持ち物を減らし生活をシンプルにしてくれる時計「wena wrist」を早速レビュー

書いた人: まきはら とよかず

カテゴリ: レビュー

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持ち物を減らし生活をシンプルにしてくれる時計「wena wrist」を早速レビュー

2015年8月末よりクラウドファンディングサービス「First Flight」を通じて支援の募集がはじまり、早期の目標達成に加え、最終的には目標を1000%以上の達成と驚異の結果を記録した腕時計「wena wrist(ウェナリスト)」。

スマートフォンに関連する時計型製品としては昨今スマートウォッチが盛り上がりを見せています。しかし wena wrist はこれまでにリリースされてきた多くの製品とは異なり、時計部分は時計機能のみ、スマホとの連携機能などはすべてバンド内に収めるというユニークかつ斬新な製品となっています。

先日開発プロジェクト代表である對馬(つしま)氏にも取材を通じて話をお聞きすることができましたので、今回はそこで聞いたことにも触れながら、wena wrist の機能と魅力をいち早くレポートしていきます。

目次:

時計であることにこだわった外観デザイン

wena wrist の名前にも冠される「wena」は「wear electronics naturally」の略。ここには「人々にもっと自然に、違和感なく、ウェアラブルデバイスを身につけて欲しい」といった思いが込められています。

従来登場してきたスマートウォッチはその多くが「ディスプレイをタッチして何かを操作する」ことを念頭に設計されてきましたが。一方この wena wrist はあくまで腕時計として自然に身につけられる、しっかり機能する、という点を強く意識した設計になっています。

その点をまずはじめに感じられるのがパッケージデザイン。

wena wrist のパッケージ
wena wrist のパッケージ
wena wrist のパッケージ
wena wrist のパッケージ

製品本体だけでなく、箱も出来る限り時計に近いものに仕上げたいという思いから、パッケージデザインからも普通の腕時計として違和感のない印象を受けます。

wena wrist には通常モデルとして、スリーハンズ(3針)モデルとクロノグラフモデルの2つが存在。そしてここに、SilverとPremium Blackの2色の本体カラーを組み合わせた、計4モデルがバリエーションとしては用意されています。

wena wrist Premium Blackのクロノグラフモデル
今回見ていくのはPremium Blackのクロノグラフモデル

バンド部を含む腕時計全体のデザインは、様々なブランドの腕時計を手がけていた経験を持つ社内デザイナーによって施されており、また、文字盤を含むヘッドの部分はシチズン時計株式会社が設計・製造を担当する本格派。時計部分の電池寿命もスリーハンズモデルで約3年、クロノグラフモデルで約5年と、これまでの腕時計とも安心して置き換えることができます。加えて電池交換も時計屋さんに持ち込んで、普通にお願いできる構造なのだとか。

wena wrist クロノグラフモデルのヘッド部分
クロノグラフモデルのヘッド部分

クロノグラフモデルはヘッドの側面に竜頭、そしてプッシュボタンを2つ配置。すべて一般的なクロノグラフタイプの腕時計同様に機能する、アナログ部分を操作するためのボタン類となっています。

wena wrist 側面に設けられた竜頭と2つのプッシュボタン
側面に設けられた竜頭と2つのプッシュボタン

素材には耐食性に優れるとして、ステンレススチール316Lを採用。加えてPremium Blackモデルではさらにイオンプレーティングと呼ばれる処理を実施。Silverモデルと比較すると、傷つきにくさ、装着時の金属アレルギー発症の予防性、といったポイントをさらに高めた仕様となっています。(※すべてのアレルギーを起こさないということではありません)

wena wrist バンドに刻印された wena の文字
バンドに刻印された wena の文字

一方で、スマホと連動する機器はすべてバックルとその周辺のコマ部分に細分化して収納。バックル部分にはおサイフケータイなどの電子マネーに用いられる FeliCa(フェリカ)タイプの非接触型ICチップを搭載しています。また中央縦に入るラインには通知用のLEDランプも内蔵。

wena wrist バックル部にはFeliCaマークが
バックル部にはFeliCaマークが

バックル部の側面には電源ボタン。

wena wrist 側面に配置された wena の電源ボタン
側面に配置された wena の電源ボタン

バックルはシングル式となっています。

wena wrist シングル式の留め具
シングル式の留め具

ヘッドの背面には素材や防水機能などを示す仕様を刻印。

wena wrist ヘッドの内側には仕様を刻印
ヘッドの内側には仕様を刻印

バックルの内側には各個体ごとに割り当てられたシリアルナンバー、そして楽天Edyに対応していることを示すロゴマークがデザインされています。とはいえ、このあたりも時計のデザインとして浮いてしまうことがないよう、刻印のシンプルなものにする、バックルを折りたたんだ際にきれいに隠れるようにするといったこだわりも。

