スマホ時代だからこそ、「伝え方の技術」で変わる。 【みんなのスマホ】No.10 佐々木圭一(コピーライター・作詞家)

書いた人: モバレコ編集部

カテゴリ: インタビュー, レポート ,

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スマホ時代だからこそ、「伝え方の技術」で変わる。 【みんなのスマホ】No.10 佐々木圭一(コピーライター・作詞家)

みんなが毎日使っている、スマートフォン。
スマホとは、どんな風に付き合っているのだろう。
どんな毎日を過ごしているのだろう。

モバレコの連載シリーズ「みんなのスマホ」。第10回のゲストは、コピーライターで作詞家の佐々木圭一さん。佐々木さんと言えば、シリーズ累計85万部突破のベストセラー『伝え方が9割』の著者としても知られています。

デジタルデバイスとインターネットの普及によって、メール、ブログ、SNSと新しいコミュニケーションが次々生まれている現代ですが、「伝えるのって苦手」と思っている方も少なくないようです。

というわけで今回は、デジタル機器を使った伝え方のコツを佐々木さんにうかがいます!

<プロフィール>
佐々木圭一(ささき・けいいち)

上智大学大学院を卒業後、1997年博報堂に入社。
もともと伝えることが得意ではなかったにもかかわらず、コピーライターとして配属され苦しむ。
ストレスから1年間で体重が15%増、アゴもなくなる。あるとき、伝え方には技術があることを発見。そこから伝え方だけでなく、人生ががらりと変わる。後に、伝説のクリエーター、リー・クロウのもと、米国で2年間インターナショナルな仕事に従事。
カンヌ国際クリエイティブアワードでゴールド賞含む、計6つのライオンを獲得。One Show Designで日本人初、ゴールド賞獲得。AdFestでゴールド賞獲得。など、入賞受賞合計51以上のアワードを獲得。
郷ひろみ・Chemistryの作詞家としてアルバム・オリコン1位を2度獲得。
博報堂を退職後、独立。2014年1月、株式会社ウゴカスを設立。

(WEB)株式会社ウゴカス
(Twitter)@keiichisasaki
(好評発売中)映像版伝え方講座

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目次:

入社当時は、書けないコピーライターだった

佐々木圭一(ささき・けいいち)氏

——佐々木さんはもともと文章を書くのがとても苦手だったと、お聞きしましたが・・・

はい、苦手でした。社会人になって、たまたまコピーライターとして配属になり、当時は本当に辛い日々でした。文章の書き方を全く知らなかったので、軽いパニック状態。ストレスで過食になり1年で10kgくらい太ったり・・・。

——そこまで苦手意識が強かったなんて! 「文章が書けない」という状況を打開するために、一番初めにしたことはなんですか?

最初はいいコピーが閃くようにならないかなと思って、美術館とか人が集まるパーティーとかに行ってみたりしてましたが何も変わらなくて。それでどうしようと思った時、世の中にある「いい言葉」をノートに書き写すということを始めたんです。
テレビや映画、本などから自分が「いいな」と感じたら、それをメモする。それをしばらく続けて読み返してみると、その言葉たちになんとなく共通項があることに気づきました。それで伝え方には何か法則があるんじゃないかと。
具体例を挙げますと、アサヒスーパードライの広告コピー「コクがあるのに、キレがある」。ディズニー映画のタイトル「美女と野獣」。近藤真彦さんのヒット曲「ギンギラギンにさりげなく」。
これらにはある一つの共通項があるんです。

——共通していること・・・? それはなんでしょう?

すべて正反対の言葉が入っています。「コク」に対して「キレ」、「美女」に対して「野獣」、「ギンギラギン」に対して「さりげなく」。これをきっかけに、心に刺さるコピーには他にも法則があるのではないかと分析をはじめました。伝え方は「センス」だと思っていましたが、実は「技術」。技術を習得すると、コンスタントにクオリティのいい文章が書けます。

——その長年の研究をまとめたのが、佐々木さんの著書「伝え方が9割」ということなんですね! これはコピーライターという職種じゃなくても、活かせる技術なんですか?

はい、すべての方に応用できます! 「伝える」という行為は誰もがやっていること。会話をしたり、メールやSNS、企画書を書いたりすることです。相手に上手く伝わらない時や誤解されたことは、皆さん経験があると思います。「伝え方の技術」を身に付けると、コミュニケーションはもっとスムーズになっていきますよ。

佐々木圭一(ささき・けいいち) 『伝え方が9割』佐々木圭一(ささき・けいいち) 『伝え方が9割』
佐々木さんの著書『伝え方が9割』

あなたのメールやSNSが変わる!「スマホ時代の伝え方」

——では、伝え方が苦手な人は、どう改善したら良いのでしょうか?

