万能な使い勝手が嬉しい、異色のゲーミングタブレット「Acer Predator 8 GT-810」レビュー

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万能な使い勝手が嬉しい、異色のゲーミングタブレット「Acer Predator 8 GT-810」レビュー

こ、こんなタブレット、見たこと無ぇ・・・

ええ、無いんです。こんなん触ったことも見たこともなかった。最初見た時、1kgぐらいある金属の板かと思いました。

ただ、実際に使ってみると、そんなハードな外観とは裏腹に中身は非常に使いやすく作られていて、色んな意味で裏切られた端末でした。

そんなAndroidタブレット界のツンデレ野郎、Predator 8 GT-810(プレデター 8)をレビューしていきます。

目次:

Acerの「Predator 8」って、一体どんな端末?

今回紹介する「Predator 8 GT-810」。発売元はAcer。

Acerは、台湾のメーカーで、日本でも様々なスマホやPCを発売しているので、存在を知っている人は多いと思いますが、そのAcerのゲーミングブランド「Predator」は、知らない人も多いんじゃないでしょうか。

「Predator」ブランドには、デスクトップPCやら、ノートパソコンやらモニターなんかの、ゲーム専用ガジェットが複数ラインナップされています。

Acerのゲーミングブランド「PREDATOR」
Acerのゲーミングブランド「PREDATOR

サイトの作りも製品デザインも、「これでもか!」というぐらい、ギークな匂いがプンプンしており、かなりの異色ブランドなのは間違いありません。そもそも、ブランドの名前が凄い。シュワちゃんとカニみたいな異星人が、ドンパチするSFアクション映画を連想させます。

そのゲーミングブランド「Predator」から、2016年2月19日に発売されたのが、今回レビューする「Predator 8」。あまり見ない、「ゲーマーをターゲットにしたAndroidタブレット」という、異色端末。はてさて、どんな端末なのでしょうか。

「Predator 8」の製品仕様(スペック)の紹介

そんな、異色なAndroid端末。Predator 8のスペック一覧をご紹介。

Preadator 8(GT-810)の詳細スペック
製品名 Acer Predator 8
端末名称(型式) GT-810
サイズ 高さ:218mm
幅:12.7mm
厚さ:8.9mm
重量 約350g
OS Android 5.1
ディスプレイ 20.3 cm (8″) WUXGA (1920 x 1200)
SoC Intel® Atom™ x7-Z8700 プロセッサー クアッドコア 1.60 GHz
メインメモリ 2GB
ストレージ 内部:32GB
外部:microSDカードスロット(最大128GB)
カメラ 背面:500万画素
前面:200万画素
バッテリー 容量:4,550mAh
SIM 無し
無線LAN IEEE 802.11a/b/g/n
Bluetooth Version:4.0
NFC

参考:Predator GT-810 | タブレット – 技術仕様およびレビュー – Acer

全体的なスペックはハイエンドではなく、ミドルレンジのどまんなか。

スペック上、目を引くのは、SoC。通常Android端末に搭載されるSoCは、SnapdoragonやMediaTekなどが多いんですが、Predator 8に搭載されるのは、インテル製Atomプロセッサー

ディスプレイサイズは8インチで、WUXGA解像度(1920 × 1200)。アスペクト比は16:10と若干特殊なサイズで、フルHD解像度(1920 × 1080)に比べて短辺が120ピクセル分長くなってます。

SIMを挿すことはできず、Wi-Fi運用が前提となります。カメラは背面500万画素、前面200万画素と割りきったスペックになっています。ここらへんは、ゲーミングマシンとしての優先順位を考えた設計なのが、かいま見えます。

独特の世界観をもつ外観をチェック

スペックの次は、その独特の世界観をもつ外観をチェックしていきます。

机の上に置いたさまは、さながらSF映画にでてくる未来機器のよう。人を選ぶ雰囲気ではあるけれど、このハードでイカツイ外観、バッチリはまる人も多いんじゃないでしょうか。