wena wrist バックルの内側
バックルの内側

標準バンドはダブルレバーピンと呼ばれる機構が採用されており、2本の指でレバーをつまむことで簡単に取り外せます。また22mmのバンド幅でデザイン上の干渉がないものであれば、市販の腕時計のヘッドにwena wristのバンドを装着して使用することももちろん可能なのだとか。ロレックス+wena wrist なんてこともできるわけですね。

wena wrist 簡単に脱着できる標準バンド
簡単に脱着できる標準バンド

wena wrist に搭載されるすべての機能を使うのであれば、スマホとの接続も必要です。最近のスマホもそうですが、金属製の筐体は通信の電波を遮断してしまうという特性があり、この問題点に関してはどこのメーカーも工夫を施している部分でもあります。

wena wrist ではこの問題の解決方法として、バックル自体を通信用のアンテナにする、という設計になっています。一方で防水性能も組み合わせるためには適時絶縁機能を施し、不要な電気の流れを作らないようにする必要があります。バックル部分をよく観察すると目につく黒いパーツもそのひとつ。細部にまでしっかりと設計の目が行き届いていることが感じられ、外観はまさにシンプルな時計ながら、よくよく観察してみるとなんだかワクワクする部分も見つけることができます。

wena wrist バッテリーなどが収納されるエリア
バッテリーなどが収納されるエリア
wena wrist FeliCaが内蔵されるエリア
FeliCaが内蔵されるエリア
wena wrist バックル(左側)の内面に配置された絶縁パーツ
バックル(左側)の内面に配置された絶縁パーツ
wena wrist バックル~ヘッドの付け根
バックル~ヘッドの付け根

それと外観からではわからないのですが、wena wrist の時計機能以外を駆動させるためのバッテリーはバックルに繋がるコマの中(間にモジュールをはさみ、計2箇所)に配置されています。当然そこから電力を供給しますので、片側のコマ~連結部~バックルにかけては平たく配線が伸びているとのこと。バンドを動かしてみても違和感はなく、ここにもこだわりと高い技術が込められていると感じさせられます。

wena wrist 連結箇所の内側に配線が引かれている
連結箇所の内側に配線が引かれている

バンドのサイズ調整は一般的な腕時計のメタルバンド同様、時計店にてコマを増やす・減らすといったことで対応。矢印マークがついている、モジュールが収まっていない部分のコマで調整します。

wena wrist 取り外すことができるコマには矢印マークがついている
取り外すことができるコマには矢印マークがついている

実際に腕に装着してみると、ずっしりとした重厚さを感じます。ヘッドサイズも大きめなので、サイズとしては男性向けといったところ。

wena wrist wena wristを手首に装着した様子
wena wrist wena wristを手首に装着した様子
wena wristを手首に装着した様子

筆者もスマートウォッチをいくつか使っているので、それらと並べてみたのが下の写真。筆者もスマートウォッチに関しては「見た目が自然に近い」というこだわりを強く持って選んでいます。しかしそれでもやはり、並べてみると、wera wrist(中央)だけは言われなければ「付加価値としての機能が搭載されているとは気がつかない」印象がありますね。

wena wrist デザイン性の高い最新のスマートウォッチと並べても受ける印象は頭一つ抜けている
デザイン性の高い最新のスマートウォッチと並べても受ける印象は頭一つ抜けている

なお時計としてのデザインにこだわるということで、wena wrist には本体に目立つ形では充電端子などは配置されていません。充電する際には専用のクリップを用います。

wena wrist 専用の充電クリップ
専用の充電クリップ
wena wrist クリップにMicroUSBケーブルを差し込んで電源に接続する
クリップにMicroUSBケーブルを差し込んで電源に接続する

クリップは指で摘んで開き、wena wrist のバックル部分を表裏から挟み込む形で装着。ちなみにバックルを閉じていても、開いていても装着することが可能です。

wena wrist 指でつまんで開く
指でつまんで開く
wena wrist バックルの開閉状況を問わず装着できる
wena wrist バックルの開閉状況を問わず装着できる
バックルの開閉状況を問わず装着できる