まず大事なことは、どれだけ相手のことを想像して伝えられえるかです!
例えば、デートに誘いたい女性がいるとしましょう。その相手は、自分のことを特になんとも思っていない・・・。そこで「今週の金曜日にデートしませんか?」と誘ったとしても、相手は唐突な感じがしてちょっと困惑すると思います。
でも相手がパンケーキがすごく好きだという情報を知っていたら、「驚くほど美味しいパンケーキのお店か、ハワイから日本に上陸したばかりのパンケーキ店。よかったら今度一緒に行きませんか?」と誘うんです。こういう誘い方をすると、相手は行きやすくなるんですよ。
なぜなら相手はパンケーキが好きですから、一緒に行ってみようかなと思うかもしれませんよね。
また「AとBどっちがいい?」という、選択肢を相手に与えることでお願いが受け入れられやすくなります。もちろんいつも必ずOKを貰える訳ではありませんが、承諾の可能性が上がります。

——確かに、誘い方の印象が違います!

伝え方によって、相手の反応というのは変わります。人の感情は、揺れ動きやすくてとても曖昧なもの。伝え方によってYESにもNOにも揺れるんです。
SNSのコミュニケーションからリアルの付き合いに発展することが珍しくない今の時代。この技術は、いろいろと応用できます。

——ではSNSで投稿する際に、「いい伝え方」をするためのコツはありますか?

自分の思いの丈を投稿することが楽しい方は、そのまま思ったことをどんどん書くといいと思いますが、「いいね!」やコメントが欲しかったり、フォロワーを増やしたい方は、「みんなが共感したり、面白いと思ってくれることって、何だろう?」という視点で書いていくことをアドバイスします。

メールの文章は、感情を30%増量する

佐々木圭一(ささき・けいいち)氏 スマホ

——佐々木さんの著書で気になった項目が、「メールは感情を30%増量するとちょうどいい」とあるのですが、これはどういう技術ですか?

メールというのはデジタル機器が表示する文字ですよね。自分が想像している以上に、デジタル文字は相手に冷たく伝わってしまうんです。
例えば「時間通りに来て下さいね」というメールが送られてきたとします。書いた方は単純に「時間通りに」と思っているだけなのに、受け取った方は「もしかして怒っているの?」と思ってしまうことってないですか? 手書き文字は温かみがあるんですが、デジタル文字にはそこがないので普段より感情を30%増やします。
「書類をご確認ください」という文章に、感情を30%増やすと下のようになります。

例:感情30%増やした文章

——なるほど、感情の増やし方が分かりました! 顔文字を使うのも有効だったりしますか?

はい、顔文字を付け足すとより感情が伝わりやすくなります。ただ仕事上の関係性によって調整が必要。上司や社外の人に送るメールで、やたら「!」や顔文字を多用していると相手は不快に思うかもしれませんので注意してください。ここでも伝える側の想像力が必要になりますね。

iPadを、サブモニターにできるアプリが便利

——スマホに保存されている写真で、最近印象に残っている一枚を見せてもらえますか?

NHKのドキュメンタリー番組『助けて!きわめびと』に出演したときの楽屋前での写真です!
自分の幼少時代のことや、伝え方の法則についてお話させていただきました。

佐々木圭一(ささき・けいいち)氏 NHKのテレビ番組に出演
NHKのテレビ番組に出演

——佐々木さんは、さまざまなジャンルのお仕事をされていますね。ところで、仕事で役立っているアプリってありますか?

僕が仕事でよく使っているアプリは、Duet Display(デュエット・ディスプレイ)です。iPadにこのアプリをダウンロードして、パソコンに接続すると追加ディスプレイとして使えるんです。本を執筆する時など、テキスト表示が多く見える方が作業効率が上がるし、あと資料を見ながらも執筆できます。
アプリとしてはちょっと高めの1900円ですが、外部モニターをわざわざ買わなくても、このアプリで手元にあったiPadがモニターになるならすごいお得だと思います!

iPadをPCサブモニターにするアプリ
iPadをPCサブモニターにするアプリ
アプリ情報
アプリ名 Duet Display
Duet Display
開発 Duet, Inc.
価格 1900円
ダウンロード appStoreでダウンロード

——佐々木さんはこれから、どのように「伝え方の技術」を広めていきたいと思っていますか?

『映像版伝え方講座』というオリジナル教材を作りました。「個人向けの講座をやってほしい」というご依頼をたくさんいただくのですが、なかなか全てにお応えする時間を作ることができなくて・・・。ご要望に対して何かできないかと思い、映像版を作ることになりました。

——まるで講演を聴いているような教材ということですね! 最後に「伝え方が苦手」と思っている読者に、メッセージをお願いします!

「伝え方を変えたことで、結婚が決まりました!」という感想を読者からいただいたことがあります。恋愛も、就職の面接も、仕事のプレゼンも、すべては「伝え方」。人生でとても重要な鍵を握るものです。
「自分は伝え方が苦手だ」と思っている日本人は、74.1%いるというデータがあります。みなさん「伝え方はセンス」と思い込んでいて諦めている人がほとんどで、もともと自分もそのひとりでした。
しかし伝え方は、センスではなく技術です。誰でも学んで上達ができます。
僕自身、「伝え方の技術」で人生が大きく変わりました。今日少しお伝えしたコツを使うだけで、必ず変化が起きてきますので、ぜひ活用してください!

佐々木圭一(ささき・けいいち)氏

(取材・執筆/勝俣利彦)

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