FREETEL REI(麗)を徹底レビュー!「コスパが良い」では評価が足りない3万円の格安スマホ
書いた人: Yusuke Sakakura
カテゴリ: スマホ

FREETEL(フリーテル)の最新スマホ「SAMURAI REI」が2016年5月27日に発売されました。
「コスパが良い」と評価されることの多いFREETELの格安スマホですが、REIを1週間ほど使ってみた結果、それだけでは留まらない評価になりました。
FREETEL史上最も美しいとされるREIのデザインからプロセッサ、バッテリー・電池持ちまで詳しく紹介します。
FREETEL REIの設定・使い方はこちら:
FREETEL SAMURAI REIを買ったら設定しておきたい10のこと
目次:
スペック表から性能をチェック
OS | Android 6.0 |
---|---|
サイズ | 高さ:145.8mm 幅:71.5mm 厚さ:7.2mm |
重さ | 約136g |
ディスプレイ | 5.2inch / 1920×1080 (フルHD)/ IPS液晶 |
CPU | MediaTek MT6753 1.3GHz / オクタコア / 64bit |
メモリ | 2GB |
ストレージ | 32GB |
microSD | 最大128GB |
カメラ | 1,300万画素 / 800万画素 |
バッテリー | 2,800mAh |
連続通話時間 | 約12時間30分 |
連続待受時間 | 4G:約288時間 3G:約285時間 |
SIM | スロット数:2(国内で利用できるのは1つのみ) SIM対応:micro / nano ※nanoSIMを利用する場合はmicroSD利用不可 |
対応バンド | 3G:Band 1/6/8/19 4G:Band 1/3/7/8/19/20 |
通信速度 | LTE:下り最大150Mbps / 上り最大50Mbps 3G:下り最大42Mbps / 上り最大11Mbps |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n (2.4/5GHz) |
Bluetooth | バージョン:4.0 LE パワークラス:class 1 プロファイル:HSP / OPP / PAN / HID / A2DP / HFP / PBAP / MAP |
内蔵センサー | GPS搭載 (A-GPS対応) / 加速度センサー / 近接センサー / 光センサー / 重力センサー / ジャイロセンサー / e-compass |
カラー | メタルブラック/メタルシルバー/シャンパンゴールド/ピンクゴールド/スカイブルー |
FREETEL SAMURAI REI の本体サイズは、高さ145.8mm×幅71.5mm×厚さ7.2mm、重量は、約136gとなっています。
ディスプレイサイズは5.2インチ(解像度1920×1080 フルHD)主流のサイズになっており、OSには、Android6.0。バッテリーは長時間の使用にも安心の2,800mAhを搭載しています。
外観からデザイン・サイズをチェック
REIの最大の特徴は“FREETEL史上最も美しい”を謳うデザインです。
50を超える工程で成形されたフルメタルボディは、見た目・色合い・手触りがiPhoneによく似ていて、3万円前後の格安スマホにはない高級感があります。

今回レビューするスカイブルーは透き通るようなキレイな色合い。涼し気なカラーはこれからの季節にもピッタリです。

ボディのサイズは縦145.8mm、横71.5mm。縦幅はそれなりの長さがありますが、横幅はiPhone 6sに比べて一回りの大きさに留まっています。
iPhone 6sとデザイン・サイズを比較

これはREIのベゼル部がiPhoneよりも薄くなっていることが要因。横幅を小さくして持ちやすさを向上するだけでなく、よりスタイリッシュな印象があります。

厚さ7.2mm、重さ136gのスリムボディは見た目だけでなく、手に持った感触も非常に好印象で、ファーストインプレッションはiPhoneを超えるものがあります。

3Dで外観を見る
FREETEL REIの外観を確認できるよう、3Dデータを用意しました。ぜひ試してみてください。
解像度の高いディスプレイ
ディスプレイはトレンドの5.2インチサイズ。解像度は1,920×1080のフルHD。IPS液晶で視野角も広く、3万円の格安スマホとしては申し分ありません。
ウェブサイトの閲覧はもちろん、動画の視聴、ゲームのプレイなど、どのシーンでも快適に利用することができます。

iPhoneの影響から、2016年の夏モデルで圧倒的に増えたディスプレイのエッジ部分が曲面を描く2.5Dスタイルも採用。
保護ガラスや保護フィルムを貼ると画面の端が浮いてしまうため、2.5Dは好き嫌いが分かれるところですが、フラットなディスプレイよりも見た目が良く、“FREETEL史上“最も美しいスマートフォン”を謳うREIには必要不可欠と言えます。

一眼レフモードを搭載したカメラ性能
夏に向かうこれからの季節、利用機会が増えるカメラはメインカメラに1,300万画素。フロントカメラに800万画素を搭載。3万円前後のスマホとしてはちょうど真ん中に位置する性能です。





カメラアプリは独自開発したFREETELカメラをプリインストール。8つの撮影モードを利用することができます。発表会でイチオシされていた一眼レフモードを試してみました。
REIのカメラから50cm以内にある被写体をタップしてシャッターアイコンを押すと、2枚分の写真を撮影して一眼レフ特有のボカシを再現しているようです。
写真の撮影後にボカシ具合を調整することも可能ですが、被写体と背景にある程度の距離感がないと、不自然なボケになってしまうようです。写真をタップ・クリックすると大きいサイズの写真を表示できます。