精密機器に関しては誤った向きで充電することで回路が壊れてしまうという懸念もありますが、このクリップでは正しく装着しないとぴったり収まらない、というマシン的な工夫も。もちろん電気の逆流を防止する回路も仕込まれているそうですが、それに加えて対策する、といった点はユーザーにもやさしく好印象。

wena wrist 正しい向きから装着するときれいに収まる
正しい向きから装着するときれいに収まる
wena wrist 向きや装着場所が異なるときれいにはまらない
向きや装着場所が異なるときれいにはまらない

バックル(と周辺のコマ)内部に部品を収納するという設計上、バンドはwena wrist専用にゼロから設計されています。ただしそれでありつつ、腕時計としてとても自然な外観デザインに仕上がっている点には改めて魅力を感じます。

デザイン設計には、先述のもともと腕時計のデザインをしていた人が携わっており、腕時計のデザインにおいて基本とされる要素はすべて組み込み済み。これによってシンプルで洗練されたデザインを実現しているそうです。

こういった製品は人に見せびらかして自慢したくもなりますし、まわりの人から気づかれてうれしくなることが多いです(少なくとも筆者はそのタイプです)。

ただこの wena wrist に関しては(一部の詳しい人を除けば)基本的に外観から腕時計以上の機能が付いているとは気づかれないことでしょう。そしてそんな中で、気づいてもらえた時のうれしさを想像すると、まさに「うちに秘めたる自己満足を掻き立てる製品」といえるように思います。

初期設定の流れを簡単にチェック

せっかくですので、個々の機能を説明する前に、スマートフォンと連携して使いはじめるまでの流れについても簡単に触れておきます。

まず非常に重要なポイントですが、wena wrist が現在対応しているスマホ用のOSソフトウェアはiOSのみです。専用アプリもiOS用のアプリストアである App Store でのみ配信されています(以降の説明はiPhoneで行なったものとしてすすめていきます)。

wena wrist App Storeよりインストールできるwenaアプリ
App Storeよりインストールできるwenaアプリ

アプリをダウンロード・インストールしたら起動。iPhoneのBluetoothをオンにし、wena wristの電源をボタンの3秒長押しして接続していきます。

wena wrist 接続手順はアプリ起動後にチュートリアル形式で表示される
接続手順はアプリ起動後にチュートリアル形式で表示される

iPhoneとwena wristを認証・接続する際にはアプリ上でwena wristのシリアルナンバーの下6桁を入力。財布(現金)の代わりとなる電子マネー機能を搭載することから、セキュリティ面を考慮した設計となっています。

wena wrist 認証時にはシリアルナンバーの入力を求められる
認証時にはシリアルナンバーの入力を求められる
wena wrist シリアルナンバーはバックルの内側に刻印されている
シリアルナンバーはバックルの内側に刻印されている

認証・接続が済むと、wena wristの3つの機能を使用するための基本情報の入力画面へと遷移します。なおここで入力する情報は後から変更することももちろん可能。また入力した個人情報を何か別のサービスに利用されるということはなく、情報はすべてiPhone内部のみでローカル管理となります。

wena wrist 身長、体重、1日の歩数目標、通知を受け取るアプリなどを設定
wena wrist 身長、体重、1日の歩数目標、通知を受け取るアプリなどを設定
wena wrist 身長、体重、1日の歩数目標、通知を受け取るアプリなどを設定
身長、体重、1日の歩数目標、通知を受け取るアプリなどを設定

なお電子マネー機能の管理だけは、フェリカネットワークス(株)が提供するおサイフリンクアプリの機能を活用しています。そのため wena wrist で電子マネー機能を使うためには、wenaアプリと併せておサイフリンクアプリのインストールも必要です。

wena wrist 電子マネー機能の管理だけは外部アプリに依存
電子マネー機能の管理だけは外部アプリに依存

ここまでで、初期設定が完了となります。いくつか設定項目はあるものの、そこまで難しさは感じませんでした。

なおダッシュボード画面に表示されるサークルのデザインも腕時計の文字盤を意識したものとなっています。こういった部分のこだわりを探す・想像するといったことも楽しみ方のひとつになるのではないでしょうか。

wena wrist ダッシュボードと呼ばれるメイン画面
ダッシュボードと呼ばれるメイン画面

wena wristに搭載された厳選の3機能を実際に使ってみた

wena wrist は「機能をむやみにつめこまない」といった考えから、時計以外に搭載する機能を「電子マネー機能」「通知機能」「ログ機能」の3つに絞っています。

これらは動作モードを切り替えることで「3機能すべてオン(通常モード)」「電子マネーとログをオン(単体モード)」「電子マネーのみオン(おやすみモード)」といった使い分けが可能。モードの切り替えもバックル側面に配置された電源ボタンを1秒押すだけ、と非常にシンプルです。