独特の雰囲気を醸し出す外観
独特の雰囲気を醸し出す外観

背面には、「PREDATOR」のロゴがどかーんと鎮座。もう完全に、映画「プレデター」の世界観そのもの。映画の中の小物としてこの端末があったとしても、全く違和感がありません。あのエイリアンが、シュワちゃんを銃撃するとき、コレ使ってたと言われても納得してしまうぐらい。

そのまんま映画にだしても違和感全くない世界観
そのまんま映画にだしても違和感全くない世界観
ロゴのアップ
ロゴのアップ

ただ、材質は実は金属ではなく、金属を模して作られたプラスチックの素材で出来ています。なので、見た目のハードさの割には、「うおおおぉ、軽い」と誰もが必ず思うところでしょう。ココらへんは、見た目と実用性を両方考えたうまい設計になっていると思います。

金属の雰囲気が充分に感じられるプラスチック素材
金属の雰囲気が充分に感じられるプラスチック素材

カメラ部分は特にでっぱりはなく、綺麗に処理されています。

綺麗に処理されたカメラ周辺
綺麗に処理されたカメラ周辺

サイドを見ていきましょう。全体的にシンプルな作りになっています。

下部
下部
右側面。電源ボタンと音量ボタンを配置
右側面。電源ボタンと音量ボタンを配置
上部。microUSBとイヤホン端子
上部。microUSBとイヤホン端子
左側面。microSD挿入用スロットを配置
左側面。microSD挿入用スロットを配置

全体を通して、かなり個性的な仕上がりになっている端末というのがお分かりいただけるかと思います。携帯性を考慮したプラスチック素材の採用だけれど、重厚な雰囲気は全く損なわれておらず、このあたりの処理は非常にうまくできてるなと感じました。

今まで見た全てのスマホやタブレットの中でも、ダントツNo.1の個性派です。フィリップ・K・ディックとかが好きな自分も、好きだコレ。

ソフトウェアの紹介

ハードな外観に続いて、ソフトウェアの紹介をしていきます。

デフォルトのホーム画面は3面構成。ゲームや、Acer社関連アプリなどのショートカットが配置されています。

ホーム画面は3面構成ホーム画面は3面構成
ホーム画面は3面構成
ホーム画面は3面構成

プリインストールアプリは全部で、50個。若干多く感じますが、不要なアプリは自分でアンインストールできるものが大半です。

プリインストールアプリは全部で50個プリインストールアプリは全部で50個
プリインストールアプリは全部で50個

初期状態でのストレージの空き容量は、21.19GB。別途microSDカードも利用可能なので、容量不足に困ることはないでしょう。

初期状態のストレージ構成
初期状態のストレージ構成

ベンチマークソフトの定番、AnTuTu Benchmark v6.1.4の結果。最新のハイエンド機は12万〜13万というところを考えると、ミドルスペックとしての充分な性能を発揮できそうなスコアです。

AnTuTu Benchmark v6.1.4の測定結果
AnTuTu Benchmark v6.1.4の測定結果

参考までに、Geekbench3と、3DMarkの測定結果も掲載しておきます。

Geekbench3の測定結果
Geekbench3の測定結果
3DMark、SlingShot using Es3.1の測定結果
3DMark、SlingShot using Es3.1の測定結果

実際に一週間程使ってみた感想

そんなこんなで、一週間ほど、この端末と過ごしてみた印象を記載していきます。

軽量かつ持ちやすさに配慮した高レベルな携帯性

通勤電車の中、つり革の前で立ちながらNetflixを見ていて感じたのは、「画面の大きさの割に、非常に携帯性が良い」ということ。

見た目が非常にハードでごついので、持ったらずっしり来るんだろうなと思うんだけれど、持ってみると、意外な軽さとホールド性の良さに驚きます。

自分の経験上、タブレットはケースを付けずに裸で持った場合、その大きさゆえかどうしても、手を滑らして落としてしまいそうになります。そのためスマホでケースつけてない人でも、タブレットはケースをつけている人が大半だと思います。

しかし、Predator 8は、四隅のスピーカーの出っ張りが、程よいホールド感を与えてくれるため、そこを手のひら、親指下の膨らみあたりに引っ掛けることで、ケース無しで持った時の安定性を向上させてくれてます。

