見た目はガラケー、中身はスマホ? auガラホ「AQUOS K SHF31」を徹底レビュー!

書いた人: Yusuke Sakakura

カテゴリ: au

AQUOS K SHF31

今やキャリアが発売する新機種のほとんどはスマートフォンとなっています。一方、従来のケータイは、年間で数えるほどの数しか発売されず、「攻めた」機種も数年見かけていません。

その状況を打破したのがauから発売されたシャープ製の「AQUOS K SHF31」。久しぶりにコンセプトも性能も機能も攻めた「ガラホ」として2015年2月に発売されました。

そんな、ガラケーみたいな外観にAndroidOSを搭載した通称ガラホ。一体どんな端末なのでしょうか?
そのコンセプトや外観、スペック、そしてガラホでできることやできないことなど機能面にもフォーカスし、徹底レビューをお届けします。

目次:

ガラホってどんな端末?

ガラホとは?

ガラホと呼ばれる「AQUOS K SHF31」は、従来の携帯電話が多数採用していた折りたたみ型のボディにスマートフォン向けのAndroid OSを搭載した端末となっています。

ガラケー+スマホ=ガラホというわけ。

ただ、単純にガラケーのボディにAndroidを入れたというわけではなく、きちんとガラケーで使いやすいようにカスタマイズされたOSが採用されています。

そのため、ガラケーともスマートフォンとも違った操作感、使用感のある端末となっています。

ガラホの外観をチェック!ボディカラーや見た目は?

それでは外観をチェックしていきましょう。

まずはボディカラー、「AQUOS K SHF31」のボディカラーはホワイト、ブラック、レッドの3色展開です。

AQUOS K SHF31
今回はスポーティなレッドをレビューします

レッドはスポーティ、ブラックはフォーマル、ホワイトはエレガントというコンセプトがあり、カラーごとに異なる仕様が随所にみられます。

その1つがカラーごとに異なるパターンの採用。レッドにはストライプ柄が入っており、スタイリッシュな印象を受けます。

AQUOS K SHF31
カラーごとに異なるパターンがプリントされている(AQUOS K SHF31公式サイトより

その他にもサイドキーのボタンや、テンキーのフォント、配色なども3色ごとに異なるなど、スマホではあまり見られなかった色のこだわりが表現されています。

縦長のサブディスプレイでは、ホワイトのLEDで現在時刻や通話の着信、メールの受信、LINEのメッセージ受信を知らせてくれます。

サブディスプレイの表示方法は以下、3パターンが用意されています。

AQUOS K SHF31
サブディスプレイは3パターンから表示方法を選べる

右側面にはボリュームキーのほかカメラのシャッターボタン兼マナーボタンが配置。いずれかのボタンを押すことでサブディスプレイを点灯することができます。

AQUOS K SHF31
右側面にはボリュームキーとシャッター/マナーボタンが配置

左の側面にはクレードル使用時の充電端子やストラップホールが備えられています。

AQUOS K SHF31
左の側面にはストラップホールも

ディンプル模様の背面には大きなカメラレンズのほか、LEDフラッシュ、スピーカー、おサイフケータイなど配置されています。

AQUOS K SHF31
背面はディンプル模様

そして底部にmicroUSBを搭載。auケータイ専用の充電ケーブルが不要となるため、手軽に充電ができるほか、PCとのデータのやりとりもカンタンに。

AQUOS K SHF31
microUSB端子の搭載で充電やPCとのデータやりとりがカンタンに

ガラケーボディならではの操作感

テンキーはAndroid色がなく、ショートカットが豊富なケータイ仕様に。

ディスプレイを開けると、メインディスプレイとカーソルキーやテンキーなどのハードキーを確認できます。

Androidスマホに必ずある「戻る」「ホーム」「タスク(メニュー)」といったボタン類はありません。テザリングやタスク(アプリ一覧)などの専用キーはあるものの、ほぼケータイ仕様のハードキーになっています。