wena wrist 搭載される3つのモード
搭載される3つのモード

当然ながら利用する機能を必要なものだけに絞れば、その分バッテリーも長持ちし、1度の充電でより長時間の使用が可能となります。当然使用条件によるものの、公表値によれば、バンド部に搭載された機能は約1週間の連続使用(※1)が可能。時計とこれら付加機能を分散し、かつ付加機能として搭載する内容も厳選することで、ウェアラブルデバイスを使う上で大きなストレス要因となる「充電の手間」の解消にも役立っているといえます。

さて、それでは早速 wena wrist に搭載される3つの機能「電子マネー機能」「通知機能」「ログ機能」を、実際に使ってみた感想と併せて紹介していきます。

※1 通常モード8時間、単体モード8時間、おやすみモード8時間で使用した場合の最長連続動作時間

機能①:外出時は手ぶらでOKに?電子マネー機能

wena wrist の開発コンセプトには「持ち物を減らす」「生活をよりシンプルにする」といったことが採用されており、これは搭載する機能を選ぶ際にもキーになっていると聞きます。

それを一番わかりやすく感じることができるのが、1つめに紹介する「電子マネー機能」ではないでしょうか。単純に、wena wrist を身につけることで財布も持ち歩く必要が無くなる、というわけです。

ちなみに先程も触れましたが、電子マネーの機能は「おサイフリンク」と呼ばれるアプリに依存しています。ソニーのスマホが搭載するAndroid OS向けサービスが先にリリースされなかった理由も「おサイフリンクアプリがAndroid OS用にリリースされていない」という、まさにこの部分にあるとのこと。

wena wrist おサイフリンクアプリもApp Storeからインストールできる
おサイフリンクアプリもApp Storeからインストールできる

おサイフリンクアプリを使って行なう作業は wena wrist に搭載されたFeliCaチップへ、使用したい電子マネーサービスに関する情報を書き込むといいうもの。設定はアプリに表示されるチュートリアルに従って進めば特に難しさはありません。

wena wrist チュートリアルに従ってまずは接続を確認する
チュートリアルに従ってまずは接続を確認する
wena wrist 初期状態では電子マネーサービスに関する情報が登録されていないので、新規で追加していく
初期状態では電子マネーサービスに関する情報が登録されていないので、新規で追加していく

なお2016年3月末時点において wena wrist が対応しているおサイフケータイ®サービスは 楽天Edy、iD、QUICPay、スマートフォンSKiPサービス、ヨドバシカメラ ゴールドポイントカードの5つ。

wena wrist 2016年3月末時点で利用できるサービスは5つ
2016年3月末時点で利用できるサービスは5つ

というわけで、今回は楽天Edyの情報を登録して早速使ってみました。

wena wrist とりあえずコンビニで試したが問題なく使えた
とりあえずコンビニで試したが問題なく使えた
wena wrist 利用残高もおサイフリンクアプリ上で確認可能
利用残高もおサイフリンクアプリ上で確認可能

きちんと動いてくれるだろうか……と少し不安に思いつつ、コンビニで買い物する際に使ってみたところ、決済音が鳴りひびき、なんの問題もなく使用することができました。決済音と同時に、店員さんの不思議そうな視線も感じましたが(笑)

wena wrist を身に着けている、ということで電子マネーが利用できるお店のレジ周辺を意識的に観察していたのですが、気がついたのは多くのお店でカードリーダーはレジに向かって左側に配置されているということ。

筆者も含め、利き手が右手の方の多くは腕時計を左手に装着するケースが多いと思います。当然カードリーダーの細かな設置位置・角度はお店によってバラつきがありますが、装着している腕の近くにカードリーダーがくることが多い、という意味では無理なく手をのばすことができるのではないでしょうか。

wena wrist 左手首は意外と使いやすい装着位置
左手首は意外と使いやすい装着位置

ユーザーから対応を希望する声の大きいSuicaなどの交通系電子マネーが使えるようになってくると、改札右側に配置されたカードリーダーに手が伸ばしにくいという話もよりでてくるとは思います。が、少なくとも現時点においては(おサイフリンクアプリが交通系の電子マネーに対応していないという点も逆に功を奏し)多くの人には使いやすさを感じてもらえる機会のほうが多いように感じました。

