話題のソニー wena wristが正式販売開始! Androidに対応、限定色の追加。今後のwenaの展開はどうなる?

書いた人: モバレコ編集部

カテゴリ: レポート ,

ツイート このエントリーをはてなブックマークに追加
話題のソニー wena wristが正式販売開始! Androidに対応、限定色の追加。今後のwenaの展開はどうなる?

wena wristは他のスマートウォッチとは大きく違い、ヘッド部分は国内時計メーカーにより設計・製造されたアナログ時計で、バンド部分に「電子マネー機能」「通知機能」「ログ機能」の3つの機能を内蔵した、アナログ時計の良さを残しつつ、デジタル機能を内蔵した新しい時計です。

こちら、ソニー社内からビジネスアイデアを募るソニーの新規事業創出プログラム(Seed Acceleration Program)から生まれ、クラウドファンディングでの支援募集を経て、この度、一般発売が開始されます。

wena wrist

話題となったのは、大手メーカーであるソニーが、自社のサイトFirst Flightでクラウドファンディングで支援を募ったことと、その結果、国内初の1億円以上の支援を集めたことに、注目が集まりました。

そんなwena wristが、クラウドファンディング支援者への出荷を全て終了し、今回6月30日を持って、一般販売(正式販売)が開始。その内容とここに至るまでの経緯、今後の展開はどのようなものになっていくのでしょうか?

関連記事:

持ち物を減らし生活をシンプルにしてくれる時計「wena wrist」を早速レビュー

商品ラインナップ

「Chronograph」、「Three Hands」の2種類の形があり、「シルバー」「プレミアムブラック」の2色展開をしてます。ませんが、そこにソニーのFirst Flightのみ、数量限定で「Three Hands」タイプの「ホワイト」という限定色が加わり、5種類の展開となりました。また、wena wristをスマートフォンと連携させるwenaアプリもクラウドファンディング時のiOS版に加え、 Android版も新たに提供を開始しました。ただ、電子マネー機能は、有効化に必要なフェリカネットワークスのアプリ「おサイフリンク」がiOS版しか提供されていないため、Androidスマホだけでは利用できません。そのためお持ちのiOS端末で初期設定だけ行うか、ソニーのFirst Flightで、あらかじめ電子マネー機能(楽天Edy限定)を有効化(有料)した商品も用意しています。)

くわえて、今回充電クリップや調整コマなどの単品販売も行われます。

wena wrist シルバー

スタイリッシュなライトシルバーにグレーの文字盤、ブラックの針のシルバータイプ。文字盤を敢えてグレーにしたところが大人らしさと可愛らしさを醸し出している。

wena wrist ブラック

全てをブラックで統一したプレミアムブラックタイプ。視認性は上のシルバータイプと比べるとが少し落ちるが、そこを差し引いても、ありあまる程の「存在感」。男らしさを擽る、ありそうでないオールブラックカラー。

wena wrist

ライトシルバーにホワイトダイヤルを組み合わせた、トラディッショナルなデザイン。どんなシーンでもしっかりとハマる。最も見やすく使いやすいデザイン。(First Flightのみの扱い。数量限定)

シリーズ名 型名 カラー 価格(税別)
Chronograph(クロノグラフ) WN-WC01S シルバー 59,800円
WN-WC01B プレミアムブラック 69,800円
Three Hands(スリーハンズ) WN-WT01S シルバー 42,800円
WN-WT01B プレミアムブラック 49,800円
WN-WT01W ホワイト(限定色) 43,800円
充電クリップ WN-WCC01 1,980円

wena wristは「時計専門店」「百貨店」「First Flight」にて、購入することができます。時計専門店などで実際に見て、比べて購入したいですね。
詳しくは、「wena公式WEBサイト」を見てみてください。

wena wristの今後

wena wristに関して、色々と話を伺ってみました。お聞きしたのはソニー株式会社 新規事業創出部 wena事業室 統括課長の對馬さん。wena wristを企画し、社内ビジネスアイデアオーディションを通過、製品化に向け、昨年、プロジェクトを立ち上げました。

wena wristチーム 對馬氏

―「wena wrist」がクラウドファンディングで購入されたお客様に渡って、一般販売に向けて、wenaのチームが取り組んだ仕事というのはどのような仕事ですか?

對馬 販路先との調整の仕事が多いですね。ソニーでは今まで取引のしたことないような時計店や百貨店などとの交渉も、全て自分達のチームでやっているので、そこに結構時間がかかりました。

あとは、First Flightでの支援購入者からのご意見を製品仕様に活かしたり、バグの調整も随時行っていたりしました。また、この度一般販売をすることによって、今までとは違い多くの台数が市場に出ますので、その台数にみあった生産ラインの確保も大変でした。

―今後はどのような動きがありますか?