AQUOS K SHF31
Androidならではの戻るボタンなどは無し

また、テンキーには、ケータイらしい長押しによるショートカット機能も搭載。ブラウザ起動ボタンを長押しすることでインストールされているアプリ一覧を確認できるほか、「4」にはBluetooth、「6」にはWi-Fi、「7」におさいふケータイロック、「9」には赤外線が割り当てられています。

AQUOS K SHF31
テンキーにはプリントされていない隠し?ショートカットも

さらに、ハードキーはただのハードキーではなく「タッチクルーザーEX」というこれまでのケータイにはなかった機能が搭載されています。これがあることでタッチパネル非対応の「ガラホ」でも操作性よく使うことができますが、詳しくは後編で。

AQUOS K SHF31
ハードキーがタッチパネルの代わりになる「タッチクルーザーEX」は、通話ボタンの長押しで起動する

ガラホの基本性能をチェック!

基本スペック

「AQUOS K SHF31」のメインディスプレイには3.4インチのqHD(960×540ピクセル)を採用。携帯電話で採用されるディスプレイのインチ数としては標準的であるものの、解像度は他のケータイを凌ぎます。

高解像度の恩恵を感じるのはウェブブラウザの利用時。ウェブサイトはスマートフォン向けのページが表示されるため、低い解像度では表示領域が狭くなりストレスが溜まりますが、「AQUOS K SHF31」の閲覧性は快適と言える部類です。

また、「PureLED」を採用することで色鮮やかなカラーを再現します。

AQUOS K SHF31
3.4インチのディスプレイ、PureLedで色鮮やかなカラーを再現

カメラは、1310万画素のCMOSセンサを採用。スマートフォンに搭載されるカメラの画素数と比較すると見劣りするものの、カメラの機能はスマートフォンで培われたものが多数搭載されています。
カメラ性能について詳しくは後述していきます。

CPUは1.2GHzのクアッドコアプロセッサを搭載。従来のケータイ比で約4倍もの処理能力を誇ります。

端末内に写真や動画を保存できる存容量は8GBとなっていますが、システム用に約半分が割り当てられるため、ユーザが利用できる容量は約4GBとなります。

AQUOS K SHF31
ユーザーが利用できる容量は約4GB

写真や動画、音楽といった大容量のコンテンツを保存する場合は、microSDカード(最大32GBまで増設可能)の利用が必須と言えます。

キャップレスの防水性能(※)を備えるボディは、背面カバーを取り外すことも可能。そのため、バッテリーを交換することで、より長時間の利用も可能です。

※雨の中で傘をささない状態での通話や風呂場や台所、洗面所、プールサイドでの利用、真水または水道水による本体の洗浄が可能

AQUOS K SHF31
バッテリーの交換も可能

ただ、搭載するバッテリーは1,410mAhと大容量。筆者自身の使い方(Wi-Fiでの運用がメイン)ではフル充電の状態から3〜4日は持ちました。よほどのヘビーユーザーでなければ電池持ちに困ることはないと思います。

また「AQUOS K SHF31」は、国内初となる4G LTE対応のガラホとなっており、下り最大150Mbps/上り最大25Mbpsでの高速データ通信が可能。YouTubeやauビデオパスなど動画の需要が高まるなかでLTEへの対応はとても嬉しい。

ちなみに、auは2015年2月より3日間の通信速度制限を1GBから3GBに引き上げており、短期的な通信量を気にすることなくデータ通信が可能です。

また、テザリング機能もサポートしているため、タブレットや携帯ゲーム機を手軽にネットに繋ぐことも可能。子供のいるシニア層をターゲットにしている端末としては嬉しいポイントになっています。