加えて wena wrist に興味がある人のほとんどは普段より腕時計を身に付ける習慣がある人だと思いますので、持ち忘れない財布としても優秀に機能してくれるといえそうです。

機能②:生活の見直しにも役立つ通知機能

次は「生活をよりシンプルに」といった思いが感じられる「通知機能」。

wena wrist のバックル部には通知用のランプ、そして振動モーターが内蔵。wenaアプリ側で予め設定をしておけば、スマホ側で通知を受信した際に wena wrist でもランプ点灯+バイブレーションといった方法で通知が受けられます。

wena wrist 通知機能の設定画面
通知機能の設定画面

通知ランプは白・赤・緑・青・黃・紫・シアンの7色点灯に対応し、バイブレーションのパターンも1~3回振動の3パターンから選択可能。各色ごとにアプリや連絡先を個別に割り当てることも。

wena wrist 表示されていないものも追加できる
表示されていないものも追加できる
wena wrist 予めリストに登録されているアプリ数も充実
wena wrist 予めリストに登録されているアプリ数も充実
wena wrist 予めリストに登録されているアプリ数も充実
予めリストに登録されているアプリ数も充実

またここでより魅力的なポイントは、予め用意されたリストにないアプリでも、名前を正確に指定することで通知受信の対象とできることです。アプリ名を入力したら、点灯色(7色から)とバイブレーション(3パターンから)を指定すればOK。

wena wrist アプリ名で入力すればリストにないものも登録できる
wena wrist アプリ名で入力すればリストにないものも登録できる
アプリ名で入力すればリストにないものも登録できる
wena wrist 通知を受信した際の様子
通知を受信した際の様子

手入力する際のコツとして教えてもらった話では、アイコン下に表示されるアプリ名でなく、iPhoneの通知エリアに表示されるアプリ名を登録すると間違いないのだとか。ゲームアプリなども通知機能が組み込まれているものであれば、当然登録可能です。

wena wrist 登録するアプリ名は通知領域に表示されるものを正確に
登録するアプリ名は通知領域に表示されるものを正確に

また先程の色の割当は、名称自体を初期状態の色名から任意で変更することも。このあたりはより自分好みにカスタマイズできます。

wena wrist 色名を任意の名前に変更し、管理しやすくすることも
色名を任意の名前に変更し、管理しやすくすることも

そしてwenaアプリのメイン画面「ダッシュボード」では、その日に受信した通知を時系列で確認できます。この画面をチェックすることで「いつどういったアプリで通知を受信したのか」を後から詳細に振り返ることが可能というわけです。

wena wrist ダッシュボードでの表示例
ダッシュボードでの表示例

この通知機能についても、もちろん「持ち物を減らす」「生活をよりシンプルに」といったキーコンセプトが反映されています。

1つめには、通知の内容を手元である程度判断できるので、スマホをカバンにいれて持ち歩きやすくなるということ。ポケットの中にスマホを入れて持ち歩くことによるかさばりを無くすことができます。

そして2つめには、通知を振り返り見直すことで、日常生活における時間の無駄使いを無くすことに活用できるということ。

2つめに関しては筆者も試しにある日の通知の件数を振り返ってみたのですが……。

wena wrist ダッシュボード
昼過ぎから外出した日のダッシュボードを振り返ると……
wena wrist 時系列に通知件数を数えると5時間で80件にも
時系列に通知件数を数えると5時間で80件にも

特に意識していなかったのですが、真面目に数えてみると思っていた以上に多く、正直驚きました(汗)この日、記録に残っていたのは昼過ぎ以降からでしたが5時間で80件以上。一応通知は気がつけばすぐチェックはするようにしているので、結構手間もかかっていそうですね。

もちろんこの届く通知の中には早急に確認する必要のあるもの、そうではないものが混在しているとは思います。ただそれらがどのアプリで届くのか、誰から届くのか。そういった点が予め想定できていれば、それがわかるようにランプの点灯色と振動パターンを個別設定しておけばよい、というのがまさに wena wrist のよいところ。

そういえばこの機能、何かに似ている???と思って思い返してみたんですが、ソニーがスマホ向けに配信している「Lifelog」アプリと似た部分がありませんでしょうか。

あちらはスマホで操作していたアプリの使用時間なども記録できる、より多機能なものではあります。そのシンプル版といえるのかも。wena wrist の防水仕様もXperiaの開発などで培った経験・技術が応用されているとのことですし、この通知機能も、分野を飛び越えて経験・技術を生かすソニーならではの部分なのかもしれません。

