデル
ZenFoneシリーズは種類が豊富で、自分の用途に応じた機種が選べるのが魅力的です。人気がある理由が何となく分かりました。個人的には6インチモデルのZE601KLが気になりましたが、この大きなサイズは人を選びそうなので友人に紹介するときはZE500KLをおすすめしていきたいと思います。
2機種を比較してみて、外観やUIなどが共通したものが多く搭載されており、5インチのZE500KLでも十分に楽しめる1台だと思いました。6インチモデルは両手操作前提にはなりますが、ゲームや写真撮影などを楽しみたい方にオススメです。