カテゴリ: アプリ

アプリをダウンロードする時に出る「次へのアクセスが必要」って何?

AndroidのアプリがダウンロードできるGoogle Playストアには、世界中からさまざまなアプリが集まっています。

気になったアプリ、目的のアプリを見つけた時、「インストール」ボタンを押すわけですが、画面に何か出てきますよね。

「インストール」ボタンを押したときにでてくる何か
「インストール」ボタンを押したときにでてくる何か

よく見るとアプリ名の下に「次へのアクセスが必要」という文字となにやらいくつか項目が並んでいます。実はこの項目はそのアプリが行う動作(権限)なのです。

この記事ではその「権限」について解説していきます。普段あまり気にしないことかもしれませんが実はセキュリティ的にも重要なことですので、安全にスマホを使うためにもぜひ読んでみてください。

権限とはアプリから端末への「お願い」のこと

前記のとおり、インストールの時に表示される項目は、そのアプリが行える権限となります。つまりこの項目を見れば「そのアプリは何ができるか」というのがわかることになります。

インストール時に出てくる権限一覧
インストール時に出てくる権限一覧

上の画像の例で言うと「アプリ内購入」「ID」「画像/メディア/ファイル」と書いてありますので、それらに対してこちらのアプリを利用するにあたっては必要となるということです。

逆にいえば、ここに書かれていない権限を使うことはできませんので、「カメラ」権限を求めないアプリは端末のカメラを起動することはできないということとなります。

つまり権限とは、アプリが端末(の持ち主=ユーザー)に対して「このアプリインストールするならこの部分使わせてください」とお願いしてくる、ということなのです。

このお願いに対し「いいよ」と応えた場合、つまり権限画面で「同意する」ボタンを押した時に、はじめてアプリは端末にインストールされることとなります。

一度出した権限への許可を取り消したい時は、そのアプリをアンインストールすることで取り消すことができます。

許可した権限は具体的には何をするの?

権限の項目にただ一言「カメラ」と書かれていても、そのアプリがカメラに対して撮影をするのか録画をするのか、フロントとメインどちらのカメラを使うのか、などといった細かくどういうことをするのかはよくわかりません。

これらの詳細を確認するには権限名をタップすると見ることができます。

タップして詳細を確認
タップして詳細を確認

ただしこの権限、正直なところあまり具体的ではないのです。

最低限の説明しかありません
最低限の説明しかありません

しかし、IDやステータス、ネットワークソケット、統計情報やログなどと細かく記されていても難しくてわからないというわけです。ですが、あまり簡略化し過ぎると今度は抽象的すぎてわからなくなります。正確さを追求する意味もあり、このバランスは非常に難しいところです。

詳細を具体的に把握するにはある程度の知識が求められますが、簡略化された権限からもだいたい何ができるかくらいは読み取れる場合があります。

たとえば「マイク」権限を求めるアプリは何らかのタイミングで周囲の音を拾うでしょうし、「電話帳」権限を求めるアプリは他人とコミュニケーション(相互連絡)を取るために使われる可能性があるはずです。

こうして「そのアプリにできること」をある程度予測することはとても大切です。

  • このアプリになんでマイク権限がいるの?
  • メッセージを送る必要を感じないのになんで電話帳を見る必要があるの?

など、少しでも怪しいと思ったらそのアプリをインストールすることを一度踏みとどまったほうがリスク回避につながります。
一度許可した権限はその後はずっと利用できることになりますので少し注意が必要です。

要求される権限の内容をもうちょっと詳しく知りたい

パッと見では必要なさそうだったり、権限名をタップしたときに表示される説明文を読んでも詳細が載っていない場合はよくわからないのでインストールをためらってしまいますね。

そういう時は、アプリのページの一番下に「権限の詳細」という項目がありますので、ここをタップしてみてください。詳しく権限の内容が載っています。

アプリページの一番下に「権限の詳細」という項目があります
アプリページの一番下に「権限の詳細」という項目があります

既にインストール済みのアプリの権限も確認できます。

「設定」から「アプリ」と進み、知りたいアプリを開いて一番下にスクロールすると、そのアプリが要求している権限が全て表示されます。

設定→アプリ→調べたいアプリ→一番下にスクロール
設定→アプリ→調べたいアプリ→一番下にスクロール

またここでは料金が発生する操作をする可能性のある権限もわかります。
例として電話をかけたりSMSを送受信できる権限は通話料が、ネットに繋がる権限はパケット通信料が発生する可能性がある、という具合です。

ここで表示された権限をタップすると詳しい説明を読むことができます。

かなり詳細な説明になっています
かなり詳細な説明になっています

もっと権限について詳しく知りたい!

権限についてさらに詳しく知るには「権限の名前で検索する」か「アプリを使う」の2つの方法があります。

権限の名前でGoogle検索をすれば多くの解説記事を見つけることができます。スマホが広く深く普及したことで、アプリが要求する権限について多くの人の興味を引いているようですね。

アプリを使う方法についてですが、権限それぞれの役割だけでなく、「この権限を求めるアプリが何個インストールされているか」、反対に「このアプリは何個の権限を求めるか」を一覧で表示してくれるアプリがあります。

ここでは1つ例として「S2 Permission Checker」を使って説明します。ちなみに「Permission(パーミッション)」とは権限のことです。

システムのセキュアな設定を変更を許可する画面

権限の重要度をあらわすアイコン

参照:

Androidアプリ実装におけるセキュリティ(1) – Androidコンポーネント編 – | Developers AppKitBox

「アプリの権限」と「アカウントの権限」は別

最後にスマホを使っている時の権限について解説します。
スマホを使っていて権限の許可を求められる時は「新しくアプリをダウンロードする時」と「サービスにログインする時」の大きくわけて2種類が存在します。

後者についてはアプリ連携の時に触れていますので、よければご覧ください。

簡単に違いを説明すると、アプリのダウンロード時に求められる権限は本記事で解説したように「端末のこの部分を使わせてというお願い」となり、サービスへのログイン時に求められる権限は「あなたのアカウントのこの部分の情報を下さいというお願い」です。

いずれにしろ共通しているのは、アプリもサービスも権限を許可した時から利用が始まるということです。

アプリをダウンロードする時に表示される「次へのアクセスが必要」とは、アプリ利用を開始するための許可を利用者に求めているものになります。気づかないうちに知らない行動をされる前に、アプリをダウンロードするときは、権限の項目を確認したうえでダウンロードするようにしましょう。

この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

モバレコ編集部

モバレコ編集部

スマホ、ケータイ、docomo、au、ソフトバンク、格安SIMに関する総合情報メディア「Mobareco-モバレコ」の記事コンテンツの制作を監修。スマホのレビュー、サービス解説、ライフハックからトラブルシューティングガイドなどの幅広いジャンルのコンテンツディレクションを手掛ける。『スマホをもっとわかりやすく。もっと便利に。』ユーザー目線に沿ったコンテンツを発信中。Twitter:@mobareco_jp




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