この引っ掛かりが、絶妙なホールド感を演出
この引っ掛かりが、絶妙なホールド感を演出

一見奇抜なデザインでいて、その実、人間に寄り添った機能性。なかなかどうして、やりおります。

ケースも何点か販売されているので、ケース無しでの利用がどうしても怖い人は、ここらへん検討してみるのも良いと思います。

情報量が多いディスプレイが万能で使いやすい

作業のサブディスプレイとしてPredeator 8を使う
作業のサブディスプレイとしてPredeator 8を使う

どうしてもその外観から「ゲーム専用マシン」という位置づけになりがちな端末ですが、電子書籍の閲覧というシチュエーションでも、充分にその魅力を発揮してくれます。

上で述べた高レベルな携帯性に加えて、8インチのディスプレイサイズは、その情報量の多さから電子書籍関連の画閲覧に非常に向いてます。

代表的なAndroidタブレットNexus7(右)とくらべてみたところ
代表的なAndroidタブレットNexus7(右)とくらべてみたところ

また、スタンドにたてかけておいた上でのノートPC作業のサブディスプレイとしたり、打ち合わせ時の資料共有として使ってみたり、その汎用性はかなりのもの。活躍の場面は思った以上に多いはずです。

シチュエーション別画面設定切替の「MediaMaster」が使える

恐らくは、ゲームの他にも電子書籍や動画閲覧等のシチュエーションを、非常に意識したこの端末。各状況に応じた、画面やオーディオ設定をすぐ切り替えることができる「MediaMaster」機能を搭載してます

ホーム画面にある「MedeiaMaster」ボタンを押すと、シチュエーション別プリセットが表示されます。

4つのシチュエーション「標準」「アルバム」「ムービー」「ゲーム」が用意されている
4つのシチュエーション「標準」「アルバム」「ムービー」「ゲーム」が用意されている
画面のカラー温度と、彩度、およびオーディオ設定を選択可能
画面のカラー温度と、彩度、およびオーディオ設定を選択可能

上記4つの設定は、あらかじめプリセットされていて、加えて自分好みの調整も可能。また、各シチュエーションの切替は、クイックパネルにも配置されているので、いつでもどこでも気軽に切替ることができます。

クイックパネルからの切替も可能(左下のムービーボタン)
クイックパネルからの切替も可能(左下のムービーボタン)

こんなところに、独自機能へのアクセスをカスタマイズしてつっこんでくるあたり、非常に重要な機能として位置づけられているのがわかります。

実際自分で使っみて、画面の色調を変化させる使い方よりは、サウンドを、動画閲覧時とゲームの時で分ける使い方が有用に感じました。特にゲームは、動画視聴に比べて、低音をブーストしたほうが迫力も増して楽しい。そういった切り替えが一発でできるのは、ゲームも動画視聴も捗るってもんです。

独自機能EZシリーズの細やかなおもてなし機能

派手な見た目だけれど、細かい使い勝手を追求した機能もあります。

EZ Snap」は、3本指ジェスチャーでスクリーンショットを撮ることができる機能。ゲーム画面などのメモにスクリーンキャプチャは頻出する操作なので、これはありがたい。

「EZ Snap」によるジェスチャーでのスクリーンキャプチャ
「EZ Snap」によるジェスチャーでのスクリーンキャプチャ

また、8インチの大画面を活かした「EZ Tasking」という画面分割機能もあったりします。

EZ Taskingによるマルチタスキングの起動
EZ Taskingによるマルチタスキングの起動
画面分割で憧れのYouTubeとWebサイト閲覧!
画面分割で憧れのYouTubeとWebサイト閲覧!