對馬 販売後のお客様対応などはもちろん、「wena wrist」の次期モデルや、コラボモデルなどの開発などを行っていきます。

―お!すでに次期モデルの開発ですね。あまり言えない内容かもしれませんが、どのようなことを考えていらっしゃいますか?

對馬 すぐでは無いですが、次期モデルとしてやりたいのは、大きな変更点というよりは、さらに薄いバンドにして、電池の持ちをもっとよくしたり、通知のカラーも7色ではなくもっとリッチにするなどの充実させたものを作りたいです。
その先には、交通系電子マネーが使えるようになったり、海外でもそのまま使えるようにしたりしたいなど、色々とあるのですが、まずはその中間点として次期モデルを持ってきたいですね。

wena wrist

―1作目からはコンセプトは一緒で最終形態は見えている感じですね。そこに向かって少しずつ進化をとげるような。

對馬 今、「通知」と「ログ」と「電子マネー」という3つの機能があるんですが、それぞれを深める形で進めて行きたいですね。
今のログ機能、歩数系やカロリー消費のみですが、心拍数が取れるようになったり、発汗センサーがあったりなど深めていければと思っております。
通知も今はLEDだけなのですが、今後は1行だけ見出しが見れたりだとか、電子マネーについてもEdyだけではなく、交通系に対応したり、海外の色々な企画にも対応できるようにしたいです。

―やはり、将来的には海外展開を考えてるんですか?

對馬 具体的な展開は未定ですがwenaを世界で愛されるブランドにしていきたいと思っています。そして、日本発のウェアラブル製品として、世界と戦いたいです。Apple Watchのようなデジタルガジェットが好きな人もいますし、機械式のアナログな時計が好きな人もいますし、我々はその両方を求めたい人のためのカテゴリーを作って行きたいです。

ソニーの中のベンチャー企業?

―クラウドファンディングの時はヘッドが4種類ありましたが、これらの人気はどうですか?

對馬 一番低価格の「スリーハンズのシルバー」が一番人気です。次に「クロノグラフのシルバー」でしょうか。

wena wrist

―對馬さんの一番思い入れのあるのはどれですか?

對馬 クロノグラフのシルバーです。原点のモデルと言えるでしょうか。やはり最初にこれがデザインされて、それを三針にしたら・・・と他のものを作っていったので。

―言える範囲でかまわないのですが、一般販売してから月間どれくらいの数を売る予定ですか?

對馬 ちょっと具体的な数字は言えないですね。僕たちのチームが、事業として成立するために、自分たちを養えるようになるのは最低条件で、赤字だと事業をやる意味はないと思っています。

―1つの会社みたいですね。

對馬 まさしくそうですね。

―ソニーの中のベンチャー企業?

對馬 そうですね。そういう意識でいないと人件費などの固定費がかさんで、赤字になって、2、3年で事業がつぶれてしまうケースが、これまでの大企業発の新規事業で見られてきたと思います。

「それとは、違うやり方があるんじゃないかな」って始まったのがこのソニーの新規事業創出プログラム(Seed Acceleration Program 通称:SAP)なので、できるだけ固定費を抑えて事業として成り立たせて成長させていく、本当にスタートアップに近い形でやってます。

―去年、2015年の3月から、デザインや商品開発、商品を作る製造ときて、今、販路開拓などの営業的なことまで、全部やっているということですよね?

對馬 はい、全部です。最初は入社1年目の3人のチームだったので、本当に何をしたら良いのかわからないところから始まりましたね(笑

―ソニーとしては、このような形を増やしていくんですかね?

對馬 もちろん既存の事業でちゃんとした売り上げがあるから、このような新規事業育成プログラムができたというのもありますし、新しいものが生み出される環境が出来ていると思います。SAPでは社内オーディションや異業種の方とのワークショップなども随時開催され、今後も色々なアイデアが生まれるような、仕組みづくりもされています。

―wenaプロジェクトとして、今は次のことを考えつつ、今の商品を充実させていくとい形ですね。

對馬 wena wristはもちろんですが、それ以外の「wena」シリーズもやりたいですね

wena wrist

wena wrist使用者の声は?

―実際にFirst Flightで「wena wrist」を支援・購入した人からの意見は返ってきていますか?

對馬 ポジティブな意見だと、時計としてのデザインが良いとか。電子マネーが捗るのはもちろんのこと、通知の7色の色が便利だという声を頂いています。

あとは、「20年ぶりに腕時計を着けた」という声もありまして、一回腕時計を離れていた人が、時間を知ること以外にも機能があるんだったらと、購入して頂いたのは嬉しかったですね。

wena wrist

あとはネガティブな意見だと、Androidに対応していないなどの声を頂いていましたので、今回正式販売開始に合わせ、Android対応を実現しました。

―購入された方ってどのような方が多いんですか?