その他、GPSやBluetooth、おサイフケータイ、赤外線通信機能、ワンセグといった規格・機能もサポート。

スペック一覧は以下の通りです。

「AQUOS K SHF31」のスペック詳細
OS Android 4.4.4 KitKat
サイズ 約51×113×16.9mm(最厚部 約17.4mm)
重さ 約128g
ディスプレイ 約3.4インチ / QHD / TFT液晶
バッテリー 1,410mAh
充電時間 約110分
連続通話時間 約620分
連続待受時間 約470時間(4G LTE)/約610時間(3G)
カメラ 約1,310万画素CMOSカメラ
CPU 1.2GHz、クアッドコア
RAM 1GB
保存容量(ROM) 8GB
外部メモリ microSD/microSDHC
最大32GB
Bluetooth 4.0
無線LAN
(Wi-Fi)
IEEE802.11b/g/n
SIMカード nanoSIM
ワンセグ / フルセグ ○ / ×
赤外線通信
おサイフケータイ
防水 IPX5 / IPX7等級
テザリング Wi-Fi:最大10台までの同時接続が可能
Bluetooth:最大5台までの同時接続が可能
NFC ×

残念なのは高音質の音声通話サービス「au VoLTE」に対応していないこと。理由はタイミングの問題とのことで、今後追加対応する可能性もあるため、ぜひ追加対応を待ちたいところです。

画質・機能ともに向上したガラホのカメラ

最も利用する機能の一つとしてあげられる「カメラ」、それだけ重要な機能となりますが、ガラホのカメラはケータイとは全く別物と言えるほど進化しています。

AQUOS K SHF31のカメラ
カメラはスマートフォンの要素を多く取り込んで進化を遂げた

スペックとしては、他のケータイが800万画素程度となるなか、ガラホの画素数は1,310万画素と高画素であり、F値が2.2と明るくキレイな写真を撮影することが可能。

さらに、機能面ではケータイを寄せ付けないほど進化。

暗い日陰と明るい日差しが同居する場所や逆光時に、白飛び、黒つぶれを防ぐ「リアルタイムHDR」、複数の写真を撮影してノイズを除去することで、夜間や店内など暗い場所でも明るくキレイな写真が撮影ができる「Night Catch」、それとは逆に明るい場所でも複数の写真を撮影してノイズを除去することで、明るくキレイな写真が撮影できる「HQモード」を搭載。

さらに、どのように撮影すればキレイな写真が撮れるのかを画面上でアドバイスしてくれる「フレーミングアドバイザー」もサポート。

フレーミングアドバイザー
画面上にガイドラインが表示される「フレーミングアドバイザー」

撮影モードは、魚眼レンズやパノラマ、モノクロ、セピア、料理、夜景など多数のモードを収録しており、最適なシーンを自動で検出して写真を撮影することができます。

最適なシーンを自動で検出する「おまかせ」モード
多数の撮影モードを収録。最適なシーンを自動検出する「おまかせ」モードも。

これらの機能はAQUOSスマホでもサポートされている機能。これらの機能によって、ケータイながらしっかり写真を楽しめる端末に仕上がっています。

オートモードで撮影した作例をいくつかあげておきます

作例1
天気の良い神田明神にて
作例2
逆光ぎみのシーン
作例3
背景のぼかしは弱め
作例4
暗色系の被写体を撮影

賢い日本語変換を実現する文字入力アプリを搭載

文字入力を行うテンキーは奥が低く、手前が高くなった「クリートラインキー」を採用しています。ほぼフラットで指が引っかかりにくいことや打鍵感が低く、キーを押した時のフィードバックがあまりないことから、文字が打ちやすいとまでは感じませんでした。

段差の低い「クリートラインキー」
段差の低い「クリートラインキー」

文字入力アプリは、「SH文字入力」をプリインストール。

SH文字入力をプリインストール
文字入力アプリに「SH文字入力」をプリインストール

文字入力中に打ちたい文字を予測して変換候補を表示する「予測変換」や入力した文字につながりのある変換候補を表示する「つながり予測」などこれまでのケータイでも利用できた変換機能に加え、Google IMEやSocial IMEといったスマートフォンならではの外部変換エンジンを利用することで、最新の単語なども正確に変換することができ、サクサク文字を打つことが可能です。