もともとモバイル用のAndroidは、こういった画面分割機能が貧弱なのも事実。利用できるアプリに制限はあるけれど、使い方によっては、非常に便利になります。

その他、EZシリーズには以下の機能が。

  • EZ Gadet:複数のツール(電卓、ブラウザ、テキストメモ、カレンダー)が備わった浮動アプリ
  • EZ Note:Evernoteのようなクラウドメモアプリ
  • EZ WakeUp:タブレットをスリープモードから簡単に復帰させ、簡単なジェスチャで定義したアウリを起動する便利なアプリケーション

などなど。無骨な見た目からは、想像できない使い勝手の良さが嬉しいところです。

圧巻のサウンド

スタンドに立てかけてロード・オブ・ザ・リング鑑賞の図
スタンドに立てかけてロード・オブ・ザ・リング鑑賞の図

角にある4つのスピーカーは「Predator Quadio」と名付けられており、縦置きでも横置きでもどちらでも、ステレオ音声を再生することができるようになってます。

さらに、「Dolby Audio」にも対応しているため、音の臨場感は普通のタブレットとは比べるまでもなく、素晴らしいものが有ります。

ただ、実際に手で持って利用する場合、角の4つのスピーカーのうち、2つは手のひらで覆い隠してしまうことになってしまいがちなので、サウンド再生機能を100%発揮できないとうジレンマもあります。まぁこれは、手で持ってタブレットを利用するシチュエーションは、イヤホンを使っている場合が多いということで割り切れるところでもあります。

8インチ大画面ということもあり、スタンドに立てかけて、その臨場感あふれるサウンドを楽しむのが、ふさわしい使い方ですね。

バッテリーの持ちがあまり良くない

ここは不満点ですが、バッテリーの持ちがあまり良く有りません。スペック上、バッテリーは4550mAh搭載しているけれど、このタブレットの場合、利用シーンが動画閲覧やハイスペックゲームの場合が多く、かつパネルサイズが8インチということもあり、どうしても電力消費が多くなりがちになります。

がっつりゲームをしていると、2時間で40%ほど消費していることも良くあります。もちろん充電しながらのゲームや動画閲覧もできますが、その使い方は、バッテリーの寿命をさらに縮めることにもなりかねません。

通常のスマホでも、最近はZenfone Maxの5000mAh、Priori 3S LTEの4000mAh等、大容量バッテリーの搭載をウリにした製品が発表されてきているので、バッテリー容量はもう少し多いほうが良かったなぁと感じます。

デレステ等の3Dゲームは苦手?

最近、ベンチマークアプリとして名高い(?)アイドルマスター シンデレラガールズをPlayしてみたところ、あまり良い結果は得られませんでした。

最初のチュートリアル後の動作設定画面では、何故かロースペック扱いの2D軽量。恐らくはCPUがAndroid端末としては一般的ではないため、そう判定されているようです。

ロースペック扱いの2D軽量
ロースペック扱いの2D軽量

ただ、実際に3D標準でプレイしてみた時も、画面のシャギーが非常に目立ち、お世辞にも高繊細とはいえないグラフィックとなってしまいました。これは、ゲーミング仕様タブレットとしては、ちょっと悲しいところです。

荒が目立つ背景
荒が目立つ背景

その他の3Dゲームを試していないのですが、プリインストールされているレースゲーム「Asphalt 8」などは非常に快調に動いたので、もしかしたら、これは端末との相性があるのかもしれませんが、スペックもハイエンドスマホには一歩及ばないところもあるので、その点は注意が必要かと思います。

まとめ:幅広い利用用途がある万能タブレット

以上、みてきたとおり、機能性としては、ハードな見た目にもかかわらず、細かい使い勝手を意識した拘りが随所にあり、完成度が高い端末に仕上がっています。

大画面でのゲームも、もちろん向いていますが、それ以上に8インチの大きさを活かした、電子書籍や動画の閲覧にも非常に相性が良いと感じました。

端末の見た目がかなり独特で尖っているので、そこで一番最初に人を選んでしまうところもあるけれど、ハマる人にはドハマりするだけの、個性と完成度をもった外観と機能性。今まで触れたAndroidタブレットのなかでも、オリジナリティは突出しています。

ハードでいかつい見た目からは想像できない、使い勝手の良さを有したこの端末。その見た目に惚れてしまった人には、幅広い活躍が期待できるこの端末は、充分に良い選択肢となってくれるのではないでしょうか。

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この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

auのIS03に衝撃を受けたあと、Androidの魅力にとりつかれました。ガジェットを使う先にある未来や、実現できること、便利なこと、素晴らしいことなどをわかりやすく伝えられるよう、記事を書く日々です。hamako9999.netの中の人でもあります。