BIC SIMの無料Wi-Fi「Wi2 300」を使いこなすための登録・設定・接続方法

MVNOのIIJmioが提供するモバイル通信サービスに大手量販店のビックカメラが独自特典を付けて販売しているBIC SIM。その特典となっているのがWi2 300と呼ばれる公衆無線LANが無料で使えるサービスですが、実は利用方法をよく知らない……なんて人も多いのではないでしょうか。
スマホを使う上ではもはや気にするのが当たり前ともいえる毎月のデータ通信量。よりストレスなく使うためにも、外出先で利用できるWi-Fiスポットなどのサービスは賢く活用したいところ。
今回はそんなBIC SIM付帯の公衆無線LANサービス「Wi2 300」の利用方法を紹介していきます。
目次:
無料で使えるWi-Fi「Wi2 300」とは?
そもそもWi2 300という物自体をよく知らないという人も多いかもしれません。
Wi2(ワイツー)300は株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレスが提供している公衆無線LANサービス。街中において下のハリネズミが描かれたステッカーが貼られているのを見かけたことはないでしょうか。これはWi2 300のサービスが利用できる(店内に設備が設置されている)店舗であることを指し示しています。

Wi2 300は現在、飲食店や空港、電車の駅といったように幅広く導入されてているサービスです。サービスの主な特徴は以下のとおり。
●Wi2 300の主な特徴
・国内最大級のスポット数(=利用できる場所が多い)
・WPAあるいはWPA2といった暗号化方式に対応(=安全に利用可能)
・理論上での最大通信速度は下り300Mbpsと高速(=ストレスなく利用できる設計)
このサービスは個別に契約することも可能で、そうした場合にかかる費用は月額362円(税別)。BIC SIMの契約者はこれが無料となります。この分だけ毎月の基本使用料がお得になっているということですね。
ちなみにBIC SIMに付属しているこのWi2 300は、BIC SIMを差していない端末でも使用することが可能です。ですので、スマホはもちろん、併せて持ち歩いているタブレットやノートパソコンでも無料でWi-Fiが利用できる事になります。
「Wi2 300」の登録・設定方法
BIC SIM付属のWi2 300を実際に使用するためには、まずWi2 300の利用登録を行なう必要があります。とはいえ、BIC SIM自体が契約できているのであれば、登録に必要な情報には特に入力が難しいものはありません。
まずはBIC SIMの利用登録画面にアクセス。画面下にある【ログイン情報を取得する】から必要情報を入力していきます。




利用登録はこちらから:
利用登録時に必要となる情報は以下のとおり。
●Wi2 300利用登録時に必要な情報
・Eメールアドレス
・ログインID(任意の文字列を指定)
・ログインパスワード(任意の文字列を指定)
・生年月日
・性別
・電話番号
・BIC SIMのICCID
ログインIDとログインパスワードはWi2 300を利用する際に行なうログインで使用するもの。任意の文字列を自分で指定することができます。
ICCIDとは、SIMカードの表面にプリントされたアルファベッドと数字の文字列になります。SIMカードを直接確認するほか、SIMカードがついていた台紙(プラスチックのカード)でも確認ができます。

登録画面に必要情報を入力し、入力内容に間違いがないことを確認。利用規約に同意の上、申し込みを選択すると登録作業が完了。自分で任意で指定したログインIDとパスワードはしっかりとメモをしておくようにしましょう。
登録に間違いがなければ、以後Wi2 300のマイページにログインするとWi-FiスポットのSSID(アクセスポイント名)、暗号化キー(接続時パスワード)が確認できます。。実際の接続方法は次の項目で紹介しますが、どこで確認できるのかはしっかりと覚えておきましょう。
「Wi2 300」を実際に利用してみよう
Wi2 300の利用登録が完了したら、次は実際にWi-Fiスポットで利用してみましょう。
BIC SIMの特典として付いているWi2 300では、無料で利用できるスポットとして「Wi2 300エリア」「BBモバイルポイント」「UQ Wi-Fi」の3種類が用意されています。それぞれSSIDは以下のとおりとなっています。
●利用できるアクセスポイントのSSID
・Wi2 300エリア:Wi2/Wi2_club/Wi2_free/wifi_square
・BBモバイルポイント:mobilepoint/mobilepoint2
・UQ Wi-Fi:UQ_Wi-Fi
なお接続時に併せて必要となる暗号化キーは会員以外には公開されていないため、ここには記載していません。そちらは利用登録後に手元に届いたEメール、あるいは会員専用のマイページより確認してください。
マイページはこちらから:
●SSIDとネットワークキー(暗号化キー)の確認方法





実際にWi-Fiに接続してみよう
今回はスマホから利用するとして例を紹介します。利用登録が既に済んでいる状態とし、まずはWi2 300のいずれかのスポットが利用できる場所にて、スマホからWi-Fiスポットへと接続します。