外部変換
文字入力後、「外部変換」をクリックすると、
最新ワードが候補に表示される
データ通信が始まり、外部変換エンジンを通じて最新の単語など最新ワードが候補に表示される

バッテリーは大容量の1,410mAh、持ち時間に不満なし

スマホへの移行を嫌う理由の1つとして「スマホはバッテリーが持たない」というものがよく挙げられます。約4年前に発売された「AQUOS PHONE THE HYBRID SoftBank 007SH」もバッテリーに不満を持つ人が多くいましたが、今回のガラホではAndroidとチップセットが大きな省電力化を遂げたことで、「ガラケーと同等とまではいかないが、スマホよりも良い」と語られたようにガラホのバッテリーの持ち時間はとても良く、4G LTEまたはWi-Fi利用時でも3日以上は必ず持ちました

バッテリーの持ち時間が多少短くなるとは言え、不満に思うことはないレベルだと思います。

下り最大150Mbpsでブラウザやメールが快適に、テザリングもサポート

ケータイにカテゴライズされるモデルとしては、国内で初めて4G LTEをサポートしていることも大きな特徴の1つです。

3Gと4G LTEでは、理論値の通信速度だけではなく、体感速度も大きく異なっていて、ブラウザや動画はもちろん、メールの送受信までサクサクです。

ガラホのブラウザでは、ケータイ向けのページよりも容量の大きいスマートフォン向けのページが表示されますが、下り最大150Mbpsの高速データ通信によってページをサクサク閲覧できるほか、動画配信サービスのYouTubeも再生の待ち時間がなく、高画質でバッチリ楽しめます。

YouTubeも滞りなく、高画質で再生可能
YouTubeも滞り無く、高画質で再生できる。(横向きでの再生には非対応

まとめ:ガラホでできること・できないこと

Androidを搭載した「AQUOS K SHF31」ですが、ガラケー仕様にカスタマイズされているため、Androidの機能が全て使えるわけではありません。

ガラホでできること、できないことを整理しておきます。

ガラホでできること、できないこと

  • おサイフケータイを使う
  • スクリーンショットを撮る
  • Wi-Fiテザリング、Bluetoothテザリングができる
  • LINEはスマホ同等に使える
  • マルチタスク機能(複数のアプリを同時に使える)
  • ベールビュー機能(のぞき見防止)
  • PASS NOWが使える
  • Googleアカウントが使えない

独自進化を遂げたことからガラパゴスケータイ――ガラケーと言われた従来型の携帯電話、約4年前に発売された「AQUOS PHONE THE HYBRID SoftBank 007SH」は、まさしくそれでした。
しかし今回のガラホ「AQUOS K SHF31」は独自進化を遂げて出た欠点・不満点を、OSの安定性向上や「4G LTE」へのサポート、「タッチクルーザーEX」で埋めながら、「PASS NOW」でさらなる進化を遂げ、ガラケーとは姿かたちは似ているものの、中身は全く異なるモデルに仕上がっています。

GoogleアカウントやGoogle Playストアが利用できず、アプリのインストールが自由にできないといった点があるため、スマートフォンからガラホへの移行はオススメできませんが、ガラケーからスマートフォンへ移行したものの、結局ガラケーに戻した人や高性能な新しいガラケーが欲しいという人にはオススメできる端末となっています。

関連機種をチェック:

「AQUOS K SHF32」徹底レビュー

この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

プロフィール

モバレコでは、2015年からレビュー記事を中心に寄稿しています。

また、スマートフォンやタブレット、アプリ、サービス、アクセサリを総合的に取り扱うモバイル専門のメディア「携帯総合研究所」を個人で運営。発表会の取材はもちろん、前職はシステムエンジニアでプログラミングの経験をいかして3キャリアの料金を比較できる料金シミュレーターなども開発しています。

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