對馬 「僕自身が欲しい」という理由でこの商品を作ったので、同年代の方が多いのかとおもっていたのですが、実際には40代の方が非常に多いですね。

アナログの価値を見出しながら、ガジェットが好きな人というところだと思います。

―女性の方はいますか?

對馬 たまにいらっしゃいますが、やはり女性の腕には大きいので、あまり多くありません。

―今後は女性に向けたものも考えてらっしゃいますか?

對馬 もちろんです。wena wristの目指すところとして、我々の製品を持つことで「持ち物を減らす」ことなので、スマートフォンをポケットなどにいれずに、鞄の中に入れることも多い、女性の方にはぴったりだと思っています。

―今回購入された方の中で、製品に対してではなくて、クラウドファンディングというやり方についての意見は出ていますか?

對馬 ポジティブなところだと、大企業でもクラウドファンディングでやるのは、“新しいもの”が出てくるので楽しいとか、わくわくするとか、ソニーらしい商品だとも言ってもらえます。

ネガティブなところだと、大企業なのになんでクラウドファンディングをするんだという声も聞かれました。
クラウドファンディングには一般的には「資金集め」という面もあるので、そのような意見も出るのだと思います。ソニーのFirst Flightのクラウドファンディングには資金集めというより購入希望を受けるという形で、お客様のニーズ有無の検証と支援者からの声を製品にそのまま活かして行くという、テストマーケティング機能としての側面が大きいです。

有能な人材を集めたwena wristチーム

―wena wristの事業を立ち上げて、今回正式販売ということでひと段落だとは思うのですが、對馬さんがこの1年数ヶ月の間で辛かった時期ってありますか?

對馬 昨年の量産試作の頃ですね。「本当に量産でき、世の中に出せるのか・・・」と皆で悩んでましたね。

―生産に関しては、今までのソニーと関わりのある工場などではないんですか?

對馬 ソニーは腕時計は作っていなかったので、すべてを自社でというわけにはいかず、そういう意味では腕時計メーカーさんに色々とお世話になりました。

腕時計メーカーさんにとっては、このような電子部品は新しい取り組みだったと思います。

wena wrist

―今度は逆に腕時計メーカーさんに真似されてしまったりするんじゃないですか?

對馬 その点はちゃんと特許を取っているので大丈夫ですよ!

―wena wristのチームは、ひとつのベンチャー企業みたいですね。

對馬 チームメンバーは、誰も上からのアサインでやらされたわけではなく、最初は同期を誘って3人から始まり、その後もそれぞれに業務外で協力してもらっていた人たちに関して、それぞれの上司と交渉をして、wenaプロジェクトチームに異動してもらったりもしました。

この人たちとこの事業をやりたいと思った人たちばかりなので、メンバーとしては何の不満もないですね。

―起業するのに一番大変な“人材集め”からスタートしてるんですね。

對馬 ソニーなので、多種多様なな人材がそろっており、そこが強みとなりました。日本でも数十人しかいないような技術者さんまで、ソニーの中にはいますから。
もちろん、社長直轄でやっているのでとても動きやすい部分もあります。大企業でこのような新しい事業を成功する上で、「社長直轄」と「固定費の削減」が大きなポイントだと感じています。

wena wristチーム

まとめ

今回、正式販売となった「wena wrist」。クラウドファンディングの時点から、目標を大きく上回ったことで、人気の高さが伺えたが、クラウドファンディングで買い逃した人達から、「一般販売はしないのか?」という声が、モバレコにも多く寄せられていた。

人気の秘密は、アナログ時計のクラシックな魅力と、デジタルガジェットとしての機能美を融合したアイテムであり、多くのスマートウォッチが発表される中、他にはない独自性が魅力と言える。
また、それだけではなく、ソニーのSAPという新規事業の創出・育成システムが、今回のようなこれまでに類を見ない製品づくりを生み出していく、大きなプラットフォームとなっている。

「wenaチーム」は今回の正式販売で終了ではなく、常に新しいことを考え続けえ、動いていることがわかる。これからも新しいものを世の中に発信してくれるだろう。

こちらの記事はいかがでしたか?

お役に立ちましたか?

送信する

もしよろしければお友達に
ご紹介お願いします!

  • ツイート
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

いよいよ平成最後の月ですね。次はどんな年号になるのでしょうか・・・。学校を卒業して、春からの新生活に不安と期待を寄せている方も多いことでしょう。 進学に伴って新たにお子様にスマホを持たせようと思われている親御さんにも、花粉症に苦しむ皆様にも、モバレコはオトクな情報を発信し続けます!大丈夫です。システマやってるんで。