ここまででWi-Fiには接続できました。しかしこれだけではまだ実際に利用することはできません。最後にインターネットブラウザよりWi2 300のマイページにアクセスし、ログインIDおよびパスワードを入力してログインする必要があります。


ここでエラーが表示されなければ、Wi-Fiスポットへの接続が完了。以後、Wi2 300のWi-Fiスポットを無料で利用することが可能となります。


ワンポイント:毎回ログインが面倒な場合はMACアドレスを登録する
Wi-Fiの接続情報(SSIDと暗号化キー)は一度使用したことがある情報に関しては、ユーザーが手動で削除しないかぎり、スマホ本体の中に記録されて残ります。そのため二回目以降は基本的に【Wi-Fiをオンにする】→【接続先を選ぶ】のみでWi-Fiスポット自体には接続が可能です。
一方で利用時にもうひとつ必要となる Wi2 300へのログインについては、マイページのログイン画面にIDとパスワードを記憶されるわけではないため、毎回情報を入力する必要があります。これが少し手間に思える人もいるはず。
そんなときはWi2 300のマイページに利用機器のMACアドレスを登録しておきましょう。
MACアドレスとはスマホやパソコン、あるいはプリンターなど、有線・無線を問わずネットワークに接続することができるすべての機器に割り振られている固有アドレス。他機器と被ることのないものであるため、このMACアドレスがあらかじめ指定したものと合致していれば、ログインをせずともWi-Fiスポットを利用することも可能なのです。
スマートフォンのMACアドレスは【Wi-Fi MACアドレス】と記載されていることが多く、AndroidとiOS、いずれも設定画面より確認することが可能です。


MACアドレスを登録したい場合は、まずはじめにWi2 300のマイページにログイン。管理画面の【MACアドレス登録】を開きます。

ここで端末名(自分で識別できるよう任意指定)とその機器のMACアドレスを入力し、確認を選択すればMACアドレスでの登録が完了。以降その機器からWi2 300のWi-Fiスポットに接続する際は、Wi-Fiを接続するだけで利用可能となります。

無料で使えるものとそうでないもの
ここまでWi2 300を無料で利用するための方法を紹介しましたが、この無料で利用できるエリアはベーシックエリアと呼ばれています。一方でWi2 300には有料で追加利用が可能となるオプションエリアと呼ばれるものも存在しています。
●ベーシックエリア、オプションエリアの見分け方(SSID)
・ベーシックエリア:Wi2/Wi2_club/Wi2_free/wifi_square
・オプションエリア:Wi2premium/Wi2premium_club
このオプションエリアを利用する場合は、オプションエリアチケットを事前に購入し、適用する必要があります。ちなみに利用料金は1時間ごとに100円(税込)。
接続時に併せて必要となる暗号化キーは、利用登録後に届くメールあるいはマイページにて確認できます。
無料で利用できるSSID、有料での利用となるSSIDを比べてみると、有料のものにはすべて「premium」という文字列が含まれていることがわかります。
もし外出先でWi2 300のWi-Fiスポットを探してみても、上記2つのものしか出てこないという場合は、有料でのみ利用できる場所であると思うべきですね。ちなみに筆者の経験上、有料のオプションエリアだけで運営されているのは地方のスポット、あるいはイベント催事場となるような大型施設側のスポットといったことが多いように思います。
まとめ

IIJmioの回線を契約する際、即日開通目当てでビックカメラで契約をした人もいれば、中には「特典無しよりは、よく分からないけれど特典ありのほうがよいから」という理由でBIC SIMを手にとった人もいるのではないかと思います。筆者もIIJmioを契約する際は、なるべくビックカメラでSIMを購入するようにしています。
ただしせっかくであればその特典も有効に活用して、スマホライフをより快適なものにしたいもの。そんな考えから、今回はBIC SIMの特典となるWi2 300の利用方法を紹介しました。
最後にひとつ。Wi2 300で利用できるWi-Fiスポットに限らず、公衆の無線LANサービスを利用する際に意識したいのは暗号化されたSSIDを利用するということ。具体的にはSSIDに接続する際、パスワードの入力を求められるものを利用する、ということです。
Wi-Fi接続時のパスワード入力は無い方が手間が減って便利と思うかもしれませんが、これは通信しているデータが暗号化されず、そのまま飛んでいる状態となります。仮に悪意を持って第三者が情報を傍受しようとすれば、通信している内容をそのまま見られてしまう恐れがあり、大変危険です。
繰り返しになりますが、公衆のWi-Fiスポットを利用するのであれば、Wi-Fi接続時にパスワードの入力を求められるものを優先利用する。もしそれがどうしてもできないなら、Wi-Fi接続中に人に見られてはならないデータや個人情報などは絶対に送受信しない。
こういった点には気をつけつつ、無料特典をぜひ有効に活用してみてください。
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