機能③:手首につけるのはひとつだけ!ログ機能

ウェアラブルデバイスといえば現在一番多く市場に出回っているのはアクティブトラッカー(活動量計)ではないでしょうか。その多くは専用バンドで手首に固定するものであり、腕時計をつける方は二重での装着が必要となりますね。

この部分に「持ち物を減らす」のスポットをあてたのが、最後に紹介する「ログ機能」。

日々の活動内容、具体的には歩数と(はじめに登録した身長・体重から計算できる)消費カロリー、移動距離を記録してくれる機能です。

wena wrist 活動内容を表示する画面
活動内容を表示する画面
wena wrist 歩数、消費カロリー、移動距離の表示は画面をタップして切り替える
wena wrist 歩数、消費カロリー、移動距離の表示は画面をタップして切り替える
wena wrist 歩数、消費カロリー、移動距離の表示は画面をタップして切り替える
歩数、消費カロリー、移動距離の表示は画面をタップして切り替える

あくまで腕時計である wena wrist では、記録する情報は主に起きている時の活動記録だけ。最近のアクティブトラッカーによく見られる「睡眠時間や質の記録・測定」や「運動時の記録」といったものは非搭載です。

ただ腕時計を寝るときにもつけたまま、といった方は非常に珍しいであろうこと。そして wena wrist 自体スポーツなどアクティブ向けのデザインではないことを考えると、この点もシンプルさによる省電力性のメリットのほうが強く感じられるのではないでしょうか。

連続で約1週間使えること、そして腕時計に組み込まれていることで、頻度と管理台数の2点において充電の手間を解消できるということも wena wrist の魅力だと感じました。

ローバッテリー時のフィードバックがあるとなお良し?

最後に1つ、3つの機能を含めて wena wrist を使ってみた上で気になった点に触れておきます。

それはずばり「バッテリー残量に関するアラート機能がない」という部分。wena wrist は公表値におけるスマホ連携部分の連続動作時間が約1週間(※1)と省電力で長時間動くことが大きな魅力です。

が、バッテリー残量の確認は wenaアプリ上、あるいはバックル側面に配置された電源ボタンの3度押し、といういずれもユーザーが自発的にアクションを起こすことで確認するものになっています。

※1 通常モード8時間、単体モード8時間、おやすみモード8時間で使用した場合の最長連続動作時間

wena wrist 電源ボタンを3度押しするとバッテリー残量を確認できる
電源ボタンを3度押しするとバッテリー残量を確認できる

文字盤とスマホとの通信機能を切り離すことで時計の機能は失いにくいメリットの反面、省電力性に慢心して気がついたらバッテリーが切れたまま使っていた、なんて可能性があるように思いました。せっかく設定した重要な通知、記録できていると思っていた活動内容がきちんと機能していなかったとなると、少し悲しくなってしまいますよね。

この点に関しては對馬氏に訪ねてみたところ、「早速検討します!」といった嬉しい回答をいただくことができました。今後のアプリアップデートなどを通じて wena wrist の魅力がさらに便利に楽しめるようになってくれることを期待したいですね。

まとめ

對馬氏の学生時代からのアイデアを元に実現したというこの wena wrist。對馬氏本人もガジェットが大好きで、スマホ、腕時計、スマートウォッチ、アクティブトラッカーと多くのものを身につけて使っていたとのこと。

そこから得た経験を元に生まれた製品というだけに、wena wrist 全体の印象として「ガジェット好きのツボをピンポイントで押さえている」と感じました。一方で例えばおサイフケータイなどの電子マネー機能はスマホのライトユーザーからヘビーユーザーまで、国内では大人気。腕時計として自然に使えるデザイン・機能といったベースがしっかりあることで、ユーザー層を問わず、幅広く注目される製品になっていくのではないか、とも思います。

wena wrist 新たなスマートデバイス「wena wrist」
新たなスマートデバイス「wena wrist」

現在はクラウドファンディングでの支援者に対して順次製品発送を進めている段階。今後の一般販売時期は夏頃を予定しており、今後の構想も含めて、計画はあるとのこと。

気づいた時にはファンディングが終了していた、なんて方は引き続き動向をチェックしてみるとよいかもしれませんね。

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この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

スマホをはじめとする「ガジェット」に関心があるフリーランスのブロガー/ライター。中でも特に関心が強いのは海外向けのSIMフリー製品。個人輸入なども楽しんでいます。ややマニアックなガジェット系ブログ「そうすけブログ.com」もほぼ毎日更新中。