他にもFREETELカメラでは、多数の解像度から選択したり、カメラのシャッター音をミュートにすることが可能です。
プロセッサ・発熱
プロセッサはミドルレンジ向けの1.3GHz・オクタコア「MT6753」を搭載。メモリは2GBです。
通常の利用で不便に感じることはなく、ウェブの閲覧、動画の視聴、地図アプリ(ルート案内)なども快適に利用することができました。
一方、負荷の高いゲームアプリをプレイするとグラフィック処理でカクつくことがあり、熱を発するためゲームを快適に利用するのは難しいと感じました。
なお、地図アプリでルート案内する場合でも高い熱を発生するため、ダッシュボードに設置しての利用は避けた方が良さそうです。
充分に電池が持つバッテリー容量
バッテリーは2,800mAhを搭載。これも3万円前後のスマートフォンとしてはど真ん中。コンパクトでスリムなボディながら、これだけの容量のバッテリーを搭載しているのは嬉しいポイント。
実際に利用してみると、プロセッサに高い負荷をかけるゲームの利用なし、ウェブの閲覧、TwitterやInstagramなどのSNS、カメラの利用を中心に過ごすと10時間の利用が可能。これにゲームアプリの利用を加えると8時間前後になりました。
それほどヘビーな使い方をしない自分としては充分満足できるものになっていました。
FREETELボタン5つの機能
ディスプレイ下部に配置される「FREETELボタン」は、ボタンひとつで指紋認証・戻る・ホーム・アプリ履歴・Google Now起動の5つの機能を使うことができます。

一石五鳥のボタンは画期的ですが、アプリ履歴を表示したい時にダブルクリックすると戻るキーに誤認識されたり、文字入力時にFREETELボタンの真上に表示される「わ」や「0」を入力する時にFREETELボタンに触れてしまって、画面が一つ前に戻ってしまうことがよくあります。
「戻る」をダブルタップなどにキーの割り当てを変更できれば嬉しいところですが、執筆時点ではできない様子。アップデートでの対応に期待したいです。
ちなみに、従来と同じようにナビゲーションバーを利用することも可能。ナビゲーションバーを表示することで、「わ」や「0」を入力する時にFREETELボタンに誤って触ってしまう機会を減らすことができます。
3万円台の格安スマホで指紋認証が利用できるのも非常に嬉しいポイント。動作も非常に快適。
ディスプレイの前面に配置されたことで、デバイスを持ち上げることなく、机に置いたまま解除してそのまま使えるのも好印象です。
操作性にこだわったFREETEL UI
5.2インチのディスプレイを搭載するREIでは、画面上部に指が届きづらくなります。
Androidには画面上部に表示されるパネルから各種機能を呼び出せる便利な機能がありますが、指が届きづらく操作性がよくありません。REIには、これを解消するためにFREETEL独自のホームUI「FREETEL UI」が搭載されています。
画面下部から中央に向かってスワイプすることで表示される「スワイプアップランチャー」によって、起動しているアプリ一覧を表示したり、Wi-Fi・機内モードなどをオン/オフできるトグルスイッチ、画面の明るさ変更、設定画面へのアクセスなどを快適に操作することができます。

アプリの一覧はFREETELボタンをダブルタップすることでも利用できますが、戻るキーに誤認識されるのでスワイプアップランチャーを積極的に使うのがオススメです。
ちなみに、アプリの一覧に表示されているアイコンを上にスワイプすることでアプリを手動で終了することも可能。しっかりとカスタマイズされていて、iOSのマネでは終わっていない機能です。
SAMURAIシリーズとスペック・価格比較
REI | KIWAMI | MIYABI | |
価格 | 29,900円 | 39,800円 | 19,800円 |
本体サイズ(長さ×幅×厚さ) | 約145.8×71.5×7.2mm | 約159.5×82.9×8.9mm | 約142×72×8.2mm |
重さ | 約136g | 約182g | 約150g |
OS | Android 6.0 | Android 5.1 | Android 5.1 |
プロセッサ | MT6753 Octa Core 1.3GHz 64bit | MT6795 Octa core 2.0GHz 64bit | MT6735 Quad core 1.3GHz |
RAM | 2GB | 3GB | 2GB |
ROM | 32GB | 32GB | 32GB |
バッテリー | 2800mAh | 3400mAh | 2200mAh |
ディスプレイ | 5.2型フルHD (1080×1920ピクセル) |
6.0型WQHD (1440×2560ピクセル) |
5.0型HD (720×1280ピクセル) |
アウトカメラ | 約1300万画素 | 約2100万画素 | 約1300万画素 |
インカメラ | 約800万画素 | 約800万画素 | 約500万画素 |
カラー | メタルブラック/メタルシルバー/シャンパンゴールド/ピンクゴールド/スカイブルー | 黒/白/和柄(受注生産) | ブラック/ホワイト/シャンパンゴールド |
その他のSAMURAIシリーズと比較をしてみると、本体の厚みが7.2mmと薄くなっており、重量も約136gと軽くなっています。
また、OSにはAndroid6.0の最新のOSを搭載しており、ほぼ同サイズのMIYABIと比べてバッテリー容量が増えたのは嬉しいポイントでしょう。
「FREETEL REI」と「HUAWEI P9 lite」の比較はこちら:
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評価まとめ:「コスパが良い」を超えたSAMURAI REI
プロセッサと発熱にはやや不安があるものの、特定の利用に限定したもので、3万円の格安スマホであれば望み過ぎとも言える要素になってきます。
それよりも高級感のあるメタルボディ、機能が豊富なカメラ、大画面のスマホも片手で快適に操作できるFREETEL独自のボタンとインターフェースが非常に魅力的。
価格・性能・機能・操作などトータルバランスの良い一台は「コスパが良い」で表現できたこれまでのFREETEL端末から頭一つ抜けた感があります。
格安スマホデビューを目指している人にはもちろん、これまでiPhoneを利用していた人にもオススメしたい一台になっています。
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